思い出の武道館で新ソロ曲やリミックス曲を披露！「アイドルマスター ミリオンライブ！」9thライブDAY1レポートTVアニメは10月放送予定＆8月には全話数先行上映が決定！

2017年3月に開催された4thライブ「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!」以来となる、約6年ぶりの「ミリオンライブ！」単独での武道館公演。「アイドルマスター ミリオンライブ！ シアターデイズ」（以下、「ミリシタ」）のリリースが同年6月なので、「ミリシタ」から登場したメンバーとともに行う武道館公演は初となる。

今回はCDシリーズ「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE2」に収録されている各アイドルの新ソロ曲を中心にしつつ、ユニット曲の多くは「ChoruSp@rkle!! MIX」としてこのライブオリジナルのアレンジで披露。アイドルとしても「ミリオンライブ！」としても新たな一面をいくつも見せてくれるステージとなった。

なお、本公演の配信チケットは2023年1月23日12:00まで販売しており、DAY1/DAY2とも2023年1月16日18:00～1月23日23:59（予定）の期間にアーカイブ視聴することが可能となっている。

ライブ開演前には、2023年10月放送予定で8月から全話数先行上映が決定した、TVアニメ「アイドルマスター ミリオンライブ！」内で使用する音源として、会場のプロデューサー（「アイドルマスター」ファンの呼称）たちのクラップ音を収録。「アイドルマスター ミリオンライブ！」のプロデューサーを務める狭間和歌子氏の音頭で、画面のリズムに合わせてさまざまなパターンを収録し、プロデューサーたちの見事なクラップに狭間氏も驚いていた。

そして、時間となりスクリーンにはいつものように765プロライブ劇場の事務員・青羽美咲が登場。こうしてまたみんなで憧れの武道館に来ることができたことへの感謝を述べると、いよいよ9thライブの開演だ。

オープニングを飾ったのは、「ミリシタ」5周年記念楽曲「夢にかけるRainbow」。5周年記念衣装である「プラウド・オブ・ステージ」を着たメンバーが笑顔を浮かべながら歌い上げ、7色にとどまらない多彩な色の虹をステージにかけていった。

センターを南さんが努めていたのも感慨深い。もちろん、この衣装による「ミリシタ」のメインビジュアルや楽曲MVで白石紬がセンターポジションを務めているからではあるのだが、同じ武道館で行った4thライブの時にはまだ南さんは正式に加入しておらず、客席でライブを見ていたという。そこから6年近くの歳月が経ち、立派にセンターを務めている姿を目の当たりにすると心にくるものがあった。

南さんや渡部恵子さんが演じるアイドルのセカンドヘアスタイルをイメージした髪型にしていたように、今回もメンバーはそれぞれのアイドルを意識した髪型やネイル、アクセサリーなど細部にまで愛情たっぷり。細かな部分はぜひSNSなどに本人がアップしている写真をご覧いただきたい。

「夢にかけるRainbow」を歌い終わり、Machicoさんが「久しぶりに武道館に帰ってきました！」と嬉しそうに挨拶。そうかと思えば、謎の掛け声でプロデューサーたちを惑わせる場面もありつつ次の曲へ。

2曲目は前回の武道館公演でも披露された「brave HARMONY」だったのだが……ChoruSp@rkle!! MIXとしてアレンジバージョンがくると想像していた人はさすがにいなかったようで、聴き慣れないイントロにどよめきが起こる。オリジナルよりも疾走感を増したEDMチックなアレンジは新たな格好良さで、歌唱メンバーもオリジナルを歌うBlueMoon Harmonyではない4人（浜崎さん、夏川さん、Machicoさん、末柄さん）という新鮮なステージに。振り付けはオリジナルとは変わっていたのだが、振り付けのキレもパワフルな歌声も成長を感じられるものだった。

3曲目からはそれぞれの新ソロ曲を披露していく。まずは、渡部優衣さんが「稲妻スピリット」で格好良くもこれまでのソロ曲とはまた違った雰囲気で熱唱。左右に従えたダンサーも黒を基調とした衣装であり「プラウド・オブ・ステージ」とよく似合う。セリフでプロデューサーたちに呼びかけつつ、彼女らしいダイナミックなステージを見せた。

