miHoYoから配信中のオープンワールドアクションRPG「原神」。これまではPS4/PC/iOS/Android向けに展開が行われたタイトルだが、2021年4月28日にはPS5版がリリースされた。ここでは、PS5版のレビューをお届けする。

いよいよ待望のPS5版がリリースされた「原神」。ただ、多くの読者がご存知の通り、PS5にはPS4との後方互換機能が搭載されており、「原神」もPS4版がPS5できちんと動作するようになっていた。しかもそのPS4版の互換の時点でも、PS4でプレイしている時よりも格段に快適になっていたため、PS5版が必要なのか、正直なところ筆者としてはやや半信半疑といった状態だった。しかし、実際にリリースされたPS5版をプレイすると、ただ高画質に対応しただけではなく、様々なPS5の新機能にも対応した、PS5用ならではの新体験ができるバージョンとなっていたことが実感できた。

なお記事の前提として、筆者はこれまで薄型のノーマルのPS4+外付けSSDにゲームデータをインストールという環境でプレイしていたため、そのPS4版との比較になることはご容赦いただきたい。

マップの最北から最南端まで、一瞬でファストトラベルが完了する高速ロード

おそらく、もっともゲームの快適性に大きく影響すると思われるのが、PS5の専用SSDに正式対応したことによるロードの高速化だ。「原神」は、戦闘やフィールドの移動時にロードによる切り替わりが発生しないオープンワールドゲームにあたるタイトルだが、ファストトラベル時(規定のポイントへのワープ機能)を使った際や、一部の建物やダンジョンに入る際にはロードが挟まれる仕様となっている。

PS4でのプレイ時は、このロード時間がなかなか長く、デイリークエストなどを進行する際にはかなり頻繁にファストトラベルを活用することになるため、ゲームの快適性を削ぐ要因にもなっていた。PS5で動作させれば、PS4版でもかなりロードが早くなっているのを体感できたのだが、PS5版ではそれよりもさらに早い。あまりにも早すぎるあまり、筆者はロードが完了していることに反応しきれず、操作をし始めるのが遅れてしまうことも珍しくないほどだ。

PS5で動作させたPS4版との差で感じたのが、ロード画面から通常のフィールドへと切り替わったあとの読み込みの速さ。従来は、フィールドが表示されてから操作可能になるまでほんの少しラグがあったのだが、PS5版では画面が切り替わったのとほぼ同時にキャラクターを操作できるようになった。

筆者が今まで使っているノーマルのPS4版と比較すると、モンド北の「星落ちの谷」(望風海角付近)から、璃月南の「璃沙郊」(青墟浦付近)に向かってファストトラベルを行った場合、PS4版が約9秒、PS5版が約2秒という結果になった。これは現状ファストトラベル可能なもっとも遠い距離のポイント間にあたるため、数秒のロードが掛かっているが、さほど離れていない距離のファストトラベルなら1秒をゆうに切り、ほぼ読み込みが存在しないと言えるレベルにまで短くなる。PS4 Proであるかどうかや、SSDの転送速度にも左右されるところはあるが、いかにPS5版の読み込み速度が早いかがお分かりいただけるだろう。

ゲーム開始時の読み込みや、マルチプレイへの移行、秘境に挑戦する際のロードも劇的に早くなっている。
とくに秘境を出入りする際はどちらも一瞬でロードが完了するので、周回プレイを行う時のテンポも向上する。

またフレームレートも大幅に改善されており、PS4版では30fpsが基本となっていたのが、60fps付近で安定するようになったのも大きく快適性が増した点。PS4でのプレイ時は、複数の元素反応やボスの攻撃など、激しいエフェクトが発生する際に処理落ちが発生し、フレームレートの低下と共に操作のレスポンスが遅れるという現象もしばしば見られた。

PS5版ではフレームレートの低下をほぼ体感できないレベルにまで軽減されており、戦闘での操作しやすさも大幅に上がっている。胡桃の重撃→ジャンプキャンセルなど、繊細なタイミングでの操作が要求されるようなアクションを、かなり成功させやすくなったと感じた。

処理が重くなりがちな、ウェンティの元素爆発を使用してもほぼフレームレートが低下しない。

動作のレスポンスが向上したメリットは戦闘時以外にも及び、カニやトカゲなど小動物の捕獲が格段にやりやすくもなった。とくに濃縮樹脂の作成に必要になる晶蝶をジャンプなどで回収する際は、少しでもラグがあると入力が間に合わないことも少なくなかったのだが、PS5版では高度があった瞬間にスムーズに捕獲できるようになったのもありがたいところだ。

