コロプラが2022年10月26日にリリース予定のiOS/Android向けゴルフゲーム「白猫GOLF」のサービス開始に先駆けて、メディア対抗戦が行われた。Gamer編集部からはTOKENが参戦した、その模様をお届けする。
ゲストは“東大卒プロゲーマー”ときどさん。そのプレイや如何に!?
メディア対抗戦は、用意された1stコース、2ndコースをそれぞれが考えた“僕の最強編成”で攻略していく。20分の制限時間があり、それ以内に3ホールを回らなければならない。同首位が出た場合はニアピン勝負(特定の位置から1打だけ打ち、カップからの距離で勝負)が行われる。優勝賞品として10万円相当の商品がプレゼントされる。
司会を務めるコロプラの滝澤氏より開幕の挨拶が行われたあと、この日のスペシャルゲストであるROHTO Z!所属の東大卒プロゲーマー、ときどさんが登場した。ときどさんは滝澤氏、白猫GOLF開発ディレクターの能勢氏とともに各メディアのプレイについてのコメントをするほか、実際にプレイも行う。格闘ゲーム界のスーパーコンピューターとも言われるときどさんのプレイにも注目だ。
同時に、能勢ディレクターより、「白猫GOLF」の“キャッシュトーナメント”について説明が。この大会はリリース後に毎週開催される賞金付き大会であり、優勝賞品が現金10万円。2~10位にも順位に応じた現金が贈呈されるほか、セミファイナルまで勝ち上がった人の中から抽選で賞金が獲得できる大会となっている。今回のメディア対抗戦は各メディアが予選を突破したという想定で、決勝戦に近い条件で行われる。
その後、1stコースが開戦した。1stコースは右から風が強く吹くコースが多く、うまく調整しないとかなり流されてしまう。TOKENはオスクロル(CV:茅野愛衣)を使用。強風になかなか対応できず、スコアは+3となった。他メディアも強風に苦戦している様子で、なかなか混戦の様相を呈している。結果が気になるところだが、ここでスコア集計を行う間にときどさんが1stコースをプレイする。
ときどさんは、「コースに最適なドライバーは何か、イメージトレーニングしてきました。こういうのを考えるの面白いですよね。ワンオン狙います」と静かな闘志をのぞかせつつ光焔のゴルファー・シャルロット(CV:内田真礼)でプレイ。一度だけ使えるパワーショット(飛距離が10%伸びる)をいきなり使い、宣言通りワンオンを狙う。風のことをうっかり失念するというお茶目な一面が出てしまい、ワンオンはできなかったがフェアウェイに乗せることには成功した。
しかしその巧みなフリック操作には会場からどよめく声も。その後も正確無比な操作でナイスショットを連発し、2打目でグリーン、そして3打目でカップインと、プロゲーマーの意地を見せつけた。滝澤氏と能勢氏も「素晴らしい!」とプレイを絶賛。ときどさん自身も「いやぁ~本番に強いみたいですね(笑)」とコメントし、歴戦のなかで培った勝負強さが垣間見える結果となった。その後も正確な操作を維持し、2ホール目もパーと好調だったが、3ホール目で思わぬ苦戦をし、最終スコアは+2という結果になった。
ときどさんのプレイが終了したところでスコアの集計が完了。中間発表となった。1位は電撃オンラインの-1というスコア。単独トップとなった。GamerはGameWithと並び同率4位と、中間の位置についた。2ndコースでの逆転を狙いたいところである。
2ndコースは建物が多く障害物が多いのが特徴。隙間やスキルを使ったショートカットで一発逆転も狙えるコースであるが、障害物が多い分当然だが難易度は高い。TOKENは引き続きオスクロルを使用。フェアウェイはグッドショットなども出て快調に進むが、グリーン上で苦戦……! ダブルボギーなどが出てしまうホールもあったが、3ホール目で巻き返し結果は+2となった。
再び集計が行われる間、ときどさんが2ndコースをプレイする。ときどさんはキャラクターをリアム(CV:梅原裕一郎)に変更。心機一転、グラブなども変え難関2ndコースに挑む。1stステージ同様巧みな操作で1ホール目をパーに抑えるも2ホール目に大苦戦。パー5のところ7打使用してしまった。しかし、ピンチの局面でも「オートは絶対使いません!」(「※「白猫GOLF」では、パッティングの時に「オート」「マニュアル」を選ぶことができる)とストイックなときどさんらしい発言も。3ホール目をパーに抑え+2というスコアになった。
そしていよいよ結果発表。中間では電撃オンラインが他を引き離し単独トップだったが、2ndコースで一体どうなったのだろうか。乱戦の結果は次のとおりである。
1位 ファミ通App/ゲームウォッチ/インサイド
4位 Gamer
5位 電撃オンライン
