千葉・幕張メッセにて9月20日~23日に開催された「東京ゲームショウ2018」。ビジネスミーティングエリアの3gooブースでPS4「スティール ラッツ」をプレイしてきたため、プレイインプレッションをお送りします。また、3gooの今後のタイトルについても情報があったため、併せてお伝えします。
「スティールラッツ」は、バイクで敵と戦うホイール格闘アクションゲーム。バイクギャング「スティールラッツ」は、荒廃した街を舞台に、謎のロボット軍との死闘を繰り広げていきます。先行で公開されているムービーなどを見ると、3Dで表現されたシチュエーションを舞台にしたベルトスクロールアクション系のゲームで、人間の代わりにバイクが戦っているようなイメージに見えました。
3gooブースに行くと、「テイト・マルチメディア」のヘッド・オブ PR&マーケティングであるミハル・アザレヴィッチ氏と、マーケティング・マネジャーのマルタ・マティエヴィッチ氏が迎えてくれました。
ミハル氏による軽めのデモンストレーションが終わると、コントローラーを渡されて早速プレイに入ります。チュートリアルステージでは、まずはバイクの操作から始まります。マップ構成は確かにベルトスクロール的なのですが、アクセルを吹かすと左へ左へと快適に進んでいき、もはやベルトスクロール的なアクションのイメージから遠ざかっていき、むしろバイクアクションに慣れることが大事なようです。
しばらく進むと敵が登場し、ホイールを使って攻撃していくことになりますが、一部の障害物はホイールで破壊できるので、ホイールによる攻撃はゲームを進める上で重要な要素になりそうです。
ベルトスクロールという意味合いでいうと、敵がワラワラと出てきたときの操作がかなり異なっていて、アクセルを吹かすと左か右の進行方向にひたすら走ってしまうため、ボタンを押して反転する必要があります。つまりはその場で敵と戦う際には、アクセルを吹かしてバイクを進めつつ、ホイールで攻撃し、敵を通り抜けたら車体を反転させて、再びホイールで攻撃を繰り出す、というような操作を巧みに行う必要があります。
その後のプレイでも、一応、敵や障害物はホイール攻撃で一網打尽にしつつも、ジャンプに失敗して落下したり、反転をミスって電車にはねられたりと、面白失敗事案が多数発生し、本来ならば自分で自由に仲間を切り替えてプレイするところを、死して操作するキャラクターを切り替えざるを得なくなるなど残念なプレイを繰り返したことを踏まえつつ、インタビューをさせていただきました。
マルタ氏:「スティール ラッツ」はバイクを武器として使って、ロボットをめちゃくちゃにするのが目的のゲームです。今年のアメリカのゲームコレクションでは、ベストゲームプレイアワードをいただいています。
――バイクとアクションのどちらの比重が高いゲームなんですか?
マルタ氏:「テイト・マルチメディア」は元々バイクのゲームで有名なので、バイクのハンドリングなどバイクに強いんですけど、今回はバイクよりもアクションの比重を大きくしています。
――敵をやっつけるためのいろいろな攻撃があることと、バイクのアクロバティックなアクションがあった上で、ステージクリアを目指すためにはジャンプアクション的な要素も入っているように見えたんですけど。
ミハル氏:基本はプラットフォームゲーム(注:ジャンプで移動したり、障害物を避けたりするゲーム)であっても、ただのプラットフォームゲームを作ってしまったら他のゲームと変わらなくなってしまうので、バイクの部分で新しさを与えたかったのです。
――プレイムービーを見ていて、バイクを乗り回して敵を薙ぎ倒すくらいの、バイオレンスなアクションゲームのイメージが強かったのですが、実際に遊んでみたら、バイクの運転の技術が重要だとわかり、プレイする前と後でだいぶ印象の変わるゲームだと思いました。
ミハル氏:スキルがベースになっていて、バイクのコントロールを磨いてマスターすればちゃんとアクションができるようになっていきます。海外のユーザーも同じで、「ただ倒せばいいじゃん」という感じでやり始めた人はうまくいかなくて……。バイクの使い方をちゃんとわからないと、クールなアクションができないので、スキルを学ぶのがメインになります。
――ベルトスクロールタイプのゲームで、人間を操作するときには右向きに歩いていて左に進みたいときは左を押せばいいのに対して、このゲームの場合はバイクだから反転ボタンを押さないといけないので、この操作に慣れるのがゲームを攻略するための第1歩になりそうですね。
ミハル氏:確かにその問題がすごく大きくて、チュートリアルの部分に力を入れていて、できるだけ最初の4つのステージでバイクの基本的な操作を覚えられるようにすごく調整しています。以前他のイベントに出展した際にも同じような意見が上がっていたため、最初の4つのステージで完璧に覚えられるように説明をするようにしています。
――今実際にプレイしてみて、バイクがいろんなところにバンバンとぶつかってしまったのですが、1時間とか2時間とかプレイしたら、テクニックを使えるようになれますか?
ミハル氏:2時間もいらないです。30分でマスターできますよ。例えば、自宅でソファに座ってリラックスした状態で遊べば、30分も掛からずにバイクの操作とアクションは覚えられると思います。自信があります!
マルタ氏:このゲームが発売になったら、絶対、アクション性はマスターできますよ。
今回のバージョンでは、序盤のステージをクリアするごとに1人ずつ仲間をアンロックしていき、仲間を切り替えながらステージを攻略していくところまでのプレイをすることができました。個人的にはベルトスクロール的な画面構成が頭にあったため、プレイでもバイク操作になかなか慣れることができなかったのですが、そのあたりの要素についてはチュートリアルなどで調整をされていくようなので、11月29日の発売を期待して待ちましょう。
インディーゲームコーナーでは、「スティールラッツ」以外に2018年12月20日発売予定のPS4/Switch「バトルプリンセス マデリーン」がプレイアブル出展されていました。
「バトルプリンセス マデリーン」は、見習い騎士のマデリーンが幽霊になった愛犬フリッツィーとともに旅に出る2Dアクションアドベンチャーゲーム。ゲームの本編はストーリーに沿ってプレイを進める「アドベンチャーモード」のようですが、今回の出展では「アーケードモード」のプレイに限定されていました。
描き込まれたサイドビューアクションゲームで、ホラーテイストのビジュアルなど、ゲームの雰囲気はまさに「魔界村」風のテイストになっています。敵にやられると装備が減る要素もあるようですが、「魔界村」シリーズと比べると難易度は抑えめで、武器による攻撃もかなり激しめで、シューティングアクション的なプレイ感覚。
巨大なボスが襲ってくるも、ボスの大振りの剣をかわしつつ、ジャンプをしながら攻撃を決めていくという、パターンを把握できれば攻略が楽になる遊び甲斐のあるつくりになっていて、今回のプレイアブルな部分についてはクリアすることができました。
その他、Switch「ギア・クラブ アンリミテッド2」やホラー・アクションゲームのPS4「デッドバイデイライト」の情報も公開されたため、続報を待ちたいところ。
なお、実際にゲームショウに行った方は会場の外で大きなオブジェを見かけたのではないかと思うのですが、このオブジェこそ「スティール ラッツ」に登場する謎のロボット軍「ジャンクボット」であることを最後にお伝えしておきます。