2019年3月1日、東京都のお台場・Zepp DiverCityにて、舞台「DEVIL MAY CRY -THE LIVE HACKER -」の幕が上がった。本レポートでは、開幕前日の2月28日に先立って行われたゲネプロの模様と、出演者からのメッセージをお届けしよう。

キャスト陣・スタッフからのコメントをお届け!

馬場良馬さん:ダンテ役の馬場良馬です。ダンテは原作のゲームでも今回の舞台でも主人公で、人間と悪魔のハーフです。悪魔狩りをしながら生計を立てています。今回の舞台では、ギデオンという悪魔が悪さをするので、みんなで力をあわせて倒そう、という内容になっています。ゲームでのスタイリッシュ感をお客様にも体験してほしいと思って頑張りましたので、よろしくお願いします。

蕨野友也さん:ノア役の蕨野友也です。刑事で、ダンテの相棒みたいな立ち位置です。ノアは人間なんですけれど、家族を悪魔に殺されているので悪魔に恨みがあって、ダンテと行動するのも最初は引っ掛かりがあるのですが、行動を共にしていく内に、悪魔にも信じていい奴がいるんじゃないかという気持ちの変化が起こります。そういう感情の揺らぎをうまく演じつつ、「デビルメイクライ」(以下、「DMC」)の世界観を出していけたらと思います。

イ・セヨンさん(CROSS GENE):リアム役のイ・セヨンです。リアムは生まれた時から病気を持っていて、病気の僕を助けようと頑張る兄の行動を止めようとしています。見所がたくさんあるので、ぜひ見に来てください。

前島亜美さん:エリス役の前島亜美です。わたしの役どころは、ダンテと共にデビルハンターとして戦う、兄思いの妹です。劇中では女神様と呼ばれているので、女神らしさを上手く出せたらと思います。生バンドの演奏もあって、私も歌を唄うので、頑張ります。

中山優貴さん:ヘンリー役の中山優貴です。ヘンリーはいわゆるオタクです。女神様であるエリスに心酔していて、僕のストーリーは女神様を中心に動くので、そういうところに注目してほしいです。生演奏あり、歌あり、殺陣あり、と、見どころたくさんの舞台ですので、よろしくお願いします。

山口智也さん:オーウェン役の山口智也です。僕の役は、悪魔の情報屋です。人間の女性を愛してしまい、その恋人との様々なストーリーを見ていただけたらと思います。生バンドのおかげで音が本当に豪華なので、お客様にも音の迫力を感じてほしいと思います。

末野卓磨さん:ルーク役の末野卓磨です。ルークにはリアムという病気持ちの弟がいて、弟を救うために頑張るブラコンです。最後までひらすら弟のために頑張っていて、どれだけ弟が好きなんだという感じですが、そんなルークを見守っていてほしいです。

城田純さん:ムール役の城田純です。ムールはギデオンの敏腕マネージャーで、かなりコミカルなキャラクターです。登場する人物がみんなとてもかっこいい中で、ムールは観客の皆さんがほっと笑える場面を作るキャラクターとなっていますので、楽しんでいってほしいです。

佐々木未来さん:リリ役の佐々木未来です。リリはエリスに仕える悪魔で、ライラやエマと行動を共にしています。ネタバレになるので、あまり役について語れないのが残念です。アクション初挑戦ですが、頑張ります。

真島なおみさん:ライラ役の真島なおみです。私もリリさんとエマさんと一緒に、エリス様に仕えています。私は雑誌で、”ドール系美少女”というキャッチコピーでお仕事をしているのですが、そのコピーを演出のヨリコさんが舞台でも取り入れてくれたので、ぜひ見てほしいです。

三村遥佳さん:エマ役の三村遥佳です。エリス様に仕える三人の中のひとりという役をやらせていただきます。はじめてアクションに挑戦するので、みんなの足を引っ張らないように一生懸命練習してきました。アクションがたくさんあるので、注目してください、あと歌も唄いますので、楽しみにしていてください。

グァンス(SUPERNOVA)さん:ギデオン役のグァンスです。僕が演じるギデオンはロックスターで、ダンテと戦いながら自分の歌声で世の中の人間を悪魔化していくという役です。素晴らしいカンパニーの皆さんと最高のステージを作りましたので、どうぞよろしくお願いします。

龍真咲さん(特別出演):レディ役の龍真咲です。この作品と、そして若いフレッシュな皆さんに出会えたことを嬉しく思います。今回の舞台では、ゲームの中に登場するキャラクターはダンテとレディしかいないので、イメージを壊さないようにしつつ、原作を知らない人にはこんなキャラが出るゲームをやってみたいと思ってもらえるようにしたいです。

