コロプラより2019年に配信が予定されているiOS/Android向けアプリ「最果てのバベル」の先行試遊レポートをお届けする。

2018年末に発表された「最果てのバベル」。「ファイナルファンタジーVIII」「ファイナルファンタジーX」などのシナリオで知られる野島一成氏や、「タクティクスオウガ」「戦場のヴァルキュリア」などの音楽で知られる作曲家の崎元仁氏が参加しているとあって、発表時からゲームユーザーに大きな衝撃を与えており、その分期待値も高い作品となっている。

その注目作「最果てのバベル」について、物語の序章にあたる部分を試遊することが出来たので紹介する。ただし筆者が試遊したストーリー部分には現在まだ公開されていない情報が多数含まれているため、いくつか触れられない箇所もあるが、その点についてはあらかじめご了承願いたい。

※今回プレイしたバージョンは開発中のもののため、仕様が変更になる可能性があります。

まずは気になるストーリーやキャラクターから紹介!

本作はソーシャル要素が一切ないということで、発表時から話題になっている。パーティメンバーは完全に固定で、筆者が遊んだところまでで登場したパーティメンバーは5名。その中でバトルに出せるのは、最大で4名までとなっている。

これから先、パーティメンバーが増えていくのかなどについては謎に包まれているが、恐らくは旅立った世界の先で出会う仲間も何名かいるのだろうと思われる。

物語は、現在判明している5名のうちの1人、主人公のライが謎の少女マイリージャと出会うところからスタートする。ライもマイリージャも「隔離層」と呼ばれるところで、事実「隔離」されて生きてきた。それは、この世界の“とある事情”のためだというが…。

マイリージャはその中でも特段に厳しい「隔離」をされているようで、鳥カゴの中で生きている。
その点、ライには一応自分の部屋がきちんとある。

さまざまな経緯で隔離されていた二人は出会います。ライに向かって、「家来にしてやるから、またここに来ればいい」と不遜に言い放つマイリージャ。この彼女の独特の話し方は、長い間鳥カゴに囚われ、あまり他人と接触していないからこそなのか、最初からそういう性格なのかは不明だ。

その点、ライにはイタクとポッケという、昔からの友人がいる。部屋から出られないライのために、ポッケとイタクは毎日ライの部屋に遊びに来てくれているのだ。2人は、この部屋から出ることがないライに、毎日バトル指南をしている。ライは上達が早いと褒めるポッケとイタクだが、肝心のライにはそれを活かす場所がない。彼の日常は、狭い部屋の中だけなのだから。

しかし、その日常もいつしか異常が増えていた。頻繁に起こる停電によって、電力を中心に動いている街であるバベルは、大分不安定な様相を見せている。「街が死にかけている」という、物騒なウワサも流れているようだ。

まだ未公開の情報を含むため、詳細な部分については明かすことは出来ないが、ストーリーや設定はスマホで遊ぶために最適化されている印象だ。

システム面については後述するが、まだ明かせない設定なども「この設定が先だったのか、スマホで遊ぶことが先だったのか?」と思わずにはいられないほど素晴らしく噛み合っているので、ぜひ期待していてほしい。

初めて外に出たライの反応なども、実に新鮮だ。

ライや、イタク、ポッケ、マイリージャらと同じくパーティに加わるトノトは、屈強な戦士といった風体。ライはとある経緯で“上級バトラー”に任命されるが、トノトは”下級バトラー”。どう見ても、ライよりトノトのほうが強そうに見えるが…。そういった、何故ライが上級でトノトが下級なのかといった事情が垣間見える場面もある。

今回、ストーリーはいわゆる「序章」と思われる第10章までプレイすることが出来たが、その時点でも「この先一体どうなるのだろう」と思うくらい、ストーリーの内容は濃い。野島氏のファンならば、野島氏らしいストーリーだと感じる部分もあるだろう。

現状の為すべきことは、明確にプレイヤーに提示されている。しかし目の前にある情報にはまだまだ謎が多く、物語を進めるうちに少しずつ解き明かされていくのだろう。こういった、先が気になって引き込まれるストーリー作りは、野島氏の得意とするところだ。

なお、本作ではキャラクターもオリジナルだからこそ、魅力的なキャラクターが揃っている。そのキャラクターのイラストや3Dモデルをじっくりと眺めることもできるのが嬉しい。

主人公ライのイラストを拡大してみたり、そして3Dモデル閲覧モードも。
イタクのイラストも拡大してみた。

長い間閉じ込められていたとは思えないほど明るいライ、もっと自身の知見を広げたいイタク、ライとイタクのいくところならついていくという可愛い幼馴染のポッケ、ライとの出会いによって自身の在り方に疑問を感じ始めたトノト、そうして謎多き少女マイリージャ。5人ともとても魅力的なキャラクターになっているので、期待してほしい。

システム面を紹介しよう!

