テレビ東京と電通が開催する高校eスポーツの祭典「STAGE:0」は、eスポーツ競技の発展と世界で活躍する日本人選手の輩出を目指し、「競技プログラミング」の高校生大会を8月7日にオンライン形式で実施する。
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日本で唯一、毎週コンテストを開催している日本最大の競技プログラミングコンテスト「AtCoder」の運営協力により、最強の高校生競技プログラマーを決定する「STAGE:0 競技プログラミング高校生大会 powered by AtCoder」が実施。本日6月9日よりAtCoder特設ページにて参加エントリー受付が開始されている。
※写真はイメージです。今回の高校生大会はオンラインにて実施のため、会場に集合する形式ではありません。
AtCoder特設ページ
https://atcoder.jp/contests/stage0-2021
STAGE:0 競技プログラミング 高校生大会 powered by AtCoder
大会概要
開催日時:2021年8月7日(土)16時~20時
試合形式:「AtCoder」のコンテストページ内でオンライン開催1つの問題を4時間かけて解いていただきます。
参加人数:1~3名
参加資格
- 日本国内に在住する高校生・定時制高校生・高等専門学校生・通信高校生であること。
- 生年月日が2003年4月2日~2006年4月1日であること。
- チームを組む場合(2名もしくは3名で参加する場合)は、メンバー全員が同一高校であること。
STAGE:0が「競技プログラミング」の高校生大会を実施する理由
「STAGE:0」は、eスポーツをゲームだけではなく、記憶力・集中力・認識力・計算力といったあらゆる能力が求められる、新たな才能を発掘する舞台として捉え、全国の高校生が熱狂できる大会を目指してまいりました。大会名には「この舞台からすべてが始まる」という意味が込められています。
「競技プログラミング」は、問題を解決するためのアルゴリズムを考え、早く正確にコーディングするという要素から、eスポーツに通じる競技であり、STAGE:0の理念に通じると考えています。
昨今、「競技プログラミング」は将来を担う先端IT人材を輩出する分野として注目が集まっています。「STAGE:0」はこの取り組みを契機に、ゲームだけではないeスポーツの新たな価値・側面を見出し、社会に発信していくことを目指します。
競技プログラミングとは
競技プログラミングとは、与えられた問題をプログラミングで早く正確に解くことを競う、プログラミングコンテストです。プログラミング言語に関する「知識」ではなく、問題を解くためのアルゴリズムを考え実装する、「プログラミングによる課題解決力」を競います。
競技プログラミングを通じて、プログラミングを楽しみながら、先端IT人材に求められる、アルゴリズムを考え実装する能力が高められます。
競技プログラミングが注目されている理由
近年、急速にIT技術が発達し、プログラミング能力を持つデジタル人材の需要が幅広い業界で高まっています。経済産業省の調査によると、2030年にはIT人材が45万人不足すると推計。大企業を中心にDX推進が求められている今、特に先端IT人材不足が顕在化しており、ITエンジニアの採用環境は年々厳しさを増しています。
競技プログラミングが注目されている理由のひとつに、ビジネス界での競技プログラマーのめざましい活躍が挙げられます。GAFAでは自社でプログラミングコンテストを開催して優秀な先端IT人材を世界中から集めていたり、日本でもAIなど先端IT技術を扱う企業では競技プログラミングで活躍していた方々が多く在籍し、その高い技術力を支えています。
競技プログラミングの流れ
本大会で出される競技プログラミングの問題
本大会では、最適解を効率的に求めるのが困難とされる問題に対して、「できるだけ良い解」を出すことを競う、ヒューリスティックコンテスト形式の問題が出題されます。
参加を検討いただく高校生の皆さま、関係者の皆さまへ -新型コロナウイルスによる内容変更の可能性につきまして-
新型コロナウイルスの感染状況に鑑みながら、ご参加いただく皆さまの安全を最優先に開催時期や運営方法を随時検討・対応してまいりますので、内容に変更が生じる場合がございます。予めご了承ください。
ご参加いただく皆さまにおかれましても、3密(密閉空間・密集場所・密接場面)の重なりを避けた環境からのご参加をお願いします。参加環境については、保護者(顧問の先生やご両親)ともご相談ください。
なお、開催に関して変更等が生じる場合は、大会公式ウェブサイトおよび公式Twitterでお知らせいたします。
大会運営:日本最大の競技プログラミングコンテスト「AtCoder」
AtCoderとは、毎週コンテストを開催している日本最大の競技プログラミングコンテストです。ロシアの「Codeforces」、アメリカの「Topcoder」と並んで世界三大競技プログラミングコンテストと称され、世界の競技プログラマーに支持されています。理系学生やITエンジニアを中心に世界で20万人を超えるユーザが登録。ユーザ数は1年ごとに2倍に増加するほどの人気を誇っています。
学生プログラマーの所属大学(プロフィール記入者のみ、2020年3月時点)
東京大学 801人/京都大学 377人/東京工業大学 301人/早稲田大学 172人/大阪大学 145人
AtCoderの取り組み
九州大学との産学連携協定
2020年8月、九州大学ほか3社と共同で産学連携の取り組みを行う協定を締結。AtCoderの競技プログラミングコンテストプラットフォームを活用し、アルゴリズム思考を備えた高度IT人材の育成を支援。
東京大学・データサイエンティスト養成講座に協力
東京大学大学院情報理工学系研究科が開講するデータサイエンティスト養成講座に参画。AtCoderプラットフォームのデータを提供し、第一線で活躍する未来のデータサイエンティストの育成を支援。
日本情報オリンピック(JOI)予選にシステムを提供
2006年より、高校生以下の生徒が参加する情報科学のオリンピック「情報オリンピック」日本大会予選に、AtCoderのシステムを提供。第5回大会から約15年にわたり、先端IT人材の育成を支援。