ゲームエイジ総研は、同社が運用するマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」をもとに、2022年に配信された新作を含むゲームアプリの「2022年アクティブユーザー数」データを公開した。
円安の影響でApp Storeでは、2019年の消費税の値上げから約2年ぶりとなる値上げが行われ、Google Playでも同様に多くのアプリで値上げが行われるなど、モバイルゲーム業界に大きな影響を与える出来事があった2022年。そうした中でも多くの新作アプリが配信された。
今回は、2022年1月から11月を対象にマンスリーアクティブユーザーのランキングが公開されている。「LINE:ディズニーツムツム」「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」といったおなじみのタイトルが並ぶ全体ランキングをはじめ、男女別のランキングや新作アプリのランキングが公開されているので、気になる人は詳細もチェックしてほしい。
以下、発表情報をそのまま掲載しています
データの概要
利用データ:iGageデータ
iGageデータ:2022年1月1日~2022年11月30日の期間のデータ
最も多くのユーザーを獲得したのは、「LINE:ディズニーツムツム」
2022年1月から11月の期間で、それぞれのアプリの最大MAUをランキングしました。最もユーザー数の多かったアプリは「LINE:ディズニーツムツム」の669.9万人。2位のアプリと比べると、230万人以上差をつけています。人気不動のIPと、スキマ時間などを利用してカジュアルに遊ぶことのできる点が、アクティブユーザーの獲得/維持に大きく影響を与えていると考えられます。
ほかには、「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」、といった長期運営されているタイトルの一方、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」や「ウマ娘 プリティーダービー」といった、配信からあまり時間の経っていないタイトルなども見られます。このことから配信から経過した時間は、必ずしもアクティブユーザー数に大きな影響を与えるわけではないことがわかります。
それでは、男女別に2022年最もプレイされたデータを見ていきます。
男性で最も多かったのは、全体では2位の「モンスターストライク」が332.9万人。女性では、「LINE:ディズニーツムツム」が最も多く、452.1万人となっています。男女ではプレイされているアプリに大きな違いがみられ、男性側では「勝利の女神:NIKKE」のような美少女系ゲームが、女性側では「ディズニーランド ツイステッドワンダーランド」のような女性向けタイトルが、上位に入っています。そんな中、男女ともに上位に入っているのは、「Pokémon GO」となっており、男女問わず、多くのユーザーにプレイされていることがわかります。
2022年最もMAU(マンスリーアクティブユーザー)が多かった新作アプリは「勝利の女神:NIKKE」
続いて2022年に配信開始された新作アプリを見ていきます。新作アプリでは最大MAU(マンスリーアクティブユーザー)が100万人を超えたアプリも目立ち、5タイトルが確認されました。
その中でも2022年最も多くのMAUを記録した新作アプリは「勝利の女神:NIKKE」で117.0万人。わずか1万人差で「Apex Legends Mobile」が続いています。そのほかに最大MAUが100万人を超えたのは「ヘブンバーンズレッド」、「鋼の錬金術師 MOBILE」、「遊戯王 マスターデュエル」の3タイトルとなっています。100万人を超えたタイトルは、新規ゲームIP作品が2タイトル、既存のゲームIPが1タイトル、その他マンガ・カードゲームのIPが2タイトルと、特定の種類のIPに偏る傾向は見られませんでした。
それでは、男女別に2022年最もプレイされた新作アプリのアクティブユーザー数を見ていきます。
男性で最も多いのは、「勝利の女神:NIKKE」となっており108.3万人。そこに「遊戯王 マスターデュエル」、「ヘブンバーンズレッド」が続きます。女性では「BTS Island:インザソム」の34.1万人が最も多く、それに「夢職人と忘れじの黒い妖精」、「鋼の錬金術師 MOBILE」が続きます。
男女を比較すると、最大MAUは圧倒的に男性ユーザーのほうが多くなっています。2022年、全アプリでの女性ユーザーランキングのMAUと比較すると、非常に少なくなっており、2022年は女性ユーザーを引き付ける新作アプリが少なかったことがわかります。
「勝利の女神:NIKKE」「ヘブンバーンズレッド」といった美少女系ゲームや、「遊戯王 マスターデュエル」といった、男性に人気の高いカードゲームのデジタルカードゲーム版。また、「鋼の錬金術師 MOBILE」や「ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン」など、男性の支持率が高いIPをモチーフにしたモバイルゲームなど、2022年は男性ユーザー中心のアプリが躍進した年だったといえるでしょう。
iGageの詳細はこちら
https://www.gameage.jp/igage/
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