カプコンは、東京の渋谷にて「デビル メイ クライ 5」の発売前夜イベント「SSS Devil Night」を、3月7日に実施した。ここでは、その模様をお届けする。

目次
  1. 数時間後に発売になる「DMC5」の実機プレイ!
  2. コラボ情報なども続々!
  3. 第2部には、HYDEさん、森川智之さん、石川界人さんが登場!
  4. 伊津野氏と岡部氏にミニインタビュー!

ステージは英語版の「デビル メイ クライ」にてダンテの声優及びモーションアクターを務めるルーベン・ラングダンさんの「イッツショータイム!」の掛け声からスタート。ダンテのコートに身を包んだラングダンさんの突然の登場に、会場からは大きな歓声が上がった。

まずステージに上がったのは、「カプコンTV!」でお馴染みのアメリカザリガニの平井善之さん、池田ショコラさん、ザ・たっちのたくやさんとかずやさん。そして、カプコンの岡部眞輝プロデューサー、伊津野英昭ディレクター。いつもとは違うライブハウスでの放送ということもあり、緊張気味の「カプコンTV!」のメンバーたち。

見事に抽選を勝ち抜いた多くのファンを見まわして、コスプレの人が多くて嬉しい、という感想を口にしていた。

数時間後に発売になる「DMC5」の実機プレイ!

壇上ではいよいよ発売になる「デビル メイ クライ 5(以下、「DMC5」)」の、日本初公開となるオープニングムービーが上映。映像の最後には、非常に”今時”らしいオチがついており、会場が大爆笑している様子を見た伊津野氏は「オチを入れておいてよかったですね」と、顔をほころばせた。

ちなみにスタート画面で何もせずに放置しておくと流れるPVは、ゲーム機本体の言語設定に準ずる。だが、ゲーム内の音声を英語設定にすれば、英語バージョンのPVをみることもできるそうだ。英語バージョンは一味違った雰囲気のダンテやネロを楽しむことができるそうなので、ぜひどちらも試してみてほしい。

続いては、「DMC5」の実機プレイが行われることに。プレイのために登壇したのは、カプコン ゲームデザイナーの吉田亮介氏。

今回の実機プレイは、2019年2月に配信された体験版のマップをベースに、体験版には入っていないデビルブレイカーを多く入れたものだという。

まず登場したのは「ヘルタースケルター」。ヘルタースケルターは掘削能力を持つデビルブレイカーで、ドリルを展開して敵を突き刺す。次に登場した「トムボーイ」は、ネロが両手持ちで使う珍しいデビルブレイカーだ。トムボーイは「じゃじゃうま」という意味で、実際使いこなすにはちょっとコツがいるようだ。「ローハイド」は連続技を出しやすい、金属ベースの長いリーチ武器。また、引き寄せ能力も高く、普段は自分が引き寄せられてしまうような重い敵すらも引き寄せられる。

デビルブレイカー「トムボーイ」。熱線で作られた両手剣のように見える。

これらのデビルブレイカーを使いこなし、見事にスタイリッシュランクSSSを出した吉田氏の華麗なプレイに、会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。

なおデビルブレイカーにはDLC専用のものもいくつかある。ネロのモーションがロックマンになる「ロックバスター」や、空中戦特化のデビルブレイカー「ガーベラGP01」、「パスタブレイカー」などはデラックスエディションならば最初から同梱、通常版の人は別途有料で購入が可能だ。

写真ではわかりにくいとは思うが、パスタブレイカーはフォークにスプーン、トングといったパスタを作ったり食べたりする際に必要な道具で作られているデビルブレイカー。もちろん普通に攻撃することも可能だが、一番最後のデビルブレイカーを次点に持ってくるという特徴があるとのこと。

デビルブレイカー「パスタブレイカー」。攻撃で使う時は、フォークが飛んでいく。

そして「スイートサレンダー」は好きなタイミングでHPを3000回復できるという、現状唯一の回復型デビルブレイカー。だが、使うタイミングを敵の攻撃で潰されるとHPが回復できずに終わってしまうので、使うタイミングに気を付けてほしい。その特性から考えても、前述のパスタブレイカーとの相性が良さそうだ。スイートサレンダーをあらかじめ一番最後に配置しておけば、ピンチの時にパスタブレイカーで次点に配置して回復する、ということができるだろう。

