機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト」連載第2回では、「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」からシリーズデビューを果たしたプレイヤーに向けて「クロスブースト」で新たに追加された3機体を解説していく。

目次
  1. スタービルドストライクガンダム
  2. ユニコーンガンダム3号機フェネクス
  3. ガンダム・フラウロス

2021年3月10日より稼働がスタートした「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト」。「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」からシリーズデビューを果たしたプレイヤーに向けた連載第2回では、「クロスブースト」で追加されたスタービルドストライクガンダム、ユニコーンガンダム3号機フェネクス、ガンダム・フラウロスの3機の新機体の性能を紹介していこう。

なお、「クロスブースト」の新要素については以下の記事にて解説しているので、あわせて確認してもらえると幸いだ。

スタービルドストライクガンダム

「ガンダムビルドファイターズ」より参戦となる3000コストの機体。本作におけるスタービルドストライクガンダムは、堅実な射撃戦を主軸に随所でRGビルドナックルを用いた格闘戦で切り込むなど、ゲームシステムを理解した立ち回りが求められる機体となっている。

スタービルドストライクガンダムは、特殊射撃のディスチャージ スピードモードを発動すると、劇的に性能が強化される時限換装タイプの機体。通常時は低コスト相手ですら渡り合うのが厳しいほどだが、一度時限強化を発動すると、全機体の中でもトップクラスに強力な武装の数々が使用可能になる。

通常時の使い勝手は、2000コストのビルドストライクガンダム フルパッケージに近い性能。今回紹介したいのはチャージ射撃のユニバースブースター射出で、ファンネルのように相手に取り付いてビーム照射を行うレバーニュートラル、切り離したブースターがビームを連射しながら前進するレバー入れの2種類が存在する。

メイン射撃へのキャンセルで即座に落下に移ることも可能だ。このキャンセルを駆使したテクニックは、スタービルドストライクガンダム本体とユニバースブースターから同時にビームを撃つ強力なテクニックとなっており、通常時の射撃戦を支えてくれる重要なものだ。

強力なチャージ射撃だが、射出中は機動力の低下とサブ射撃が使用できなくなるデメリットがあり、ブースターが戻ってくるまで射撃武器がメイン射撃のみになってしまう。囲まれている時など、ピンチの際は使うのを控えよう。

レバーニュートラルでの照射ビームは、ビルドストライクガンダム フルパッケージのチャージ格闘に似た性能。
レバー入れの連射ビームと比べるとダウンを奪いやすい。
特殊格闘のRGビルドナックルは、追従性能に優れた格闘。アクションの出始めにはスーパーアーマーがあり、敵機の攻撃に耐えながら強引に反撃することができる。近距離に寄られた際の選択肢の一つとして使おう。

ディスチャージ スピードモードは、通常の時限強化と同様に時間経過と共に使用可能になるが、0からゲージが溜まりきるまでは約50秒のリロード時間が必要。これは様々な時限強化機体の中でもかなり遅め(「マキシブーストON」におけるダブルオーライザーやV2アサルトバスターのリロードは、クールタイムを含めても約30秒前後でカウントが最大になる)で、対戦スタート時もリロードが完了していないため、そのままでは強化形態に入るまでにかなりの時間がかかってしまう。

そこで登場するのが本機がもつ特殊なシールドガードの仕様だ。シールドガードはアブソーブシールドを用いた専用のアクションとなっていて、ビーム攻撃をシールドガードすると、スピードモード発動までの時間が短縮される。ディスチャージ スピードモード状態でいればいるほど戦局を有利に運べるスタービルドストライクガンダムにとっては必須とも言えるテクニック。ただし、ディスチャージ スピードモード発動までの時間が短縮されるのはビーム攻撃のみなので、「鉄血のオルフェンズ」に登場するMSのような、ビーム攻撃をもたない機体を相手にする際は、苦戦を強いられてしまうことも。

そんな時に頼りになるのがチャージ格闘の“ガブスレイ 呼出【ディスチャージ】”だ。コマンドを入力するとガブスレイが出現し、なんと自機に向かってビームを照射する。自機はそのビームをアブソーブシールドでシールドガードし、一気にディスチャージ スピードモードが発動可能な状態になる。原作でも印象的だったシーンを再現したアクションとなっている。ただし、ビームをシールドガードしている間は無防備になってしまうので、できれば離れた位置や建物などの遮蔽物に隠れて行いたい。