6位 GameWith
7位 4Gamer
まさかの3メディアが同率首位という結果に! あと少しでGamerも食い込めたが、惜しくもここで敗退である。
1位の3メディアはルールに則りニアピン勝負で決戦が行われることとなる。1メディアずつ、画面に映し出されてのプレイ。皆の視線が集まる極限の緊張感の中での一発勝負だ。ときどさん曰く、こういう時に緊張するかどうかなどは「人生経験が出る」そうで、どういうプレッシャーの中生活しているのかなどで変わってくるそう。普段から世界の注目を集めるときどさんが正確なフリック操作ができるのにも納得だ。
まさかの三つ巴戦、緊張の一発勝負を制したのはゲームウォッチだった。ということで、優勝したゲームウォッチには優勝賞品の10万円分の商品券がときどさんから直々に手渡された。
と、ここで封筒からもう一つ、サプライズとしてときどさんからの挑戦状が! エキシビションとして、ときどさんとゲームウォッチのタイマン勝負が行われることになった。
エキシビションマッチは対抗戦と異なり、天候が雨で行われる。ステージはときどさんが「より面白いほうがいいと思うので」ということでより難しい2ndコースを選択した。先手、後手と順番にスクリーンに映され、互いに注目を集める中での勝負。キャラクターは奇しくもシャルロット同士での対戦となった。
一打一打に緊張感が漂う試合を制したのはゲームウォッチ。大変盛り上がる試合だったが、このエキシビションマッチをもってメディア対抗戦が終了となった。ときどさんは、「面白いイベントご用意ありがとうございます。皆さんとこうして試合出来て、面白かったなあと。単純に面白かったですよね」と笑顔で語った。
eスポーツ最前線を走るときどさんだからこそ語れる“緊張との向き合い方”。非常にためになる“勝負所”の話が盛りだくさん!
対抗戦のあとは、ときどさんへの質疑応答コーナーが。eスポーツの最前線を走るときどさんならではの様々な話を聞くことができた。
――「白猫GOLF」をプレイしてみていかがでしたか?
ときど:面白くやらせていただきました。対戦っていうのが良いですよね。お相手の顔が見られるので、どういうことを考えているのかを意識しつつプレイできたので。幸いなことに「白猫GOLF」にはボイスチャットがあるみたいなので、オンラインでプレイするときも相手を窺いつつ対戦できるのかなと思いました。
――普段通りプレイするために、日常で心がけていることは?
ときど:いつも通りのプレイをするのって難しいんですよ。若いプレイヤーは技術があったり反射神経が良かったりするんですけど、いざ本番になるとできないんです。そういう時、そこになぜ違いが表れるのかというと、まず1つ重要なのが本番の舞台ではいつも通りのプレイはできないというのを自覚しながら練習する。その思いがあるだけで、ちょっとずつ大舞台でも自分の動きが出せるようになっていくんです。
あとはいろんな人生経験を積むことが大切だなと思っています、ゲームが上達するのってゲームの中だけではないので、体動かしたりだとか、ゲームの中だけじゃなくてもできるところなので。ゲーム以外の取り組みに挑戦してみるのが、いいプレイにつながるんじゃないかなと最近は思ってます。
――プレッシャーはどういった場面で感じますか?
ときど:良い質問ですね。僕も同じことを考えていたんです。皆さんも考えたことがあると思うんですけど、大会でそんだけ緊張するなら、普段から緊張しておけばいいじゃないかって。でもね、なかなか練習試合で緊張感を味わうのは無理があるなと思っていて、僕の場合はゲームじゃないところで緊張するようにしています。
例えば筋トレとかで無理やり上げられないものを上げようとするのはすごい精神状態に追い詰められるわけですよ。そういうところで責めてみたり、空手をやらせていただいているので、そこで師匠にスパーリング頼んでみて、緊張状態になってみたり。そういう経験をしてみるというのは、大事な局面で自分を見失わないようになる大切な取り組みなのかなって。
――今回スマートフォンでのフリック操作をやってみてどうでしたか?
ときど:フリックってシンプルで、普段使っているデバイスでできることなのでありがたいなって思いました。ただ、いつ離すのかっていうタイミングの部分はやりこみがいがあって、練習しがいがあるなと思いました。余談ですけど、最近いろんなデバイスにチャレンジしていて、タッチパネルのデバイスを作ったりするのも最近はメインの格闘ゲームの方でもやっています。まだいい精度が出るところまで言ってないので、そっちの方ももうちょっと頑張りたいなと思っています。
――「白猫GOLF」では賞金大会が開催されるそうですが、賞金がかかったときに平常心を保つ方法は?
