声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第32回はアークシステムワークスより発売中のNintendo Switch用ソフト「くにおくんの三国志だよ全員集合!」をプレイします。
皆様こんにちは! 岩澤俊樹です!
季節はもうすっかり冬。あれ? 秋、ありました……? 急に寒くなってきて体調を崩されたりしていませんか? 僕は一瞬崩しかけましたが、持ち前の強靭な免疫力で乗り越えました(笑)。すっかり回復し元気にゲームライフを送っています。皆様も気をつけてくださいね!
そしてもう12月……なんですねぇ。本当にあっという間でした。毎年言っている気がしますが、この1年は人生の中で間違いなく一番短かったですね(断言)。しかし年末年始といえばゲームをやり込むのにうってつけの時期!! 最高の時期!!
今から何で遊ぼうかあれこれ考えている人も多いのではないでしょうか!? 今回はそんな人にオススメの1本をご紹介したいと思います!!
「くにおくんの三国志だよ全員集合!」
「くにおくんの三国志だよ全員集合!」は、群雄割拠の戦国時代、後漢王朝末期を舞台に関羽(=くにお)を主人公として乱世を生き抜くハチャメチャ痛快コメディアクション。お馴染みのキャラクターたちが武将や軍師として登場し、三国志の世界をくにおくん一色に染め上げる。乱世の始まり「黄巾の乱」や有名な「赤壁の戦い」等をコミカルに描く物語や、三国志らしい、ド派手な「計略」による一発逆転要素も魅力だ。
ジャンルはシリーズお馴染みのベルトスクロールアクションが採用されており、細かく繋がったエリアが広大な舞台を形成。戦場だけでなく、街や村などで買い物をすることもできる。
このコラムではお馴染みアークシステムワークス様の最新作。いつもお世話になっております! そしてお久しぶりのくにおくんシリーズということで個人的にとても楽しみにしておりました(過去のくにおくんシリーズ特集はこちら)。一体どんな作品になっているのか!? 早速プレイしていきたいと思います!
完全新作だけど……?
2021年末の最新作、しかもテーマは「三国志」ということで、最初は「どんなゲームになるなんだ!?」と思っていましたが、「くにおくん」は「くにおくん」でした。もちろん良い意味で。
往年のキャラクター達、グラフィック、懐かしさを感じさせる安定のデザイン。「そうそう、これだよこれ!」といった感じです。個人的には歴代のキャラクターたちが武将の名前で呼ばれている時点で面白かったのですが、誰が誰かわかりやすいように、名前の隣にキャラクター名が書いてあるのがツボでした(笑)。
登場人物はかなり沢山いるのでシリーズファンなら「このキャラも出てるのか! え、このキャラも!?」となること請け合いです。これだけでも既に楽しい! 終始ニヤニヤしてしまいました(笑)。
バトルシステムも基本的には往年のパンチ、キック、投げ、ジャンプ、ガードといったシンプルなものなので、シリーズ初体験の方は勿論、「くにおくんはファミコンぶり」という方でもすんなり馴染めると思いますよ!
シンプルだけど……?
そんな往年のファンも納得の作りになっている今作ですが、もちろんそれだけではなく、進化した部分も沢山あります。背景のクオリティが進化していたり、BGMが過去作の中華っぽいアレンジになっていたり、エフェクトが派手になっていたり。
個人的に、その中でも特に感じたのが「バトルの爽快感が大幅に増している!」という点でした。「くにおくんの三国志だよ全員集合!」のバトルについてですが、一言でいうとめっちゃ難しいです(笑)。「おい! 爽快感満載なんじゃないのかよ!」というツッコミが聞こえてきそうですが、安心して下さい。ちゃんとご説明しますので。
まずバトルの難易度が高いと感じる1番の理由ですが、「敵の数がとても多い」ということです。序盤から結構な数が湧いてきます。僕もシリーズをすべてやり込んだ訳ではないので、前から多かったら大変申し訳無いのですが、少なくとも僕が知っている「くにおくん」ではここまで敵が湧いてくることはなかったと思います(画像より湧いてくることもしばしば)。
そして難易度が高いと感じるもう一つの理由が「立ち回りがちゃんとしている」ということです。なんだか格闘ゲームのような話になってきましたが、本当にしっかりしているんです(笑)。
こちらの空振りの隙を突いてきたり(差し返し)、こちらが攻め込もうとしたら攻撃を先出ししてきたり(置き)、遠くから弓を撃ってきたり(牽制)、ガードを固めていると投げてきたり(崩し)と、格闘ゲームの基本をちゃんとおさえた動きをしてきます。流石はアークシステムワークスと言ったところでしょうか。
以上が「めっちゃ難しい」理由です。ですがご安心下さい。この難易度に悩まされるのは序盤だけです。ゲームを進めていくと、主人公「関羽(くにお)」は、そんな高性能CPU達をバッタバッタとなぎ倒していく必殺技や……。
その必殺技を特定の組み合わせで使い込むと覚える超必殺技……。
そして「三国志」の代名詞といっても過言ではない「計略」など、強力な技をどんどん習得していきます!