今回攻略を進めていく中でかなり重要な部分を占めそうだと感じたのは【回復】だ。回復装置は街やダンジョンなどに、かなり多めに設置されている。回復装置を示すハートのマークが地図に示され、フィールド上でも目立つアイコンがある。ここで注目してほしいのは、下記の2枚目の画像だ。

アイコン3つのうち2つが空で、02:00:00の文字、一番左が00:45:02の文字、そうして「精霊石10個で回復」の文字がある。

全て満タンの状態の時は、このような画像になる。

つまり場所に関わらず、回復装置を一度使用するごとにアイコンのひとつを消費するため、無料で完全回復できるのは【3回まで】ということになる。この3回を使い果たすと、アイコンの回復には1つ2時間を要する。3つのアイコンを全て満タンにするには、最大で6時間かかるということだ。

だが、このゲームにはスタミナ要素がないため、遊ぼうと思えばいつまでも遊べてしまう。回復が足りなくなってしまったら、その時は精霊石で回復することも考慮しよう。

この【場所に関わらず、回復装置を一度使用するごとにアイコンのひとつを消費する】というのはかなり重要になってくる。回復装置が満タンの状態で街で一度使用した場合、そのあとに来たダンジョンではあと2回しか回復できない(あとは精霊石で回復)ということだ。

仕様変更などはあるかもしれないが、現状無料で行える回復行動は、【バトル中に回復魔法でSPを消費してHPを回復】、【バトル中以外、SPを消費してそのキャラクターのHPをわずかに回復】、【回復装置を使用しての、HPとSPの完全回復】、【レベルアップによるHPとSPの完全回復】しかない。

必然的に回復魔法を使えるキャラクターのSP(スキルを使用するためのポイント)が枯渇しがちになってしまうが、そこで駆使してほしいのは【回復魔法を使えるキャラクターを2人用意する】ことだ。

それについては後述の「育成について」を見てほしい。

キャラクターの育成について

キャラクターレベルは全ての基礎値となる

本作には、いくつものレベルが存在しているため、まずは特に重要なものをいくつか紹介していこう。ひとつは【キャラクターレベル】。まずはこのマイリージャのスクリーンショットを見てほしい。

左側の「マイリージャ」というキャラクター名の下に「Lv. 20/60」とあるが、これはマイリージャ自身のキャラクターレベルだ。ジョブレベルなどに依存しない、マイリージャのレベルになり、ジョブを変更しても変わることのない【絶対のレベル】だ。

このキャラクターレベルは、基本的に敵とのバトルで経験値を積むことによって上がるが、「経験の書」といったアイテムでレベルを上げることも可能。

ここで思い出してほしいのは、前述の「HP/SPの回復手段」だ。レベルアップをすれば、HP/SPは完全回復する。よって、回復装置が使用できず、かつ精霊石も温存したい…というときには、レベルアップでキャラクターのHP/SPを回復することができる。よって、経験の書はあまり無駄遣いせず、いざという時に回復の手段として残しておくのがオススメだ。

メインジョブ、サブジョブ、サポートジョブの3つを組み合わせて自分好みのキャラクターが育成できる!

さて、引き続き上記マイリージャの画像を参照してほしいのだが、右側に「メインジョブ」、「Sub1」、「Support」とあるのがわかる。メインジョブは言わずもがな、現在のそのキャラクターのメインジョブだ。キャラクターレベルでのステータスに補正を与える役割と、そのジョブのメインスキルが使用できる。

「Sub1」は、サブジョブとなり、サブジョブに指定したジョブの「アクションスキル」を使用可能。現在マイリージャはサブジョブに「風守の術師」を入れているが、このジョブは「ヒール+」という回復魔法を使用できるため、マイリージャは弓をメインジョブとしつつヒーラーにもなれる。また、風守の術師が使用できる「ウィンドエッジ」という魔法攻撃も使用可能だ。

