声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第28回は、ハピネットより発売中のNintendo Switch用ソフト「ブリガンダイン ルーナジア戦記」をプレイします。
皆様こんにちは! 岩澤俊樹です! 季節は梅雨真っ盛り、いかがお過ごしでしょうか? 今年の東京ゲームショウ……オンライン開催になりましたね……。このコラムを読んで下さっている方々はご存知だと思いますがゲームショウは僕の生き甲斐の一つ。仕方のない事だとわかっていても「今年は幕張メッセに行けないのか……。」と思うと非常に残念な気持ちで一杯でしたが、最近は「開催してくれるだけありがたい!」、「逆にどんなイベントになるのか楽しみ!」とポジティブに考えられるようになりました。来年こそは例年通り開催されると信じて、初のオンラインゲームショウ、期待して待ちたいと思います!
さてさて、今回ご紹介するのは、このコラムでは初のジャンル。まだまだお家時間が続きそうな今にオススメなこのタイトル!
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」は、乱世を迎えたファンタジー世界「ルーナジア大陸」が舞台のターン制ストラテジーゲーム。プレイヤーは6つの勢力からいずれかを選び、100人以上の騎士と召喚モンスターで部隊を編成、戦場で部隊戦を繰り広げ、勝利を重ねて大陸の制覇を目指す。大陸の勢力・騎士・モンスターは、敵味方すべてが絶えず戦い成長。遊ぶたびに大陸の勢力図や、戦場の部隊戦はさまざまな展開を見せる。6つの勢力や各キャラクターに用意された物語、大ボリュームのやりこみ要素なども魅力だ。
シミュレーションRPGはこれまでのゲーム人生で何度もプレイしていて、自分としては好きなジャンルの一つなのですが、最近離れていたジャンルでもありました。しかし、とあることが切っ掛けでこの作品に興味を持ち、今回取り上げさせて頂く運びとなりました! それでは早速、その「とあること」も含め、作品の魅力をご紹介していきましょう!
超美麗イラスト
いきなりですが「とあること」はこれです(笑)。僕が「ブリガンダイン ルーナジア戦記」に興味を持った切っ掛けは、アート・キャラクターデザインをイラストレーターの「風間雷太」先生が担当されているからだったのです!
数年前、某アーケードゲームで風間先生のイラストに出会い、一目惚れ。絵に関しての知識は全くない自分が語るのもおこがましいですが、線、色使いが独特かつ素晴らしく、何より衣装などの描き込みが凄いんですよ! 力強さと繊細さが共存している感じが本当に自分好みで……(語彙喪失)。
それからというもの、自分がプレイしてきたデジタル、アナログ問わず様々なゲームで先生の描くキャラクターにはお世話になってきました。そんな風間先生がアート・キャラクターデザインを担当するとあらば「ブリガンダイン ルーナジア戦記」、プレイしないわけにはいきません。風間先生ファンのそこのアナタ! まずは体験版だけでもダウンロードしてみてはいかがですか!? きっと好みのキャラクターが見つかるはずですよ!
本格ファンタジーウォーシミュレーション
プレイ開始時、まず使用する勢力を選ぶのですが……。
どれも魅力的なキャラクターばかりで非常に悩ましい!
メインキャラクターが好みの場合もあれば、サブキャラクターが気になる勢力も。
悩むに悩むこと15分。「ガイ・ムール共和国」を選択。完全に君主の見た目で選びました! いざ、戦場へ!
久々のシミュレーションゲームですが、経験はそこそこあるつもりなので意気揚々と難易度は「NORMAL」をチョイス。しかし、この時の僕は知る由もなかったのだ。その難易度選択が、僕の運命を大きく左右する事になる、ということを(大袈裟)。
ゲームを開始すると、ストーリーを読み進めた後、戦略・戦闘パートに入って行くのですが、その都度チュートリアルが入りシステムについて細かく説明してくれます(チュートリアルだけをまとめてプレイすることも出来ます)。
チュートリアル自体はかなり親切なので、「何」をすればいいか迷うことはないのですが、「どう」すればいいのか、これがとても難しい……! とても…難しい!(大事なことなので)。その難易度にしばらく途方に暮れていました(笑)。しかし「それ」こそがこのゲームの魅力なんだと気づいた瞬間でもありました。
このゲーム、いい意味でやれることが物凄く多いのです。キャラクターの育成が最大のやり込み要素だと個人的には思っているのですが、誇張ではなく本当に一生遊べるんじゃないかというボリュームなんです。自勢力の君主、サブキャラクター、ゲームを進めていくと仲間になってくれるキャラクターだけでもかなりの数がいるのですが、その全員がモンスターを「召喚」して使役することが出来るのです(最大6匹)。
もちろんそのモンスターも育成可能。レベルを上げ、装備を変えたり、クラスチェンジ(分岐あり)したり出来るのです。
これだけなら「やり込み要素が沢山あっていいじゃないか!」と思う方もいらっしゃるでしょう。僕もそう思います。しかし、このゲームに「時間制限」があるとしたらどうでしょう? NORMALだと120節、HARDだと60節以内にクリアしないとゲームオーバーになってしまうのです!