続く近藤さんは「勇気のfragrance」を披露。歌詞にあるように篠宮可憐も近藤さん本人も、臆病な私から変わってきたのはパフォーマンスに現れており、自信を持ってみんなに気持ちを届けていく。間奏でパッと駆け出す姿や、セリフ調のところでのトーンの変化も印象的だった。

そして、角元さんはエレナのように明るく元気に「愛のMagic! Once Again!」を歌う。クルッと回る姿も軽快で、身近な友達を触れ合っている感じを出したくて、ダンサーとの仲良しな様子を取り入れたのだとか。ラストは「いくよー！」とプロデューサーたちに声をかけて、一緒に腕を振っていた。

桐谷さんが披露した「Walking on the Square」は、サビでのリズミカルな曲調に合わせて歩くような振り付けも印象的で、美也の笑顔で歩く姿が思い浮かぶ。ゆったりした楽曲が多かった美也だけに、アップテンポな楽曲は新鮮であり、桐谷さん自身も好きな登山にもよく合いそうな雰囲気だ。

このブロックラストは、ChoruSp@rkle!! MIXの「創造は始まりの風を連れて」を近藤さん、渡部恵子さん、諏訪さん、野村さん、渡部優衣さんが熱唱。会場はコンサートライトで真っ赤に染まる。この曲もオリジナルの歌唱メンバーではない新鮮な5人であり、それぞれの個性を活かし、デジタルサウンドアレンジに乗せて格好良い歌声を響かせる。間奏にはダンスパフォーマンスでも楽しませてくれた。

MCでは、Machicoさん、角元さん、近藤さん、渡部優衣さん、浜崎さん、夏川さんがアイドルのセリフを交えながら自己紹介。夏川さんは、杏奈にはウサギをモチーフにしているところがあるから、年女ならぬ“年アイドル”だと思っていると笑っていた。

次のブロックでも、新ソロ曲とリミックスで新鮮な一面を次々と見せていった。

オシャレなイントロから一気に世界感を変えたのは、末柄さんによる「裏表深層心理」。しっとりと優しさを含んだ歌声は、芯のある力強さもあって心に響く。足取りや動きにはエレガントさもあり、間奏のジャジーなサックスやベースの音色もオシャレだ。Dメロからラスサビにかけて、さらに思いを込めて気持ちを届けていた。

オシャレな楽曲が続き、野村さんは「Collier De Perles」を披露。この楽曲は千鶴自身をさらけ出しているとMCで語っていたように、明るく可愛さを出したステージは新鮮で、軽快にリズミカルなステップを刻む。ちなみに、今回の野村さんはサイドの編み込みにポニーテールという髪型をしており、みんなに可愛いと言われて嬉しそうにしていた。

諏訪さんは「シャル・ウィー・ダンス？」を優しく歌い上げる。徳川まつりのソロ曲はお祭り感のあるにぎやかなものが多かっただけに、等身大のまつりの思いを込めたちょっと切なさもあるメロディや歌声はいつも以上に心を震わせてくる。タイトルに合わせて、スカートの裾に手を当ててエレガントな振る舞いをする姿も印象的だった。

そして、郁原さんの「絵羽模様」、南さんの「折紙物語」と和の2曲へ続く。スクリーンに和風の絵柄が映し出される中、優雅で幻想的なメロディにのせて美しい歌声を響かせる郁原さんは、表情にも気持ちが表れていて、歌い終わると満面の笑みを浮かべる。南さんは持ち前の芯のある力強い歌声に加えて表現の幅も感じられ、綺麗な振り付けや小指を立てて手を伸ばすしぐさ、Dメロでの優しく包み込むような歌声も素敵だった。

「永遠の花」は、4thライブに向けて展開されていたCDシリーズ「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD」に収録されていた楽曲。その思い出の名曲をChoruSp@rkle!! MIXとして平山さん、原嶋さん、麻倉さん、桐谷さんが披露。優しさ溢れる原曲よりも格好良さやオシャレを引き出したアレンジになっており、ソロパートでの4人の個性や、ハーモニーの暖かさでみんなを包み込んでいった。

野村さん、平山さん、麻倉さん、桐谷さん、諏訪さんによるMCでは、麻倉さんが野村さんのことを「かっく」という一向に浸透しないあだ名で呼んでいて、それをみんなに突っ込まれる場面もあった。そういったやり取りも、ミリオンスターズの仲の良さを感じられるところだろう。

