2021年10月1日から稼働が開始となるタカラトミーアーツのアーケードゲーム「ワッチャプリマジ!」。本作を先行プレイする機会をいただいたので、遊んでみて分かったその魅力を紹介する。
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「ワッチャプリマジ!」は「プリティーリズム」シリーズ、「プリパラ」シリーズ、「キラッとプリ☆チャン」に続く、「プリティーシリーズ」の10周年記念作品。これまでのシリーズと同様、アーケードゲームとTVアニメが連動するプロジェクトとなっている。ちなみにTVアニメの「ワッチャプリマジ!」は、ゲームの稼働から2日後の10月3日(日)10時から放送開始予定だ。
本作のテーマは“歌”、“ダンス”、“おしゃれ”、そして“魔法”。シリーズ初の“魔法”というキーワードがゲームにどんな変化をもたらすのか、気になっている方も多いことと思う。先行プレイで明らかになった実際のゲームは、リズムゲームという枠に囚われない、たくさんの楽しさが詰まったものとなっていた。
まずは“プロフカード”をつくって、アイドルデビューしよう!
アーケードゲーム「ワッチャプリマジ!」の大きな特徴を挙げるなら、以下の3つになる。
・シリーズ初のタッチスクリーンの導入
・クリア素材の美しいカードが排出される
・カードを画面下の“カードスタンド”にセットすることで、キャラクターをコーディネート
これらの特徴によって、過去シリーズ以上に多様なゲームプレイや、コレクション欲を刺激するきらびやかなカードデザイン、プレイヤーとゲーム内世界の強いリンク感といった、新しい魅力が生み出されていた。
遊べるゲームモードは大きく分けて3つ。メインとなる「プリマジであそぶ」と、「プロフカードをあたらしくつくる」、それから「プロフカードこうしん/マイキャラパーツをかえる」となっている。
基本となるゲームは、200円を投入すれば遊ぶことができる。この時点で、ゲーム終了時にトップス、ボトムス、シューズ、ヘアアクセのいずれかの“コーデカード”が1枚排出されることは確定している。コーデカードは“R”、“SR”、“UR”の3種類のレアリティに分類されており、レアリティが高いカードは手に入りにくい。ゲットできたらラッキーだ。
プロフカードの作成/更新や、ゲーム中に追加でコーデカードが欲しくなったときは、1枚につき追加で100円を投入する必要がある。100円の追加投入につき1枚は確実にカードが手に入るということだ。
“プロフカード”をまだ持っていない場合、最初は「プロフカードをあたらしくつくる」のモードを選ぶのがおすすめ。ここでは歌って踊る“マイキャラ”の外見や声を設定できる。顔、肌の色、ボイス(4種類の口調と、これに対応した声優から選べる)、アイカラー、髪型、髪色などを好きに組み合わせて、お気に入りの外見にしたマイキャラには、「うちの子がいちばんかわいい!」と言わんばかりに愛着が沸くはずだ。
すべての設定を終えると、この外見のほか、これから遊ぶ中で蓄積されるデータを次回以降のプレイに引き継ぐためのプロフカードが排出される。ちなみに外見は今後のプレイで「プロフカードこうしん/マイキャラパーツをかえる」を選択すれば変更することも可能だ。
いろいろな楽しさが味わえる、多幸感に満ちたステージ!
プロフカードの作成が終わったら、これを画面下にあるカードスタンドのうち真ん中のスタンドにセットすればマイキャラを読み込める。お次はいよいよ「プリマジであそぶ」。ステージでのパフォーマンスを模したゲームが楽しめる。
ステージに使用する楽曲を選び、カードスタンドにトップス、ボトムス、シューズ、ヘアアクセのコーデカードをセットすれば、これが瞬時に画面上のマイキャラのコーデへと反映。納得できるコーデを揃えたら「けってい」を押すと、お着替えシーンが見られる。これが実に華やかで可愛らしく、自分で決めたコーデを身にまとうマイキャラにうっとりしてしまった。
なお、ステージ楽曲は現時点では3曲。この中のひとつである「本気の夢ストーリー」のステージで流れる楽曲は、マイキャラのボイスを担当している声優が歌唱するバージョンとなる。筆者のマイキャラは飯田里穂さんが声を担当している“まっすぐタイプ”のボイスだったので、歌唱も飯田さんだった。
“いきいきタイプ”なら黒沢ともよさん、“ふんわりタイプ”なら山下七海さん、“クールタイプ”なら佐倉綾音さんが担当しているので、マイキャラのボイスを選ぶときはこのあたりも念頭に置くと良いかもしれない。
ステージでは赤と青、2つのボタンとタッチスクリーン、その両方を使用する。ステージでのスコアは“ワッチャ”と呼ばれ、パフォーマンス中に楽しめる幾つものゲームのプレイによって、このワッチャは増えていく。ワッチャを貯めることでマイキャラのランクがアップし、新たなマイキャラのパーツなどが解禁されるので、ベストなプレイを目指そう。
2つのボタンは楽曲に合わせてタイミングよくタップするリズムゲームと、ボタン連打に使用。リズムゲームのノーツは“コーデメイツ”と呼ばれる魔法の妖精の姿をしており、この妖精たちが画面上のマークまでたどり着いたタイミングで、対応したボタンをプッシュする。タイミングが良いほど加算されるワッチャは増えるようだ。ボタンを連打することでワッチャが貯まるパートも存在する。
画面上を自由に飛び回るコーデメイツを直接タッチするパートも存在。コーデメイツたちの飛ぶ軌道は不規則かつたくさん登場するので、より多くのコーデメイツをタッチしようと、思わず熱中してしまった。画面下のコーデカードが光り輝き、これをタッチするというパートもあり、これらのタッチ操作でもワッチャが加算される。
