ドームですよ！ドーム！！コラボや驚きのステージが続出した、アイドルマスター初の5ブランド合同ライブ「MOIW2023」DAY1レポート

「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!!」が開催されるのは2015年7月以来、約8年ぶり。今回は「アイドルマスター 765プロオールスターズ」「アイドルマスター シンデレラガールズ」「アイドルマスター ミリオンライブ！」「アイドルマスター SideM」「アイドルマスター シャイニーカラーズ」のメンバーが東京ドームに集結。「みんな元気」を合言葉に、コラボありシャッフルありカバーありと、ここでしか見ることの出来ない新鮮で驚きたっぷりのステージが繰り広げられた。

また、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の一部変更に伴い、イベント開催に関する新たな方針が示されたことを受け、「MOIW2023」では声出しを解禁。マスクを着用した大声での歓声・応援が可能となったことも大きな特徴だったと言える。

なお、本公演の配信チケットは2023年2月20日12:00まで販売しており、DAY1/DAY2とも2023年2月13日18:00～2月20日23:59（予定）の期間にアーカイブ視聴することが可能となっている。しかも今回は「アイマスMOIW2014・2015・2023 配信フルパック」として、「MOIW2014」と「MOIW2015」を一緒に見られるパックも販売。こちらも同じく2月20日23:59（予定）まで視聴することが出来る。

配信チケット詳細
https://idolmaster-official.jp/live_event/idolworld2023/ticket/stream.php

前述したように、待望の声出し解禁となった本公演。「アイドルマスター」のライブで恒例となっている開演前の協賛企業の読み上げも、プロデューサー（「アイドルマスター」ファンの呼称）たちが読み上げの声をなぞるようにして、久しぶりに声をあげる。

スクリーンに事務所の事務員たちが登場するのも定番なのだが、今回は最初に姿を見せた765プロダクションの事務員である音無小鳥をはじめ、アシスタントの千川ちひろさん、765プロライブ劇場の事務員・青羽美咲、315プロの事務員・山村賢、283プロ事務員・七草はづきが勢揃い。この5人が集結した5ショットには、会場から歓声があがっていた。そして、小鳥の合図でいよいよ「MOIW2023」DAY1の開演だ。

会場の特製を活かした左右に長い巨大なスクリーンにオープニングムービーが流れ、巨大なドームに天海春香の「プロデューサーさん！ドームですよ！ドーム！！」の声が響き渡ると、ステージに登場したのは「765プロオールスターズ」メンバー。その勇姿、流れてきた「アイドルマスター」を象徴する楽曲「THE IDOLM@STER」のイントロ……それだけで感涙モノであり、プロデューサーたちのテンションも一気にあがっていく。

なにより声出しが解禁されたことで、ドームを包み込む大歓声やコールは懐かしさと同時に、これぞライブ！と思わせてくれた。それを受けて、横一列に広がったメンバーは嬉しそうな表情を浮かべていた。

すると今度は「シンデレラガールズ」のメンバーが登場して「Shine!!」、「ミリオンライブ！」が「Glow Map」、「SideM」が「DRIVE A LIVE」、「シャイニーカラーズ」が「Resonance⁺」を挨拶代わりにショートバージョンで畳み掛けていく。5ブランド、50名以上が出演する公演だけに、この流れは嬉しいところ。

各ユニットの衣装を着用していたのも印象的であり、ユニットによっては新鮮な姿だ。その衣装を身にまとったメンバーは、気持ちがのったステップも大きくて軽快。「MOIW」に初出演となった「SideM」はこれまでにない男声の力強さを、「シャイニーカラーズ」は空に羽ばたくような爽やかさを見せてくれた。

挨拶代わりの5曲が終わり、改めて「765プロオールスターズ」のメンバーが登場して自己紹介。アーケードゲームとして登場してから18周年を迎える765プロ。その初期から言っていた言葉として、中村さんが「連れてきてありがとうございます。ここは、ドームですよ！ドームーーー！！！」と叫ぶと、みんな感無量の表情だった。

MCで「コラボやシャッフル」があると口にしていたように、ここからは「MOIW2023」の真骨頂とも言えるゾーンに突入していく。まず登場したのは、放課後クライマックスガールズ（河野さん、白石さん、永井さん、丸岡さん、涼本さん）。「ビーチブレイバー」で楽しさいっぱいの夏の熱さを現出させると、2番には沼倉さん、東山さん、黒沢さん、Beitの堀江さんと高塚さんが加わってブランドを横断したコラボステージに。普段聴くことのないメンバーによる「ビーチブレイバー」に大歓声が沸き起こっていた。

