千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。SIEブースで9月14日に行われた、「FINAL FANTASY VII REMAKE」SPECIAL STAGEの模様をレポートする。
ステージには、「FINAL FANTASY VII REMAKE」(以下、「FF7R」)プロデューサーの北瀬佳範氏が登壇。北瀬氏はクラウドが持つ実物大バスターソードを持って現れ、会場のファンも大きな歓声で出迎えた。
北瀬氏は、「FF7」について、もう22年前の作品だが、ユーザーからもメディアからもリメイクしてほしいという要望をずっと受けていたことを語った。
そして、何故単純移植ではなくリメイクという形に踏み切ったのかについては、改めて「FF7」という作品がもつ世界観を掘り下げるためにリマスターではなくリメイクにしたのだという。
「FF7R」を作るにあたっては、野村哲也氏といった昔からのスタッフも関わっている反面、海外からも「FF7を作りたい」と多くのスタッフが参加してくれているのだそう。
そして実際にゲームのプレイを紹介。TGSで出されている試遊版のシーンよりも少し前のシーンからのスタートとなった。
本作は、アクションとコマンドを使い分ける、まったく新しいバトルシステムとなっており、通常攻撃を与えるとABTがたまり、ABTゲージが溜まるとアビリティが使える。
敵にはバーストゲージというHPゲージとは別のゲージがあり、敵に攻撃を与えていくとバーストゲージが溜まっていく。MAXになるとバースト状態になり、与ダメージが160%になる。ただし、バースト状態は時間がたつと元の状態に戻ってしまうので、バーストしたら一気に強力な攻撃を叩きこんでいきたい。
「FF7R」は基本的にはアクションで戦いながら、コマンドで時間を止めて戦うという形のバトルなので、アクションが苦手な人でも楽しめるようになっているのも大きな特徴。アクションが得意な人は、ショートカットにコマンドを登録しておき、時間を止めずに様々なアクションを繰り出すことができる。ショートカットは4つまで登録できるので、ポーションなどを登録しておけばバトルの操作を邪魔せずに回復行動を行うことも可能だ。
高い位置の敵は、クラウドの攻撃が届かないので、方向キーの上下でキャラチェンジを使用し、遠距離攻撃をもっているバレットにチェンジしよう。
バレットは□ボタンを押しっぱなしにすることで連射することが可能なので、高いところや遠くにいる敵にもひたすら攻撃することが可能だ。
そしてここで新機能の紹介。「FF7R」の難易度には、EASYとNORMAL以外にもCLASSICという項目がある。CLASSICは、アクションで操作する部分はほぼ自動でやってくれるモードで、原作のコマンドバトルに近い形でバトルできる。
実際にCLASSICモードでガードスコーピオン戦に突入したが、ガードするべきところは自動でしてくれたり、攻撃タイミングでは攻撃をいれてくれるので、こちらはATBゲージが貯まったらサンダーを打たせたり、別途アビリティを使いたいなら使うだけとなっている。もちろん、自分で操作をしたくなったら即時マニュアルモードになるので、最初はCLASSICにサポートしてもらい、慣れてきたら完全に自分で操作するようにしてみるような遊び方でもいいだろう。
次は、「FF7」といえばミニゲーム、ということで、原作にもあったスクワットチャレンジをすることに。最初こそガイドのボタン通りにスクワットをしていけばいいのだが、このガイドボタンは途中で消えてしまう。なので、タイミングは体で覚える必要があるという。しかも画面で見ている限り、段々テンポアップしていってるようにも見えたので、これは実際にやってみるとなかなかに難しいそうだ。
チャレンジしたMCの松島さんはなんと41回もの成績を叩き出したものの、北瀬氏でも30回程度が限界だという。
そして今回のステージで新たに紹介された新要素は、召喚獣。「FF7R」では召喚獣は召喚したあと、召喚ゲージが0になるまでその場に留まって、一緒に戦ってくれる。また、召喚獣もプレイヤーのABTゲージを消費することでスキルを使うことができるそうだ。
今回召喚したのは、イフリート。炎系の攻撃でどんどん敵のHPを削っていってくれる。イフリートの攻撃に巻き込まれるとこちらまでダメージを受けてしまいそうな気になるが、もちろんそんなことはないので、積極的に使っていきたい。
また、召喚獣は召喚ゲージが0になると帰り際に強力なスキルを発動してから帰っていく。うまく敵を倒すタイミングと召喚獣のフィニッシュ攻撃をあわせられれば、より一層爽快感も増しそうだ。
最後に北瀬氏は「FF7ファンの人たちを大事に、期待を裏切らない作品を作っていますので、楽しみにしていてください」と、ステージを締めくくった。