もうひとつ、ステージでのゲームプレイで印象的だったのが、ステージの最中に追加でコーデカードを手に入れるチャンスがあること。画面中央に「おかねをいれてコーデをゲット!」と表示されると、3つのコーデがひとつずつ順に登場する。ここでお金を投入すれば、100円につき1枚ずつのコーデカードが手に入るのだ。
ここでカードをゲットする際には、どんなコーデが手に入るか分かった上でお金を投入できる、そのカードのレアリティも表示される、一度手に入れたコーデかどうかが画面上に表示されるといったメリットがある。
とくに欲しくないコーデが登場したときは、これを左にスワイプしてスキップすれば、次のコーデが流れてくる。「このトップス、かわいい!」、「まだ見たことのないレアリティの高いカードだ!」など、欲しいと感じたカードだけをピンポイントで入手できるということだ。
また、すでに手に入れているカードも再入手すると、カードに描かれているハートマークに色が付き、カードに記された“ワッチャ”の数値が上昇した状態で再び排出されるという。最大で4段階までパワーアップするということなので、お気に入りのコーデは何度もくり返し手に入れて、パワーアップさせたくなりそうだ。
より良いコーデを追求するにも、カードをコレクションするにも嬉しい要素だが、登場したコーデをすべて手に入れるには、「基本のプレイ料金200円+追加のカード入手のための100円×3回」となり、1プレイで最大500円を投入することになる。楽曲プレイ中の高揚感も相まって、モリモリと100円玉を入れ続けたくなってしまったので、1日に使える金額の上限は、前もって決めておくなどしておいたほうがいいかもしれない。
ステージが終了したあとも、コーデメイツをタッチするパートが待っていて、このパートのプレイ時間は追加で入手したカードの枚数分だけ長くなる。野暮なことを言えば追加カードを印刷する待ち時間なのだが、ここでのタッチでもワッチャが増える。“ワッチャフィーバー!”と呼ばれるフィーバータイムが実に気持ちよかったので、最後まで楽しんでほしい。
ここまで書いてきた「プリマジであそぶ」のゲーム内容から察せられると思うが、このモードにおいてリズムゲームの部分はあくまでいくつもの要素のうちのひとつであり、ボタン連打やタッチの比重も少なくない。リズムゲームだけではない、さまざまな楽しさをプレイヤーに提供し、ここでの操作は画面上へと派手でかわいい演出と共にフィードバック。そうやって多種多様な楽しさをもたらしてくれるのが、本作におけるステージなのだ。
とにかくいろいろな楽しさが詰まっており、1ステージをプレイし終えたときの多幸感は筆舌に尽くしがたいほど。イメージするのが難しいかもしれないが、一度プレイしてみれば、きっと多くの人が本作の虜になるだろう。
「プロフカード」は自分だけのデザインに進化する!
最初につくったときはシンプルなデザインのプロフカードだが、「プロフカードこうしん/マイキャラパーツをかえる」のモードで更新すれば、自分だけのデザインに変更することができる。この機能が、実にすごいのだ。
マイキャラをいくつかの種類から好きなポーズにできたり、背景を変更したり。コーデカードを使えば、ここでもマイキャラに好きなコーデを着せることもできる。さらには画面タッチ機能を駆使し、手書きのサインを表示することも可能。この機能のために、自分だけのアイドルっぽいサインを考えてみるのも楽しそうだ(ちなみに下記のプレイ画面で設定しているプリズムストーン柄の背景は、プリズムストーンショップに設置する筐体でのみ、選べるようになる予定とのこと)。
これらの機能で作成したオリジナルデザインのプロフカードは、もちろんゴージャスで美しいクリア加工のカードになって排出される。すべて自分でデザインした上、手書きのサインまで入っているわけで、手に取って眺めたときは思わずニヤけるほど嬉しかった。お気に入りのコーデが手に入るたびに、プロフカードも更新したくなりそうだ。
コーディネートをフルセット入手できるアニメと連動した要素も!
「プリマジであそぶ」で「コーデショップにいく」を選ぶと、同系統のトップス、ボトムス、シューズ、ヘアアクセをフルセットで入手できる「めちゃマジ注目スペシャルコーデ」という要素を体験することもできた。
「めちゃマジ注目スペシャルコーデ」は1週間ごとに切り替わり、そのコーデはTVアニメと連動したものになるとのこと。
フルセットをすべて入手するには追加で300円を投入する必要があるが、揃いのコーデが手に入ると、統一感があってやはり嬉しい。加えてTVアニメで活躍したコーデだったりしたら、それは欲しくなってしまうだろう。
毎週、思わず嬉しい悲鳴を上げてしまいそうな要素になりそうだ。
ワクワクが詰まった宝石箱のようなゲーム
体験の機会に合わせて、「ワッチャプリマジ! コーデブック」などのグッズの現物にも触れることができた。コーデブックは表紙のデザインが凝っていてオシャレ。「専用追加リフィル」を購入すれば、収納できるカードの数を増やすことが可能になっているのも嬉しい。
今回はプレイできなかった要素もいくつかある。マイキャラにメイクを施す要素などもあるということで、自分のマイキャラに合ったメイクを追求するのも楽しそうだ。
とにかく華やかで楽しくて、さまざまな瞬間にワクワクが感じられる、宝石箱のようなゲームというのが実際にプレイしてみての「ワッチャプリマジ!」の印象だ。10月、全国でプレイできる日を楽しみに待っていてほしい。