デバイスも場所も選ばないハイスペックなゲーム体験が可能に！「GeForce NOW」先行体験会をレポート

「GeForce NOW」は、NVIDIAが世界で展開するクラウドゲーミングサービスだ。ゲームで遊ぶときに発生するデータ処理を「GeForce NOW」のサーバー側で行った上でストリーミング配信するため、高負荷な処理ができないパソコンやタブレット、スマートフォンなどデバイスの種類を問わずに、高性能を要求するゲームがプレイできる。

本サービスは現在、北米・欧州でベータ版のサービスが提供されており、日本ではソフトバンクとNVIDIAが協業し「GeForce NOW Powered by SoftBank」としてサービスを展開。2019年12月中旬より事前応募制のクローズドβテストが実施される。今回、βテスト実施に先駆けてメディア向けの先行体験会が行われた。

体験会では、ソフトバンク コンシューマ事業統括 新規事業開発室 新規事業推進部 部長の金子雄喜氏より本サービスの概要が紹介された。

ソフトバンクが国内で初めて展開する「GeForce NOW」。単なる通信事業に留まらないクラウドゲーム事業、そして来年から始まるであろう5G時代のユースケースとして、今回チャレンジを決めたそう。ただしソフトバンクはゲーム事業においては素人であることから、NVIDIAと協業してサービスが展開される。

本サービスの大きな特徴は2つ。1つが高負荷な処理をクラウドで処理するため、端末のスペックに縛られずにPCゲームがプレイ可能であること。そしてもう1つが、第三者のデジタルストアで購入したPCゲームを「GeForce NOW」に持ち込んで遊べることだ。Steamなどで購入したゲームを別途購入する必要もなく、同一のデータを用いてプレイすることができる。

今後のスケジュールについても発表。9月19日から11月30日まで実施されている第一次クローズドβテストについては、12月17日より2月末までテストが開始。また、規模を最大3万人まで広げて第二次クローズドβテストの開催も決定。こちらは12月2日から募集を開始し、2月上旬から2月末までテストが実施予定だ。

サービス概要終了後、実際に「GeForce NOW Powered by SoftBank」に触れることができたので、そのインプレッションもお伝えしていこう。今回体験可能だったタイトルは、「フォートナイト」「Dead by Daylight」「SEKIRO」「DARK SOULS III」「GRIP」の3タイトル。筆者は「SEKIRO」を遊んでみた。

「GeForce NOW」で「SEKIRO」をプレイして驚いたのは、ラグや遅延の少なさだ。「SEKIRO」は、こちらの攻撃を当てたり、相手の攻撃をガードで弾くなどして体幹を削り、忍殺で敵を倒すというのが基本の流れだ。特に相手の攻撃を弾くには、敵の攻撃にジャストで防御を合わせる必要があるのだが、プレイしていてここにまったく違和感を感じなかったのだ。体感ではコンシューマーで普通にゲームをしているのと、まったく同じ感覚で遊ぶことができた。

一点気になったのは、通信環境による映像の乱れだ。本サービスは、クラウドで処理した映像をストリーミングで映しているので、通信環境が良くないと映像が荒くなってしまう。今回のプレイでも、ゲームをプレイした当初は通信が安定しなく少し映像が荒くなってしまっていた（これは筆者を含め他のメディアも一斉にゲームをプレイしたことによる影響かもしれない）。快適にゲームをプレイするには、ぜひ安定した通信環境でプレイするのがおすすめだ。

続いて少し時間があったので「フォートナイト」をプレイ。こちらは複数人での対戦ゲームということで、よりラグや遅延にはシビアだが、こちらもかなり好印象。オンライン上での対戦ゲームなども問題なくプレイすることができた。

今回はPCを用いてプレイしたが、実際にはタブレットやスマートフォン端末でもプレイすることができる。MACにも対応しているので、これまでプレイしたいゲームが対応していなかったという人にも朗報と言えるだろう。データはクラウド上に保存されるので、シチュエーションに応じてデバイスを変えてプレイできる点も魅力だ。

本サービスの第一次クローズドβテストの受付は11月30日まで、第二次クローズドβテストの受付は12月2日よりスタートだ。ハイスペックPCが無くてゲームが遊べなかった人、PCの買い替えを検討している人、また様々なデバイスでゲーム体験をしてみたい人などなど、様々な可能性を秘めている本サービスをぜひ体験してみてほしい。

GeForce NOW Powered by SoftBank
https://cloudgaming.mb.softbank.jp/

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