2023年1月8日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された「KARAKURI 1st Live Re:SONANCE」のレポートをお届けする。

KARAKURIはDONUTSのゲームアプリ「Tokyo 7th シスターズ」(以下、ナナシス)に登場する空栗ヒトハ・空栗フタバの双子の姉妹によるアーティストユニット。ふたりとも声優の秋奈さんが演じており、その歌唱力と特徴的な歌声により、作中のトップアーティストという肩書きに説得力をもたらしてきた。

そんなKARAKURIが1stアルバムを引っ提げて行う初のワンマンライブが今回の「KARAKURI 1st Live Re:SONANCE」だ。全編にわたりKARAKURIを演じる秋奈さんの素晴らしいパフォーマンスを堪能できたファン待望の公演の模様が、本稿を通して少しでも伝われば幸いだ。

出演者(敬称略)

秋奈(空栗ヒトハ / フタバ役)
※映像出演
篠田みなみ(春日部ハル / 空栗ミツバ役)
長縄まりあ(佐伯ヒナ役)
吉岡茉祐(鰐淵エモコ役)
山下まみ(九条ウメ役)

進化を続けてきたKARAKURIの魅力が凝縮されたひととき

開演前の注意事項などのアナウンスは4Uの3人(九条ウメ、鰐淵エモコ、佐伯ヒナ)が担当。KARAKURIとはナナスタシスターズのライバル同士、もはや盟友と言える3人の賑やかな掛け合いに、会場は和やかな空気に包まれる。

そして和やかな空気は、開演を告げる音楽が流れると一変。KARAKURIが奏でる唯一無二の世界に誘われる。1曲目に披露したのはこの1stライブのタイトルであり、アルバムの表題曲でもある「Re:SONANCE」。KARAKURIのイメージの王道を行きながらも、新しい始まりを予感させる旋律が印象的だ。待ち望んだライブが始まった喜びから、観客席ではペンライトによる紫色の光が一面に揺れる。

続く楽曲は「Winning Day」。KARAKURIが常勝のアーティストだった頃を象徴する楽曲だ。KARAKURIのライブパフォーマンスではお馴染みのふたりのダンサーも登場し、ヒトハ / フタバを表現。腹の底に響くような重低音と、秋奈さんの切ない声色が心を揺さぶる。

ここでヒトハ / フタバとしてのMCパート。観客(支配人)への「おにーさん、おねーさん、配信で観てくれている人」の呼びかけによるコール&レスポンスが行われた。また、KARAKURIのこれまでとこれからについて「ふたりでひとつから、ひとつとひとつ、そして世界とひとつへ」といった言葉で表現。「ナナシス」作中の物語での変化を振り返りつつ、これからも変化し続けていくことを表明して、ライブは次の曲へ。

「Binocular Vision」、「Zenith」と新曲を2曲続けて披露。しっとりとした「Binocular Vision」から、リズミカルな歌い出しの「Zenith」。徐々に内面へと潜っていくようなアルバムの曲順とは反対のアプローチにより、会場のボルテージが上がっていく。そしてKARAKURIの原点「B.A.A.B.」。秋奈さんの表現と共に形を変えてきた楽曲の、また新たな進化に、観客も熱狂で応える。

ここでダンサーたちによるダンスパフォーマンスが行われ、続いて披露されたのはアルバムのラストを飾る楽曲「Mirai Konzert」。優しく温かい、いま現在のKARAKURIの想いと願いを込めたようなフレーズが、ゆったりとしたメロディに乗せて歌い上げられる。

続くMCパートでは、再び作中の物語へと想いを馳せる。エッグホールでナナスタシスターズと出会い、彼女たちとの交流により「操り人形から、ひとりの人間に」なったヒトハとフタバ。

そんないまのKARAKURIだから歌える楽曲として、ふたりに春日部ハルが共鳴した姿・空栗ミツバを呼び寄せて「SAKURA」を披露。ステージ後方のスクリーンに映し出される映像出演という形で、ミツバ(ハル)を演じる篠田みなみさんが秋奈さんと共にパフォーマンスを行った。ごく一部のイベントエピソードなど、「ナナシス」でも登場する機会は限られていたミツバによるKARAKURIとのコラボレーションということで、コアな支配人にとってこれ以上ないサプライズとなった。

