Yostarが2020年内にサービスを予定しているiOS/Android向けアプリ「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」。8月6日から16日にかけて実施されたクローズドβテストのインプレッションをお届けする。
「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」は、「アズールレーン」や「アークナイツ」のYostarが新たに贈る学園×青春×物語を軸にしたスマートフォン向けアプリゲーム。本作では、プレイヤーが先生となり、生徒たちを率いて都市内で起こる様々な事件を解決していくことになる。
ここでは、正式サービスに先駆けて8月6日から16日にかけて実施されたクローズドβテストのインプレッションをお届けしていこう。なお、今回の内容はクローズドβテスト実施時点のものになるため、正式版とは変更点がある場合がある点には注意してもらいたい。
本作の舞台は数千の学園が集まる超巨大な学園都市「キヴォトス」。ここを統括・管理する生徒会長が行方不明になり学園都市は、様々な問題が浮上する……、というあまり嬉しくない状況で、プレイヤーは都市内の問題を解決する「シャーレ」というサークルの顧問先生に就任するという場面からゲームはスタートする。
学園都市というだけあってキヴォトスにはたくさんの学校が存在するのだが、シャーレはその中でも特別な組織で、どんな学園の自治区にも自由に出入りができ、先生となったプレイヤーは、様々な学園の生徒たちと協力しながらキヴォトスの問題解決に奔走することになるのだ。
ざっと本作の世界観を説明したが、本作は「学園」がテーマになっていることから、良い意味でとてもカジュアル。シャーレはキヴォトスの正常化のために時には武力を行使することもあるのだが、なんだが部活動の一環のような軽い雰囲気で物語は進行する。また、そんな世界観にフィットしたポップなBGMにも注目だ。
ちなみにこの学園都市「キヴォトス」では、銃火器の携帯が許可されており、住民たちはまるで携帯電話を持ち歩くような気軽さで銃器を所持している。本作では銃器が1つのキーワードになっており、擬人化という程では無いが、キャラクターたちはイメージに合った銃器は本作の注目ポイントだ。
バトルは基本的にオートになっており、自動で進行する。プレイヤーはキャラクターごとに所持しているスキルを発動することでゲームに介入していく形だ。ただ、こちらもオートにすることが可能だし、さらに言うのであれば一度クリアしたステージはスタミナを指定回数分消費して一気に複数回クリアすることも可能だ。これによって素材集めなどの周回が非常に楽に行える。
オートが主軸になるので、バトルに挑戦する前の編成は重要だ。キャラクターの攻撃には爆発や貫通などの属性が設定されており、軽装の敵には爆発が、重装の敵には貫通が通りやすいといった相性がある。ステージによって有効なキャラクターが異なるので、様々なキャラクターを育成しておくといいだろう。他にもキャラクターには、野外や室内などシチュエーションごとの適正や攻撃射程などもあるので、編成する際にはチェックしておこう。
また部隊を編成する上では「陣形」も重要になってくる。ステージ上で行動するメインキャラクター4人の配置は陣形という形で事前に設定しておくことが可能で、今回は3つのタイプから選択することができた。前衛と後衛で異なるバフがかかるので自分の育成しているキャラクターやステージに合わせて選択していこう。ただし、射程が短いキャラを後衛に配置したりすると、バトル中に陣形が乱れることもあったので、それらも考慮しながら部隊を編成する必要があったりと、意外と奥が深かった。
メインメニュー画面は以下のようになっている。ここから部隊の編成や任務への挑戦、ガチャなど各種ページへアクセスすることが可能だ。
一見するとシンプルに見えるメインメニュー画面だが、キャラクターとの絆を深めることで手に入る「メモリアルロビー」を設定することが可能だ。画像では分かりづらいがメモリアルロビーはLive2Dになっており、アニメのように動く。キャラクター毎にデザインもガラリと変わるので、つい全キャラ分集めてみたくなる魅力があった。
本作をプレイしていて、一番に気に入ったのは何といってもカラッとした明るい空気感だ。銃を手に戦うようなシチュエーションはあれど、そこまで深刻な雰囲気は無く、まるで部活動や校外活動をしているよう。学生ならではの悩みからキャラクターを掘り下げていくようなシーンもあり、まさに“青春学園モノ”といった感触だ。一方で、設定面では興味を惹かれる要素が散りばめられており、こちらは今後のストーリーでどう明かされていくのか気になるところ。
バトルパートは、3Dで表現されたデフォルメキャラクターのグラフィックがとにかく可愛い。SDキャラがチマチマ動き回って戦っている様子はついつい眺めてしまう魅力があった。個人的にはもう少しゲームに介入できる余地があると嬉しいなと感じる部分はあったが、この辺は今回のクローズドβテストの結果を受けて、どのようにブラッシュアップされるのかに期待だ。
独特の世界観や可愛いキャラクターといった魅力がたくさんの本作、「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」。2020年内に予定されている正式サービスでは、ぜひ多くのプレイヤーにキヴォトスで顧問先生に就任して欲しい。