バンド間のコラボも満載！ポピパ×RAS、Roselia×モニカによる「BanG Dream! 11th☆LIVE」をレポート

これまで数々のライブを届けてきた「バンドリ！」だが、合同ライブでは基本的に各バンドの演奏は分かれていた。

しかしながら、今回のライブではそれぞれのバンドの垣根を超えたコラボが多数行われる構成に。また、声出しも解禁されたということで、会場の観客たちの声もライブを彩ってくれた。

なお、両日ともにオープニングアクトとして「MyGO!!!!!」が出演し、「迷星叫」「名無声」「影色舞」とオリジナルの3曲を披露。それぞれに異なる魅力のある楽曲で、会場を温めていた。

DAY1 : Poppin'Party×RAISE A SUILEN「GALAXY to GALAXY」

出演者：
Poppin'Party（愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙）
RAISE A SUILEN（Raychell、小原莉子、夏芽、倉知玲鳳、紡木吏佐）
オープニングアクト：MyGO!!!!!

ライブの最初を飾ったRAISE A SUILENは、ライブ初披露となる「DEAD HEAT BEAT」から「HELL! or HELL?」につなぐ構成に。ライブでより一層映える楽曲だが、会場の観客も待ちわびたと言わんばかりの声を届け、冒頭から会場を大いに盛り上げる。

ここで、なんとPoppin'Party 牛込りみ役の西本りみさんがベースとして参加するというサプライズとともに披露されたのは、「A DECLARATION OF ×××」。普段とは明らかに違う、RAS仕様に仕上がったベースの演奏が印象的だった。

サプライズはこれだけに留まらず、Poppin'Party 山吹沙綾役の大橋彩香さん、RAISE A SUILEN マスキング役の夏芽さんがドラムソロのセッションを披露。ドラムが2台並んでの掛け合いのパフォーマンスは壮観だ。

セッションが終わったところでステージ上にはPoppin'Partyのメンバーが勢ぞろい。「Moonlight Walk」「イニシャル」「Time Lapse」とクールな楽曲を立て続けに届けていき、会場も声援で応えていく。

MCでは声出し解禁ということで観客とのコミュニケーションを楽しみつつ、おなじみの「ポピパピポパポピパパピポパ！」の掛け声をメンバーと会場の観客が一体となって行った後は、「ぽっぴん'しゃっふる」「What's the POPIPA!?」とキャッチーな2曲を披露。パフォーマンスのバリエーションの広さはさすがの一言だ。

ここでPoppin'Party 花園たえ役の大塚紗英さんがギターソロを届けると、続く「ぽっぴん'どりーむ！」ではゲストとしてRAISE A SUILEN パレオ役の倉知玲鳳さん、チュチュ役の紡木吏佐さんが登場。間奏ではDJを担当する紡木さんのスクラッチや倉知さんのショルダーキーボードでのパフォーマンスなど、この2人だからこそのアレンジも含めてここだけのステージを届けていた。

ここで再びRAISE A SUILENのターンとなり、会場への“煽り”などでボルテージを上げていった「!NVADE SHOW!」、手拍子とともにハイテンポなサビでも盛り上がった「THE WAY OF LIFE」と、RASらしいパワフルなステージが届けられた。

ここで、ゲストとしてPoppin'Party 戸山香澄役の愛美さん、市ヶ谷有咲役の伊藤彩沙さんを迎えて「灼熱 Bonfire!」を披露。2人は演奏ではなく歌＆ダンスでの参加となり、ステージ全体を使って自由に盛り上げていく。

ここで一休みのMCを挟み、Poppin'Partyに倣うかたちで「We Are RAISE A SUILEN！」の掛け声の後に、レイヤ役のRaychellさんの歌声、そして演奏をじっくりと聴ける楽曲「Beautiful Birthday」「Light a fire」を届ける。特に「Light a fire」はRASには珍しいバラード曲ということで、会場にもしっとりとした空気が流れていく。

このままRAISE A SUILENのパートはラストスパートへ。ドラムの音から“Wow! Wow! Wow!～”の歌い出しの合唱という、RASのライブではおなじみの光景から披露されたのは「DRIVE US CRAZY」だ。

ボルテージが最高潮に達する中、畳み掛けるように届けられた「R・I・O・T」では、大塚さんがギターとして登場。アニメで描かれた通り、たえがRASに参加していた経緯も踏まえたサプライズとなったが、ギター2人の競演という点でもとても印象に残るステージとなった。

この流れを受けるかたちで続けて届けられたのはRaychellさんのボーカル、大塚さんのギターによる「Returns」だ。Raychellさんの情感あふれる歌声と大塚さんのギターの音色とコーラスという、シンプルながらも破壊力のあるパフォーマンスから、Poppin'Partyのほかの面々も加わり、愛美さんとRaychellさんの歌声のハーモニーが響き渡った。

さらに、RAISE A SUILEN ロック役の小原莉子さんとともに「Step×Step!」を披露。こちらもアニメでのエピソードを意識した組み合わせとなっており、まさにこの2バンドだからこそのエモーショナルなセットリストだ。

