MyDearestとイザナギゲームズは、2022年12月8日にVR捜査ゲーム「DYSCHRONIA: Chronos Alternate」Episode IIの発売直前記念イベントを渋谷・LOFT HEAVENで実施した。ここではイベント第1部の模様をお届けする。
出演者(敬称略)
千葉翔也(ハル・サイオン役)
芹澤優(アイリ・クローバー役)
YuNi(エピソードテーマソングアーティスト/映像出演)
岸上健人(総合プロデューサー)
梅田慎介(総合プロデューサー)
末岡青(ディレクター/原案・シナリオ)
本イベントは翌日12月9日に「DYSCHRONIA: Chronos Alternate」のEpisode IIが配信開始となることを記念し、開発スタッフやキャスト陣が登場。未曾有の危機にある海上都市「アストラム・クローズ」管理局主催の緊急集会……といったイメージで行われている。そこで会場に集った市民(ファン)に千葉さんと芹澤さんは危機感を持つよう促すが、台本どおりのはずのクールな言い方に思わず笑いも巻き起こるなど、和やかな空気の中でイベントが始まっていく。
続いて、末岡氏と共に改めて「DYSCHRONIA: Chronos Alternate」を振り返っていく。本作は、犯罪発生率0.001%の都市で起きた“起こるはずのない”事件を解き明かしていくVRノンストップ捜査アクションだ。「Episode I -偽りの目覚め-」はMeta Quest対応タイトルとしてプレイヤー評価世界一を獲得し、2023年春以降発売予定のNintendo Switch版に加え、同年2月22日発売を予定するPlayStation VR2のローンチタイトルにも加わっている。
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— 【公式】ディスクロニア: CA@EP II発売中! (@dyschronia_jp) December 8, 2022
千葉さん演じる主人公のハルは左手で触れた物から過去にダイブし、持ち主の過去の記憶を追体験できる特殊な力を秘めている。千葉さんは右手と左手で操作が異なる点について触れ、末岡氏もこだわった部分だと紹介。ハルのキャラクターデザインは1番最初に行われていて比較的スムーズに決まったことや、ネタバレになってしまうため詳細は伏せられたが左目が隠れ気味な部分もポイントだと話してくれた。
話題は「Epidode II -終局の銃弾-」へと移り、Episode Iから大きく印象が変化したキービジュアルについて末岡氏は「冒頭から激動に次ぐ激動のイメージに合うようショッキングなイメージ」から赤をベースとし、全キャラクターを出したいとオーダーしたという。壊れた時計に描かれたキャラクターの中でもリリィの表情が気になるところだが、スタッフ内からも「これは何かを企んでいそうな顔」と囁かれていたそうだ。
Epidode IIではEpisode Iで深まった謎がかなり解けるほか、ゲーム性も進化していると末岡氏。Episode Iは遊べば遊ぶほど謎が増えていく一方だったが、今回はハルの過去に紐づく舞台も多いため徐々に謎が解ける展開になっている。
物語は時計塔と関係する「対の鍵」が中心となり、ハルはこれを手に入れるため行動するようだ。さらにアイリに危機が迫る「第2の殺人」も発生するが、芹澤さんは言えないことが多い中、Epidode IIを乗り越えればアイリについて語れる部分も増えるのではと期待を覗かせる。またプレイヤーにとっても、記憶を失ったハル自身にとっても詳細が分からなかった「ハルの過去」に迫るのも見どころのひとつ。千葉さんは記憶を失う前のハルがもともとどんな人間像かは知らないまま、ハルに近い状態で演じている。序盤は感情もかなり抑えているが、過去に迫る中では叫ぶなど感情が大きく揺らぐシーンも出てくるようだ。
ハルの過去に迫ることもあってかゲームパートでは過去を書き換える場面もより多く登場し、そこで物語が大きく変化するようだ。難易度も全体的に上がっているそうで、ステルスパートを体験した千葉さんもかなり苦戦して残念ながら倒れてしまったとコメント。サポートキャラはいるが、今回はリリィではないらしいのも気になるところ。どうしてもクリアに行き詰ってしまったプレイヤーは、公式Discord内で行っている攻略サポートも覗いてみよう。最後に末岡氏は、とくにVRらしい演出にこだわったクライマックスについて楽しんでほしいとアピールした。
朗読パートではマイアの死を繰り返し体感しているハルと、システリアを追うアイリの姿が。アイリは鍵を狙う人物に銃撃されてしまい、12年前の因縁を口にする。ハルはこの事件を止めるため、残されたわずかな時間の中でも抗い続けると決意する。
トークコーナーでは、ゲーム内の監察官のように声優陣がファンから寄せられた悩みを解決していく「メンタリングプログラム」がスタート。「掃除やお風呂などを後回しにしてしまいがちなので、やる気を出したい」という悩みに千葉さんは大いに共感。掃除に関しては写真に撮るなど客観的に眺めてみるといった行動や、「急に誰かが来るかもしれない!」と思い込むイメージトレーニングのアドバイスがおくられた。
「ミーティングやグループ討議での進行役が苦手で、前向きに捉えるにはどうしたらいいか」という悩みには、2人の経験から「準備をしっかりしておく」「一人で抱えず、誰かが助けてくれるという気持ちをもつ」と励ます。「記憶力がいいため作品をもう1度改めて楽しめない」という悩みには、千葉さんが思わず記憶のないハルの気持ちについて言及し笑いを誘う場面も。「一目惚れしたものを衝動的に購入してしまい、ガチャもすぐ回してしまう」といった悩みには、そのままでいいと力強く背中を押していた。
YuNiさんのエピソードテーマソングライブに続き、ステージではスタッフや会場のファン一同で芹澤さんの誕生日をサプライズでお祝い。最後に岸上氏が前回同様、Epidode IIもプレイ後にはぜひレビューをしてほしいと訴えてイベント第1部は締めくくられた。このほかTwitterキャンペーンやエナジードリンクとのコラボレーションキャンペーンなども発表されたので、詳細は公式Twitterで確認してほしい。