スクウェア・エニックスが2022年夏に配信予定のiOS/Android向けアプリ「鋼の錬金術師 MOBILE」。配信に先駆けて3月31日より行われるクローズドβテストの内容を一足先にプレイできたので、インプレッションをお届けする。
※掲載画像は全て開発中のものとなります。画像、内容ともに実装時は異なる場合があります。
「鋼の錬金術師 MOBILE」は、全世界シリーズ累計8,000万部を突破した荒川弘氏が描く、ダークファンタジーコミックス「鋼の錬金術師」のスマートフォンゲーム最新作だ。
筆者は「鋼の錬金術師」の連載当時、月刊少年ガンガンの熱心な読者で、荒川氏が読み切り作品として発表した「STRAY DOG」に衝撃を受け、その後もいくつかの読み切り作品を挟んでから満を持して連載が開始された「鋼の錬金術師」に一気に虜になった。その後の人気は上記の部数からも明らかだが、今でも熱心なファンの多い作品と言えるだろう。
そんな「鋼の錬金術師」も、2021年7月12日に20周年を迎えるとともに多数の新プロジェクトが発表された。その中の一つが、2022年夏に配信を控えるスマートフォンゲーム「鋼の錬金術師 MOBILE」だ。
先日公開された第2弾PVでは気になるゲームシステムも明らかになり、いよいよ本日3月31日からはクローズドβテストも開始となる。今回、その内容を一足先にプレイできたので、筆者が印象に残った点を中心に紹介していこう。
3DCGで表現された「鋼の錬金術師」の世界で、物語を追体験
本作の大きな魅力として挙げられるのが、壮大なボリュームで紡がれる「鋼の錬金術師」の物語を追体験できること。メインストーリーでは原作の印象的なシーンの数々が描かれているので、原作を知らないという人も物語の流れを楽しみやすい作りになっている。
物語の会話シーンは3DCGで表現されており、ファンなら記憶に残っているであろう原作のシーンの数々をキャラクターたちの動きを交えて見ることができる。さらに、メインストーリーについては全て新録のフルボイスとなっている。
「鋼の錬金術師」は、基本的にはエルリック兄弟を軸に物語が進行していくが、その裏ではさまざまなキャラクターが暗躍しており、物語上でも多面的な視点で描いている点が魅力。そうした点は本作においても反映されており、メインストーリー内のバトルでは、エルリック兄弟以外を操作する局面も。序盤ではまだシンプルではあるが、物語が進むごとに勢力図が多様化していくので、それがどのように表現されるのかも楽しみな要素だ。
また、メインストーリーの補完的な役割を果たすのが、並行的に進めていくサイドストーリーだ。メインストーリーは原作に沿うかたちで進行していくが、サイドストーリーはエルリック兄弟が出会ったキャラクターや立ち寄った場所での、その後のエピソードを楽しむことができる。
例えば、原作における最初の舞台であるリオールのその後の顛末を描いたり、エルリック兄弟が乗り合わせた列車をジャックした青の団がその後どうなったのかといった、本筋からは外れるもののちょっと気になるエピソードが盛り込まれている。中にはメインストーリーのシーンとリンクする場面もあるので、全体の物語をより多角的に理解する上でも意味のあるものとなってくるだろう。
なお、メインストーリーを読み進めるためにはプレイヤーLvを一定まで上げる必要があり、サイドストーリーはその間に進めるコンテンツとしての側面もある。どちらかだけを遊ぶというのではなく、相互にプレイすることでより「鋼の錬金術師」の世界を理解していく。そういう意図を感じさせる作りとなっていた。
スキルの特性やキャラクター間の連携が重要なタクティカルRPG
本作のバトルはストーリーの合間に発生する。バトルに勝利すれば、そのままストーリーが進行していくという流れだ。
バトルシステムとしてはタクティカルRPGを採用。敵味方のターンごとに各ユニットが行動していくので、敵味方で行動が入り乱れることがなく、行動の指針を立てやすいものとなっている。移動範囲も分かりやすく表示され、なおかつ攻撃したい敵を選択するだけで移動→攻撃の流れを行ってくれるので、このジャンルのゲームとしては比較的サクサク進めることができるだろう。
