スクウェア・エニックスがリリースしたスマートフォン向けMMORPG「ゲシュタルト・オーディン」。作品の枠を超えて多数のキャラクターが登場するお祭り的な本作のレビューをお届けしたい。
「ゲシュタルト・オーディン」は、 スクウェア・エニックスから10月にリリースされたスマートフォン向けMMORPG。その特徴は、スクウェア・エニックスに留まらずゲームメーカーの枠を超え、様々な作品からキャラクターが登場していること。
たとえば、「薄桜鬼 真改 風ノ章/華ノ章」の土方歳三、「Rewrites」の天王寺瑚太朗、「SSSS.GRIDMAN」のグリッドマン、「鳳神ヤツルギ7」の鳳神ヤツルギ、「ヤバイ仮面」のヤバイ仮面、「シナモンロール」のシナモン…などなど、ゲームやアニメといった媒体の境界すら飛び越えてキャラクター達が登場している。
もちろん、「乖離性ミリオンアーサー」や「スクールガールストライカーズ2」、「ロマンシングサガ2」など、スクウェア・エニックスのゲーム作品からも多くのキャラクターが登場。今回はこの、多数のキャラクターが登場するお祭り的な本作をプレイしてみたので、その内容を詳しくご紹介したい。
オーディンVSロキ!北欧神話ベースのストーリー
作品が異なるキャラクター達がどうして本作で一堂に会することになったのか?そのカギになるのが、タイトルにもなっているオーディン。スクウェア・エニックス作品でオーディンといえば「ファイナルファンタジー」シリーズの召喚獣として思い起こす人が少なくないだろう。斬鉄剣で敵を真っ二つにする演出にシビれた人も多いはずだ。そんなオーディン、元々は北欧神話の主神であり、邪神であるロキとラグナロクと呼ばれる最終戦争を繰り広げた。本作のオーディンは召喚獣の方ではなくこの北欧神話の方がベースになっており、東京を舞台にロキと争いを繰り広げている。この争いの戦士として呼び出されたのが、各作品のキャラクター達というわけだ。
要素盛りだくさん!にぎやかなバトルを楽しめる
色んな作品のキャラクターが登場する、いわゆるクロスオーバー作品に何を期待するかといえば、やはり各作品のキャラクター達がそれぞれの個性を活かしたスキルや技で活躍するところだろう。本作ももちろん、各作品のキャラクター達が活躍を見せてくれる。ただし、プレイヤーが各作品のキャラクターを直接操作する形ではない。プレイヤーが操作するのはあくまで自分の分身であり、各作品のキャラクター達はサポート役として登場するのだ。
本作の基本的なゲームの流れは、最近のスマホRPGの標準といえるものだ。一覧表示されるクエストからクエストを選んでプレイスタート。クエスト毎に決められた目的を達成すればクリアとなって報酬アイテムをゲットできる。クエストをクリアしていくことでストーリーも進んでいく格好だ。
クエスト内ではマップを探索し、クリア条件の達成を目指す。マップ内のそこここにいるモンスターに触れると画面が切り替わり、戦闘シーンへ。いわゆるシンボルエンカウント形式だ。
戦闘シーンはセミオートのコマンド選択形式。通常攻撃については、プレイヤーが何も入力せずともキャラクターが自動的に行ってくれる。スキルや仲間キャラクターの召喚といった通常攻撃以外の行動については、プレイヤーがコマンドをタップして指示する形だ。
スキルによる攻撃はもちろん通常攻撃よりも強力だが、より重要なのは属性が関わってくるという点だろう。敵が苦手とする属性で攻撃をすれば、より大きなダメージを与えられるのだ。スキルは装備に紐づいていいるため、装備を変えることで戦闘中に使うスキルを編成できる。なので、クエストで出現する敵の属性に応じて武器を切り替えることが重要なのだ。
また、仲間キャラクターは召喚メダルを手に入れることで戦闘中に召喚できるようになる。たとえば、バディシナモンのメダルを手に入れれば、戦闘中にシナモンを召喚可能。召喚すると、キャラクターに応じた特技を使用してくれる。つまり、「ファイナルファンタジー」シリーズの召喚獣のようなものだ。
さらに戦闘中には、「変身」が可能だ。変身すると外見が変わり、なんとBGMまで変化する。もちろん演出のみならず戦闘能力も向上するため、バトルを有利に立ち回ることが可能だ。
加えて、戦闘中、「青空アンダーガールズ Re:vengerS」に登場するアイドルグループ「GE:NESiS」が歌で応援してくれるというシステムも存在。こちらもBGMが変化し、バフがかかるという「変身」に近いシステムだ。本作は戦闘システムそのものはオーソドックスなスマホRPGだが、戦闘内で用意されているシステム・演出が非常に多い。このため、お祭りのようににぎやかな印象だ。
肩肘張らずに共闘プレイができるMMORPG要素
さて、冒頭に書いた通り、本作はソロプレイのRPGではなくMMORPGだ。このため、フィールドマップには他プレイヤーの姿が見えている。もちろん、一緒に戦闘を楽しむことも可能だ。ただ、本作のMMO要素は、一般的なMMOとはプレイ感の異なる仕上がりになっている。肩ひじ張らずに、気軽に楽しめるのだ。
フィールドマップ上で他プレイヤーがモンスターと戦闘を開始すると、画面に「援護要請」と書かれたサークルが表示される。このサークルに接触するだけで、他プレイヤーと共に戦闘可能だ。パーティーを組む必要がなく、非常にスピーディー。戦闘に参加すると、他プレイヤーと一緒の戦闘シーンで、同じモンスターと戦うことになる。
共闘すれば味方の戦力が単純に増えるので、強敵も簡単に倒すことが可能。また、ボス戦でたとえ自分が死んでしまったとしても、他プレイヤーがそのボスを倒してくれれば、自分もボスを倒したことになる。なので、共闘することに損はない。メリットばかりだ。だからだろう、プレイしていると、かなりの頻度で戦闘に他プレイヤーが飛び込んでくる。これは、ソロ専用のRPGでは味わえないおもしろさだ。
ちなみに、MMORPGのような対人コミュニケーションが苦手という人だとしても本作は問題なくプレイ可能だ。これには2つ理由がある。ひとつにはコミュニケーションを強制されない空気だ。一緒に戦闘を行った場合、メッセージやスタンプでコミュニケーション可能だが、誰の戦闘にもお手軽に乱入できるためか、あまりコミュニケーションは発生しない。挨拶をせずともまったく問題ない雰囲気がある。
また、共闘するのはひとつの戦闘が終了するまでの十数秒程度。なので、そもそもクエスト中はディープにコミュニケーションを取るような空気がないのだ。筆者はこの辺りに、一般的なMMOとの違いを感じた。本作はMMOではあるのだけど、ソロでも全く問題のない、ゆる~いMMOなのだ。
現代モノスマホRPGとして楽しみたい作品
本作をプレイした上で印象をまとめると「ゆるい共闘が楽しいスマホRPG」という感じだ。自分の好きなキャラクターがお祭り的に登場するストーリーをスマホRPG的に追いながら、その過程で偶然発生する他プレイヤーとの共闘を楽しむ。他のプレイヤーに助けられたリ、逆に助けたり…という体験は、たとえメッセージのやりとりがなくても楽しいものだ。なので、もし本作が含む作品に興味があるのなら、手を出す価値はあるだろう。もっとも、スクウェア・エニックス作品は数多いので、ゲームファンであれば好きなキャラクターが本作に登場している可能性は高そうだ。
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※画面は開発中のものです。
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