アイマス×オーケストラが織りなす至福の時間！「THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT　～SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!!～」DAY2レポート沼倉愛美さん、駒形友梨さんが初恋や明日に向かう気持ちを歌い上げる！

「アイドルマスター」シリーズ初となる今回のオーケストラコンサート。指揮は国内外で活躍している和田一樹さん、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。公演はDAY1と同様、DAY2も第1幕「FIVE STARS!!!!!　～星の交響曲～」と第2幕「Brillante Stage!!!!!」で構成され、第1幕は「アイドルマスター」シリーズ5ブランドの珠玉の名曲たちをフルオーケストラで演奏。第2幕は劇中に登場するアイドルや演じるキャストの歌唱、作詞作曲家・歌手の貝田由里子も自身が作詞を手掛けた楽曲を歌唱し、この日も新たな「アイドルマスター」の世界を見せてくれた。

なお、本公演は現地有観客に加えてオンライン配信も実施。配信の視聴チケットはDAY1、DAY2とも2022年11月21日（月）12:00まで販売、アーカイブ視聴期間は2022年11月14日（月）18:00～11月21日（月）23:59となっている。

アーカイブ配信情報ページ
https://idolmaster-official.jp/live_event/orchestra_concert_2022/stream/

アイドルマスター史上初！「THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT　～SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!!～」DAY1レポート

DAY1で新たな魅力を存分に発揮してくれた、「アイドルマスター」初となる今回のオーケストラコンサート。DAY2もプロデューサー（「アイドルマスター」ファンの呼称）たちは落ち着いた雰囲気で、開演前からオーケストラの世界を堪能する準備は万端だ。

Altessimoの2人（都築 圭、神楽 麗）から注意事項アナウンスがあり、第1幕「FIVE STARS!!!!!　～星の交響曲～」が開演。第1楽章〜第4楽章で構成され、「READY!!」をはじめとする名曲たちを次々と披露していく。

演奏された楽曲は多彩にアレンジされており、ひとつの楽曲の中でも主旋律を演奏する楽器を変えて物語性を紡ぎ出す。しかも、単純に起承転結のように流れるのではなく、楽章の中で幾重もの物語が展開されている感じがして、「アイドルマスター」をオーケストラコンサートならではの魅力でたっぷり味わわせてくれた。

第2幕では、リズムセクションのギター、ベース、ドラム、キーボード、さらにピアノも加わり、ステージのライティングも第1幕とは変化。客席にはコンサートライトが輝き、指揮をする和田さんも第1幕より動きが大きく、エンターテインメントとしてのオーケストラの素晴らしさを感じさせるものに。

「Resonance⁺」の演奏から第2幕がスタートすると、ステージ後方の幕が上がって登場したのはAltessimo。ダーク調の衣装がよく似合う都築 圭と神楽 麗が、まずは「mermaid fermata」を披露。曲中にはセリフもあり、オーケストラの演奏と重なり合う2人の思いのこもったハーモニーはとても綺麗で、ラストは力強さが増して気合爆発していた。

そのままAltessimoの2曲目は「The 1st Movement ～未来のための二重奏～」。華麗なダンスもみせながら、上品で優しいオーケストラの調べにのせて歌声を響かせていく。背景の明かりが消えてさらに気持ちを込める演出もグッとくるもので、ラストのロングローンも力強く格好良かった。

続いて登場したのは、作詞作曲家であり歌手でもある貝田さん。FictionJunctionのボーカリストも務める彼女は、今回歌手としてまずは自身が作詞を手掛けた「You're stars shine on me」を披露。会場には白のコンサートライトが輝き、まるで夜空に浮かぶようなステージで、暖かなビブラートを聞かせた美しい声を響かせる。

