東京ドームに響く「M@STERPIECE」の大合唱！876プロの曲も圧巻の歌声で披露された「アイマスMOIW2023」DAY2レポートブランドも事務所の垣根も超えた夢のステージが、新たな可能性を拓く！

「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!!」が開催されるのは2015年7月以来、約8年ぶり。今回は「アイドルマスター 765プロオールスターズ」「アイドルマスター シンデレラガールズ」「アイドルマスター ミリオンライブ！」「アイドルマスター SideM」「アイドルマスター シャイニーカラーズ」のメンバーが東京ドームに集結。DAY1同様「みんな元気!!!!!」を合言葉にコラボありシャッフルありカバーありの内容で、DAY2でもは特にユニット同士の組み合わせの妙もより感じられるステージの連続となった。

また、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の一部変更に伴い、イベント開催に関する新たな方針が示されたことを受け、「MOIW2023」では声出しを解禁。マスクを着用した大声での歓声・応援が可能となったことも大きな特徴だったと言える。

なお、本公演の配信チケットは2023年2月20日12:00まで販売しており、DAY1/DAY2とも2023年2月13日18:00～2月20日23:59（予定）の期間にアーカイブ視聴することが可能となっている。しかも今回は「アイマスMOIW2014・2015・2023 配信フルパック」として、「MOIW2014」と「MOIW2015」を一緒に見られるパックも販売。こちらも同じく2月20日23:59（予定）まで視聴することが出来る。

配信チケット詳細
https://idolmaster-official.jp/live_event/idolworld2023/ticket/stream.php

DAY2もDAY1と同様に、オープニングからの5曲は各ブランドが挨拶代わりに代表曲を披露。ただ、DAY2で1番手に登場したのは5ブランドの中でも最も新しい（2018年4月サービス開始）、いうなれば末っ子の「シャイニーカラーズ」だ。彼女たちが合同ライブのトップを飾るのも感慨深い。ドームの天井を突き破ってまだ明るさの残る空へと届くかのように、「シャイノグラフィ」の美しく爽やかなハーモニーを響かせていった。

とくれば、次は2014年2月にサービスを開始した「SideM」。ステージ上段に姿を見せ、「Growing Smiles！」を熱唱。DAY1とはメンバーも曲も違うため、また違った趣と格好良さで会場のプロデューサーたちのボルテージを上げていく。

2013年にサービス開始して2月27日に10周年を迎えるのが「ミリオンライブ！」。センターステージに3人が登場して「Flyers!!!」が始まると、楽曲のMVと同じように途中から残りのメンバーがメインステージに飛び出してくる。ドームいっぱいにペンライトの光が揺れ、みんなに勇気を与えていった。

続けて、総勢190人以上のアイドルが登場する「シンデレラガールズ」（2011年11月サービス開始）のメンバーが、「BEYOND THE STARLIGHT」を披露。プロデューサーたちの掛け声も大きく響き渡り、さらなる盛り上がりとなった。

5ブランドのラストは、2005年7月にアーケードに登場して現在の礎を築いた「アイドルマスター」のアイドルたち「765プロオールスターズ」だ。中村繪里子さんの「東京ドーム、いくよー！」の掛け声からDAY2で披露したのは「Happy!」。タイトルどおり、幸せな笑顔いっぱいで、ラストはピースで決めた。

5ブランドの楽曲が終わり、最初のMCへ。ここでは「シンデレラガールズ」のメンバーが登場して改めて自己紹介していく。やはり、声出しが解禁されたことで自分たちの発言に反応が返ってくることが嬉しい様子。ほかにも普段から野球が好きな松嵜さんなどは東京ドームに立てたことに感無量の感じだった。

そして、次のブロックがスタートする。コラボやカバーなどDAY2では何が飛び出すのか、期待感にあふれる会場でまず披露されたのは驚きの曲だった。なんと、「765プロオールスターズ」の中村繪里子さん、今井さん、長谷川さんが、「イルミネーションスターズ」の「ヒカリのdestination」をカバー。3人が可愛さいっぱいの歌唱や振り付けで披露すると大歓声が起こる。しかも、ただ可愛いのではなく、積み重ねてきた表現力や歌唱力を活かしていて、楽曲に新しい風を吹かせていった。