強力なディスチャージ スピードモードを早く使うため、ついシールドガードを多用してしまいがちだが、3000コストのスタービルドストライクガンダムがずっとシールドガードしている状態は自チームにとって不利な状況を招いてしまう可能性が高い。もし、シールドガードのしすぎで負けたと感じることがあれば、押し込まれている状況ではシールドガードをやめてみる等の工夫をしてみよう。

ディスチャージ スピードモード状態では全機体トップクラスの性能を持つ武装が使用できることは既に説明したが、中でも本機の切り札と言えるのが、特殊射撃のディスチャージ ライフルモード。レバーニュートラルで拡散、レバー入れで照射ビームを発射する武装で、中でもレバー入れの照射ビームは、超強力な銃口補正に早い弾速、高いダメージに爆風も含めた広い攻撃範囲と、「クロスブースト」に存在する照射ビームの中でも最強といっても差し支えない性能を誇る。

超強力なディスチャージ ライフルモードだが、使用後は時限強化が強制終了してしまうというデメリットがあるので、ディスチャージ スピードモードに入ってから即座にこれを使用するのは避けよう。ただ、これを撃たずにディスチャージ スピードモードを終えてしまうのは非常にもったいなく、強引な当て方ができる武装でもあるので、カウントが残り少なくなったら躊躇わずに使っていこう。

慣れている相手はディスチャージ ライフルモードを警戒してくる。こちらを見ていない方の相手を狙う、爆風のヒットが期待できる着地のタイミングを狙うなど、撃ち方にバリエーションをもたせて強引に当てよう

ライフルモード以外でも、チャージ射撃が足を止めないオールレンジ攻撃であるスターファンネルに、後格闘が高弾速・高誘導の優秀な射撃武器であるブライニクルブレイド投擲に変更、サブ射撃にスタービームキャノンの2連射攻撃が追加と、優秀な射撃武装によって自衛・攻撃性能がどちらも大幅に強化される。とくにスターファンネルは足を止めずに攻撃できるため、非常に使い勝手がいい。

特殊格闘も変化し、レバーニュートラルでRG ダブルビルドナックルが発動可能に。発動から突進までに溜めがあるが、代わりに追従スピードがかなり速く、さらに相手の攻撃でひるまないという特徴がある。

また覚えておきたいのが、バーストアタックを使用した際、敵にヒットせずともスピードモードのゲージが最大になること。これを利用して、緑ロックの距離や相手がダウンしたタイミングでバーストアタックを発動し、わざと空振りすることで、即座に次の時限強化の準備を完了させられる(「マキシブーストON」でも、クロスボーン・ガンダムX3などの機体でよく使用されるテクニック)。

オススメはMバーストだ。ただでさえ速いディスチャージ スピードモードがさらに速くなるほか、相手と距離を取りやすくなるので先ほど説明したバーストアタックをわざと空振りするテクニックが使いやすくなる。

ユニコーンガンダム3号機フェネクス

「機動戦士ガンダムNT」より参戦した、2500コストの射撃に特化した機体。武装の中でも目を引くのが、メイン射撃のサイコフレームの光で、ガナーザクウォーリアやエクストリームガンダム エクセリアのメイン射撃に近い、足が止まる代わりに銃口補正・誘導が強力なタイプの射撃武装だ。

メイン射撃はヒット時に相手を打ち上げる特徴がある。メイン射撃で相手を浮かせて、浮かせた相手をさらにメイン射撃で追撃するというのがユニコーンガンダム3号機フェネクスの基本的なコンボとなっている。

格闘ではアームド・アーマーDEを射出し攻撃することができる。ヒット時は敵がよろけるので、メイン射撃で追撃してみよう。後格闘以外の全ての格闘がアームド・アーマーDEを用いた攻撃になっているが、後格闘のみ格闘カウンターで使い方が違う点は注意。