そして「Support」だが、これはそのまま「サポート」をするジョブで、主に「オートスキル」の補助をするジョブ。現在マイリージャは「風見の弓使い」というジョブをサポートにしているが、そのジョブが持っているオートスキルの「突体制強化I+」や「暗闇キラー・物攻I」というオートスキルが発動している。

メイン、サブ、サポートの組み合わせによって現在どのようなアクションが使えて、どのようなオートスキルが発動しているかは画面右上の「スキル一覧」を見れば、下図のように一覧が表示されるようになっている。

ただしサブジョブに設定できるのは、自身が習得可能なジョブのみで、サポートジョブには全キャラクターのジョブが設定できる。よって、各キャラクター最低2ジョブはまずそろえておきたい。ジョブは被ることも多いため、被ったジョブでオートスキルが有用なものは他のキャラのサポートにするといいだろう。

武器の強化、ジョブの強化、スキル強化

武器の強化は、そのまま武器の強さだ。武器レベルの上限は武器のレアリティごとに決まっているが、武器の強化素材はバトルや実績報酬などでどんどんもらえるため、できるだけ早く鍛えていきたい。

ジョブの強化は、ジョブレベルやそのジョブの持つスキルの強化となる。ジョブレベルもバトルに出していれば基本的には勝手に上がっていくのだが、オートスキルには「Lv.10で解放」「Lv.20で解放」「Lv.30で解放」というものが多いので、早く解放したいオートスキルがある場合や、新ジョブを入手した場合は、クエストの報酬や実績などでもらえる「メダル」を使用してレベルを上げてしまっても良い。

マイリージャのサブジョブに設定している風守の術師は「ヒール+」が使用できるが、前述の通り回復魔法はかなり重要な要素のため、現在筆者は「ヒール+」にスキルレベル上げに必要な素材を全て投入している。なお、スキルレベルが上がると威力があがるだけではなく消費SPも抑えられるので、いいことづくめだ。

さまざまなキャラクター育成要素について紹介したが、基本的に「キャラクターレベル」、「武器レベル」、「ジョブレベル」、「スキルレベル」を上げる素材は全て別々のものとなっている。キャラクターレベルを上げる経験の書では、武器レベルもジョブレベルも上げられない、ということだ。

よって、素材があるならばできるだけどんどん育成に使用していってほしい。ただし、前述の通り「経験の書」だけは有効活用する方法があるので、忘れずに。

そして、前述の「ヒーラーを2人用意する」点について、ポッケが初期ジョブで回復魔法を使用可能のため、あともう一人回復魔法を使い手(この時点では恐らく他に回復魔法を使えるのはマイリージャのみ)を用意できれば、ヒーラー2人体制を組むことができる。ポッケのSPが枯渇したら待機しているマイリージャと入れ替える…といったように進めていけば、回復手段に困ることも少なくなるだろう。

マップやバトルについて

フィールド画面はスワイプで移動するが、かなり細かくワープできる場面が設定されているため、瞬時に行きたいマップにワープすることも可能だ。

2018年12月に開催された「コロプラフェス 2018」で体験版に触れたファンもいるかもしれないが、その体験版と大きく変わったのはミニマップ上のシンボル。「コロプラフェス 2018」の体験版ではミニマップは既に完成されていて、そこに目的地のシンボルなども全て表示されていたが、今回の先行試遊版ではミニマップは自分が歩いた場所だけがマッピングされていく形へと変わっていた。

また、目的地なども、そこに近づかないと目印のシンボルが表示されないようになっている。以前は目印を目指して漠然と進みがちだったが、今回の先行試遊版で「RPGらしい探索する楽しさ」が得られるようになった。

フィールドはスマートフォンでも操作がしやすいように、ほぼ横と縦の移動のみで構成されている。

フィールドでもうすぐボスが出てくるタイミングでは必ず「この先に強敵がいそうだ」というシステムメッセージが出てくれるのも有り難い。前述の通り、回復装置はたくさん置かれているのだが、どのタイミングで全快させるかは個々の判断や状況次第となっているものの、ボスがいる場所はこうしてきちんと知らせてくれるので、それを目安に回復装置を使用するといいだろう。