ボスのゴリアテの登場シーンでは、デラックスエディションに付属する「プレミアム実写ビデオコンテ」が流れたが、ゲームで実際にそのシーンを知っていると爆笑してしまうくらい面白いので、デラックスエディションを購入した人は楽しみにしておいて欲しい。ゲーム映像を実写コンテに切り替えるかどうかは設定で変更が可能だが、あくまで2周目以降のお楽しみにしておくのがお勧めだ。

プレミアム実写ビデオコンテの極一部だが、体験版を遊んだ人ならばどのシーンだか解るだろう。このシュールさは半端ない。

これらのデラックスエディションへのアップグレードDLCも販売されるので、ダウンロード版を購入した人や通常版を買った人も、ぜひデラックスエディションへのアップグレードを検討してみてほしい。どのDLCもバラエティに富んでいて、最高にクールだ。

コラボ情報なども続々!

ここで、壇上に再びラングダンさんが登場。オープニングの時は一瞬で去ってしまったが、ここでは様々な秘話を披露してくれた。

「デビル メイ クライ 3」からダンテ役をやっているラングダンさんだが、その時はハリウッドで3回ほど行われたオーディションを勝ち抜いたそうだ。そして「DMC5」でもオーディションが行われ、ラングダンさんも再度参加。見事、ダンテ役を勝ち取ったという。

そんなラングダンさんだが、ダンテ以外にも実写コンテにもなったボス「ゴリアテ」のモーションなども演じている。さすがにモンスターをやることになった時は少々驚いたというラングダンさん。自分がモーションアクターとしてゲームに登場すること自体は、変身して戦う戦隊ものなどに出演している感覚に近いそうで、意外と違和感はないらしい。

ラングダンさんは、「長い間ダンテをやってきて、ダンテには愛を感じています。ようやく発売日を迎えられたので、ぜひ皆さん楽しんでください」と述べて、ステージを後にした。

ラングダンさんが演じた映像と、ゲーム内のダンテの比較映像。

そしてステージでは、展開中及び今後展開される、様々な「DMC5」コラボ情報などが紹介された。

秋葉原の「Bar Rhythm」にてコラボカフェ開催中!

こちらは2019年3月1日から開始され、3月30日までの期間限定となっているので、注意してほしい。なお、ポイントをためると、好きなコースターと引き換えることができる。

「DMC5」がコミカライズ!

「DMC5」に登場する新キャラクター「V」に焦点を当てたコミカライズ作品「DEVIL MAY CRY 5 -Visions of V-」が3月7日よりLINEマンガにて配信開始。プロローグ編は無料で読める。

カラオケ「JOYSOUND」にて「DMC5」楽曲が配信!

3月8日から全国の「JOYSOUND」にて、「DMC5」で使用されている楽曲が5曲配信される。カラオケでもスタイリッシュに「DMC」ワールドをキメよう。

「DMC5」×「HYDE」ゲームソフト&ニューシングル発売記念キャンペーン

「DMC5」とHYDEさんが手掛けるニューシングルの発売を記念して、ゲームソフトとシングルCD「MAD QUALIA」がセットで5名にプレゼント。なんと、HYDEさんと、ダンテ役の声優森川智之さん、ネロ役の声優石川界人さんのサイン入りという豪華仕様だ。キャンペーンは3月8日から開始となる。

コラボグッズも続々!

ジェラルミン削り出しiPhone用ケースや、ネロとダンテのフィギュアの発売が決定。フィギュアは1/8スケールの完成品フィギュアと、1/12スケールの可動型アクションフィギュアの2種類が発売される。

DLC「ブラッディパレス」

4月に無料で配信される予定のDLC「ブラッディパレス」の映像が公開された。これまでのシリーズにも収録されている、いわゆるやり込み要素だが、今回はかなりプレイしやすいように調整しているという。途中で中断しても、続きから再開できるようにするとのこと。購入者ならば誰でもダウンロードできるので、配信を楽しみにしていてほしい。

第2部には、HYDEさん、森川智之さん、石川界人さんが登場!