続いて、こちらは出演者と曜日から楽しみにしていた人も多かったであろう「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」を、双子の姉妹ユニット・miroir（立花さん、長江さん）が披露する。スクリーンにはポップな映像が流れ、可愛いダンスと合わせて楽曲を彩っていくと、そのステージに加わったのは、下田さん、黒木さん、前川さんの3人、いや4人のアイドルたち。これは一発で気づいたと思うが、いずれも双子。しかも、スクリーンに映し出される際は、下田さんがミラーのように2人分映っていたのも粋な演出であり、ミラーにすることで亜美と真美のように感じられる。「（大きな声でせーのっ！）愛してたいよ！」の声が大ボリュームで響き渡るのも、声出しが解禁されたからこそだ。

すると今度は、HappyHappyTwinの2人（五十嵐さん、松嵜さん）がメインステージの左右の端に登場して、元気で怒涛のパフォーマンスを繰り広げる。これまでも大きな会場で歌ってきたが、最長距離かもしれないと思えるぐらい離れた場所から近づいていきながらの、2人のやり取りも楽しい。コール＆レスポンスのところになると、斉藤さん、渡部さん、F-LAGS（三瓶さん、比留間さん、浦尾さん）、イルミネーションスターズ（関根さん、峯田さん）、希水さんが登場して一緒に盛り上げていた。

そして、リズミカルなメロディからアルストロメリア（黒木さん、前川さん、芝崎さん）が「ラブ・ボナペティート」を披露して、甘く幸せな可愛さをいっぱい振りまいていく。スクリーンには曲に合わせてスイーツがいっぱい飛び交いう中、2番で合流したのは浅倉さん、釘宮さん、Café Parade（狩野さん、児玉さん、小林さん）。喫茶店でジュースを飲んだり、カードにイラストがあったり、ユニット名がカフェだったりと、カフェやスイーツのよく似合うメンバーがキュートで軽快にみんなを魅了。この曲の振り付けをCafé Paradeの3人がやると、また違った可愛さで歓声があがっていた。

一転して、ステージに炎が吹き上がり、高笑いが響く。今度はそのCafé Paradeの3人による「Pavé Étoiles」だ。ピンクに怪しく光るステージで先ほどとは雰囲気が全く違う独特の世界感を見せていくと、そこに完璧にマッチするユニット・アンティーカ（礒部さん、菅沼さん、八巻さん、希水さん、結名さん）が登場してさらに世界を紡いでいく。軽快なハーモニーや個性豊かなソロパートで聴かせていき、ラストは小林さんがハートからのウインクで可愛く決めた。

このブロックラストは、トロッコに乗って登場した「シンデレラガールズ」のメンバーが、「シャイニーカラーズ」屈指の盛り上がりソング「太陽キッス」を披露。タオルを振り回しながら太陽のような輝きと熱さを振りまくと、クラップやコールも全開。みんなの楽しさと笑顔がいっぱいの空間が広がっていった。

次のMCは「シャイニーカラーズ」のターン。「太陽キッス」の流れそのまま元気に登場すると、東京ドームを味わい尽くしたいとの言葉や、芝崎さんからは「安心して二酸化炭素を吐いてください」との言葉まで飛び出す。さらに、普段やっている円陣をこの場でプロデューサーたちと一緒にやることになり、「響かせよう、あの空の向こうまで！」「シャイニーカラーズ！」の声がドーム内に響き渡った。

そしてここからは、「FIVE STARS みんな元気メドレー!!!!!」をお届け。まずは、「みんなー！『キラメキラリ』いくよー！」の掛け声から、仁後さん、松嵜さん、中村温姫さん、狩野さん、黒木さんが、オレンジに染まった会場で元気いっぱいに「キラメキラリ」を披露する。みんな集まってポーズを決めるシーンも楽しい。

「みんな元気メドレー!!!!!」の名の通り、休ませることを知らずに続けて「きゅんっ！ヴァンパイアガール」へと繋いでいく。こちらは藍原さん、菅沼さん、芝崎さんの3人が怪しく可愛くみんなを魅了していく。ヴァンパイアのポーズや、とろけるような「han（はぁ～～ん）」に大歓声があがっていた。

荘厳なメロディに乗せてステージにせり上がってきたのは、F-LAGS（三瓶さん、比留間さん、浦尾さん）。歌うは「シンデレラガールズ」の「Treasure☆」だ。お宝を目指し船で大冒険に出かける曲だけに、旗を手にして歌うF-LAGSはピッタリ。さらに、「もう大丈夫！」と助けにきたのは、閃光☆HANABI団（駒形さん、浜崎さん、渡部さん、大関さん）のメンバー。セーラー（水兵）風のユニット衣装なだけに、曲に合った素晴らしい組み合わせだと言えるだろう。