都田和志氏:音楽プロデューサーの都田です。「DMC」といえばロックなので、今回はライブハウスを会場にしました。映像はもちろん、生音の迫力をライブハウスで体感していただきたいです。よろしくお願いします。

ヨリコジュン氏:演出のヨリコです。「DMC」の世界観を舞台にするのにはプレッシャーがありまして、悪魔にとりつかれながらやってきました。舞台ならではの「DMC」というのを意識しながら、素敵な俳優陣たちとディスカッションを重ねてきました。みんなでひとつのゴールに向かってここまできたので、最後まで頑張ります。

小林裕幸氏:カプコンの小林です。「DMC」のディレクターである伊津野(※伊津野英昭氏)と一緒に、原作監修ということで携わっています。ヨリコさんとは舞台「戦国BASARA」とかで一緒にやっていて、「DMC」は以前に舞台「戦国BASARA VS DMC」をやっているのですが、単独では初めての舞台になります。素敵な舞台にしてもらっているので、ぜひお楽しみください。

ネタバレ厳禁のステージの模様をちらりとお届け!

本作のストーリーはネタバレ厳禁となっているため、ストーリーについてはほぼ語ることが出来ないのだが、舞台の簡単なあらすじを紹介しよう。

伝説の悪魔・魔剣士スパーダの息子であるダンテが、「DMC」シリーズの主人公であり、今作の舞台でも主人公となる。

そんなダンテの母は、人間。つまり悪魔と人間のハーフで、悪魔退治を裏稼業としている便利屋「Devil May Cry」を営んでいる。過去の事件で遭遇して以来の友人であるレディは、人間の女性でありながら常人離れした戦闘力を持っている。レディに多額の借金があるダンテは、微妙にレディには頭が上がらない。

どんな依頼も引き受ける便利屋「Devil May Cry」を営むダンテ。悪魔と人間のハーフのため、人間を遥かに超えた魔の力を持ち、悪を憎む心を父であるスパーダから受け継いでいる。なお、スパーダは舞台には登場しないが、名前だけは何度も出てくるため、覚えておいてほしい。

そんなある日、ダンテの窮地を救ったエリスという女性が「Devil May Cry」に現れる。様々な経緯でエリスもダンテと共にデビルハンターとして戦うことになるのだが、そんな矢先、「Devil May Cry」に悪魔退治の依頼が舞い込んだ。カリーシア、ニンジェ、ラヒマナという3国に悪魔が急増しているという報せを受け、ダンテ、レディ、エリスの3人は、それぞれの国へ悪魔退治に向かうことに。

だが、そんなダンテたちの前に立ちはだかるのは、名高いロック歌手でありながら実は悪魔で、歌声で人間の理性を蝕み悪魔化させ信者を増やしている悪魔、ギデオンだった。ギデオンは、ダンテの父であるスパーダの驚異的な力を手に入れ、魔の王として世界を支配しようとしていた――。

知っておいてほしい知識はほとんどなし!

「DMC」といえば、もう20年近くもシリーズが続いているタイトルだ。この舞台が始まる翌週の2019年3月8日には、最新作である「デビルメイクライ5」が発売される。となると、どうしても「前知識が必要なのでは?」「シリーズを知らないと楽しめないのでは?」という不安を持つ人もいるだろう。

しかし、元々「DMC」シリーズはストーリー自体はとてもシンプルで、かつ、基本的に一作で完結するような内容となっている。この舞台でも、ゲームの中から登場するのはダンテとレディのみ。この2人以外は全てオリジナルキャラクターで、オリジナルストーリー。よって、知っておいてほしい知識は、上記のあらすじ程度の内容となっている。

原作から出てくる数少ないキャラクターのひとり、レディ。

オリジナルの登場人物が多いため、原作ファンからすると知らないキャラクターばかりという印象を持ってしまうかもしれないが、本作は初代「DMC」の後の物語という位置付けになるそうだ。「DMC」シリーズは時系列順に並べると、「3」、「1」、「4」、「2」となるのだが、「1」と「4」の間に入るのが、今作の舞台のストーリーなのだ。

つまり、「DMC」の完全新作ストーリーが舞台で拝めちゃう! …という風に思ってほしい。

ストーリーの内容はネタバレになってしまうので基本的に触れられないが、ゲームで感じる「DMC」の世界観をほぼそのまま感じられる内容になっている。登場人物は原作より少し多いくらいに思えるが、舞台の上でそれぞれのキャラクターの演じる役割を考えれば順当な人数と言える。かつ、各キャラクターの役割が明確なため、知らないキャラばかりでわからなくなる、ということもない。

シリーズのファンはもちろんのこと、シリーズを知らない人でも楽しめる内容になっているので、安心してほしい。むしろオリジナルとあって、「この人はこんなことになっているけど、この先どうなっちゃうの!?」と、展開にドキドキしながら楽しめるストーリーだ。

何故ライブハウスで公演を? その疑問の答えは、生バンド!

