セガは、「『龍が如く』生キャバ嬢オーディション」の2次審査を、2023年1月22日にセガ大崎本社にて実施した。
今回実施されたオーディションは、入賞者に「龍が如く7 外伝 名を消した男」でのキャバクラ嬢としての出演権、さらにグランプリには「龍が如く8」への出演権と賞金100万円がプレゼントされる企画となっている。
2次審査に通過したのは全74名で、その中にはファーストサマーウイカさんやksonさん、うんぱいさんに藤田あずささんといった、多数のタレント・インフルエンサーの姿も。今回は一部のグループオーディションの模様をレポートしていく。
個性豊かなオーディション参加者によるアピールの数々
最初の自己紹介から強烈なアピールを見せたのは、プロレスラーとして活躍中のウナギ・サヤカさん。キャバクラといえば「接待」ということで、「接待プロレス」を準備してきたというサヤカさんは、審査員のセガ・向大地氏と組み合いを行い、チョップなどの攻撃に派手に吹き飛ばされてフォールされる見事な接待ぷりを披露する。
また「プロレス界でトップを取るなら、プロレスだけやってても駄目」という今回のオーディションを受けた理由を明かしつつ、同グループでオーディションを受けていた「みーんなの元カノ」のキャッチコピーで知られる藤田さん、バラエティなどで大活躍中のファーストサマーウイカさんといった面々が、一般応募から参加していることに度肝を抜かれていた様子だった。
そんなファーストサマーウイカさんは、「オフ時のキャバ嬢」をイメージしたという、ド派手な刺繍の入ったスカジャン+豹柄ズボンのインパクト抜群の服装で参加。以前から「龍が如く」シリーズのファンであることを公言しているウイカさんだが、「コロナ禍の時に『龍が如く7』に救われて、どんな役でも、一声だけでもいいので出たい」と出演に賭ける並々ならない想いを改めて明かす。
一方、「どんなキャラクターを演じたいか」の質問には「場末のキャバクラ嬢」と回答。さらに「困ったことがあったら相談に乗ったり、お金で情報を提供したり」といった役柄のイメージも語ると、審査員の横山氏から「キャバクラ嬢じゃなくてスナックのママ」というツッコミを入れられていた。
ウイカさんと同じく、「龍が如く」シリーズの大ファンであることを公言しているYouTuber・Vtuberとして活躍中のksonさんも、今回のオーディションに参加。
ksonさんは、「『龍が如く』のおかげで今の自分がある」とシリーズへの感謝を語りつつ、「桐生さんの魅力は、自分が知らない話にも興味をもって聞いてくれること。今までシリーズに出てこなかったVtuberの話もできると思いますし、そんな私に苦笑いして欲しい」と大の桐生一馬ファンとしての願望も明かす。
一際セクシーな衣装で登場したのが、TikTok・グラビア・AVといったマルチな分野で活躍中のうんぱいさん。ゲーム中でも同様にセクシーなキャラクターを演じたいと、やや際どいポーズでアピールする場面も。
オーディション参加者の中には男性の姿もあり、普段はエンジニアとして働き、資格習得が趣味という津田翔太郎さんは、豊富な知識を活かしたバリエーション豊かな話題でトークを盛り上げる。審査員の横山氏も「(キャバクラで)実際に働いていたら行きたくなる」とコメントしていたほどで、男性というポジションを活かし、最初は他人にやらされていた女装に次第にはまっていくといった、ゲームのキャラクターとして落とし込むための設定のアイディアも提案していた。
現役の大学生でありながら、現在はアイドルプロデュースも手掛けるTikTokerの佐藤かれんさんは、アニメに漫画、麻雀に競馬といった様々な分野の話題に強い点をアピール。さらにTikTokでも語っているという、女子の太もももの魅力についても熱弁したり、男性さながらの低音ボイスも披露するなど、審査員に強烈な印象を残していた。
なお今回の2次審査ではグランプリは決まらず、2月に実施予定の最終選考を勝ち抜く必要がある。最終選考の模様もWEBで公開予定とのことなので、引き続きチェックしてみて欲しい。
また、オーディションが一段落したタイミングで、審査員として参加していた「龍が如く」スタジオ代表・横山昌義氏への囲みインタビューも実施された。最後に、その模様を掲載する。
今回のオーディションは過去最高の面白さ!?横山昌義氏インタビュー
――ここまでの2次審査を終えて、感想をお願いします。
横山氏:相当面白いと思います。今までのオーディションで一番なんじゃないですか?
キャバ嬢オーディションとしては「龍が如く6」ぶりになるのですが、今って参加者の皆さんがYouTubeだったりTikTokだったり、色々なチャンネルを持っているんです。書類を見て興味が沸いた人を調べてみると(チャンネルが)出てくるので、先に皆さんの何をやっているか知ることができる。その上で詳しい話を聞いてみるとやっぱり面白い。
昔は、本当に素人の人のいいところを根掘り葉掘り聞くというオーディションだったんですが、今はちょっと質が変わってきているなと思いました。今はもう自分で発信できるので、オーディションという形式も時代にあってないのかもしれないですね。
――今回はオーディション名が「生キャバ嬢」になっていますが、どういう意味があるのでしょうか?
横山氏:今回はCGを作ってキャバ嬢として1対1で会話するというゲームにはならないんです。今までも、同じキャバクラでもタイトルごとにゲーム性を変えていて、例えば「7」なら、キャバクラはパーティメンバーを元気づけるためのツールという位置づけでした。
具体的な中身はまだ説明できないのですが、今回はCGではなく実写ベースでやってみたいと考えていたので、CGが作られるという誤解を避けられるいい表現はないかと話し合い、宣伝担当からの発案で決まったものでした。僕のアイディアではないです(笑)。
――Vtuberとして人気のksonさんも参加されていました。今後「龍が如く」シリーズがVtuberとコラボするような可能性はありますか?
横山氏:今のところは考えてないですね。ただ、「龍が如く」って時代を切り取っているシリーズなんです。例えばキャバクラは、その時代の世の中にすごく影響を及ぼしていて、夜の街とも接点がありますよね。だからVtuberも、接点が出てきたら普通に作品世界の中に出てくると思います。
とはいえ、今すぐ発信のためのチャンネルとしてVtuberを使うかというと、今はあまり意識してないですね。おそらく、僕らがリーチしたい層とは完全に合致はしてないと思うので。
――可能な範囲で、今回の選考のポイントがあれば教えてください。
横山氏:実は、会場には審査員以外にもこっそり開発担当のスタッフが隠れているのですが、ゲーム内のキャバクラ嬢たちも、本人たちのエピソードから作っていくんです。なのでどういうキャラクターを演じてもらうかはまったく決まってなくて、選ばれた人たちの面白い要素をゲーム内に落とし込んでいくことになります。
なので、もちろん見た目もありますけど、バックボーンなどで何か面白い要素をもっているかも重視していて。参加者の中には、履歴書に何も書かずに応募してくる人もいるのですが、「聞いたら何が出てくるんだろう」と感じた場合、そういう人もわざと選ぶこともあります。
――最終オーディションでは、どのような点が選考のポイントになるのでしょうか。
横山氏:まだ決めていない部分もあるのですが、最終オーディションって、撮影や演技だけじゃなく、「龍スタTV」とかの番組やTGSのようなイベントにも積極的に参加してもらえるかということも含めて、総合的に判断します。一度出演してもらって終わりではなく、長いお付き合いになるので、一緒に仕事をしていきたいかなどのマッチングも含めての判断になってくると思いますね。
――ありがとうございました。