ステージの壁から1人ずつぴょこんと順番に可愛く顔を出した長谷川さん、五十嵐さん、前川さんは、「SideM」の「Study Equal Magic!」を披露。よく寝ているアイドルを演じる3人が勉強の曲を歌うのも面白い。スクリーンには式や英単語など勉強に関するものが次々と出てきて、曲を彩っていく。

そして、「勉強のあとは運動だ！」と登場したのは、小市さん、斉藤さん、浜崎さん、FRAME（熊谷さん、濱さん、増元さん）、峯田さん、紫月さん。「ミリオンライブ！」の「ココロ☆エクササイズ」でエクササイズスタートだ。ビーレジェンドとのコラボプロテインも発売したFRAME、サッカー、野球、プロレスといったスポーツ関連のアイドル（結城 晴、永吉 昴、福田のり子）、スポーツ全般が得意の八宮めぐる、さらにはかつて“ムキムキ計画”を立てた七草にちか、という組み合わせも楽しい。この曲の印象的な〈腹筋！背筋！胸筋！〉の歌詞では、FRAMEの3人がそれぞれ筋肉アピールしていたのも面白かった。

勉強、運動をしたらご飯で栄養とカロリーを補給ということで、フライ返しを手にした大関さん、増元さん、礒部さんは「恋のHamburg♪」でみんなにハンバーグを届ける。実家が中華料理屋や定食屋を営んでいて料理も上手い佐竹美奈子と月岡恋鐘、そして料理が趣味の元自衛官・信玄誠司。料理繋がりのメンバーによるステージは聴いていてお腹がすくものであり、増元さんが満面の笑みで「ハンバーグ！！」と叫んだのもインパクト抜群だった。

そして、沼倉さん、河瀬さん、中村温姫さん、児玉さん、小林さんは元気に楽しく、「シャイニーカラーズ」の「学祭革命夜明け前」を披露。河瀬さんのめちゃくちゃ格好いい声でこの曲を歌うのも新鮮で、「革命だ！」の声も会場に響き渡る。

このブロックを締めたのは、トロッコに乗って登場した「シャイニーカラーズ」による「虹色ミラクル」だ。「765プロオールスターズ」の曲を「シャイニーカラーズ」だけで歌うのも感慨深くて胸にグッと来る。プロデューサーたちに手を振りながら感謝の気持ちを伝えていくメンバーたちは、トロッコで仲睦まじく手を握っていたり抱き合ったりしていて、そんな姿も見ていて笑顔になる。

「SideM」によるMCでは、熊谷さんが生声でプロデューサーに言葉を届けたり、児玉さんが“ケーキ＆レスポンス”をして笑顔を浮かべたり、比留間さんがプロデューサーの声を両手を広げて浴びていたりと、声出しが解禁となったことでプロデューサーたちと一緒にこの時間を楽しむ様子が印象的。そして、「We are！」「315！」のコール＆レスポンスで会場が一体となり、ライブは中盤戦に突入だ。

その気合を引き継ぐように、次のブロックは「ミリオンライブ！」のメンバーによる「SideM」の「バーニン・クールで輝いて」から。浜崎さんが熱い叫びで気合いを入れると、トロッコに乗ったメンバーが熱く、それでいて楽しそうに歌っていく。間奏には「どんな時も、100万パワー！！」と叫ぶ場面もあり、カバーというよりも「SideM」と「ミリオンライブ！」のコラボステージといった雰囲気で、自分たちの色も加味して楽しむメンバー。曲のラストには315のポーズも決まっていた。

続けて、センターステージには長谷川さん、原さん、峯田さんという、各ブランドで黄色系のイメージカラーを持つメンバーが集結。その3人が「SideM」の「Friendly Smile」を明るく歌い上げる。足並みやステップも軽やかで、ステージを動き回る3人は可愛くポースも決める。たまたまだが、身につけている衣装が赤系、青系、黄色系になっていたのも鮮やかだった。