各ユニットは通常攻撃のほか、そのユニットの特性に合わせたスキル2種から行動を選択できる。スキルには複数ユニットを攻撃したり、周囲の味方ユニットが攻撃された際に代わりに盾になったり、回復したりとさまざま。また、ゲージが溜まると奥義を繰り出すこともできるのだが、その演出が原作での印象的なシーンやセリフとリンクしているのも嬉しいところ。
さらに、一定のユニットLVを達成した上で素材を用いることで解放できる潜在能力の中には、同じ勢力同士のユニットで攻撃範囲が重なった時に発動できる「連携攻撃」が存在している。これがユニット編成や行動のバリエーションを一気に広げてくれることになるだろう。
ゲームを進める上では周回をしたり、戦略差のある敵と対峙することももちろんある。そんな時のための倍速機能やオート機能ももちろん用意されている。ただ、クリア条件の中には敵の撃破だけでなく、指定された地点への到達や特定のユニットの防衛となったものもあるので、そうしたシチュエーションでは自身で進めるのが安心だろう。
そのほか、ステージによっては特殊なギミックが用意されているものも。こうしたタクティカルRPGならではの仕組みも取り込みつつ段階的にシステムが解放されていくなど、スマートフォンで遊びやすいように調整されているのが印象的だった。
サブコンテンツの充実でゲームサイクルを意識した作りに
基本的なゲームサイクルはストーリーとバトルの繰り返しとなるが、それだけだと徐々に敵も強くなっていくため、キャラクターの育成や編成が重要になってくる。ここではその中から主だったものを紹介していこう。
キャラクターには先ほど触れた勢力と、6種の属性が設定されている。勢力は同一だと連携攻撃を繰り出せるほか、一定人数集まると編成ユニットのステータスにボーナスが発生。また、絆と呼ばれる要素で各勢力のユニットを配置することで、さらなるボーナスを得られる。加えて、属性には相性があるため、苦戦しそうな相手には有利な属性で編成するなどの戦略も求められるだろう。
さらなる強化要素として、連携攻撃にも関わってくる潜在能力の解放のほかに、記憶印影を装備することでユニットステータスがアップする。今回のプレイではそこまでたどり着かなかったのだが、記憶印影には能力アップや特殊効果を持つ信念が装備可能だ。
そのほか、ゲーム進行に応じたサブコンテンツとしてゲーム内ユーザーとの非同期PvPを楽しむ「軍部演習」、時間経過で錬金素材などの各種アイテムが獲得できる「大陸遊歴」、敵をひたすら倒して進んでいくタワー型バトル「国境線の深淵」も用意されている。いずれもゲーム進行に応じて解放されていくものではあるが、本筋とはまた違った部分で楽しめ、かつ報酬も手に入るということで進めるメリットもありそうだ。
あとひとつだけ紹介しておきたいのが、ゲーム中のホーム画面。キャラクターがただ映し出されるわけではなく、列車内で座る姿など、彼らの旅の道中を垣間見えるものとなっている。こうしたディティールの細やかさが、原作ならではの魅力を引き出す要素ではあるのは間違いないだろう。
加えて、ゲーム序盤ではいわゆるチュートリアルミッションが設定されていて、かなり丁寧に目標設定を行ってくれる。そちらに沿うかたちで一通り進めていけば、上記の要素は一通り確認できるのではないだろうか。
4月8日(金)11:59まで行われるCBTに参加する人は、プレイを通じて上記の要素を確認してもらえると思うが、残念ながら今回体験できなかった人は2022年夏のサービス開始に期待しよう。
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※画面は開発中のものです。
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