なお、さりげないポイントなのだが、マップ上でのイベントやバトルは全てシームレスで行われ、ロードのストレスがまったくない。しかも、各キャラクターとも、現在のジョブのグラフィックがマップ上で再現される。ジョブのレアリティも重要かもしれないが、どのジョブにしたらいいのか迷った時は「このジョブの見た目が好みだから!」という理由で選ぶのも良いだろう。

ライとイタクのジョブを変えてみると、マップ上のグラフィックも変わる。

バトルはエンカウント方式で、フィールドからシームレスでそのままバトル画面へと移行する。これも地味なポイントではあるが、シームレスなので基本的に自分が今いるマップがそのままバトル画面になる。つまり、横に移動しているときはバトル画面も横向きになるが、縦に移動しているときはバトル画面が縦になるのだ。

横のバトル画面はよく見かけるスマホで遊ぶRPGのバトル画面だが、
縦のアングルはエンカウント方式のコマンドバトルではなかなか珍しいのではないだろうか。

バトルはターン制のコマンドバトルになっており、通常攻撃やSP(スキルポイント)を消費して出すスキルなどがある。コマンド選択については少々わかりにくいが、各キャラクターのアイコンの上に「攻撃」というコマンドが表示されており、ここをタップすると現在使えるスキルが表示されるので、スキルを選ぶことが出来る。

現在の試遊版では、毎ターン全員コマンドが「攻撃」に戻ってしまう。
一部のスキルには短いながらカットインによる演出があるので、積極的に色んなスキルを使ってみてほしい。

また、バトルで特徴的なのは、ブレイクゲージの存在。敵にダメージをいれていくとブレイクゲージが溜まり、ブレイクゲージがいっぱいになるとダメージが通りやすくなる。ブレイクゲージ1段階目でダメージ+100%、ブレイクゲージ2段階目でダメージ+200%+ダウン状態になる。特にボスは積極的にブレイクゲージを狙っていかないと厳しい戦いを強いられるので、ブレイクゲージの存在は常に意識しよう。

敵の中には、ブレイクをしないとなかなかダメージが通りにくいものがいる。
また、敵の弱点の武器だとブレイクゲージが溜まりやすい。

とはいえど、敵がダウンした時にできるだけSP消費の大きい技を入れたいので、SPの配分にも常に気を配る必要がある。コマンドバトルながら緊迫感のあるバトルが楽しめるのが特徴だ。

ボスによっては全然太刀打ちできないものもいるが、大抵はキャラクターレベルを上げれば勝てることが多い。全く歯が立たないというときは、しばらくダンジョンをうろうろしてレベル上げをしよう。その時のキャラクターレベルにもよるが、ダンジョンの道中で逃げずにバトルをしていれば、ボスに勝てない時でもレベルを1~2程度あげれば勝てるようになることが多いと感じた。

ただしその程度だと誰かひとりくらいは死んでしまうことが多く、バトル中に死亡したキャラクターは当然ながらボスから得られる大量の経験値をもらえない。なのでできるだけ安全に戦いたければ、その分レベルを上げてから強敵に挑むといいだろう。

また、バトルには陣形がある。例えば「トライウィング」では全員の物理攻撃力が上昇という特性があるので、主にレベル上げで雑魚を中心にバトルしたい時にいいだろう。ボスなどの強敵相手にするときは、全員の物理防御力が上がるヘビーシールドにすると良い。

陣形には、「敵視率」という表示がある。ヘビーシールドでは先頭のキャラクターの敵視率が70%、2番目のキャラクターが30%、後衛の2人は0%となっている。つまりこの陣形ならば先頭のキャラがパーティの盾役となって、HPが少ないキャラを守りながら戦うことができる。

筆者の場合、先頭となるトノトには物理防御力が上がるアクセサリーを二つ重ね付けしていたこともあって、トノトがかなりダメージを抑える役になってくれた。とはいえ、ライに攻撃がくる確率も30%あるので、これだけで安心はできない。常に、起こり得る最悪の状況を考えながらバトルを進めていく必要があるが、不要に回復魔法を連発していてもSPが足りなくなってしまう。そういった駆け引きも重要で、緊迫感のあるバトルが楽しめる。

バトルは倍速モードを搭載しているが、通常の速度でもバトルスピードはあまり気にならないほどにテンポは良い。どちらも試してみて、自分の好みにあったほうを選ぶといいだろう。