FRAME（熊谷さん、濱さん、増元さん）が自分たちの曲「Plus 1 Good Day!」を格好良く決めていくと、そこにステージの左右から小市さん、生田さん、駒形さん、平山さん、関根さん、紫月さんが加わる。ベースとなる男性の歌声に女性の高音が加わることで素敵なハーモニーが生まれていた。このメンバーなら、素敵なことが始まる朝を迎えられそうな感じだ。

そのまま今度は、センターステージにF-LAGS（三瓶さん、比留間さん、浦尾さん）が登場して「♡Cupids!」を可愛く歌い始めると、そこに「Happy love！」と飛び出してきたのは若林さん。秋月家の2人（秋月律子と秋月 涼）が並ぶ姿に、会場から大歓声が沸き起こる。2人が背中合わせになったり、比留間さんと浦尾さんが大きなハートを作ってその中心から2人が顔をだしたり、秋月家を中心としたフォーメーションも随所に見せてくれた。

そして、その歌唱力でプロデューサーたちの動きを止めたのは、今井さん、鈴木さん、香里さん、山根さんによる「ALIVE」だ。まずステージ中央に今井さんが登場してワンフレーズを高らかに歌い上げると、そこに鈴木さん、香里さん、山根さんが加わる。鈴木さんが声量抜群の歌声で圧倒すれば、香里さんは魅力的な美しい歌声を響かせ、山根さんは情熱込めた歌声で応酬。それを受けて今井さんが何段階もギアを上げたような圧巻の歌声。背後のスクリーンは最初モノクロでメンバーを映していたが、ラスサビでパッと色がついていく演出も素敵。ちなみに、「ALIVE」は「アイドルマスター ディアリースターズ」に登場する876プロ所属・日高愛の楽曲であり、その曲を選んでくれたのも嬉しいところだ。

さらに、この事務所も忘れてはいけない。続いて、今回スペシャルゲストとして参加となったZWEIGLANZ（茅原さん、高橋李依さん）が、勇壮かつ荘厳なイントロから「アライアンス・スターダスト」を熱唱。赤と黒の衣装も格好良く、真っ赤に染まった会場でステージには炎が吹き上がる中、気合の歌声を響かせていく。格好良く決めつつも、思わずちょっと嬉しさをにじませる表情も見逃せない。

歌い終わり、ZWEIGLANZの2人はそのまま自己紹介。「大型新人アイドルです」と高橋さんが自ら言って恥ずかしそうにする場面もありつつ、2人は「961フェスをやりたい！」と大きな野望を口に。そこに765プロのメンバーも加わり、こちらも改めて自己紹介。MCのラストには、メンバーが“一斉に”思いを叫んでわちゃわちゃとするところもあって、会場がどこだろうと変わらない彼女たちらしい楽しいやり取りから、次のブロックへ。

まずは、ピアノの美しいメロディから、Flamme Martini（河瀬さん、原田さん、松田さん、鈴木さん）がジャジーに格好良く「レッド・ソール」を決めていく。会場は真っ赤に染まり、天井にはバラも映し出されると、末柄さん、髙橋ミナミさん、山根さん、茅原さんという、大人なアイドルたちがさらに華を添える。末柄さんらが表情でもみんなを虜にしていけば、それぞれのソロパートでは美声を響かせて、気高くセクシーに歌い上げていった。

そして、ここからはユニット同士の繋がりが秀逸なステージの連続。Chrono-Lexica（斉藤さん、中村温姫さん、阿部さん）が「dans l'obscurité」をコラボで歌った相手は、アンティーカ（礒部さん、菅沼さん、八巻さん、希水さん、結名さん）。まさに曲の世界感にピッタリであり、両ユニットが並んでいても全く違和感がない。この曲の怪しく美しい世界にみんなを引き込んでいくと、希水さんのウインクも決まった。

さらにおどろおどろしいイントロが流れ、そのままアンティーカが「純白トロイメライ」を披露。2つの曲は世界感が繋がっていると思うぐらい完璧な流れで、特徴的なダンスや礒部さんの魂の叫びも響き渡る。そこに加わったのはDimension-3（藍原さん、青木さん）。これにはプロデューサーから大歓声が起こり、この2人の「選んだら」のセリフはゾクッとくるほど。ラストに揃って階段に腰掛ける姿も絵になっていた。