そして、ライブは後半戦に突入。3つ目のブロックは、伊藤さん、南さん、角元さんによる「HOME, SWEET FRIENDSHIP（ChoruSp@rkle!! MIX）」から始まる。リズミカルで軽快なリミックスに合わせ3人とも歌声やステップには元気が溢れ、サビ後半のわちゃわちゃした動きも可愛い。曲中には「一緒に写真を撮りましょう」と言って、客席をバックにパシャリ。撮影した実際の写真はSNSにアップされているので、ぜひチェックしてもらいたい。

続けて、このブロックでもソロ曲でアイドルたちの新たな魅力を見せていく。

渡部恵子さんは思いを込めて「リーチ・アップ・ステップ！」を披露。目をギュッとして歌う表情や指を頬に当てるしぐさが可愛く、桃子がちょっと照れた感じも醸し出す。間奏ではプロデューサーたちに言葉を伝えるなど、歌声、動き、表情全てで気持ちを届けていた。ちなみに、この曲の振り付けを担当したのは、過去のライブでダンサーとして踊っていたmomocoさん。これまでの楽曲の振り付けもオマージュとして入っているという素敵なエピソードも明かしてくれた。

続いて、優しいメロディにのせて、原嶋さんが可愛らしく元気に「キミが真ん中にいた」を歌う。育が頑張っている姿そのものといった感じに、体を大きく使ってステージで躍動する原嶋さん。当初はステージ上段で歌う予定だったが、自身の希望でステージ前方に立って歌ったそうで、ステージを左右に移動してプロデューサーたちと目を合わせては笑顔を浮かべていた。

夏川さんはウサギの振り付けもいれつつ、軽快で格好よく、かつちょっと大人っぽさも垣間見せて「スポットライト・ミラーランド」を披露。ラストに夏川さんを幾重のスポットライトが囲む演出だけでなく、配信ではミラーのように画面を分けて映したりエフェクトをかけたりと、会場でも配信でもさまざまな演出で楽しませていた。

可愛さいっぱいだったのは、伊藤さんの「恋のWa・Wo・N」。百合子はこれまで流れる風のような楽曲も多かったが、今回は可愛さを全面に出した少し懐かしさを感じるアイドルソング。曲に合わせてコロコロ変わる表情や演じるような動きも楽しく、恋の甘酸っぱさも表現すると、スクリーンではポップでハートいっぱいの映像が華を添えていた。

次は誰のソロ曲、はたまたどんなアレンジが来るのだろうか、と思っていたところに流れてきたのは、「ダイヤモンド・クラリティ」のイントロだ。会場には驚きと嬉しさの空気が充満し、ここから「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER SEASON」シリーズの楽曲を、各チームの代表曲をショートバージョンのメドレーで披露していった。

「ダイヤモンド・クラリティ」を渡部恵子さん、諏訪さん、Machicoさん、桐谷さんが指でダイヤを作る振り付けを入れながら披露すれば、ビッグバンドの軽快なサウンドが印象的な「Shamrock Vivace」は角元さん、野村さん、麻倉さん、渡部優衣さんが、切ない恋心を描いた「空色♡ Birthday Card」は浜崎さん、平山さん、伊藤さん、夏川さんが見事に歌い上げていく。

そして、メドレーラストは末柄さん、近藤さん、原嶋さん、南さんが「ESPADA」で格好良さ全開のステージを見せ、目線も鋭く切り裂くような力強さでみんなを魅了していった。ちなみに、歌唱メンバーはすべてそれぞれのチームのオリジナルメンバーが担当していた。

このブロックを振り返るMCをはさみ、ライブはいよいよ最終ブロックへ。

まずは、楽曲が初公開された際に、ふんわり素敵な曲調もさることながら、衝撃的な歌詞の内容が話題となった箱崎星梨花のソロ曲「きまぐれユモレスク」。麻倉さんの優しく可愛らしい声が響き渡ると、プロデューサーたちはみんな釘付けとなる。セリフ調なところでちょっと困ったような表情で見つめたり、小悪魔のように意味ありげは微笑みを浮かべたり……さらには後半で「好〜き！」「嫌い」と何度も言う姿や、唇に人差し指をあててそれを前に伸ばすしぐさは、破壊力がものすごかった。

そして、ゆったり荘厳なイントロから、浜崎さんが「きみがくれた言葉があるから」で福田のり子のバラードという新たな表情を見せていく。サビ前のロングトーンやサビで声の張り上げるところ、踏み込む足など声にも体の動きにも気持ちがすごく込められており、一瞬無音になってから一段と思いが加わるところは圧倒されるほどだった。