各キャラクターの行動を選択し布陣を整える「編成フェイズ」、敵拠点に攻め込む「攻撃フェイズ」、この2つを行うと1節経過します。120節と聞くと長いように聞こえますが、あっという間に過ぎます(笑)。もちろん時間経過とともに敵勢力のレベルも上がっていくので、効率のいい育成、攻略が求められます。全てのキャラクターを満遍なく育てるのは難しく、誰をどう育てていくかの取捨選択が必要になってくるのです。更にその間、どう敵国に攻め込んでいくか、攻め込んでくる敵から拠点をどう防衛していくかも同時に考えなくてはいけません。
こう聞くと、「難しすぎやしないか…?」と思われるかもしれません。ご安心ください。そんな時のために難易度「EASY」があるのです! なんと「EASY」には時間制限がありません! これだけでグッと遊びやすくなります。物理的にも精神的にも。初プレイは「EASY」でやってみて、他勢力での2周目以降、「NORMAL」以上でプレイすることをオススメします。
個人的にこういったジャンルをプレイするとき、じっくり育成していきたいタイプなので、そういった意味でも自分には「EASY」があっているなと思いました。逆にタイムアタックが好きな人もいたりすると思うので、単純な難しさの基準だけでなく、自分のプレイスタイルに合わせて難易度を選択すると良いと思います。
やり込み無限大!
このゲームの最大のやり込み要素、「育成」。その中でも特徴的な「クラスチェンジ」について、もう少し掘り下げたいと思います。
モンスターのクラスチェンジは既定値までレベルを上げると可能になり(アイテムが必要なケースもある)、ステータスアップ、ビジュアルの変化など所謂「進化」のようなものです。しかし中には進化先が分岐するモンスターも存在し、選ぶ属性によって性能や覚える技が変わります。
方法は至ってシンプルなのですが、どの属性に進化させるかで覚える技や能力が変わるので、慎重に選びたいところです。戦闘では属性相性が重要になってくるので、得意な属性を伸ばすもよし、自軍に足りない属性にさせるもよし、自分の戦略にあったクラスにチェンジさせていきましょう。
一方で、シンプルなモンスターのシステムとは違い、騎士(君主やサブキャラクター)のクラスチェンジは少し複雑ですが、ここにやり込み要素の大半が詰まっていると言っても過言ではないと思いました。
騎士もモンスターと同様に、初期から就いているクラスの上位クラスにチェンジさせていくことも可能なのですが、それだけではありません。全く別の系統へのクラスチェンジも可能なんです。わかりやすく言うと、近接攻撃が得意なファイター系の騎士を、攻撃魔法が得意なメイジ系や回復が得意なプリースト系にチェンジさせることができます。
更に、熟練度を上げていくと(熟練度はレベルアップで上昇)、再び別の系統のクラスにチェンジしたとき、一部の覚えた技や魔法を引き継ぐ事が出来るのです! これによって育成方法は無限大! 好きなキャラクターを好きなように育てられます!
もちろん初期クラス系統を伸ばしていくのもありですが、自分のお気に入りのキャラクターが近接、遠距離、魔法、回復なんでもござれの万能騎士に育ったら楽しいですよね! 趣味だけでなく戦略的観点からみても、クラスの選択はとても大事なのです。
このゲームの戦闘は編成バランスが特に重要で、騎士は最大3人、騎士1人につきモンスターを最大6匹編成出来るので、敵側も合わせるとMAX36ユニットが入り乱れることになります(笑)。最大数での戦闘は滅多にないと思いますが、ほぼ毎回20ユニット以上が戦うことになります。
なので遠距離型、近距離型、機動力の高低などを満遍なく構成していかないと密集したときに何も出来ないユニットが増えてしまします。そういった要素を踏まえると、戦う場所を選ばない万能騎士が多いほうが良いに越したことはありません。もちろん1つの事に特化したユニットも必要ですが。
このように、自分なりの戦略を見つけ、それにあったクラス、育成法を選択していくのがこのゲームの一番の醍醐味なのではないかなと個人的に思いました。それを味わうためにもやっぱり僕は難易度「EASY」でプレイし直したいと思います。ずっと育成していたい(笑)。
如何でしたでしょうか? 育成だけでも無限にやり込めそうなのに、アイテムや装備収集など今回ご紹介しきれなかった要素はまだまだあります。さらに主人公が6人もいるという……。「一生遊べるんじゃないか」と言った意味がご理解いただけたと思います(笑)。
久々のシミュレーションということもあり、僕自身新鮮な気持ちで遊べました。お家で過ごす時間がもう少し続きそうな今だからこそ「ブリガンダイン ルーナジア戦記」、じっくりやり込んでみてはいかがでしょうか!?
岩澤俊樹さんプロフィール
アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助) 、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。
(C)Happinet
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