しかし、ただただこれらの技を出せば勝てるというほど甘くはありません。例えば、序盤に覚えられるシリーズお馴染み「マッハパンチ」と「マッハキック」。決まれば敵を大きくふっとばすことができますが、その分隙も大きいので、空振ったりガードされると手痛い反撃を食らうことも……。しっかりと使い所を見極めていきましょう。
「なにかお手軽に使える技はないのか!?」という方に個人的にオススメなのが「ジャンプエルボー」と「スクリューパイル」です。
「ジャンプエルボー」は空中から地上の敵に向かってエルボーを繰り出す技なのですが、攻撃範囲がある程度広い上に、技後の硬直がほとんど無いのでガンガン使っていけます。ジャンプ後すぐにパンチを入力すると、小ジャンプ気味に出せるので発生も早くなり、出掛かりを潰されにくくなります。更にダウンしている敵にも追い打ち出来る万能ぶりで、オススメ技ランキング圧倒的No.1です。
続いてNo.2。「スクリューパイル」。こちらは投げ技なのですが、相手を地面に叩きつけたときに周りの敵も巻き込んでダメージを与えられる上に大きく吹っ飛ばせるので、大勢に囲まれた時などに重宝します。強い。
他にも強力な技は多数あるので、自分のプレイスタイルに合わせて使い分けましょう。関羽のステータスは、レベルアップ時にもらえるポイントを振り分けることで決まります。
バランス良く振るもよし、自分の使いたい技に特化させた振り分けにするもよし。自分好みに育てていきましょう!(特定のアイテムを使うことでリセットすることも出来るのでご安心を!)
くにおくんといえば……?
くにおくんといえば……そう、マルチプレイですよね!……ね!?
やっぱりくにおくんシリーズはみんなでワイワイ遊ぶのが楽しいのですよ。今作も勿論出来ます、マルチプレイ。本編のストーリーモードの場合、2P側はチュートリアルで登場する「周倉」を操作することが出来ます。
マルチ、シングルの設定はいつでも変えられますし、ステータスや技は関羽と同じ良心設計なので、いつでも気軽に楽しめます。そしてマルチプレイが楽しめるもう一つのゲームモードが「三国英雄録 赤壁の章」。
とても懐かしい雰囲気のゲーム画面。うっすら既視感があるのはきっと気の所為ではないと思います(笑)。こちらのモードは最大4人まで同時プレイ可能。ストーリーモードでは使えなかった武将も操作することが出来ます。
注目すべきはやはりコレですよね、「フレンドリーファイア」のONとOFF。
昔のゲームでは当たり前だった「フレンドリーファイア(プレイヤー同士の攻撃がお互いに当たること)」。昨今のゲームでは設定出来たり、そもそも無かったりと、良い時代になりましたねぇ(笑)。この機能が切っ掛けで喧嘩した兄弟や友人は数しれず、数多の画面外の争いを生みました(個人の見解です)。数十年の時が経ち大人になった僕。今、究極の選択を迫られています。
「もう良い大人なんだからOFFにして平和的にゲームを楽しみましょうよ」
「否!! フレンドリーファイアのないくにおくんなどくにおくんにあらず!(個人の見解です)」
という自問自答の結果、ONでやることにします。一緒に遊んでくれる人、募集中です(3人)。というわけで僕は絶対にONでプレイしますが、皆さんは仲良く遊びましょうね!!
というわけでご紹介してきました「くにおくんの三国志だよ全員集合」、如何でしたでしょうか? 長年積み上げてきたシリーズ“らしさ”を感じつつも新鮮な気持ちでプレイ出来ました。先程「敵の数が多くて難しい」と言いましたが、それは逆に「大群を蹴散らす爽快感」にも繋がるので、強力な技を駆使してガンガンなぎ倒して行きましょう!「三国志」といえばやはり「大群を蹴散らすもの」ですからね!(個人の見解です)
一人でじっくり、みんなでワイワイ、この時期にピッタリの「くにおくん」。是非遊んでみて下さいねー!!
岩澤俊樹さんプロフィール
アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助) 、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。