さらに、同じく自身作詞曲より「こいかぜ」へ。DAY1では高垣 楓（CV.早見沙織）が披露していただけに、同じ楽曲を今度は貝田さんが披露するのは驚きだったが、楓とはまた違った魅力と迫力でみんなを惹き込んでいった。胸に手を当て、詞に込めた思いも全部さらけ出すような歌い方は圧巻で感動的。ラストは大団円感のある盛り上がりで、曲後には大きな拍手が沸き起こっていた。

次に登場したのは、薄紫のドレスに身を包んだ駒形さん。歌うは高山紗代子のソロ曲「vivid color」。優しいオーケストラの調べと、暖かく澄んだ駒形さんの歌声がみんなの心を弾ませると、サビでの広がりはさすがのひと言。夕陽のようなオレンジに染まったステージで、明日に向かい1歩踏み出す気持ちが、素敵な演奏とともに紡がれていった。

駒形さんはこんな機会はもうないかもとMCで笑っていたが、何度でも聴きたくなるほどオーケストラの演奏に彼女の歌声はとても映える。DAY1の2人ともまた違った駒形さんの魅力と突き抜けるような力強さ、込めた思いがプロデューサーたちに届いたことだろう。

続いて、沼倉さんがグレーのドレスで登壇し、イントロからスクリーンにタイトルが出ると会場にどよめきが起こる。これまで数多くの楽曲を歌ってきて、当然ソロ曲もあるわけだが、今回選ばれた楽曲は「初恋 ～一章 片想いの桜～」。原曲は星井美希、四条貴音、我那覇 響の3人で歌う初恋の歌だ。

かつて生演奏をバックに披露したこともある楽曲だが、フルオーケストラによって紡がれる豪華で優しいメロディにのせて初恋の切なさや淡い恋心を歌う沼倉さんの姿、歌声はまさに至高。スクリーンにはレターへの文字のように歌詞が映し出される演出も素敵で、掲げた手の先まで思いが溢れる。ラスサビの〈私が笑う〉からはさらにすごみを増し、みんな息を呑んで聴き入っていた。

そして、駒形さんと沼倉さんから改めて挨拶があり、どちらの曲も久しぶりの披露で嬉しかったことや、こんな衣装で歌うのは初めてで慣れないことなどを笑顔で話す。しかも、この2人だけで話すこともこれまでほとんどなかったそうで、貴重な機会だと喜んでいた。

そんな2人は、そのままデュエットで「瞳の中のシリウス」を披露。DAY1では今井麻美さんと香里有佐さんのデュエットで同曲が披露されたが、歌唱者が違うことで趣も異なり、新たな魅力をどんどんみせてくれる。2人の落ち着いた暖かな歌声はとても気持ちが良く、サビで顔を合わせて歌う姿やハモリも美しい。2人は「最高の思い出が出来た」「幸せすぎました」と嬉しそうにしていた。

ラストはオーケストラの演奏のみで「DRIVE A LIVE」。オーケストラのメンバーも一緒にみんなで手拍子をして盛り上がると、指揮をする和田さんも時折飛び跳ねるぐらいにハイテンション。弦楽器奏者が一斉に弓を突き上げる姿も格好いい。主要な音色だけでなく、こまかな音も楽しさを加えるなど、心躍る楽しいステージで本編を締めくくった。

アンコールで再登場した和田さんは、もう1曲といわんばかりに指を1本立てる。そして流れてきたのは「M@STERPIECE」だ。会場には手拍子が鳴り響き、厚みと深みのあるオーケストラの調べで紡がれる「M@STERPIECE」は感涙モノ。いつまでも聴いていたい没入感と感動にあふれていた。

そして、沼倉さん、駒形さん、貝田さん、和田さん、そしてアイドルの2人から挨拶があり、みんなへの感謝の言葉が伝えられる。最後は拍手に応えたカーテンコールで、2日間に渡った「アイドルマスター」初のオーケストラコンサートはすべて閉幕となった。まだまだオーケストラで聴いてみたい曲は山のようにあるだけに、ぜひ次の機会があることを期待したい。

(C)窪岡俊之 THE IDOLM@STERTM& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

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