ときど:大会の賞金はボーナスであって、普段のお給料ではないというのを意識すると余計な緊張はかからないと思います。もし、金額にプレッシャーで負けてしまうというのであれば、意識的に思うことは大切なのかなと思います。あまりにも緊張感がないと試合が締まらないという可能性もありますよね。そこは人それぞれのバランスかなと思います。
ノリノリでやりすぎて、一回賞金3,000万円の試合で負けてしまったことがあるんですよ。適当に打った無敵技(※あらゆる攻撃を無視できるがガードされるとリスクが高い)想定外の反撃のされ方をして、そこでペースを崩されてしまったことがあって、僕の場合は調子に乗らないようにするというのは大きな局面で大事だと思っています。これは人によると思います。人によっては縮こまらないようにぐいぐい行くというのが大切だったりするので、重要な局面ではどういうことを心がけるといいんだろうというのを経験して探っていくのが良いと思います。
――重要な局面では特殊なことをするのはやめた方がいいんでしょうか。
ときど:やめた方がいいと思います。反省ができなくなっちゃうんですよ。負けたとしても次につなげたいじゃないですか。だから、前もって準備した事だったら特殊なことでもいいと思うんですけど、思いつきでやるというのはやっぱり後悔しますよね。次にもつながりにくいですし。
――空き時間はどのように活用していますか?
ときど:空き時間ってすごく大切だと思っていて、格闘ゲームの場合だったら目を回復させたりと自分の状態を大事にしています。指先だけしか動いてないけど、走った後くらい心臓が高鳴っていたりするんですよ。そういう時は僕の場合、一回飲み物を飲んで深呼吸して、いつもの状態に戻すっていうのは最重要視しています。
いつものプレイをすれば勝てるだろうと、それくらいの練習量はできていると思うので、そこに戻すために短い時間なら回復に当てますね。より長いなら相手の情報を調べるなど次の準備をしますけど、まずは回復ですね。
ときどさんのお話には数多の激闘を潜り抜けてきたからこその重みがあった。日常の中にも緊張をもたらし、本番に備える。筆者もときどさんを敬愛する格闘ゲームファンという立場であるが、改めてときどさんの対戦に対するストイックさを感じた。
スマホゲームの枠にとらわれない活動をしていきたい――今後の展開や気になる賞金大会について能勢ディレクターが語る!
ときどさんへの質疑応答が終わった後、能勢ディレクターにも質疑応答が行われた。「白猫GOLF」のリリース後の展開やバランスについて貴重なお話を聞くことができた。
――今後のキャッシュトーナメントの規模感やどういったものを予定しているのでしょうか?
能勢氏:一位の方には10万円を配布して、そこから順番に少しずつ減っていって10位の方で1万円を贈呈させていただこうかなと思っています。それが毎週開催される感じですね。それとは別に3か月に一回は大きな大会を開いてそこでは何らかの賞金や賞品を予定します。そちらについて詳細は未定ですね。
――今後どのようなペースで新キャラクターが出てくるのでしょうか?
能勢氏:明確にはお答えできないのですが、リリース後すぐに新しいキャラクターが登場予定です。その後は一か月に一回くらいのペースで新しいキャラクターを出そうかなと考えています。
――キャラクターの個性はどのように作られていく予定でしょうか?
能勢氏:「白猫GOLF」は対戦ゲームなので、インフレしづらいし、しちゃいけないと思っています。キャラクターごとにスキルがあるので、バリエーションとして横幅を広げていって、パッシブスキルなどの個性を作っていくのがメインになります。
キャラクターのリリースペースはこれまでのシリーズよりも抑えて、2か月に1体くらいを予定しているので、インフレはしづらいかなと考えております。あとは性能抜きのアバターやスキンなどを作っていって、楽しんでもらえるようにしたいなと思っています。対戦以外にも一緒にラウンドを回っていくというゲームもメインとして考えているので、そういう際にスキンを買ったりというのを中心に据えていきたいと考えています。
――イベントでスキンやアバターは手に入りますか?
能勢氏:はい、そういったものも予定しています。月ごとのランキング上位でプレゼントしたり、イベントで専用アバターを配布したりというのは考えております。
――eスポーツ業界やプロゲーマーとコラボする予定はありますか?
能勢氏:ぜひいろんなところやっていきたいなと思います。今後予定しているものもあったりだとか、eスポーツ以外にもリアルなゴルフの業界だったりとかも含めて、eスポーツ、ゴルフという軸をベースに色々なところとコラボして、スマホゲームの枠にとらわれずゲームエンタメスポーツと領域を広くとって色々コラボしていきたいなと思っています。
――eスポーツ的な取り組みや上位プレイヤーのプロ化などの予定はありますか?
能勢氏:3か月に1回の大会のほかに年末に大会があって、今の予定だとオフラインでeスポーツ的な大会を現場で開くことを予定しています。
質疑応答も終え、最後は写真撮影。ときどさんの提案もあり、参加者全員での撮影が行われた。筆者がときどさんに「マーダーフェイス(ときどさんが試合に集中した時の顔)お願いしてもいいですか?」と無茶ぶりをしたところ、快く引き受けていただいた。全体を通してなんとも和気あいあいとした雰囲気があり、非常に居心地のいい空間であった。「白猫GOLF」の今後の続報にも注目しつつ、ぜひこういった大会などに皆様も参加してみてほしい。ゲーム大会ならではの出会いや空気感を楽しめるだろう。
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