ライブドアニュースは、動画コンテンツ「ゲームさんぽ」にて、「ファイナルファンタジーVII リメイク」のリアルな都市表現を各分野の専門家がそれぞれ解説する動画を、6月1日から12日の毎日21時よりYouTubeにて公開する。
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「ファイナルファンタジーVII リメイク」を都市デザイン・路上観察・工場・建築のプロが解説!
ライブドアニュース(運営:LINE)は、ゲームで描かれた世界を現実の知識に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツ「ゲームさんぽ」をYouTube上で提供しています。今回、4月10日に発売され、発売後三日で全世界350万本を売り上げたRPGタイトル「FINAL FANTASY VII REMAKE」(スクウェア・エニックス)のリアルな都市表現を、都市デザイン、路上設置物、工場、建築の専門家がそれぞれ解説する動画をYouTubeにて、6月1日(月)~12日(金)の毎日21時に12夜連続で公開いたします。
動画では「FF7 REMAKE」が細部にわたって丁寧にデザインされており高く評価されたリアルさの端緒になっていることがわかるほか、専門家の解説から、工業・都市デザインや建築の歴史についてのエピソードが伝えられます。本作品が歴史を交えながら現実と比較されることで、最先端のデジタルデザインの深さ、工業・都市デザインの視点の理解につながる内容になっています。
6月1日(月)~6月12日(金)21:00~
毎日上記の時間にライブドアニュース公式チャンネルにて公開されます。
https://www.youtube.com/user/gotouchi10sec
6月1日(月)〜3日(水)スラムの室外機は多すぎ?室外機から見るスラムの熱気:八馬智
千葉工業大学で教鞭をとり、都市デザインを担当する八馬智氏が、スラムの風景を中心に解説します。ゴミ捨て場や建物から出るパイプ、街にある室外機の量や配置から読み取れる熱の流れなどからスラムの生活様式を分析していきます。
八馬智
1969年千葉県生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。専門は景観デザインと産業観光。学生時代、工業意匠を学ぶ過程で土木構造物の魅力に目覚め、建設会社に入社。土木業界にデザインの価値を埋め込もうと奮闘。その後、教育者となり、工学教育と並行して都市鑑賞者として土木の魅力を伝える活動を行っている。
6月4日(木)〜6日(土)クラウドの身長は「普通」。規格に沿ったモノ達から見える風景:三土たつお
路上で見かける「三角コーン」など、知っているようで知らないものに注目した書籍「街角図鑑」(実業之日本社)の著者であり、ライターの三土たつお氏が、スラムの街角にある設置物について解説していきます。設置されていた、アメリカのコーンとよく似たものを規格で指定されているサイズと仮定し、主人公「クラウド」の身長を推定すると設定上の身長の173cmとよく一致していることがわかります。ここから、ゲーム内の設置物のサイズにまで深いこだわりを持って制作されていることなどが明らかになります。
三土たつお
1976年茨城県生まれ。プログラマー、ライター。路上で見かける設置物の面白さや美しさに迫る書籍「街角図鑑」(実業之日本社)著者。町歩きを趣味とし、ユニークな視点でこれまで気づかなかったさまざまなものを描き出す。共著書に「はじめての暗渠散歩」(筑摩書房)、寄稿に「東京「スリバチ」地形散歩」(洋泉社)など。
公式サイト:http://mitsuchi.net
6月7日(日)〜8日(月)神羅は東京、スラムは千葉。資材の流れで知る地域格差:大山顕
写真家、ライターであり、工場の風景を楽しむ「工場萌え」という言葉の提唱者である大山顕氏によって、工場、工事現場、廃墟の風景を解説していきます。スラムに残る採掘工場のあとやゴミ捨て場の様子から、スラムで採掘された砂が都市部で使われたと推測し、それを現実の東京と千葉の関係になぞらえます。また、工場に設置されたコンテナが、国際規格ISOに沿っているように見えることから、コンテナが規格化されるに至った経緯やそれがもたらした現在までの経済発展を語ります。
大山顕
1972年埼玉県生まれ。フォトグラファー、ライター。電機メーカーシンクタンク部門に十年間勤務後、独立してフリーに。「工場萌え」「土木萌え」などの火付け役として知られる。土木構造物の撮影を中心に、イベント・ツアー企画なども行う。著書に、「工場萌え」(東京書籍)、「ジャンクション」(メディアファクトリー)、「団地の見究」(東京書籍)、「高架下建築」(洋泉社)など。
+6月9日(火)〜12日(金)神羅ビルで読み解く現代建築。安藤忠雄流コンクリートの秘密:倉方俊介
大阪市立大学大学院工学研究科准教授であり、建築史家の倉方俊輔氏によって、スラムから神羅ビルまでを現実の建築史になぞらえ、どの時代の建築の流れを汲んでいるかを解説します。八番街にある建築物は一見バロック風だが、街並みを見るとニューヨークや日本風の要素が随所に含まれていることを解説します。また、一見無機質に見えるビルのビスや柱などの細部に見られる工芸的要素を、素朴な工業デザインを建築として美しく仕上げた安藤忠雄氏の技術になぞらえて解説します。
倉方俊輔
1971年東京都生まれ。建築史家。大阪市立大学准教授。日本最大級の建築公開イベント「イケフェス大阪」、品川区「オープンしなけん」、日本建築設計学会、住宅遺産トラスト関西、東京建築アクセスポイント、Ginza Sony Park Projectのいずれも立ち上げからのメンバーとしての活動などがある。日本建築学会賞(業績)、日本建築学会教育賞ほか受賞。
公式サイト:https://research-soran17.osaka-cu.ac.jp/html/100000851_ja.html