HDR Gaming Interest Group(HGIG)は、HDR出力に対応したゲームコンテンツの体験が、さまざまな環境においても適切なレベルで担保されるよう“HDR Game Content Production and Distribution Guidelines”の提案を行った。本ガイドラインは、ゲームとTV業界からHGIGに賛同した企業が共同でまとめたものとなっている。
HDRは、ゲームにおける没入感をさらに深めることを可能とし、業界のトレンドとして取り入れられてきているものの、場合によってはその魅力が最大限活かしきれておらず、ゲーム性に影響を与えるケースも存在しているという。
HGIGは各業界の企業が団結し、どのようにすればTVやPCディスプレイに搭載されているさまざまなHDR技術の魅力を最大限活かせるか、あらゆる検討を重ね、ゲーム開発、ゲームプラットフォーム、TVなどのディスプレイのそれぞれの視点で、現時点で最良となる事例をまとめたそう。
その結果としてHDR対応のゲームコンテンツと、最適化されたゲームプラットフォームと、TVやモニターといったディスプレイの三者が組み合わさることで、HDR技術をさらに活用し、より深いゲーム体験を届けることが可能になるという見解を示している。なお、ガイドラインに提案されている事例は容易に実現可能であり、また相互運用の改善なども含まれるとのこと。
HGIGは8月15日(水)にバンクーバーのフェアモント パシフィックリムホテルでワークショップを開催し、ガイドラインに沿ったHDRのデモンストレーションを実施。このような活動を通じて、ゲームやTV業界から賛同する企業を広く募ると同時に、ユーザー向けてHDR対応ゲームのよりよい体験が届けられるよう、今後もさらに調査を継続してHDR対応ゲーム関連の標準技術をいっそう活かすべく、ガイドラインの更新を実施していくとしている。
HGIGについて
HGIGはHDR対応ゲームの体験を更に高めるべく、ガイドラインの提示について賛同いただいたゲームとTV業界の企業※により構成されています。HGIG はStandards Development Organizations(SDOs)に則り基準を設けており、同様にSDOsに則って策定される他基準などと鋭意連携してまいります。
※現在参加の企業名(アルファベット順)。参加企業名は今後アップデート予定。
- LG Electronics, Inc.
- Microsoft Corporation
- Sony Interactive Entertainment
- VIZIO, Inc