KARAKURIの変化の象徴と言える楽曲群を披露した上で、今度は「クールなKARAKURI」を見せると宣言。新曲の「Bluenote Theory」、続いて「-Zero」を披露。「-Zero」はKARAKURIの持ち曲に古風な歌詞が頻出する切っ掛けとなった比較的初期の楽曲だが、ここでも4人に増えたダンサーの艶やかなダンスに、大サビでの歌唱のアレンジと、魅力の増したパフォーマンスを届けてくれた。

再びMCパート。「完璧だったKARAKURIが、さまざまな出会いから完璧ではない魅力や生き方を学んだ」ことでいまのKARAKURIがあること、「完璧を超え、さらに進化を続ける」ことを改めて表明。2度目のダンスパートを挟み、「Synergistic White」、「Raise One's Voice」と新曲を2連続で披露。

アルバムのテーマである“シナジー”を歌詞でも直接的に表現する「Synergistic White」、“ふたりでひとつ”の存在だったKARAKURIが、“ひとつとひとつ”へと変化を遂げたことを思わせる「Raise One's Voice」が、ここまでのMCでのヒトハ / フタバのMCも相まって染み渡る。

クライマックスを飾るのは「AMATERRAS」。KARAKURIの比類なき強さが見事に表現されたアンセムと言える楽曲と、そのポテンシャルを最大限に引き出す秋奈さんの歌唱で再び観客は熱狂。ここまでの結びとして相応しい光景を見ることができた。

アンコールを求める拍手が鳴り止まない中、突如会場に設置されたスクリーンに映し出されたのは4Uを演じる長縄まりあさん(佐伯ヒナ役)、吉岡茉祐さん(鰐淵エモコ役)、山下まみさん(九条ウメ役)の3人。ここにスペシャルゲストとして秋奈さんを加え、なんと4Uのライブではお馴染みとなった「3Mラジオ」の特別編をこのKARAKURIのライブでも放送するというのだ。ちなみに3Mとは3人の下の名前(まりあ、茉祐、まみ)のイニシャルから来ている。

それまでの完璧なライブパフォーマンスとの落差と、「お題への3人の回答のいずれかを選び、今後の秋奈さんのプロフィールに採用しなければならない」という無茶なルールに会場は終始騒然&大爆笑。「いま手に入れたいもの」というお題に山下さんが「トーク力」と回答、最終的には秋奈さんが「本当に欲しいのはこれ(トーク力)」と選んだときは、客席で大きな拍手が鳴り渡った。

ライブ本編とは違った意味で大いに盛り上がりを見せた3Mラジオから打って変わり、アンコールに応えて再びステージに現れた秋奈さん。新衣装で「Winning Day」のアコースティックVer.を熱唱。そしてここで初めてヒトハ / フタバとしてではなく秋奈さん本人としてMCを行い、話題は秋奈さんとヒトハ / フタバとの出会いに遡った。

秋奈さんは「ナナシス」のオーディションを受けるとき、初期キャラクター全員の資料を受け取り、その中にいたヒトハとフタバに一目惚れ。しかし、オーディションではほかのキャラクターを受けていたという。ところが当日、演技を見てもらう中でヒトハとフタバも演じてみてほしいと言われ、秋奈さん自身も改めて「この子たちを演じたい」と強く思ったのだと語ってくれた。

我々からすれば秋奈さん以外が演じるヒトハ / フタバは考えられないわけで、当時の秋奈さんの想いや、いくつもの選択が積み重なっていまのKARAKURIが存在しているというのは、当たり前のことではあるのだけど、感慨深い。秋奈さんにとっての“KARAKURIの始まり”と言えるエピソードが聞けて、本当に良かったと思った。

最後に披露したのは「アイノシズク」。KARAKURIにとって、いちばん先の未来で歌うことになる楽曲だ。これまでのKARAKURIの歩みの集大成となった「KARAKURI 1st Live Re:SONANCE」のラストを飾るに相応しい楽曲と言えるだろう。

いまも広がり続けている「ナナシス」の世界。もしかしたら今後、「アイノシズク」よりもっと先の未来、さらに成長したヒトハとフタバを知る日が来るかもしれない。変化・進化を続けるKARAKURIと秋奈さんが、次なる単独ライブで、この日とはまた違った景色を見せてくれる日が来ることを期待したい。

Tokyo 7th シスターズ

DONUTS

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  • 配信日:2014年2月19日
  • 価格:基本無料

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