筆者が武装の中でも主力として活用できそうだと睨んだのがチャージ格闘。こちらもサイコフレームの光を飛ばす攻撃となっているが、メイン射撃が縦方向に広いのに対し、チャージ射撃は横方向に広く、より広範囲への攻撃が可能になっている。またチャージしたレベルによって性能が変化し、とくにレベル2の状態は弾の横幅がかなり広いため、横方向にブーストダッシュしている敵機にもヒットしてくれる。自衛から着地取りまで使い方は広く、これでプレッシャーをかけていきたいところだ。

レベル3まで貯めると性能がガラリと変わり、メイン射撃のような縦方向に広い弾を2発撃つタイプに変化する。誘導や銃口補正が優秀で、生半可な回避行動をものともせずヒットする強力な武装だ。ただし、弾が縦方向に広い都合上レベル2と比べると攻撃範囲は狭くなってしまう。状況によっては意図的にチャージが溜まりすぎないようにした方が良いことも。

またフェネクスの大きなウリと言えるのが、サブ射撃のアームド・アーマーDE【防御陣形】。ケルディムガンダムのシールドビットと同タイプの、一定時間の間、耐久値分のダメージを防いでくれるバリアを展開するタイプの武装で、耐久力が200とバリア系の中でもかなり高め。格闘がないフェネクスにとって、近距離での自衛の要であり、同種の武装と同じようにレバー入力で僚機の方に飛ばすことも可能なため、僚機のEXバーストが溜まったのを見計らって送ることで、EXバーストでの攻めをサポートできる。

特殊射撃のシルヴァ・バレト・サプレッサー呼出もかなり優秀なアシスト。一発の威力が高い上に銃口補正が強力で、メイン射撃からの追撃、格闘を食らった僚機の救援、敵に格闘を入れられそうになった際のセルフカットなど、あらゆる状況で頼れる。ただし、5発を打ち切ると武装がジェガン呼出に変化し、大きく性能が弱体化する。性能が優秀な分、EXバーストでのリロードが行なわれない特殊な扱いとなっており、ある程度慎重に使っていく必要がある。

また、変形時の機動力の優秀さも本気の特徴。変形のモーション自体が移動距離・速度ともに優秀なので、変形→変形解除→再度変形の連続変形で移動距離を稼ぐテクニックは、是非とも使いこなしたい。

変形時は特殊格闘が「マキシブーストON」のガンダムハルートの特殊格闘のような急速移動技に変化するが、フェネクスの変形時特殊格闘は入力した任意方向へ小さく移動したあと、一度停止してから大きく移動するという2段階の動きとなっている。

注意したいのが、格闘やサブ射撃でのアームド・アーマーDE射出中は、変形が不可能になり機動力も低下すること。変形時の機動力の高さは本機の大きなウリで、変形時特殊格闘での離脱も当然行えなくなってしまうため、相手と見合うタイミングではあまり使用しない方がいいかもしれない。

EXバーストは、Sバーストがオススメだ。メイン射撃の連射がシンプルに強力だし、「クロスブースト」からはSバースト中にチャージゲージが凄い速度で溜まるようになったので、チャージ射撃を連射することもできるぞ。

ユニコーンガンダム3号機フェネクスの大きな特徴の一つとして、レバー入力による3種類のバーストアタックを持つことも挙げられる。レバーニュートラルでは敵機に追従して派手な格闘コンボを行う。攻撃中に大きく動くため、敵僚機からのカットを防ぎつつダメージを奪える。レバー前入力ではZガンダムのバーストアタックのようにビーム・トンファーを大きく展開、敵機を叩き斬る単発高ダメージの格闘技が、そして最後にレバー後入力ではメッサーラのバーストアタックのようなプレッシャー系武装を繰り出す。どのバーストアタックも使用用途が明確に分かれており、状況によって使い分けることが重要だ

ガンダム・フラウロス

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」より参戦した、2000コストの機体。オーソドックスな性能で、アーケードデビューする際に新機体を使いたいという方にもオススメできる。

メイン射撃は標準的な性能のマシンガンではあるものの、サブ射撃、特殊格闘、特殊射撃と一通りのキャンセルルートが揃っており、メイン射撃の弾幕を引っ掛ければどの距離からでも安定してダウンを奪うことが可能。レールガンを連射するチャージ射撃も、弾丸の誘導性能が高く、自機にロックが向いていない状況の牽制射撃の手段としては使い勝手がいい。メイン射撃がマシンガンの機体は、中距離でダウンを奪うことを苦手としていることが多いのだが、本機にはそれがなく、射撃による支援能力が高めとなっている。