なるほど、「MOIW2023」はこういうコラボでくるのか……とプロデューサーたちが理解し始める中、次は黒沢さんの掛け声から、「U149」の今井麻夏さん、黒沢さん、集貝さんが「ドレミファクトリー！」を披露。蹴り上げる脚もジャンプも元気に弾けると、コラボで登場したのは仁後さん、下田さん、TIntMe!（稲川さん、原嶋さん、渡部さん）、もふもふえん（矢野さん、古畑さん）、河野さんという、各ブランドの幼いアイドルたち。そんなメンバーによる初々しさいっぱいのハーモニーや、ステージではしゃぐ姿は頬が緩むものだった。

もふもふえんの2人がそのままバトンを受け取って「はるかぜバトン」を歌い始めると、そこに加わったのはCleaskyの角元さんと桐谷さん。曲名にある“はるかぜ”のように、爽やかさがさらにアップして心地よい響きが広がっていく。間奏での4人の掛け合いやバトンを渡す振り付け、桐谷さんの低音での歌唱も新鮮だった。

……と、ここまでの流れから、各ユニットの楽曲をオリジナルメンバー＋他ブランドのメンバーのコラボで披露するのかと思わせたところで、そのままCleaskyの2人がノクチル（和久井さん、土屋さん、田嶌さん、岡咲さん）と一緒に、なんと「アイドルマスター」の「shiny smile」を披露。会場はさらなる驚きと興奮に包まれる。両者とも青春が似合う、青空に輝くようなユニットだけに、爽やかに広がる6人のハーモニーはベストマッチ。間奏でハイタッチする姿は、仲良くなったアイドルたちの姿が目に浮かぶようだ。

一転して激しいリズムが流れ、「夏にしますよー！」の掛け声から今度は「SideM」の楽曲「夏時間グラフィティ」をストロベリーポップムーン（山崎さん、田所さん、Machicoさん）と放課後クライマックスガールズ（河野さん、白石さん、永井さん、丸岡さん、涼本さん）がコラボで披露。五角形で星が描かれたセンターステージに登場した8人は、腰を振ったり駆け出したりする姿も元気いっぱいで、会場を真夏に変えていく。ラストの全員で記念撮影するポーズも決まった。

驚きは続き、トロッコに分乗して登場した「765プロオールスターズ」のメンバーは、こちらも「SideM」の「Reason!!」を披露。ほかのブランドの曲をカバーして歌うのは新鮮でありつつも、歌詞に込められた気持ちは共通であり、それを噛みしめるように歌い「315（最高）です！」と叫ぶメンバーたち。この驚きたっぷりで怒涛のファーストブロックに、曲後には会場にどよめきが起こるほどだった。

このブロックを見るだけでもわかるように、今回のライブはコラボするメンバーの繋がりやテーマを考えるのも楽しい。本レポートで記載した以外にも、さまざまな繋がりがあると思われるので、ぜひアーカイブなどを見ながら、それも楽しんでもらいたい。

2014年に登場した「SideM」のMCでは、「MOIW」初参加を喜ぶメンバーたち。特に、C.FIRSTはプロデューサーたちが声を出せる環境でライブをするのが初とのことで、「（プロデューサーたちの声は）元気を通り越して覇気」との言葉も飛び出していた。

続いてのブロックは、Cleasky（角元さん、桐谷さん）の「虹色letters」からスタート。2番ではシャイニーカラーズの白石さんと田嶌さんが加わる。2人が演じる園田智代子と福丸小糸はCleaskyの島原エレナ、宮尾美也と同じく高校生であり、4人が新たな青春の1ページを紡ぐように爽やかな空気を作り上げていく。

そして、ノクチルの4人が「僕らだけの未来の空」を歌い、清らかなハーモニーを響かせると、ステージ後方に登場したのはTriad Primus（福原さん、松井さん、渕上さん）。爽やかさと強さの歌声、水色と紺色の衣装のコントラストも美しい。

すると今度は、「ミリオンライブ！」の楽曲「秘密のメモリーズ」を、浅倉さん、平田さん、松井さん、渕上さん、永井さん、涼本さんという3ブランドから2名ずつの6人が披露。浅倉さんや平田さんは「ミリオンライブ！」のメンバーでもあるが、この曲のオリジナルメンバーではないため、こちらも新鮮なステージに。

