千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。幕張メッセの近くに設けられた体験会会場で「シェンムーIII」をプレイしてきたため、プレイインプレッションをお届けします。
「シェンムーIII」は、父の死をめぐる謎を追って中国へ向かった若き武術家・芭月涼の物語。「シェンムー 一章 横須賀」では、目の前で藍帝に父が殺されたため、横須賀の街で手掛かりを追って香港へ向かい、「シェンムーII」では、香港、九龍城での激闘を経て、中国の桂林・白鹿村へとたどり着き、「シェンムー 一章 横須賀」の頃から映像としては登場していた「玲莎花」と出会うも、「シェンムー」の物語はまだまだ半ばといった状態でした。
今回のプレイアブル環境では、桂林・白鹿村を舞台に、「顔に傷のある男」を探すミッションが与えられています。プレイ時間は約45分ということなので、目的を果たすことを目指しつつも、村で何ができるか確認していきます。
なお、今回のプレイでは日本語ボイスと日本語字幕のあるロムが使用されていたため、記事に使用している画面と記事内容が一部異なることを御了承下さい。
まずは、村人に対する聞き込み調査。「シェンムー」といえば、会話をした際に、その場の状況に適した会話が展開されるので、「顔に傷がある男」についての会話が展開されます。その都度の会話内容には常にボイスがありました。
「シェンムー」といえば、横須賀にしても香港にしても大きな街を舞台に展開されたのですが、今回のプレイアブル環境では村の一部ということで行動範囲はそれほど広くありません。
人々の集うコミュニティのような場はあまりなさそうなので、目立つところに足を踏み入れてみると、どうやらここは娯楽場の様でした。
今回のプレイでは、どのようなモノがあるか確認するにとどめたのですが、横須賀や香港とは同じ時代とはいえ、環境もだいぶ異なるため、今作オリジナルの娯楽への期待が高まります。
聞き込みをすることは大事なのですが、気になるモノが目の前にあると、つい反応してしまうのが武術家の悲しい性。
時代考証的には1986年から1987年に「シェンムー」は存在しないような気がしますけど……楽しい娯楽が待っていました。
ガチャをやるにもお金が必要。「シェンムー」といえばアルバイトが必要なのですが、今回のプレイアブル環境では薪割りに挑戦できるようになっていました。
芭月涼が左右に向きを変えるので、薪の方を向いている時にタイミングよくボタンを押して薪を割っていきます。序盤こそ、ボタンを連打しているとうまく薪を割ることができたのですが、徐々にタイミングが合わなくなっていくため、効率よくこなしたい人はタイミングを見極める必要があります。
さて、聞き込み調査に戻ってみると、意外とあっさりと「顔に傷がある男」に出会うことができました。
これで進展があるかと思えば、戦って勝たないと何も教えてもらえないという展開。思わず、「シェンムーII」の公園にいた老人のことを思い出したのですが、あれは戦えばよかっただけで勝つ必要はありませんでした。今回は、勝たなくてはならないため、何度かバトルに挑んでみたのですが、ことごとく負けてしまいました。
バトルについては、「バーチャファイター」のシステムを元に作られていた前作までのプレイをしている人からすると違いを認識することになるかもしれませんけど、しっかりと3Dバトルの形がとられていました。
バトルが終わっても体力が3目盛りより多くは回復せず、体力を満タンにするためには食料を食べる必要があります。今回のプレイアブル環境ではアイテム欄に食料がそれなりに用意されていたのですが、実際のプレイではお金を稼いで食料をストックしておく必要がありそうです。
体力がフルであるときには、走っても特に影響はないのですが、体力が3目盛りの時に走ると、体力ゲージが減ってしまうため、あまり活動的に動くことができませんでした。走って減った体力は止まっていればすぐに回復するのですが、それでも回復するのは3目盛りまで。体力がたくさんあるときに、とにかく食料を貯めておくことが大事なことを認識させられました。
さて、バトルで勝てないのであれば、修行をするしかありません。聞き込みをしてみると、「武功館」で修業をすることを教えてもらえました。「武功館」の場所を教えてもらう際には、さすがに「シェンムーII」の街の人のように目的地まで導いてくれる人はいなかったのですが、会話の際に相手のモーションを見ていると、指をさしている場面があり、その方向に行けばいいことだけははっきりとわかりました。
建物に近づいてみると、何やら修行道具っぽいモノがありました。
「馬歩」の修行では、画面に線が表示されているので、ボタンを押して腰をかがんで、線の位置に手が重なるような体制を維持していきます。
修行に応じていろいろな道具が用意されています。
修行用の道具によって効果は異なるのですが、修行を効率よく行うと、修行に準じたパラメータが上昇し、レベルアップするようになっています。
道具を使った修行でそこそこ強くなったような気がするのですが、実はこの道具が置いてある建物こそ「武功館」でした。
ここでは、道具だけではなく人を使ったトレーニングも行うことができました。
修行を繰り返す中で、芭月涼もだいぶ強くなり、画面の外から「あと5分です」とのアナウンスもあったため、急いで「顔に傷がある男」のところに行くと、どうにか勝利して今回のプレイアブルロムのミッションを無事終了させることができました。
「シェンムー」シリーズは、2018年にPS4「シェンムーI・II」が発売されたことで、十分に振り返りつつ「シェンムーIII」をプレイできる環境にはなっているのですが、2001年にドリームキャストで「シェンムーII」が発売されてから18年の月日が経っているため、不安も多かったのですが、今回プレイした感じだと十分に新しいけど今までと同じ「シェンムー」を実感することができました。
この後、開発者の鈴木裕氏へのインタビューを行ったのですが、その模様は後ほど報告します。
