2019年1月25~27日にかけて幕張メッセにて開催されたジャパン・アミューズメント・エキスポ 2019(JAEPO2019)。ここではマーベラスブース「WACCA」スペシャルステージの模様を紹介する。
「WACCA」は、マーベラスと日本を代表するハードコアテクノレーベル「HARDCORE TANO*C」(ハードコアタノシー)とタッグを組んだアーケード向け新作リズムゲーム。稼働開始時期は2019年夏とアナウンスされているが、JAEPO2019では試遊台が設置され、一足早くプレイできた。
そしてスペシャルステージでは、HARDCORE TANO*CメンバーのREDALiCEさん、DJ Norikenさん、Massive New Krew、DJ Genkiさん、プロデューサーの横山達也氏が登壇し、作品の魅力を紹介した。
まずは横山氏から、ゲームに関する説明が行われた。本作の筐体はモニターの周りを円形のタッチパネルが囲んでおり、プレイヤーは光に合わせてタッチ、ホールド、スナップ、スライドといったアクションでリズムを刻んでいく。新感覚のリズムゲームではあるものの、横山氏は「スマートフォンの音ゲーをプレイするくらいでも気軽に楽しめます」と、初心者でも楽しめる点をアピールした。
収録楽曲はHARDCORE TANO*Cが手がけた14曲が既に発表されているが、これに加えて米津玄師さんの「ピースサイン」、米津さんがハチ名義で発表した「砂の惑星 feat.初音ミク」「マトリョシカ」もラインナップに入る。これ以外にも2.5次元ミュージカルやアニメ作品を手がけるマーベラスならではの楽曲、HARDCORE TANO*Cにより書き下ろし楽曲も収録予定とのこと。
もうひとつのトピックは、本作のナビゲートキャラクター「エリザベス」が歌う主題歌「Let you DIVE!」だ。エリザベスのキャラクターボイスは大西沙織さんが担当しており、もちろん「Let you DIVE!」も大西さんが歌唱。さらに「WACCA」の収録楽曲のひとつにもなっている。
ステージにはゲストとして大西さん本人も登場。大西さんは主題歌のレコーディングについて「サビがとても難しかったです」と振り返ると、「ゲームでも難しい楽曲になるんじゃないですか?」と横山市に質問を投げかける。横山氏はすかさず「奇をてらった難易度にはしていません」とフォローを入れていた。
またエリザベスはナビゲーション役、つまりゲーム内では操作方法を教えてくれる存在でもある。大西さんは収録のことを振り返ると、手早く説明しなければならないことに驚いたと話す。ゲームセンターだと時間制限もあるため、全体的にテンポよく喋らなければいけなかったそう。またエリザベスはプレイヤーが失敗したときにキツめのセリフを喋るそうで、スタッフからは「もっと罵倒する感じで」と指示を受けていたとか。
話題がエリザベスのビジュアルに移ると、肩に乗っているエリマキトカゲに注目がいく。横山氏によるとこのエリマキトカゲの名前は決まっておらず、決める予定についても「ふわふわした状態」だという。「大西さんが決めてもいいですよ」と話す一幕もあり、当の大西さんは驚きつつもまんざらでもない様子だった。
ここからはステージ上の筐体を使い、大西さんが実際に「WACCA」をプレイすることに。まずはチュートリアルで自分自身の声に導かれながら練習する大西さん。普段はゲームセンターにあまり行かないという大西さんは「ドキドキしてます」と言いつつも、ここは無難にクリアしていく。ちなみに、横山氏によるとチュートリアルで全部失敗すると、エリザベスが叱ってくれるという。
そんなこぼれ話もありつつ、大西さんは「Let you DIVE!」のリズムゲームに挑戦。大西さんは時折不慣れな手さばきを見せる瞬間はあったものの、ミスをほとんどせずに無事最後までクリア。「360度タッチパネルは新鮮でした!」と感想を述べていた。
横山氏は最後に「大西さんがボーカルを務める楽曲もどんどん増やしていきたい」と意気込みを語ると、大西さんは「稼働するころは外が暑いと思うので、ゲームセンターでナビゲーションを聞きながらじっくり楽しんでください」とメッセージを送った。