そのままTIntMe!（稲川さん、原嶋さん、渡部さん）、U149（今井麻夏さん、黒沢さん、集貝さん）のコラボによる「Arrive You ～それが運命でも～」へ。この曲はTIntMe!が大人の雰囲気を出してオシャレにシックに歌う新鮮さがあり、そこにU149の3人が加わってまた新たな印象に。稲川さんのダンスのキレが抜群だったほか、それぞれが披露したセリフには大歓声が起こっていた。

コラボということでは、「百花は月下に散りぬるを」での花咲夜（郁原さん、南さん、小岩井さん）と、和服が印象的なアイドルを演じる花井さん、丸岡さんとのコラボも印象的だ。しかも、花井さんは「シンデレラガールズ」で本格的な演歌を披露しており、その抜群の歌唱力を活かして新たな色で染めていけば、丸岡さんの歌声も雰囲気たっぷり。花咲夜の3人も、力強さと可憐さを兼ね備えた華やかなステージでみんなを引き込んでいった。

フォーリンシーサイド（東山さん、花井さん）は、和久井さん、土屋さんとのコラボで「Gaze and Gaze」を熱唱。年齢差が大きい夏のユニットとして登場したフォーリンシーサイドは、力強さと色っぽさの組み合わせも素敵で、そこにノクチルでパワフルな歌唱をみせる2人が加わったことで迫力満点。ステージが赤と青でライティングされるのも格好いい。

このブロックラストにトロッコに乗って登場したのは、「SideM」のメンバー。歌う楽曲はなんと「エージェント夜を往く」だ。もともと格好良さで人気の高いこの曲だが、「SideM」のメンバーが歌うことで新たな格好良さと力強さを生み出していた。

ここでのMCは、「シャイニーカラーズ」のターン。2020年3月に発表されたノクチルは初めてプロデューサーたちの声を生で聴いたとのことで、プロデューサーに「ノクチル〜！」と言ってもらって嬉しそうにしていた。

続くブロックは「FIVE STARSみんな元気メドレー!!!!!」と題して、ハッピーになれる曲を次々と披露。その先陣を切ったのは、中村さんと寺島さんによる「GO MY WAY!!」という驚きのコラボだ。この2人が並んでデュエットする姿に感慨深くなった人も多いのではないだろうか。2人は楽しそうに顔を見合わせ、ぴょんぴょん飛び跳ねる寺島さんも印象的だった。

そして、ブランド横断でシャッフルした組み合わせによるステージが繰り広げられていく。若林さん、長島さん、涼本さん、幸村さんは、「JOKER↗オールマイティ」でタオルを振り回しながらステージを走り回る。この4人が演じるアイドルの名前には、曲の歌詞にある〈春夏秋冬〉の文字（上条“春”菜、有栖川“夏”葉、“秋”月律子、黛“冬”優子）が含まれており、スクリーンでもそれを活かした演出が行われていた。

さらに、自由奔放さやマイペースさのあるアイドルたちを演じる長谷川さん、Machicoさん、和久井さん、岡咲さんが765プロの「I'm so free!」を披露すれば、釘宮さん、松井さん、南さん、土屋さんは「ラ♥ブ♥リ♥」で可愛いポーズを決めながらラブリーな気持ちを届けていく。4人が演じるアイドルたちの恥ずかしがる様子が目に浮かぶようだ。

繋がりでいえば、「Get lol! Get lol! SONG」の仁後さんと堀江さんのコラボも秀逸だった。アイドルの持ち物を含めたまさかのカエル繋がりで、やよいのカエルのポシェットを実際につけていたり、画面にカエルたちが登場したり、演出も含めて楽しく盛り上がる。

小宮果穂の楽曲「絶対正義 EVERY DAY」は、河野さんに加えて「努力と根性の熱血弁護士ヒーロー」こと天道輝を演じる仲村さん、戦隊ヒーローに憧れる大神環を演じる稲川さんの組み合わせで熱唱。ヒーローに憧れるメンバーたちが、正義こそジャスティス！な力強さを見せつけていった。

「シンデレラガールズ」がカレーメシとコラボして誕生した楽曲「スパイスパラダイス」は、寺島さん、放課後クライマックスガールズ（河野さん、白石さん、永井さん、丸岡さん、涼本さん）、田中さんという、「シンデレラガールズ」ではないメンバーが披露。寺島さんがスパイスを言うパートには大歓声があがり、大きな盛り上がりを見せる。

このブロックラストは、「ミリオンライブ！」のメンバーがトロッコで「シャイニーカラーズ」の「Let's get a chance」を披露。笑顔いっぱいにプロデューサーたちに手を振ったり、ハートを飛ばしたり、みんな楽しそうにしていた。