小林氏も述べていた通り、「DMC」は以前に一度だけ舞台化されているが、その時は舞台「戦国BASARA VS DMC」という形での舞台化だった。そのため、単独での舞台化は今作が初となる。その初の舞台を、何故演劇ホールではなくライブハウスでやるのだろうか、と疑問に思っていたのだが、その謎はすぐにわかった。

バンドによるステージでの生演奏の迫力が、とにかく凄い。音の洪水に圧倒されるのは、生のバンドならではだろう。最近は舞台上での生演奏も増えてきているが、場所がライブハウスということもあって、舞台を見に来ているはずなのにロックのライブに来ているような気持ちになる。思わず立ち上がって拳を振り回したくなるような、そんな高揚感だ。(もちろん、実際の観劇中には、席から立ってはいけない)だが、そのロック感が、「DMC」の世界と最高にマッチしているのだ。

元々原作の音楽もロック調の曲が多く、特に新作が出るごとにその色も強くなっているだけに、「DMC」とロックの組み合わせに違和感がないのは当たり前かもしれない。だが、それにしても、ロック歌手という役どころのギデオンはともかく、ダンテやレディ、エリス、もちろんそれ以外のメンバーもロックなナンバーを歌い、踊るのも、なかなかに思い切った選択だ。

ミュージカルに近くはあるのだが、だからと言ってこれをミュージカルと称すのは何かが違う。そんな気分にさせられる。あえて例えるならば、演劇とロックライブの化学変化、という形が近いのかもしれない。

ちなみにミュージカルという言葉は音楽とダンスと演劇の融合したものを指すため、今作もミュージカルという大きな枠には当てはまるのだろうと思うが、あくまで個人的な所感としては、前述の通り、”演劇とロックライブの化学変化”という言葉で称したい。

「それだけ歌がたくさんあるのならば、舞台の空気感が壊されてしまうのでは?」という不安を持つ人もいると思うが、そこについては筆者が自信を持って否定しよう。決して、ストーリーを蔑ろにして、歌ばかりをうたっているわけではない。

歌がある以上、シーンのあちこちで歌は使われているが、見ているこちら側が「突然何事?」と首を傾げてしまうようなタイミングで挟まれた歌は、一曲もなかった。実に見事な間合いで、ダンテやレディ、様々なキャラが歌い、踊っているのだ。

バンドのメンバーも、ギターはA.O.Iさん(SHAZNA)、ベースはNIYさん(SHAZNA)、ドラムは外薗雄一さん、キーボードは岩佐結里さんと、実力派の豪華メンバーが揃っているので、期待して間違いはない。

公演後にはアフターライブも!

アクションシーンも派手で、とにかく全てがスタイリッシュ。これぞまさに「DMC」の名を冠する舞台に相応しい内容となっているので、ぜひ実際に会場で生のバンドの迫力で感じつつ、ダンテやギデオン、レディらのかっこよさに酔いしれ、オリジナルキャラクターの魅力を味わい、「DMC」の世界がここにあるということを、目で、音で、肌で、感じてもらいたい。

ちなみに全日全公演、舞台終了後にはアフターライブが予定されている。アフターライブでは舞台上で歌われる4曲のうち、日替わりで3曲が披露されるので、ぜひ公演終了後もすぐに帰らずに、アフターライブまで楽しんでいこう。公演中はペンライトなどの応援グッズの取り出しは禁止されているが、アフターライブでは肩より上に掲げなければ可、ということだ。

アフターライブの歌唱キャストは公式サイトで公開されているので、気になる人はそちらを確認してほしい。

公演概要

公演タイトル:DEVIL MAY CRY ーTHE LIVE HACKERー
日程:2019年3月1日(金)~2019年3月10日(日) 【全13公演】
会場:Zepp DiverCity(TOKYO)
プレミアム席(全席指定・非売品オリジナルイヤフォン付き): 9,800円(税込)
一般(全席指定): 7,800円(税込)

※別途1ドリンク代500円が必要となります。
※未就学児童入場不可
※営利目的の転売禁止

公式サイト
http://www.dmc-livehacker.com/

スタッフ(順不同・敬称略)

脚本・演出・映像:ヨリコジュン
原作:CAPCOM(「Devil May Cry」シリーズ)
原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、伊津野英昭(CAPCOM)

主催:「DEVIL MAY CRY ーTHE LIVE HACKERー」製作委員会
制作:ポニーキャニオン、エースクルー・エンタテインメント

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