ハプティックフィードバックが生む新たな没入感

PS5用コントローラー「DualSense」に搭載された新たな振動機能である「ハプティックフィードバック」にも対応。この振動機能は、PS5版の隠れた目玉と言ってもいい機能で、様々な状況に応じて振動の強弱が変化する。分かりやすいのが地面に落下する際で、低空から落下した時には振動がないのに対し、ある程度の高度から落下した場合は弱めの振動、空中から落下攻撃を行った際には強めの振動が指先に伝わってくる。

弓を引き絞る際は手元でかすかな振動が続き、重撃のチャージが完了した瞬間に、コントローラーが一度ブルッと震える。他にも空中を滑空する際や、敵が大技を繰り出した際、一部のカットシーンなどでも、それぞれ状況に応じた振動が起きるようになっている。

チャージ段階によって性能が変化する特殊な仕様である甘雨の重撃では、
2段階目のチャージが完了した際にも振動が発生。
チャージ完了のタイミングを見逃しにくくなる、ゲーム的なメリットもある。

今回は適切な言葉が思いつかなかったため、強弱という表現を使ったものの、これらの振動はただ強い弱いだけの差では決してなく、感じられる振動の質そのものが違っているのがすごいところ。振動の距離や奥行きとでも言うべきか、本当に風を切ったり、手元でエネルギーが集まっているかのような感覚があり、没入感や操作の気持ちよさをましてくれる。こればかりは実際に触れてもらわないとイメージがしにくいと思うのだが、ハプティックフィードバックのすごさを体験するサンプルとしても最適だ。

操作の邪魔にならないよう、アクセント的な位置づけで振動が活用されているのも評価できるポイント。
もちろん設定でオフにすることも可能だ。

4KとHDRモニターへの対応により、「原神」の大きなウリである美麗かつ広大なフィールドを、より美しい画面で楽しめるようになったのも嬉しいポイント。ただリマスターしただけではなく、璃月に存在する雲よりも高い山々が連なるエリアである「慶雲頂」については、グラフィックが新たに作り直されており、より美しい景色の中を冒険できるようになった。従来のバージョンでは、雲というよりは霧という印象だったのが、PS5版では霧がかかった雲というべき表現に変更されており、幻想的な光景が広がっている。

左がPS4版、右がPS5版。雲の表現が大幅にパワーアップしていることが分かる。

なお当然のことながら、PS5はPS4と同じデータでプレイ可能。原神はデータがPSNアカウントに紐付けられているため、移行についての面倒な手続きは一切必要なく、PS4と同じPSNIDでログインすれば、そのまま同じデータを利用できる。引き継ぎの手続きが必要なく、そのままPS4でもプレイすることもできるので、居間ではPS5で大画面プレイを楽しみ、寝る前には寝室のPS4で遊ぶ……といったように、用途に応じて使い分けることも可能だ。

4K・HDR対応、劇的なロードの速度の向上、安定したフレームレート、ハプティックフィードバックによる新たな没入感と、PS5版の「原神」は、まさにPS5のハードの特徴をこれでもかと生かした作品になっている。個人的には、PS4で現在も「原神」を遊び続けているというプレイヤーであれば、「原神」のためにPS5を購入する価値はあると自信をもって断言できるほどだ。

とはいえ現在PS5は慢性的な配給不足という状況にあるため、買いたくても買えない……という人も多いかとは思うのだが、運良くPS5を購入できた方には、一刻も早く新しくなった「原神」の世界を体験してみて欲しいところ。4月16日に行なわれた、Ver.1.5の内容を紹介する公式生放送では、「原神」全プレイヤー待望の新フィールドとなる「稲妻」のコンセプトアートが公開されており、そう遠くない時期での実装が予想される。

現在は、冒険ランク10以上のログイン期間が空いたプレイヤーを対象とした、原石などの報酬やグッズが獲得できるキャンペーン「星と深淵を再び」も実施中なので、しばらく「原神」から離れていたというプレイヤーは、この機会に再びテイワットを訪れてみてはいかがだろうか。

ゲームの初期と比較すると、40分の天然樹脂をストックできる濃縮樹脂を5つまで作成可能になり、
紀行の報酬として天然樹脂を回復する脆弱樹脂を複数入手できるように。
Ver.1.5では、週に1度戦えるボスのドロップを回収するための樹脂消費が30に減少するなど、
ゲーム内容の改善も進んでいる。

原神

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  • 発売日:2021年4月28日
  • 価格:基本無料
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  • 15歳以上対象

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    • 配信日:2020年9月28日
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      • 配信日:2020年9月28日
      • 価格:基本無料

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