「シンデレラガールズ」のMCでは、プロデューサーたちに声を求めたりユニット衣装をアピールしたりしつつ、ライブは後半戦に突入。

元気にステージに飛び出してきたストロベリーポップムーン（山崎さん、田所さん、Machicoさん）が「ABSOLUTE RUN!!!」を披露すると、そこに加わったのは白石さん、丸岡さん、田嶌さん、岡咲さん。ノクチルと放課後クライマックスガールズから2人ずつであり、〈ひとりだけど 孤独じゃない〉の歌詞をほかのブランドやユニットと一緒に歌うのも感慨深い。後半にはステージ各所に走り出してみんなに元気を振りまいていた。

続いて、センターステージにJupiter（寺島さん、神原さん）が登場して「BRAND NEW FIELD」をパワフルに歌い上げる。気合の声を突き上げて披露していく中、2番が始まっても誰も登場せず、あれ？この曲は2人だけで歌うの？と思っていると、曲の終盤に神原さんが「フェアリーたち、一緒に歌おう！」と呼びかけ、ステージに姿を現したのは長谷川さんと沼倉さん。961プロに関わったメンバーが集結して歌うという、胸アツコラボとなった。

そして、ここからは「色」をコンセプトとした、熱くエモいステージが展開されていく。次に登場したのは、いわゆる“蒼の系譜”とも称される、各ブランドの歌姫たち（今井麻美さん、福原さん、田所さん）。前回の「MOIW2015」でもこの3人によるコラボはあったが、今回歌ったのは「シャイニーカラーズ」の「Dye the sky.」というクールで熱い楽曲。蒼に染まった会場に3人が魂の歌声を突き上げていく。恍惚とした表情を浮かべる今井麻美さんのもとへ、左右から福原さんと田所さんが近づいていくシーンも印象的だった。

蒼がくれば今度は赤の出番だ！と言わんばかりに、ステージに中村さん、山崎さん、仲村さんが登場。真っ赤に染まった会場で、歌うのは「シンデレラガールズ」の「流れ星キセキ」という驚きの選曲だ。天井には幾重にも星が流れる演出があり、3人が真ん中を向いて歌うシーンも印象的。〈最高のStar!! 目指そう〉のパートを315プロの仲村さんが星を描きつつ歌っていたのは粋なところだった。

会場をオレンジに染め上げたのは、トロッコで披露した「シャイニーカラーズ」のメンバーによる「ハイファイ☆デイズ」。クラップや歓声が響き、ハイテンションにプロデューサーたちと一緒にものすごい盛り上がりを見せた。

さらに、ステージにそれぞれの光が灯され、仲村さん、寺島さん、伊瀬さんが思いを込めて「True Horizon」を歌い上げる。ユニット横断でありつつ「アイドルマスターSideM GROWING STARS」での歌唱メンバーでもある3人は、スクリーンにさまざまな色の星がきらめく中、ステージで輝いていた。

本編のMCラストは「ミリオンライブ！」の出番。2013年にスタートしてからこの2月で10周年を迎え、今年はアニメ放送や先行上映も決定している「ミリオンライブ！」。前回の「MOIW2015」で放った言葉通り、またドームに連れてきてれくれたことに感謝を述べつつ、郁原さんはステージ上部の「THE IDOLM@STER」のロゴを見て感無量だったとの感想も口にする。

そして、ちょっとした「ミリオンライブ！」らしさも見せつつ最終ブロックへ。まずは、「ミリオンライブ！」のFairyタイプ楽曲「FairyTaleじゃいられない」を、「シンデレラガールズ」のメンバーがトロッコに乗って熱唱。東山さんから感謝の言葉も飛び、格好良い楽曲に新たな色を添えていった。

その気合を受けて、ステージに登場したC.FIRST（伊瀬さん、宮﨑さん、大塚さん）は自分たちの楽曲「We're the one」をクールに格好良く披露。間奏のダンスでも魅了していくと、背後に平田さん、北原さん、和久井さんの3人が登場し、彼女たちの格好良さも加わって一段と熱いステージに。

すると今度は、ストレイライト（田中さん、幸村さん、北原さん）が真っ赤に染まった会場に「Transcending The World」をぶちかましていく。せり上がったステージで熱くスタイリッシュに歌い踊る3人が自分たちの世界を作り上げると、サイバーグラス（長島さん、田辺さん）、DRAMATIC STARS（仲村さん）、Jupiter（寺島さん、神原さん）のメンバーたちが飛び出し、より重層的な力強さでプロデューサーたちを支配していった。