第2部には、ゲストとしてダンテ役の森川智之さんと、ネロ役の石川界人さん、そして「DMC5」とのスペシャルコラボをすることになったHYDEさんが登場し、会場は大きな歓声に包まれた。

左から、伊津野氏、HYDEさん、森川智之さん、石川界人さん

HYDEさんは、なんと以前から「デビル メイ クライ」シリーズの大ファンだという。今回のコラボ曲はもちろんのこと、日頃から曲想を考えるときに「デビル メイ クライ」を浮かべることがよくあるのだという話に、思わず感動で涙ぐむ伊津野氏の姿も見られた。

「デビル メイ クライ 4」の時にはHYDEさんが所属するバンド“L'Arc~en~Ciel”としてコラボしたが、今回HYDEさんがソロで引き受ける形になったのは、ソロのほうが自分の好みで曲を作ることが出来るからだという。HYDEさんは元々「デビル メイ クライ」にはヘヴィな音が合うと思っていて、自分好みの「デビル メイ クライ」に合う曲というものを作りたかったそうだ。

日頃からリテイクになるということがほぼないという、HYDEさん。その理由について「突然、全然関係のない曲が流れてきて何の相乗効果も感じない作品があるけれど、僕は相乗効果でどちらも引き立て合う楽曲っていうのを常に意識しています。僕は監督じゃないけれど、音楽作る時は自分のことを監督だと思っていて、そういう気持ちが相手にも伝わっているのではないかと思います」と、述べた。

事実、今作でもHYDEさんは「DMC5」の世界観をきちんと理解してから作曲に取り掛かったとのことで、だからこそこんなにも世界観と楽曲が絶妙にはまるのだろうと納得させられる。

今回のHYDEさんと「DMC5」のコラボミュージックビデオを見て、森川さんは「HYDEさんのマイクパフォーマンスと世界観のシンクロ率が凄くて、驚きました。完全にDMCの世界の登場人物のように見えます」と、石川さんは「思わず見入ってしまうくらいかっこいいですね。僕は音楽に明るくないんですが、この曲を聴くたびにこのトレイラーを思い出します」と、岡部氏は「デモ曲の時から、これは絶対にゲームとマッチするだろうとは思っていたけれど、映像一発目でほぼこのクオリティで、HYDEさんが4人目のキャラクターなんじゃないかというくらいにすごいマッチしていましたね」と、そして伊津野氏も「HYDEさんが右手にしているグローブがデビルブレイカーに見えたくらいでした」と、それぞれ感想を挙げる。

HYDEさんも、あの映像には技術だけではなく、ゲーム内のアクションを知り尽くした上で、どこにどのシーンを使えばいいかなど、相当のこだわりを感じたという。

話題がダンテとネロのボイス収録に及ぶと、「デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション」の時は英語の言葉がまず最初のあってそれを日本語に吹き替えるという難しい作業だったが、「DMC5」では日本語の吹き替えを専門にしている会社が吹き替え用の台本を作成してくれていて、口の動きなどを日本語に合うようにしてくれているのだと、森川さんは語った。

プレイヤー側にとっては言われてみれば気が付かないような部分だが、映像とセリフに違和感がない自然さというのはこういう見えない部分にあるのだ、と気付かされるところだ。

ちなみに収録時に大変なのは「叫び」のシーンだと、森川さんも石川さんも声を揃える。シチュエーションや、プレイヤーの進行具合によって、場合によっては100以上ものパターンの叫びを収録するそうで、石川さんも「『腹を貫かれた感じで叫んでください』とか言われるんですけれど、腹を貫かれたことがないのでわからなくて」とジョーク交じりに語り、会場からも笑い声が上がった。

また、「デビル メイ クライ」の場合は英語の音声がまず先にあり、そのため叫びにしても「アー」なのか、「アーーーーー」なのか、という音の長さを英語のセリフで完全に覚えてから、その長さと全く同じ長さで演じなければならないそうだ。普段はなかなか聴くことができない貴重な裏話が披露された。

叫びの収録も多かったが、「DMC5」からは挑発のセリフもかなり増えており、そちらの収録もなかなか大変だったようだ。「お気に入りの挑発のセリフは?」と聞かれると、石川さんは「レッツロック!」を、森川さんは「ジャックポット」を会場で生披露してくれるというサービスに、会場も大きく沸いた。

そしてステージの最後、森川さんは「カプコン公式HPでも僕が体験プレイをさせてもらった動画が配信されておりますけれど、久しぶりに『DMC』をやったこんな僕でも、HYDEさんの歌声に乗ってかっこよくなれる、それでいて物語も素晴らしいし、技術的なところでも素晴らしいので、僕自身発売を楽しみにしています」と、石川さんは「こういう会場でのイベントって初めてで、ダンテやネロとかのコスプレの方もたくさん居て嬉しいです。僕もカプコンの公式サイトの中で体験プレイの動画に出ていますが、僕でもかっこよくプレイできます」と、HYDEさんは「僕も体験版をやりましたけど、ずっと繋がっていくコンボで本当に気持ちよくなれるし、自分自身がヒーローになった気分でやれるので、みんなにも気に入ってもらえると思います」と発売にあたってのコメントを寄せ、ステージは幕を閉じた。

伊津野氏と岡部氏にミニインタビュー!

