CRI・ミドルウェアは、統合型サウンドミドルウェア「CRI ADX2」の大型アップデートを9月26日に実施し、ADX2が搭載しているサウンドオーサリングツールを強化すると発表した。

目次
  1. あらゆる開発ステージで手に馴染む操作レイアウトを新搭載
  2. macOS対応オーサリングツールの機能強化
  3. 東京ゲームショウ2018で先行展示、操作性を体験できるデモを披露

今回のアップデートでは、ツールの操作性を大幅に向上させる操作レイアウト(GUI)の刷新と、スマートフォンアプリ開発などで広く使用されているmacOS対応のサウンドオーサリングツールの正式リリースを行う。CRIは本アップデートで、より効率的なゲーム開発を強力にサポートしていくとのこと。

あらゆる開発ステージで手に馴染む操作レイアウトを新搭載

近年、ゲームの大規模化やリッチ化により、開発における作業ステージは細分化されています。そのため、従来は主にサウンドデザインの用途で使われていたサウンドオーサリングツールが、近年は音声データの登録・管理や内容の確認など幅広い作業ステージで使用されるようになりました。

今回のアップデートで提供されるツールでは、どの作業ステージにおいてもより効率的に開発が進められるように、作業内容ごとに最適な操作レイアウトを瞬時に切り替えることができます。

サウンド制作者からデータを受け取り、大量の音声ファイルをツールに登録するための「波形登録モード」、誰もが手軽にサウンドデータを確認するための「プレビューモード」、そして本格的にサウンドをデザインするための「サウンドデザインモード(目的別6種)」と、想定される作業ステージに応じた操作レイアウトを搭載します。

それぞれの作業に必要な操作パネルのみが適切な位置に配置されているため、従来よりも習得難度は低く、どのような作業ステージでもスムーズかつスピーディにサウンド開発を行うことができます。プレビューのみ、波形登録のみという風に、部分的な作業においてより使いやすいミドルウェアに刷新されます。

また、操作レイアウトはショートカットキーによる素早い画面切替が可能なうえ、カスタマイズも可能です。ユーザーは作業内容ごとに最適なレイアウトに切り替えることができるため、より効率的にサウンド制作を行うことができます。

波形登録モード プレビューモード
サウンドデザインモード(ミキサー) サウンドデザインモード(リスト編集)

macOS対応オーサリングツールの機能強化

提供中のmacOS対応サウンドオーサリングツールの機能強化を実施し、さらにパワーアップしたサウンド開発環境を提供します。macOSはスマートフォンアプリや音楽の制作・開発環境として広く使われています。CRIは今回のアップデートで、幅広い制作現場での効率的かつクリエイティブなサウンド開発をサポートしてまいります。

主な強化ポイント

  • ビルド時間の大幅な短縮(約1/2)
  • プロファイラ機能追加(音数、CPU負荷などのサウンドの再生状況を数値およびグラフで表示)
  • アクション機能強化

大型アップデート ティザーサイト
http://criware.info/v3/

東京ゲームショウ2018で先行展示、操作性を体験できるデモを披露

2018年9月20日から幕張メッセで開催される日本最大のゲーム見本市「東京ゲームショウ2018」のCRIブースにて、大型アップデート版のADX2を先行披露します。操作性を実際にご体験いただけるデモを展示します。

イベント名称:東京ゲームショウ2018 ビジネスデイ
イベント会場:幕張メッセ
CRI出展日時:2018年9月20日(木)~21日(金)10:00~17:00
CRI出展概要:http://www.cri-mw.co.jp/event/2018/tgs.html

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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