そこから間髪入れずに披露されたのは「ミライトレイン」。この楽曲のメッセージは、観客が声を届けられるようになったという意味でも「バンドリ！」のこの先の未来を感じさせる。そして最後は、Poppin'Partyの人気曲の一つで、ライブで映える楽曲「ティアドロップス」を届ける。メンバーがパワフルなパフォーマンスを届ける中、会場も割れんばかりの歓声で応えていた。

アンコールではPoppin'PartyとRAISE A SUILENがともに登場し、改めてファンや関係者に向けてのメッセージを届けると、「ときめきエクスペリエンス！」「EXPOSE ‘Burn out!!!'」の2曲をセッション。これまでのバンド同士の積み重ねがあるからこその、新たな化学反応を楽しめたライブとなった。

DAY2 : Roselia×Morfonica「星空の夜想曲」

出演者：
Roselia（相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音）
Morfonica（進藤あまね、直田姫奈、西尾夕香、mika、Ayasa）
オープニングアクト：MyGO!!!!!

DAY2の始まりを飾ったのはMorfonica。歌詞にユニットとしての絆が盛り込まれた「fly with the night」を歌い上げると、ここでステージ上にRoseliaが姿を見せて「BLACK SHOUT」のセッションを披露するサプライズ。今回のライブが単なる2バンドの共演ではないことを示唆するかのようなオープニングとなった。

そこからMorfonicaのみがステージ上に残ると、バイオリンの音色が印象的な爽やかなナンバー「金色へのプレリュード」、小気味の良いメロディーに桐ヶ谷透子役の直田姫奈さんによるキュートな歌唱パートが印象的な「One step at a time」と披露。さらに、Roselia 湊友希那役の相羽あいなさんを迎えてのツインボーカルで披露した新カバー曲「群青」は、声質の異なる2人だからこその化学反応を聴かせてくれた。

今回のライブは、タイトルの「星空の夜想曲」に沿うかたちでストーリー仕立ての進行に。ボイスドラマが披露された後に登場したRoseliaは、冒頭から「FIRE BIRD」のパワフルなパフォーマンスで会場のボルテージも一気に最高潮となり、曲に合わせるように会場を赤い光が包み込んでいた。

続く「Re:birth day」はじっくりと聴かせる楽曲で、Roseliaの魅力がたっぷりと詰まったパフォーマンスに。さらに、振り付けにもRoseliaらしさを感じさせるロックナンバー「THE HISTORIC...」では、曲の終盤からギターに直田さんが加わるサプライズコラボも。

再び登場のMorfonicaは、カバー曲を続けて披露。「Nameless Story」はパワフルに、「Nevereverland」はカッコよく、オリジナル楽曲とは違ったパフォーマンスに。さらに、「Daylight -デイライト- 」ではRoselia 白金燐子役の志崎樺音さんもキーボードとして加わり、より音の厚みが増した演奏を届けてくれた。

ライブも折り返しへと差し掛かり、Roseliaがしっとりとした歌とメロディーを聴かせる「Swear ～Night & Day～」、メンバーのコーラスワーク、そして会場にマイクを向ける姿も印象的な「熱色スターマイン」と、圧巻のライブパフォーマンスを見せる。さらに、バイオリンとしてMorfonica 八潮瑠唯役のAyasaさんも加えた「Ringing Bloom」は、音の広がりもあり、よりエモーショナルな楽曲に。間奏のバイオリン、キーボード、ギターと流れるようなソロパートも印象的だった。

ドラマパートを挟んで登場したMorfonicaは、終盤戦としての力強いセットリストを披露。透明感がありながらも力強い「flame of hope」から始まり、悲壮感の漂うカバー曲の「unravel」、そしてハイテンポなメロディーとともに疾走感漂う、初披露の楽曲「誓いのWingbeat」と、進藤あまねさんの多彩な歌唱と、演奏のアプローチが楽しめる構成となっていた。

RoseliaとMorfonicaが繰り広げてきた一夜の夢もいよいよクライマックスへ。Roseliaがこれまでの歩みを楽曲からも感じさせる「Sprechchor」「Song I am.」の2曲を演奏すると、ここでついにMCを解禁し、最後にライブ初披露となる「Dear Gleam」を届ける。歌唱と演奏、それぞれに見どころたっぷりのRoseliaとして魅力が詰まった楽曲となっていた。

ここで一旦の幕引きとなったが、アンコールの声に応えるかたちでRoseliaとMorfonicaの2ユニットが再びステージ上に登場。イベントの感想を語るとともに、久々の声出しでのライブということで、観客との掛け合いも楽しむ。

その流れのまま披露された「寄る辺のSunny, Sunny」では爽やかな楽曲を楽しげに歌い上げ、そしてドラムのセッションを挟んでの「BRAVE JEWEL」は、ソロパートも2ユニット一緒に歌うなど、演奏の厚みだけでないエネルギーの詰まったステージを届けていた。

Roseliaにとっては久しぶり、そしてMorfonicaにとってはバンドリ！の公演として初となる声出し解禁のライブだったこともあり、ライブ全体を通してセットリストだけでは伝わらない熱量が届けられた今回のライブ。出演者と観客の掛け合いによる化学反応が、今後も生まれることに期待したい。

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Photo ハタサトシ、福岡諒祠（GEKKO）、池上夢貢（GEKKO）

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