なお、バトルで全滅してしまった場合コンティニューはなく、全員HP1で所定の場所に戻される。この状態で敵とエンカウントしてしまうと全滅のループに陥ってしまうこともあるので、一度敵が出現しないバベルの街の中などにワープして戻ってしまうのが良いだろう。

バベルの街の中にも回復装置はあるので、回復装置が使える状態ならばすぐに全快してまた探索に出ることが出来る。ちなみにバトルは逃走が可能なので(ただし必ずしも逃げられるわけではない)、どうしてもそのまま探索を進めたいという場合はひたすら「逃げる」コマンドを使って次の回復装置を見つけるまで逃げ切る、という方法も取れなくはない。

全滅してしまった場合、復帰地点が表示される。そして復帰地点にてHPが全員1の状態で復活する。

サブクエストなども豊富!細かい設定部分も親切に

とにかくメインストーリーのボリュームがすごい本作。プロローグと思われる部分までを今回は遊ばせてもらったのだが、その部分だけでストーリーがとても濃い。そしてメインストーリー以外のサブクエストも充実している。サブクエストはさまざまな強化素材や石などがもらえるので、積極的にこなしていこう。

サブクエストの依頼者には、サブクエスト専用の青い「?」アイコンが付く。話しかけると、依頼内容が表示される。

また、「設定」からは「使いすぎストッパー」や「ご家族安心設定」など、細やかな気配りの効いた設定が可能だ。使いすぎストッパーは、ONにしておくと月の購入金額が上限を超えた場合には、精霊石購入時に警告画面が表示される。安心設定をONにしておくと、精霊石購入時にパスワードが必要になり、誤動作などによる課金を防ぐことが出来る。

また、サウンドは「BGM」「効果音」「ボイス」の音量をそれぞれ好みの大きさに設定できるので、崎元仁氏による音楽を存分に楽しみたい人は「効果音」などの音量を下げておくと良いだろう。

筆者の設定はこのようにしていたが、全ての「音」という要素をバランスよく楽しめた。

「コロプラフェス 2018」の時にはほぼ解らなかった本作のストーリーに触れられたことが、今回の試遊版の一番のポイントなのだが、何度も述べている通り、まだ明らかにされていない情報が多く含まれているため、その詳細を語ることが出来ないのが残念だ。

しかし、「これだけストーリーを重視したスマートフォン専用RPGもなかなかないのでは」というほど、内容は濃密。携帯ゲーム機で遊ぶRPGとほぼ変わらないようなクオリティのものを遊べると思ってほしい。基本無料で遊べる分、キャラクターの成長要素にはソーシャルゲームらしい多様さを感じるものの、グラフィックも何もかもスマートフォンで遊べるゲームの域を超えていると言える。

特に前述の通り、マップ移動からシームレスでバトルに移行し、バトルが終わったらそのままマップ移動画面に戻れるのも本当に素晴らしいし、据え置き機のゲームならば今や当たり前なので見落としがちではあるが、ジョブのスキンがマップ上のモデリングに反映されるのも、個人的には凄く推したいポイントのひとつだ。

回復ポイントの使用制限というストッパーはあるものの、AP(行動力、或いはスタミナ)といったシステムもないため、やりたいときにやれるところまで遊べるゲームだ。雰囲気としては、スーパーファミコン時代のRPGが大好きで、でも最近は時間もなく据え置き機でゲームが遊べず、だからといって携帯ゲーム機いちいち持って歩くほどではない…、というような人ほど楽しめるのではないだろうか。

「RPGはシナリオ重視!」という人も楽しめるし、自分の好みを追求したキャラクターを育成できるため「自分だけのパーティをどう育てるか」という点に力をいれたい人にもいいだろう。まだまだ謎だらけの世界と物語だが、配信を期待しておこう。

最果てのバベル

コロプラ

iOSアプリiOS

  • 配信日:2019年6月12日
  • 価格:基本無料

    最果てのバベル

    コロプラ

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2019年6月12日
    • 価格:基本無料

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      (C) 2018-2019 COLOPL, Inc.

      ※画面は開発中のものです。

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      機種
      iOSAndroid
      プラットフォーム
      アプリ
      OS
      会社
      コロプラ
      ジャンル
      RPG
      システム
      横向き
      クリエイター
      野島一成崎元仁
      公式サイト
      公式サイト
      • Figgy
      • プリコネR特集
      • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト

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