千葉・幕張メッセにて9月20日より開催中の東京ゲームショウ2018。KONAMIブースで9月21日に行われた、「LA-MULANA2」ステージのステージをレポートする。

「LA-MULANA2」(ラ・ムラーナ2)は、NIGOROが開発した遺跡探検考古学アクションアドベンチャーゲームの第2弾。懐かしさを感じさせる2Dのサイドビューアクションは、現在のゲーム情勢を無視するような難易度の高さも特徴。とはいえ、ただただ理不尽というわけではなく、謎を解いて何度もチャレンジして進めた時の達成感といったゲームの原点である楽しさを思い出させてくれる作品だ。口コミやプレイ動画で、世界中のプレイヤーを虜にしている。

現在はPC版が配信されている「LA-MULANA2」は、2019年春にPS4/Switch/Xbox One版がリリース。このステージでは、本作の開発ディレクターであるNIGOROの楢村匠氏がゲーム内容や魅力を紹介した。

「LA-MULANA2」のキャラクターであるルミッサ・小杉とムーブルク(の格好をしたコスプレイヤー)を従えて登場した楢村氏。子供の頃はファミコンを持っておらず、最初に買ってもらったのがMSXだったという。ファミコンでしか出ないソフトが多くて悔しい思いをしたが、KONAMIのソフトなら自慢出来るクオリティと絶対の信頼があったと振り返る。それだけに「LA-MULANA2」がKONAMIから販売となることがいまだに実感が沸かないそうだ。

ちなみに、NIGOROはインディーゲームを制作しているディベロッパー。「LA-MULANA」はゲーム業界未経験のわずか3人で作られたのだとか。

続けて、タイトル誕生の経緯について語る。実はかなり安直な由来であり、名前が「楢村(ならむら)」だから「LA-MULANA(ラ・ムラーナ)」。制作当初はタイトルを決めておらず、名前をつけようとした時に何も思いつかず、「名前を逆さまに読めばいいんじゃない?」と開発メンバーに言われたことがきっかけとのこと。

難易度を高くしようと思った理由を尋ねられると、「難易度を高くしたつもりはない」ときっぱり。易しくしなきゃいけないような風潮がある中でも、楢村氏たちは「難しいのをクリアする達成感のある方が面白い」と思っていたと語る。日本人以上に海外の方から、もっと難しくしてくれとリクエストを受けるそうだ。その難易度も評判となり、「よく出してくれた」「やっぱり面白い」などの口コミ、実況プレイなどで広がったことを嬉しそうにしていた。

第2弾である「LA-MULANA2」を作ろうとしたきっかけについても明かす。もともとは別の作品の制作も考えていたが、Kickstarterを使ったクラウドファンディングで資金調達をするには名の知れたタイトルの方がいいのではということで、計画を早めて作ることになったという。

そうして完成した「LA-MULANA2」が家庭用ゲーム機で遊べることについては、「はっきり言って人を選ぶゲームです。よく考えて購入していただければ」と笑っていた。


ここはやはり実際にプレイしているのを見るのが一番ということで、スペシャルゲストとしてゲーム実況者であるマッスル宮崎さんが登場。マッスル宮崎さんはPC版の「LA-MULANA2」を1ヶ月半かけてクリア、前作「LA-MULANA」もクリアしている数少ない実況者だ。「めちゃくちゃ難しかったです。でも、やれば出来るゲームなんですよ」と魅力を語る。

そして、最初に訪れるステージをプレイ。実況者らしくプレイしながらゲームの特徴や攻略のヒントなどを説明し、楢村氏が裏話を交えつつ解説していく。

さすがは経験者。謎に詰まることもなくボス戦へ。ボスの行動パターンを紹介するなど、これは倒せるだろう……と思われたが、「ちょっと待って」「どうやって倒したっけかな」と攻撃を何度も食らってしまう。

あえなくボスにやられてゲームオーバー。

リベンジを期して再度チャレンジ。ボスに向かう際には楢村氏は本作のポイントをあげる。実はこのボスは最初にしては強いそうで、挑んでもいいし他のルートを進んでもいいという。自分なりの進み方で遺跡を探索するドキドキ感、謎解き、解決出来た時の達成感……そういったものが「LA-MULANA」の大きな魅力だろう。

そうこうしていると宮崎氏がボスに到達。今度こそ!!

……しかし、返り討ちにあって再びゲームオーバー。

そこで今度は、司会の柴田将平アナウンサーがプレイすることに。初心者ということで動きはぎこちなかったが、楢村氏が隠された武器の場所などしっかりナビゲート。そして、マッスル宮崎さんの敵討ちをしようとボスに挑むも撃沈。

今度は違う道を行ってみましょうと楢村氏が提案。別のルートを進んでいくと、そこは謎解きが必要なステージに。「宝箱が奥にありますから、なんとか通路を通って……」と誘導されるまま通路に向かうと罠が発動。してやったりの表情を浮かべる楢村氏だった。

また、アクションゲームで重要な操作感については、「ジャンプアクションゲームで、どのゲームもジャンプの具合が同じなのはおかしいと思う。やっているうちに手に馴染んできて、自由自在に動かせるようになると気持ちよくなってくる」と語る楢村氏。アクションゲームの原点ともいえる「上手く操作出来た時の快感」をわかっている人だなと、この言葉からも感じられた。

最後に楢村氏は「今までに触れたことのない人に遊んでもらえる機会が増えるのは素直に嬉しいです」と家庭用ゲームで遊べることへの期待を改めて語っていた。

La-Mulana 2

アクティブゲーミングメディア

PCダウンロード

  • 発売日:2018年7月31日
  • Steam/PLAYISM

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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