グレンジが配信開始した「Kick-Flight」をレビュー。空中を自由自在に飛び回って戦う、4VS4のリアルタイム型チーム対戦アクションの魅力について紹介する。
「Kick-Flight」(キックフライト)は、グレンジが配信開始したスマートフォン向けリアルタイムアクション対戦ゲーム。空中を自在に飛び回れるという目新しいアクション、アニメタッチの美しいグラフィックなどの魅力を持っており、新規タイトルながら事前登録数も70万人突破という話題性を見せていた。そんな本作が2月13日、とうとう配信開始されたので、この記事で詳しく紹介したい。
3つのルールでチーム対戦!
リアルタイムアクション対戦ゲームと銘打たれている通り、本作のメインは対戦。4VS4のチーム対戦となっており、「スクランブル」「フラッグフライト」「ラピッドボール」というルールで勝敗を競う。
「スクランブル」は、フィールド上に配置された50個のクリスタルを奪い合うバトル。バトル終了時により多くのクリスタルを持っていたチームが勝利する。ゲームプレイ開始後に選べるのはこのモードのみなので、実質的なメインモードと言っていいだろう。
「フラッグフライト」はフラッグを相手より先にゴールまで運ぶというバトル。3本のフラッグを運ぶことで勝利。また、「ラピッドボール」はボールを入手してガーディアンが守るゴールに入れるというバトル。得点が多いチームが勝利する。この2つのルールは、Sランク到達でプレイ可能だ。
移動・戦闘・サポート!奥深い戦略
いずれのルールにおいても目玉になっているのは、空中を自在に飛び回れるというアクション。ここに、戦闘と仲間のサポートといった要素が加わることで、奥深い戦略が楽しめる。
キャラクターは、空中を飛ぶことで移動する。タップで前方へブースト、スワイプで旋回が可能。また、フリック方向によって緊急停止や緊急回避的なアクションが行える。
操作そのものは非常にシンプルだ。しかし、自由自在に空を飛び回る…となると、若干慣れが必要。そして、バトルに勝つ上では自由自在な空中移動をモノにする必要がある。たとえば、「スクランブル」であれば、相手チームより早く、クリスタルを集めなればならない。このためにはクリスタルからクリスタルへと最短ルートを的確に移動する必要がある。移動の上手さは必須と言っていい。
本作のルールはいずれも、相手プレイヤーを倒すことが直接的な勝利条件には設定されていない。しかし、勝利のためには戦闘も重要だ。たとえば「スクランブル」なら、プレイヤーが倒れるとクリスタルを失うことになる。その上リスポーンまでタイムラグが発生するため、チームが人数的に不利な状況に置かれてしまう。
相手プレイヤーが一定距離内に入ると、画面上にロックオンボタンが出現。ボタンタップでその相手をロックオン。そのまま攻撃範囲内へ入れば、自動的に攻撃を行ってくれる。
近づくだけでOK。FPSやTPSのように狙う必要がないため、攻撃に関する操作も一件非常にお手軽に思える。しかし、実際にプレイすると、そうお手軽ではない。相手が移動し続けているので、攻撃範囲内に接近するためには巧妙な移動操作が求められるのだ。
また、通常攻撃と並んで重要なのが、ディスクを使ったスキル攻撃。画面下に並んだディスクを上フリックする事で、ディスクに応じたスキルを発動できる。
スキルによって通常攻撃以上に強力なダメージを与えられる上、スキルによっては複数の敵を同時に攻撃することもできる。このため、使用タイミング次第で不利な状況を覆すことも可能だ。
ディスクは、戦闘以外にも重要な役割を持っている。それは、仲間のサポートだ。ディスクに設定されているスキルには、相手プレイヤーにダメージを与えるATK系の他、自分や仲間のHPを回復するHEAL系、自分や仲間の能力を増強するBUFF系…などといった系統が用意されている。こうしたスキルを活用することで、HPの少ない仲間を回復したり、仲間が敵と遭遇したタイミングで強化したり…といったことが可能だ。本作はチーム戦なので、単独で戦うより、仲間同士連携した方が圧倒的に強い。
実際のバトルでは、移動と戦闘と仲間のサポートを戦略的に使い分けることが求められる。たとえば「スクランブル」なら、バトル開始直後に優先すべきは、フィールドに配置されたクリスタルの回収。そのためには、自分が移動速度の速いキャラを使っているならクリスタル回収を重視した方がいいだろう。そうでなければ、移動速度アップ系のディスクを使って仲間のサポートをした方がいい。また、ゲームが進行してフィールド上のクリスタルが減って来たら、相手チームとの戦闘の比重がアップする。こうなったら、攻撃力の高いキャラをBUFF系でサポートしたり、弱ってるキャラを回復したり…といった行動が有効だ。
空中を自由に移動しつつ現在の戦況を把握し、戦略的に行動する…。その結果が勝敗に繋がるのは、めちゃくちゃアツい。立ち回りの工夫で逆転も可能なので、優勢でも劣勢でも、中だるみせずスリリング。だからこそ、勝っても負けても「もう一戦!」と繰り返してしまう。これはなかなかに中毒性が高いぞ…!
悩ましくも楽しい!ディスクの編成
リアルタイムアクションである本作、楽しさのメインはもちろん、バトル中。しかし、バトルをしていない時にも戦略の楽しさがある。それは、ディスクの編成だ。
バトル内で使うディスクは、4枚まで自由に組み合わせることができる。ATK系のディスクで固めて攻撃重視にするも、BUFF系やHEAL系のディスクで固めてサポート重視にするも自由。もちろん、ATK系、BUFF系、HEAL系…とバランスよく編成してオールラウンダーにするのもいいだろう。
また、プレイヤーが使うキャラクター=キッカーにも能力的な差がある。このため、ディスク編成が同じであっても、どのキッカーを選ぶかによって立ち回りの方向性が変わってくるだろう。自分なりの立ち回りを考えて編成するのは、悩ましくも楽しい時間だ。
目新しい作品だからこそ始めるなら今がオススメ!
本作は、ゲームシステムだけ見ると、チーム対戦型のFPS/TPSの一種に過ぎないようにも見える。しかし、実際プレイしてみると、フライトによる移動やロックオンによるオート攻撃、ディスクによる仲間サポートといった要素によって、本作独自のプレイ感を体験できるはずだ。
本作のように対戦や協力が前提となっているゲームだと、「上手い人にボコボコにされるんじゃ…」とか「仲間のプレイヤーに迷惑をかけるんじゃ…」という不安から、興味はあっても始めづらい…と感じる人もいるだろう。けど、そういう人にこそ、本作はオススメだ。というのも、本作は他の対戦ゲームと比べてかなり独特。なので、同ジャンルの他作品に慣れているから、最初から本作も上手い…なんてプレイヤーがいない。βテストが行われていたので、一部には早くから本作をプレイしている人もいるが、ほとんどのプレイヤーは同じ初心者ラインからのスタートだと思っていいだろう。なので、少しでも興味があったら、ぜひとも配信開始直後の今、プレイしてみてほしい。
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