今度はテクノのリズムが流れ、Dimension-3が「バベル」をダンサブルかつスタイリッシュに披露。ステージがせりあがり2人の世界を作り上げていくと、そこに加わったのがシーズ（紫月さん、山根さん）だ。この組み合わせも震えるほど格好良く、キレキレでビシッと決める動きや表現にみんなが引き込まれていた。スクリーンの炎が最初2色だったところから、ラストに4色になっていたのも心憎い演出だろう。

そして、シーズがそのまま格好良さ全開で「Fly and Fly」へ。しゃくりを入れた歌い方やラップパートも見事で、この格好良さにどのユニットが加わるのかと期待の空気が流れると、登場したのはZWEIGLANZ（茅原さん、高橋李依さん）。高橋さんのラップも負けじと格好良く、それでいて可愛さもあるのが魅力的であり、紫月さんのロングトーンも抜群だった。

ユニットがバトンを繋いでいくような流れはここで終わったものの、大興奮のステージはまだまだ終わらない。次に登場したユニットは「シンデレラガールズ」のThreat Sign（原さん、小市さん、生田さん）。しかも歌うのが「オーバーマスター」とくれば、会場が興奮のるつぼと化すのは当然のこと。3人がそれぞれの格好良さを見せてみんなの心を貫いていけば、そんなもんじゃないとステージに飛び出してきたのは、長谷川さんと沼倉さん。本家の2人は強さと情熱を兼ね備えた歌声でみんなを引っ張っていく。お互いが圧倒的なステージを見せていく中で、さり気なくクルッと回るターンも見事だった。

激アツなブロックのラストを飾ったのは、「SideM」による「Raise the FLAG」。「ミリオンライブ！」の激アツなナンバーを「SideM」のメンバーがカバーするのは新鮮で、男性ボーカルの力強さや格好良さが曲に新たな魅力を生み出す。プロデューサーたちの歓声も大ボリュームで響き、メンバーもプロデューサーたちに気合を注入していた。

ブランドごとのMCパート、ラストは「ミリオンライブ！」。ここまでの激しいステージを受けて、斉藤さんがプロデューサーたちを気遣いつつ自己紹介。アイドルが野球好きなことなだけでなく、東京ドームを本拠地とする球団の大ファンや、そのライバル球団の大ファンであるメンバーもいて、ここに立てた喜びや感慨深さを口に。この日は横山奈緒の誕生日当日ということで、渡部さんは一段と嬉しそうだった。さらに、「ミリオンライブ！」をひと言で表す抜き打ちテストまで行われるなど、MCも楽しさいっぱい。そんな「ミリオンライブ！」はこの2月で10周年を迎えるが、「まだまだ止まらねぇんだよ！」と意気込んでいた。

最終ブロック、DAY2は明るく楽しく最高に盛り上げてみんなを元気にしたいとの言葉通り、まずは「765プロオールスターズ」がトロッコに乗って「Yes! Party Time!!」を楽しさいっぱいに披露し、会場はさらにボルテージ全開だ。曲中にはみんなでウェーブをするパフォーマンスもあり、「ちゃんと見てますぅ〜！」といったアイドルの個性を活かしたセリフも面白い。

激しく明るく盛り上がったところで、今度はセンターステージにイルミネーションスターズ（関根さん、峯田さん）が登場して「Happy Funny Lucky」を軽快に歌い出す。プロデューサーたちのコールも完璧で幸せな空間に包まれると、そこにHappyHappyTwin（五十嵐さん、松嵜さん）とmiroir（立花さん、長江さん）が登場。さらにハッピーでファニーでラッキーな成分マシマシになっていった。

すると今度は、スタンドマイクを使い「SideM」の「Bet your intuition!」を、4 Luxury（香里さん、末柄さん、平山さん、髙橋ミナミさん）とFlamme Martini（河瀬さん、原田さん、松田さん、鈴木さん）の両ユニットが披露。どちらもジャジーでセクシーなこの曲がよく似合うユニットであり、河瀬さんが〈さあ次は お前のターンだ〉と桐生つかさの口調で放ったセリフ（原曲は〈さあ次は 君のターンだよ〉）も抜群に格好良かった。

そんな格好良さから一転して、「SideM」による可愛さいっぱいのプレゼントとして「シャイニーカラーズ」の「SWEET♡STEP」が届けられる。ぴょこぴょこ動く振りも可愛く、〈ねえ…大好き！〉の歌詞に合わせた投げキッスには、大きな歓声が上がっていた。