前夜祭終了後、伊津野氏と岡部氏にミニインタビューを行えたので、その模様をお届けしよう。

――11年ぶりの新作ということで、今回初めてプレイする層への工夫とかはありますか?

伊津野:体験版を配信していますが、体験版のセーブデータがあるとゲーム開始時に3万オーブが手に入るので、それで序盤色々整えていただければと思っています。あとは、オートマチックアシストという機能をオンにしてもらえれば、攻撃ボタンを連打するだけでスタイリッシュな戦いが出来ますし、コンティニューするためのゴールドオーブは毎日ログインすれば1つもらえますので、エンディングまでは問題なくいけるかと思っています。

岡部氏:他にも、ゲーム内に「ストーリー オブ DMC」というもので過去のストーリーがわかるようになっていますし、Youtubeでもストーリーの紹介動画を掲載していますので、ぜひそちらをご覧になってください。

――「ストーリー オブ DMC」ですが、どういうきっかけで作ることになったのでしょう。

伊津野氏:あれは最初はシリーズのファン向けにと思って作っていました。ですが、このビジュアルだったら全ユーザーに興味持ってもらえそうだと思って、できるだけ皆さんに「DMC」の世界を理解してもらえる要素をゲーム内に仕込みました。今日発表したLINEマンガも含め、見ていただくと理解が深まると思います。

岡部氏:過去に出した小説とかも漏らさずに全部この「DMC5」の中にいれましたので。待たせた分、しっかりフォローしているつもりです。

――プレイの方針のおすすめはありますか?

伊津野氏:ガードがないので、敵の攻撃を避けていかないとならないというのを意識してほしいですね。ジャンプの出だしに無敵時間がありますので、まずは普通に動くよりもジャンプボタンを押したほうがいい感じに避けられると思います。

岡部氏:回避の感覚がわかると、より楽しくなりますよね。

――3人の主人公、ダンテ、ネロ、V、それぞれどんな爽快感を味わえますか?

伊津野氏:ネロはとにかくデビルブレイカーを全部試してほしいです。ダンテの新魔人はただ変身するだけじゃなく、スタイリッシュランクをあげていくと面白い使い方ができるように仕込んでいます。Vはこれまでのキャラクターとは頭の使い方が違う感じのキャラクターなので、新しい刺激を感じていただければと思います。

――新魔人は、スタイリッシュランクをあげていくと何か変化があるんですか?

伊津野氏:一瞬だけ新魔人になってもゲージを消費せずにもとに戻れるようになります。なので、コンボの合間に新魔人の技を挟むこととかができるようになります。

――「DMC」シリーズの魅力として中二的な要素があると思うんですが、お気に入りの中二的要素を上げて頂ければと思います。

岡部氏:僕は「バイオハザード」シリーズも担当しているのですが、「バイオ」がよりミリタリーに忠実な動きとかを再現しているのに対して、「DMC」のほうはよりかっこよく、よりスタイリッシュに、というのがありますよね。ダンテが「バイオ」の世界に入ってもかっこよくならないっていうか。「DMC」だからこそダンテはかっこいいんですよ。

伊津野氏:僕は全てをかけて物語の終盤を作ったんで、そこを楽しみにしていてください。中二感が爆発します。

――先日「D×2 女神転生」とのコラボが発表されましたが、コラボについて教えていただけますか?。

伊津野氏:セガさんとのコラボなので、まだ言えないことも多いのですが、まずはダンテがもらえるようになっています。あと中身に関しては、カプコンのスタッフがかなり細かいところまで監修して見ていますので、モーションとモデルは期待していてほしいですね。テキスト周りも僕が全部監修していますので、ご期待ください。

岡部氏:すごくいい出来ですよ!

――最後に公開されたPVで、バージルっぽい背中がありましたけど…

伊津野氏:あれは…はい、もういいですよね。バージルです! ご期待ください。めっちゃかっこいいです。

――最後にファンに一言お願いします。

伊津野氏:今できる最高に燃えるゲームを作ったつもりです。ハンカチの用意をして楽しんでいただければと思います。

岡部氏:本当に、平成最後の最高峰のアクションゲームが出来たと思っています。皆さん、絶対買って損することはないとおもいますので、よろしくお願いします。

デビル メイ クライ 5

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  • 発売日:2019年3月8日
  • 17歳以上対象
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