千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。カプコンブースで試遊できた新作非対称対戦サバイバルホラー「PROJECT RESISTANCE」のインプレッションをお届けする。

「PROJECT RESISTANCE」は、“ワーキングタイトル”の位置づけとされており、発売は未確定、タイトル名も仮称となっており、カプコンの新たな挑戦として開発が進行中だ。今回、そのゲーム内容がラクーンシティを舞台にした非対称対戦サバイバルホラーであることが明かされた。

9月12日より開催中の東京ゲームショウ2019では、本作がプレイアブル出展。事前応募制とはなっているが、9月14日、15日の一般公開日の午前の試遊回はブース付近で試遊整理券が先着で配布されるそうだ。

本稿では、そんな「PROJECT RESISTANCE」を先行体験。そこで見えてきたタイトルの魅力をお届けしよう!

試遊ブースには被検体と思われる男性が。
ちなみにこちら、動きます……。

マスターマインドが最強のお化け屋敷をつくり、サバイバーがそれを攻略!

本作は、「バイオハザード」の世界観の中で描かれる“非対称”のオンライン対戦サバイバルホラーだ。状況を操り“策略”を巡らすマスターマインドと、仲間との“協力”で血路を拓いてゆくサバイバー。ふたつの異なるプレイフィールでの対戦と駆け引きが、このゲーム最大の魅力だ。

本作では、1ステージが3エリアで構成。タイムカウント(制限時間)がゼロとなる前に3つのエリアをクリアできればサバイバーの勝利。相手のタイムカウントをゼロにして脱出を阻止できればマスターマインドの勝利となる。

本作で最も特徴的なプレイフィールとなるのは、なんといってもマスターマインド側になるだろう。マスターマインドは基本的に、キャラクターを操作するのではなく、複数ある監視カメラの視点でサバイバーを監視し、状況に応じてゾンビなどのクリーチャーや罠を配置し生存者達を追い詰めていく。

扉を開けた先にゾンビ犬を待機させサバイバーを驚かせる、サバイバーが通った後の道にリッカーを配置するなど、その戦略は様々。そのプレイ感はまさに自分だけのお化け屋敷を作っていくような、もしくはゲーム開発者になったような気分で遊ぶことができた。もちろんゲームバランスを考えて道順にゾンビを配置することも自由なので、プロデュース力やエンターテイメント性が問われるともいえるだろう。

ちなみに、むやみにゾンビを配置できるわけではなく、一定のコストを支払うことになるので、戦略性も重要だ。画面下部にあるカードが召喚できるクリーチャーや罠で、それぞれにコストが存在する。

また、コストを支払わずに行える行動として、扉のロックや電源のハッキングなどが行えた。ある程度リアルタイムで操作する必要があるが、例えばサバイバーがやってきた部屋をロックし電源をオフに。サバイバーが混乱している隙にクリーチャーを大量配置すれば、勝利が一気に近づくだろう。

先程、マスターマインドは監視カメラ越しの視点でしかゲームに介入することができないと説明したが、配置したゾンビの精神を支配して直接操ることも可能だ。さらに、アンブレラ社が開発したB.O.W.(有機生命体兵器)の中でも頂点と言える存在のタイラントを召喚し操作することもできる。

ゾンビなどは、やはりサバイバー4人に協力されると為す術も無くやられてしまうことが多くあったが、タイラントは別。特定の高火力火器や閃光弾などの武器が無いと、まともにダメージを与えることができないほど強力だ。ゲームを決定づける存在なので、ここぞ! という場面で投入し、サバイバー達を恐怖のどん底に叩き落としてやろう。

さて、もう一方のサバイバーについても触れておこう。サバイバー側はエリア毎に決められた条件を満たし施設からの脱出を目指す。本作ではサバイバー側にも攻撃手段がしっかり用意されているので、装備を整え自身を強化していく楽しみが存在する。

そしてなんといってもサバイバー側のプレイで最も重要なのは「協力」。互いのスキルで能力を補い、共闘でクリーチャーを撃退するCo-opのような感覚でプレイすることが可能だ。ただし、通常のCo-opと違うのは、配置されている罠やクリーチャーには相手プレイヤーの殺意(ここでは敢えてこの表現を使わせてもらおう)が込められている点。普通のゲームであれば、ゲームバランスなどが考慮されているはずだが、本作にはそれが無く、いきなり殺しにかかってくることも多々あるはずだ。

そんな協力プレイで鍵を握るのはキャラクター毎に設定されているスキルだ。今回のビルドでは、キックで敵をダウンさせることができるタイローンが前線に立ち、味方をヒールできるヴァレリーや監視カメラを無効化できるジャンがその補佐をするなど、ロールプレイが可能になっていた。バラバラに行動しているとマスターマインドの思うつぼになることが多く感じたので、できるだけ固まって動くといいだろう。

本作はこれまでの「バイオハザード」シリーズの中でも特に挑戦的なタイトルとなっており、そのプレイフィールを自分の目で確かめたいという方も多くいるのではないだろうか。運良くゲームショウでプレイできる人にはぜひ色々と試して本作の魅力を体感してほしい。

そして今回プレイすることができなかった人に朗報だ。本作は10月4日からクローズドβテストが実施される。対応プラットフォームはPS4/Xbox Oneとなっており、応募受付は9月12日~19日まで行われている。ぜひこちらに応募して、カプコンがおくる新たな「Resident Evil」の世界を体験してみてはいかがだろうか。

詳しい応募方法はこちら
https://www.project-resistance.com/ja/news/cbt.html

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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