激しいリズムから、ノリノリに格好良く「SideM」の「MOON NIGHTのせいにして」を見せてくれたのは、平田さん、青木さん、河瀬さん、松田さん、八巻さん。まさに激アツなメンバーが揃い、キメ台詞、表情、歌声すべてが格好良く、時にセクシーさもありつつ間奏のダンスでもみんなを魅了。後ろを向くポーズすら目が離せない魅力を放っていた。

そして、「アイドルもプロデューサーも花ざかっていくわよー！」と、4 Luxury（香里さん、末柄さん、平山さん、髙橋ミナミさん）による「花ざかりWeekend✿」がスタート。週末の夜はまだまだこれから、ミラーボールでキラキラと輝くノリノリでアゲアゲなパフォーマンスを見せると、そこに加わったのは若林さん、原田さん、芝崎さん。アイドルになる前に事務のアルバイトをしていたり、会社務めをしていたり、雑貨屋に務めていたりと、社会を知る大人のアイドルを演じているメンバーだ。この曲の聴きどころのひとつである、平山さんがシャウトを響かせるところは、何段階にもアップしていくアレンジで、改めてそのすさまじさを見せつけていた。

怒涛の勢いで今度は「待ち受けプリンス」で、釘宮さん、miroir（立花さん、長江さん）、小林さん、関根さん、結名さんが登場。「SideM」の小林さんが人一倍高音を響かせていたのもインパクトがあり、プロデューサーたちのコールや歓声も全開だ。ソロでのセリフ調のところや〈CHU-WAO〉などは各アイドルの特徴が出ていて可愛く、注目の〈嘘つき〉は釘宮さんがみんなをノックアウトしていた。

ライブもいよいよ大詰め。センターステージに登場した閃光☆HANABI団（駒形さん、浜崎さん、渡部さん、大関さん）が、「咲くは浮世の君花火」でドームの夜空にでっかい花火を打ち上げていく。プロデューサーたちの「fire flower!」の声も響き渡り、後半には下田さん、Threat Sign（原さん、小市さん、生田さん）、FRAME（熊谷さん、濱さん、増元さん）と一緒に夜空を染め上げていく。下田さんのこぶしを利かせた歌いまわしも見事だ。プロデューサーたちが作り出す光の波も本当に綺麗だった。

そして、「765プロオールスターズ」のメンバーによる「Destiny」へ。若林さんと下田さんにお互いに話しかけるように向かい合って歌うシーンや、平田さんと浅倉さんが抱き合うシーンも印象的で、後半に全員が集結してセンターステージで円を描いて歌う姿はMVを彷彿とさせる。360度ぐるりと囲んだプロデューサーたちに感謝の気持ちを込め、口々に「ありがとう」と言っていたのも胸が熱くなった。

本編ラストは、このライブのために作られた「CRYST@LOUD」を出演者全員で披露。予習動画がアップされてこともあって、プロデューサーたちのクラップは完璧で、50人を超えるメンバー、さらにプロデューサーたちみんなが輝くステージとなった。

アンコールの声に導かれて全員が再登場すると、「みんな元気に!!!!!」をテーマとした今回のライブのオーラスを飾るべく、もっともっと元気になる曲を持ってきたと中村繪里子さんは口に。さらに、セットリストを知っているはずのないプロデューサーたちに「なんの曲か知ってるでしょ？」と問いかけるものだから、今井さんから冷静なツッコミを受けていた。そんな楽しいやり取りもありつつ、「今日のライブは“最高傑作”でしたよね」とのヒントから、ラストナンバーはあの名曲「M@STERPIECE」だ。

「一緒に歌って欲しいんです」との言葉を受けて、ドームを揺らすほどに響き渡ったのはプロデューサーたちの大合唱。声出しが解禁となったことで実現した、この歌声は本当に素敵で感動的なものであり、メンバーもステージを歩きながら手を振ったり、ピースをしたりしながら、みんながひとつとなって最高のフィナーレを迎えた。

「アイドルマスター」初の5ブランドが集結した今回の合同ライブ。しかも、DAY2には961プロのメンバーも出演し、876プロの楽曲も披露された。ブランドの垣根も事務所やアイドルの垣根も超えて、「アイドルマスター」がひとつとなった2日間。「PROJECT IM@S」は2nd VISIONから3.0 VISIONとなり、これからどんな展開が待っているのか、期待がさらに高まるものとなった。

(C)窪岡俊之 THE IDOLM@STERTM& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。