武装の中でも群を抜いて強力なのが、特殊射撃のギャラクシーキャノン。これは砲撃モードへの変形を行いながら、高弾速の実弾を発射するという武装で、レバー入れにより任意の方向に動きながら攻撃を行える。「マキシブーストON」におけるリボーンズガンダムの変形時の動きと、ヒルドルブのAPFSDS弾をそのまま足したような性能となっており、攻めから守りまで、あらゆる状況で頼りになる。

とくに優秀なのが前方向にレバーを入れた際の動きで、移動速度がとにかく早いため、こちらから距離を取ろうとする相手を追いかけたり、ロックを外してる相手に闇討ち気味に仕掛ける急接近の手段として使っていける。軸あわせも自動で行ってくれるため、ギャラクシーキャノンの特徴である弾速の速さとあわさって非常に当てやすい。

弾数が1発しかないものの、変形から発射までの間にすこし間があり、そのタイミングをブーストダッシュでキャンセルすれば弾を消費せず、変形の移動だけを何度でも使用できるというテクニックもある。この動きでフェイントをかけたり、EXバーストでの弾数回復を絡めて相手を翻弄することも可能だ。

特殊射撃はレバーニュートラル時の性能も特徴的で、空中にいる場合は地上へと落下しながらの射撃、地上にいる場合は一時的に赤ロック距離が無限になり、ガンダムデュナメスのチャージ射撃(チャージレベル最大時)のような、超遠距離からの狙撃が可能になる。

銃口補正の関係で当てるのは少し難しいものの、こちらが緑ロックにいると油断して慣性ジャンプで着地しようとする相手を狙い撃つという使い方は十分に可能だ。バーストアタックもこのニュートラル特殊射撃と同様に、一時的に赤ロック距離が無限になる仕様となっており、普通の機体なら手を出せない距離でも、相手にこちらの存在をある程度意識させることができるのはフラウロスの大きな強みとなっている。

後方に大きく動くレバー後入力での特殊射撃は自衛の要になるが、弾が1発しかないため、こちらが特殊射撃を使ったことを確認してから攻められると非常に辛い展開となる。相手に追われそうになった際は安易に特殊射撃は使わず、相手が攻めにくい時間をできるだけ維持することも重要になってくるだろう。

特殊射撃は、レバーニュートラルでランドマン・ロディ、レバー入れでガンダム・グシオンリベイクフルシティを呼び出す。ランドマン・ロディは射撃、ガンダム・グシオンリベイクフルシティは格闘というそれぞれ異なる性質があり、状況に応じて使い分けたい。

EXバーストは様々な適正があるが、筆者のお気に入りはSバースト。やはり特殊射撃が肝となる機体であるため、リロード速度が上がるメリットに加えて、各種特殊射撃→メイン射撃のキャンセルルートの追加により、様々な方向に動きながら落下する動きが可能になる。この動きは攻めにも守りにおいても非常に優秀で、誘導を切りたい際は直接ステップでのキャンセルが可能になるのも心強い。基本的や役割は2000コストの後衛機体であるため、3000の前衛機と組むのであれば、Cバーストも当然ながら選択肢に入ってくる。

一方、前特殊射撃を主軸にガンガンと攻めたいプレイヤーにはFバーストやMバーストも相性は悪くない。とくにFバーストは、メイン射撃や前特殊射撃から格闘がキャンセルで出せるようになるのが面白く、前特殊射撃やメイン射撃を、格闘をあてるための布石としても活用できるようになる。前衛寄りの低コストと組み、両前衛気味に立ち回る戦術が取りたい場合はこちらもオススメできる。

それぞれ個性的な性能をもつ3機の新機体。その中でも特に個性的だと感じたのはやはり格闘武装を持たないユニコーンガンダム3号機フェネクスだろうか。ただ、どの機体も個性的なぶん強力な一面も合わせて持っている印象だったので、是非この記事で読んだ知識を活かして「クロスブースト」デビューしてみていただきたい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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