千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2018。スクウェア・エニックスブースで9月22日に行われたステージ「ドラゴンクエストビルダーズ2 ビルダーズスクール」課外授業をレポートする。
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2018年12月20日に発売が予定されている、PS4/Switch「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」(以下、ビルダーズ2)。前作同様、ブロックで出来た世界を舞台に様々な「モノづくり」をしながら、物語が展開されていくブロックメイクRPGだ。自分でブロックを使い、家や街を作ったり目的地に向かって、自分で道を切り開いていったりすることも可能だ。今回行われたステージイベントでは、その特徴が紹介された。
「ドラクエ2」後の世界でモノづくりをしながら仲間と冒険する
今作の舞台となるのは、「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」で大神官ハーゴンと破壊神シドーが倒された後のお話だ。そこで、ハーゴン教団の残党が再び勢力を取り戻し、「モノづくり」が悪だという風潮になっていく世界である。主人公はそこで、ビルダーとして様々な冒険をしながら成長していくのである。
オリジナルの「ドラゴンクエストII」では、はじめて仲間システムが導入されている。今作の「ビルダーズ2」でも、この「仲間」が大きなテーマとなっている。
「ビルダーズ2」には、主人公と一緒に冒険してくれるキャラクターとして、記憶喪失の少年シドーがいる。このシドーのほか村人たちが、仲間として一緒にモノを作ったり冒険やバトルをしてくれたりするのだ。ストーリー上でも仲間がテーマになっている部分が多く、そこも注目のポイントとなっている。
今作では「モノづくり」の要素も進化している。たとえば高さの制限が3倍で約100段になっている。また、自分で水の流れを決めることができるほか、水中の世界もある。また、前作では3人称視点のみだったが、今作では一人称視点に切り替えることも可能だ。
広大な世界を冒険することになるため、「風のマント」で空を飛びながらの移動やダッシュもできる。さらには、立方体のブロックをななめに削ることも可能となっている。
新たな島「モンゾーラ」の実機プレイを披露!
ここから実機を使っての紹介が行われた。まずはじめは、「東京ゲームショウ2018」の試遊台でも遊ぶことができた新しい島「モンゾーラ」だ。
この島に船でたどり付いた主人公とシドー。この島は、辺り一面木が枯れ土も腐ったような感じになっている。そこで助けを呼ぶ声の方向に向かってみると、少女がマンドリルに襲われていた。助けた後話しかけてみると、そこにいたのは鳥山明氏の有名漫画に登場するキャラクターによく似たチャコという名の少女だった。
畑作りの天才だというチャコの後に付いていくと、彼女の持つ大農園にたどり着く。しかし、そこは大農園と呼ぶにはあまりにもみすぼらしい場所だった。かつては鮮やかな緑に溢れて、多くの野菜が育つ場所だったのだが、「ババンゴの実」が出現してからは土が腐り不毛の島となったのだ。
そこで、この場所に大農園を復活させるというのがチャコの夢なのである。半ば強制的に、大農園復活の手伝いをすることになった主人公。まずはチュートリアル的に、モノづくりの方法を学んでいくことになる。
主人公は、新たなレシピをひらめくことで、「ビルダーの書」にレシピが増えていく。そうすることで、作れるものも増えていくのである。「かかし」の作り方をひらめいた主人公は、必要な素材を集めていくのだ。
ちなみに、今作では作業台のメニューも改善されており、項目別になっているため見やすくなっている。
かかしを置くと、そのまわりにあるけんこうな土を住人たちが耕してくれるという効果がある。今作のテーマは「仲間」だが、このように村人が一緒に働いてくれるような仕組みが用意されているのだ。
ゲーム中、黄色いハートの形をした「ふしぎななにか」を入手することがある。これは、モノづくりの喜びが形になった「ビルダーポイント」で、集めていくことでなにか良いことが起こるという。
畑が耕し終わると、種を植えていくことで作物を育てることができる。ただし、種を植えるだけでは植物は育たないため、水をまく必要があるのだ。ちなみに、前作同様「設計図」を利用して、そこに指示された通りに作っていくことでわからない人でも施設を作ることができるようになっている。今回は水場が必要となるため、設計図を利用して完成させていった。
水場を作ると、住人たちが水を自動でまいてくれる。後は時間がたてば収穫が出来るのだが、時間を潰すことで早めることも可能となっている。
特定の場所にワープも可能! 水も自由にまくことができる!?
つづいて、先ほどと同じ島ではあるが湿地帯からの実機プレイが披露された。なんと、犬が仲間になっており、ときおり吠えて種が埋まっている場所を教えてくれるのだ。
今作では、前作までのマップのほか全体マップを開くとドット絵で表示される。その中から「ワープ」可能な場所を指定して、ファストトラベルすることも可能だ。
ワープで飛んだ先は、やや発展した村だった。ここでかかしを立てると、仲間にしたミミズが土を耕してくれるようになるのである。ちなみに作物のなかには、種を植えるだけでは育たないモノがある。たとえばきびは、田植えのように水で浸す必要があるのである。
水はツボのようなアイテムを使うことで、自由に水を出すことが可能だ。何もない場所に、滝を作ることもできるほか、水を回収することも可能だ。
村人をほかの島に連れて行くことも可能に!
前作では章単位になっていたということもあり、仲間になった村人たちともその場限りでお別れするようなシステムになっていた。しかし今作では、村人たちを連れて帰ることができるようになっている。
たとえばからっぽ島からスタートし、モンゾーラ島で様々なものを入手し、そこでビルド能力を養い、仲間になった村人たちを船でからっぽ島に連れて行くということも可能なのである。このあと、またモンゾーラに戻るのも自由で、次の島に行くこともできる。
さらに次の島でビルド能力を身につけ、そこで出会った村人たちをからっぽ島に連れて帰り、からっぽ島自体を発展させていくのだ。
このようにからっぽ島を自分の楽園にしていくのが、このゲームの目的のひとつでもあるのだ。
セールや全国5ヵ所で「ビルダー体験ツアー2018」も実施!
「ビルダーズ2」の発売日は2018年12月20日で、早期購入特典として「スライムタワー」のレシピが付属している。また、今回の東京ゲームショウに参加できなかった人たちのために、「ビルダー体験ツアー2018」が、10月6日から大阪、千葉、北海道、愛知、埼玉の5ヵ所で開催される。
前作をまだプレイしてないという人のために、9月26日までの期間セール価格の40パーセントOFFで販売中だ。前作引き継ぎ特典もあるので、ぜひこの機会に入手しておこう!
最後に白石プロデューサーから、「からっぽ島と各島の住人は今作の肝なので楽しみにしてください」とメッセージが語られた。また、藤本プロデューサーからは、「たくさんの反響をいただいて、開発スタッフもそれを糧に最後の調整を掛けています。今後、言ってない情報がありますので、追っていただければと思います」と語り、イベントを締めくくった。