すると今度は、星座をバックに平山さんが「ふたり繋ぐ星座」を華麗に歌い上げる。クレッシェンドをかけた美しいハイトーンの響きは、さすがと言うしかない。経験を積んだことで緊張の汗も以前ほどかなくなったと話していたように、そこからくる安定感と表現の素晴らしさを存分に発揮していた。

新たな一面ということでは、Machicoさんの「泣き空、のち」も印象的。これまでの翼の元気さを全面に出した楽曲に比べ、優しく暖かにちょっと大人っぽいメロディや歌い方、ステップにもどことなく優雅さが感じられる。ギターの美しい音色に乗せて、綺麗なMachicoさんが見事な歌声とダンスを披露してくれた。

イントロからどよめきが起こった「FairyTaleじゃいられない（ChoruSp@rkle!! MIX）」（浜崎さん、伊藤さん、平山さん、麻倉さん、夏川さん、渡部優衣さん、桐谷さん）では、疾走感たっぷりにダンサブルなアレンジで格好良く決めるメンバーたち。さらに驚きの選曲が続き、クラブサウンドのアレンジを加えた「咲くは浮世の君花火（ChoruSp@rkle!! MIX）」を原嶋さん、角元さん、南さん、諏訪さん、末柄さん、Machicoさん、渡部恵子さん、近藤さん、野村さんが披露すると、会場は花火の赤に染まりみんなが一緒になって楽しむ空間が広がっていった。

MCでMachicoさんの謎の一句が飛び出したところで、本編ラストは「DIAMOND DAYS」を少しゆったりしたダンスアレンジで披露。4thライブでも各日の本編ラストはこの曲であり、それを意識したセットリストとも言えるだろう。特徴的な振り付けはそのままだったが、間奏での前列と後列が入れ替わるところにオリジナルのダンスを追加したところも見どころで、ラストにはみんながクラップをして一体となった。

アンコールでは、まずは美咲さんが業務連絡として今後の情報などを公開。特に大きな拍手で迎えられたのは、TVアニメの続報だ。各アイドルが動く映像や10月放送予定であること、それに先立って8月18日より全話数を先行劇場公開されることが発表されると、嬉しさと期待の空気が会場いっぱいに広がっていた。

「アイドルマスター ミリオンライブ！」9thライブ DAY1での発表情報を紹介！ソフマップ、パセラリゾーツとのコラボなどが決定

そして、TVアニメの映像でも流れていた「セブンカウント」をメンバー全員で披露。感動的でメロディアスな調べに乗せて、美しい歌声がプロデューサーたちの心に響く。カウントを刻むところや、曲のラストにそれぞれのイメージカラーで照らされる演出も印象的だった。

歌い終わりメンバーそれぞれから、この日の感想や「ミリオンライブ！」への思い、今後の意気込みが語られる。「ミリオンライブ！」にとって武道館はやっぱり特別な場所であることを改めて感じたメンバーも多く、特に南さんは溢れる思いに涙を浮かべながら、前回の武道館公演後に入った自分たちを温かく迎えてくれたことへの感謝、そして「『ミリオンライブ！』に、白石紬に、プロデューサーさんに出会わせてくれてありがとうございます」と気持ちを伝えていた。

Machicoさんからは「ミリオンライブ！」10周年、さらにはそれ以降に向けた力強い言葉があり、ラストはいつもの「Thank You!」を「MR remix」でお届け。しかも、楽曲後半の「せーの！」を担当したのは、普段のようにセンターに立つメンバーではなく、麻倉さん。アレンジがラジオ「アイドルマスター ミリオンラジオ！」のパーソナリティ3人が歌う「MR remix」なだけに、そのパーソナリティを初回からずっと務めている麻倉さんが「せーの！」係を担当したのは粋な演出で、とても感慨深い瞬間だった。

こうして多くの驚きと新鮮さを見せてくれた9thライブのDAY1も終演の時間となる。メンバーが退場していく中、最後のMachicoさんと伊藤さんが「成長Chu→LOVER!!」での特徴的な振り付けのように2人で大きなハートを作るなど、最後まで笑顔いっぱいで楽しいステージとなった。そして、バトンはDAY2のメンバーへ……。

(C)窪岡俊之 THE IDOLM@STERTM& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。