サイバーグラス（長島さん、田辺さん）はそのまま「Needle Light」を歌唱。ユニット名からわかる通りメガネが特徴の2人なだけに、そこに加わったのは……メガネと言えばやっぱりこの人！若林さん。メガネの神の降臨だ。このコラボは出演者発表時から期待した人もいたのではないだろうか。スクリーンの映像もメガネを使った楽しいものとなっており、会場がメガネに包まれていくと、ラストはサイバーグラスの2人が格好良く決める真ん中で若林さんが可愛さいっぱいに決めていた。

サイバーなステージから一転、怖さと雰囲気たっぷりの楽曲が続く。まずはBeit（堀江さん、高塚さん）が豪華な椅子に腰掛けて「Platinum MASK」。スクリーンの映像やライティング、炎などステージ全体で世界感を演出すると、エルドリッチ・ロアテラー（千菅さん、桜咲さん）、郁原さん、小岩井さんの4人が加わり、さらにみんなを掴んでいく。

そして、その世界感をロックに昇華させて、エルドリッチ・ロアテラーが「アンデッド・ダンスロック」を熱唱。おどろおどろしいメロディは心を揺さぶり、2番では浅倉さんと平田さんと一緒に、格好良さと可愛くも恐ろしさがこもった歌声を響かせる。一気に炎が吹き上がるシーンもインパクト抜群だった。

ここまでさまざまな驚きのコラボや楽曲をみせてきたDAY1の中でも、最大級の驚きだったのは次の曲ではないだろうか。特徴的なイントロで「Tulip」だとわかり期待感が充満すると、スタンドマイクと共にステージに登場したのは……なんと「SideM」の神原さん、堀江さん、高塚さん、矢野さん、古畑さん、宮﨑さん、大塚さん。「シンデレラガールズ」のライブではさまざまなメンバーが披露してきた人気曲だが、まさかこのメンバーで歌うと予想した人は皆無だったろう。ざわめきやどよめき、唇に指を当てるポーズやセリフでの大歓声からも、驚きと興奮っぷりが伝わってきた。

今度は、その「シンデレラガールズ」で圧巻のパフォーマンスを見せてきたTriad Primus（福原さん、松井さん、渕上さん）が、今回も抜群の格好良さで「Trancing Pulse」を披露。格好良くクールな自分たちの世界にプロデューサーたちを引き込んでいくと、そこに加わったのはC.FIRST（伊瀬さん、宮﨑さん、大塚さん）、ストレイライト（田中さん、幸村さん、北原さん）という、いずれも3人組のユニット。それぞれが新たな三角形を描くように歌うところも印象的で、多重ハーモニーでさらに熱く格好よさを見せつけていった。

歌い終わり、改めて全員がステージに集結。お揃いの「アイドルマスター」15周年を記念した衣装「スターリー・フューチャーズ」は、ブランドごとに色やデザインが違っているのも特徴だ。トーク中には、Machicoさんがふんわりした質問をプロデューサーたちに投げかけて、みんなにツッコミを受ける場面もあり、ドームが和やかな雰囲気に包まれていた。

本編ラストはこの公演のために作られた新曲「CRYST@LOUD」を全員で披露。会場にはプロデューサーたちのクラップが鳴り響き、5ブランドとプロデューサーたちがひとつに。5ブランドのカラーでカラフルに染まるステージで、メンバーたちがそれぞれの輝きを見せていた。

アンコールを求める声に応えて、メンバーが再びステージに登場。ステージに横一列に並ぶ様子は壮観だ。本公演のオーディオコメンタリー付き同時視聴上映会などの業務連絡（告知）に続いて、DAY1のラストを飾った楽曲は「アイ MUST GO!」。中村さんが言った「まだまだ先へ進みます。東京ドームのさらにさらに先に進んじゃうぞー！」の気持ちを込めて、客電がついて明るくなった会場でみんなが一緒になってこの瞬間を楽しんでいた。

そして最後は、みんなの思いをひとつにして、いつものあの言葉で締めくくる。何度も繰り返してきた言葉だが、声出しが制限される中では腕をあげて気持ちを届けることしかできなかった。しかし、声出しが解禁となり、久しぶりに会場いっぱいに響き渡る「これからも！アイマスですよ！」「アイマス！！」の掛け声はとても感慨深く、舞台はDAY2へ……。