エレコム メディア向け新製品発表会レポート――カスタマイズ可能なゲーミングマウス＆キーボードがお披露目【TGS2022】

発表会では、最初にエレコム取締役社長の柴田幸生氏が登壇。柴田氏は、eスポーツが大きな盛り上がりを迎えている中、世界のゲーミングデバイス市場において国内メーカーの割合が3％しかないことに言及。

現状では、プレイヤーの声に真摯に向き合うメーカーが国内存在していない現状を打破するべく生み出されたのが、新たなハイクラス・ゲーミングデバイスシリーズ「ELECOM GAMING V custom」なのだと語る。

柴田幸生氏

さらに発表会では、エレコム側の開発スタッフに加えて、一足先に「ELECOM GAMING V custom」を体験していたというガジェット系YouTuberのたこまるさんが登壇し、製品の特徴や魅力を紹介していた。

たこまるさん

カスタマイズ機能が充実したマウス＆キーボードが発表

ゲーミングマウスとしては、「VM500」、「VM600PE」の2種類のモデルが用意される。バトルロワイヤル系でのゲームなどで発生するボタン不足を対象するための8つのボタン、独自のマウスエンジンによる業界最高クラスの応答速度、肉抜きなしでの約75gの軽量設計など様々な特徴が盛り込まれている。

中でもたこまるさんが感心していたのが、右利きに特化した左右非対称のマウスの形状。これは欧米人よりも1センチほど小さいという日本人の平均的な手のサイズにあわせて、最適化を進めた結果生まれたもので、通常のマウスで発生しがちな隙間をなくし、絶妙なフィット感と押しやすいボタン配置を実現しているという。　

カスタマイズ要素の豊富さも特徴。マウスの接地面積を増やす裏側の追加ソールや、グリップ力を高めるフルカバーグリップなどのオプションも用意され、ユーザーが自分の好みにあった形に変更できるようになっている。

一方、ゲーミングキーボードはテンキーレスサイズの「VK310/210」に加え、65％サイズの「VK300/200」の4種のモデルが存在。「VK300/200」はエレコム独自のキー配列がなされており、一般的な60％サイズのキーボードにはないPrintScreenキー、Escキー、PageUP・PageDownキーが搭載されている。これはゲーム以外にも本キーボードを使用する際の使い勝手を意識してのもので、プロゲーマーからの要望に応える形で搭載を決めたそうだ。

さらにそれぞれのモデルには、青軸、赤軸、茶軸の異なるキースイッチを搭載したタイプも。キーボードだけで、合計で12種類ものバリエーションが用意される形だ。

操作ミスを減らすため、指にかかりやすいネオクラッチキーキャップの搭載し、独自のエンジンによる超高速の応答速度も実現。取り回しやすさを意識し、側面にはUSBポートが配置されている。

キーボードもカスタマイズ機能が充実しており、全キーをカバー可能なグリップシートが付属するほか、専用の設定アプリが用意され、すべてのキーの機能をカスタマイズできるようになっている。

また、発表会ではプロゲーミングチーム「FAV gaming」とエレコムがスポンサー契約を結んだことも発表された。

柴田氏は、日本を代表するeスポーツチームと共に戦える喜びを明かしつつ、選手たちに負けないようにエレコムも成長していきたいと意気込みを語る。

一方、ステージに登壇した「FAV gaming」のMinty選手も、プロゲーマーにとって嬉しい機能が多数盛り込まれた出来に満足していることを明かしつつ、今後は「ELECOM GAMING V custom」を使って勝利を目指すことが語られていた。

Minty選手

「ELECOM GAMING V custom」シリーズは、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボード共に本日9月16日より販売開始。発売を記念した割引や30日間の返品保証が行われる期間限定のキャンペーンも開始されるとのことだ。

なおTGS2022のエレコムブースでは、発表された「ELECOM GAMING V custom」の体験コーナーや、開発の過程も公開されている。興味がある人はブースを訪れてみるといいだろう。