声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第38回はご自身で購入されたというゲーミングコントローラーをご紹介いただきます。

目次
  1. 概要&経緯
  2. 進化
  3. いざ、実践!
  4. 岩澤俊樹さんプロフィール

皆様こんにちは!岩澤俊樹です。大作の続編の発表&発売ラッシュでゲーマーには大忙しな今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?

今回は少々趣向を変えまして、ゲームではなくデバイスの紹介でございます。

以前ラジオに出演させて頂いたときや、アーケードコントローラーについて語らせて頂いたときに触れましたが、何を隠そう私岩澤、ゲーミングデバイス大好き人間。

一言で「ゲーミングデバイス」と言っても、PC本体、ヘッドセットやイヤフォン、スピーカー、マウス、キーボード、コントローラー、モニターなど様々。その種類は今や星の数ほど存在します。

大好きといっても、ものすごい数を集めているコレクター!とか、全てのマシンスペックの詳細を把握している!とか、商品知識がめっちゃ豊富!というではないのですが、なんかこう…好きなんですよねぇ…世界観が(語彙消失)。

主にメーカーごとの統一されたデザインなどが好きなんだと思いますが、その他にもゲームプレイに最適化された設計や工夫、企業努力、数ある中から自分に合ったものを選ぶ多様性などその全てを含めて好きなんですよね。

デバイスコーナーを見るのが至福の時間。昨今、某大型家電量販店には「eスポーツコーナー」が設けられていることが多く、訪れたことがある人も多いのではないでしょうか?

ホント、良い時代になったものです(感無量)。

というわけで今回は、そんな数あるデバイスの中から先日発売&購入したばかりのゲーミングコントローラー「Victrix Pro BFG」ご紹介していきたいと思います!

概要&経緯

まず「Victrix」について簡単にご説明いたしますと、「カリフォルニア州サンディエゴに本社を構えるプロ用のゲーミングアクセサリーをデザイン、制作する会社」です(簡潔)。

そして購入に至った経緯ですが、僕自身Victrix様の存在を知ったのは3年くらい前で、きっかけはアーケードコントローラー「Victrix Pro FS」でした。

その洗練されたデザイン、機能性に一目惚れ。「絶対欲しい!使いたい!」と思いましたが、少々手が出にくいお値段でしたし、既に自分もアーケードコントローラーを3台所持していた為、購入を見送っていました。しかし、まだ諦めてはいなかったのです。

「いつか…いつかVictrixにするんだ…!」と。心は叫び続けていたのです。

そんなとき、僕にとある転機が訪れます。それは「オフラインでのイベント開催」が増えてきたことです。「それの何が問題なんだ?」と思われたことでしょう。ええ、大変喜ばしいことです。僕は格闘ゲームをよくプレイするのですが、対戦相手と隣り合わせで対戦出来るのは本当に楽しいし嬉しいことなんです。

でも…でも…!アーケードコントローラーは持ち運びが大変なんです!

大前提として、自分は圧倒的レバー型アーケードコントローラー派です。昨今、コンパクトなレバーレスコントローラーが流行っていますが、やはりあのレバーで操作する感じが好きなんです。出来れば使い続けたいです。

でも…でも…現在メインで使用しているものは約4.6㎏もあります(泣)。流石に気軽に持ち運べる重量ではありません。

しかしながらアーケードコントローラーにおいて「重さ」は重要な要素。格闘ゲームは素早い操作が求められる為、ついつい力が入ってしまいがちです。なので、ある程度重さがないと本体が動いてしまい安定した入力が出来なくなってしまうのです。そこで僕は思ったのです。

「楽に持ち運べるいいコントローラーはないものか…。」と。

そこで出会ったのがこの「Victrix Pro BFG」というわけです。きっと同じような悩みを持っている方は沢山いるはず(個人的見解)。そんな格ゲーマー達に少しでも参考になればと筆を執った次第であります。「前置きが長いよ!早く詳細を教えろ!」という声が聞こえてきそうなので、そろそろ商品紹介に移ろうと思います(笑)。

進化

まずは箱から。

もう箱からカッコいい!裏には商品の特徴が細かく書いてあります。

いざ開封!この瞬間、いくつになってもワクワクしますね!

登場したのはキャリングポーチ。作りはしっかりしていて耐衝性もバッチリ。流石はプロ仕様、携帯することを前提に作られているようです。本体、カスタマイズパーツがこの中にすべて収められています。早速開けていきましょう。

おぉ!カッコいい!中の構造も無駄がない!

本体と手前のパーツケースを取り出すと、下には他のパーツと専用ドライバーが収納されています。少しわかりにくいですが、上部のネット部分にはUSB-typeCのコードが入っていました。

そしてこちらが本体。裏には背面ボタンが4つとクラッチボタン(トリガーストップ調整ボタン)。

上部にはUSB-typeC挿入口、PS4、PS5、PCの切り替えスイッチ、下部にはステレオジャックがあります。続いてカスタマイズパーツ。

換装用アナログスティック、アナログスティック用のゲート、換装用方向キーパッドキャップ、そして今回のメイン「FIGHT PAD」が付属しています。「色々ついててよくわからない!」と思われるかもしれませんがご安心ください。使い方、カスタマイズ方法についてはオンラインマニュアルで詳しく解説されています(こちらのQRコードを読み込めばオンラインマニュアルを閲覧できます)。

本商品の目玉機能である「カスタマイズ」、実際にボタンを付け替えてみましょう。

このように専用ドライバーでネジを緩めるだけで

簡単にモジュールを外すことが出来ます!

そして方向キーを付け替えて、アナログスティックの位置を入れ替えて、右側のボタンを格闘ゲーム用のボタン「FIGHT PAD」に付け替えて、同じようにネジを絞めるだけで…

あっという間に格闘ゲーム仕様に!!!本当に簡単でした。2分もかかりません。

いやぁ感動しましたね。技術の進歩を感じました。こんなに簡単にボタンの付け替えが出来る日が来ようとは。

個人的に高ポイントだったところは、ネジを緩めてもモジュールプレートから外れないようになっているところです。

このように逆さまにしても落ちません!素晴らしい!これなら絶対失くさない!よく物を失くす僕でも安心!もしこのネジがなくなるとモジュールが固定できなくなって大惨事になるので、とても素晴らしい配慮だと思いました。

いざ、実践!

早速使っていきましょう。プレイするのは勿論「GUILTI GEAR STRIVE」。結論から言うと「使いやすかった」です。

そもそもあるコントローラーのなかから「Victrix Pro BFG」を選んだ一番の理由。それはFIGHT PADが付属しているからです。

「GUILTI GEAR STRIVE」はメインで5~6ボタンほど使うのですが、アーケードコントローラー歴20年の自分としては、王道の4ボタン+R1ボタン+R2ボタンでの操作にどうしても慣れなくてPADタイプのコントローラーでのプレイを諦めていました。

しかし6ボタンが横並びになっていればなんとかなるのではないか。と考えたからです。実際、トレーニングモードで思い通りに動かせるようになるまではあまり時間はかかりませんでした。「お?いけるか!?」と思った数分後、僕の心は粉砕されることになるのです。

実践になると、まったく思い通りに動かせません。押すボタンを間違えたり、そもそも十字キーの入力に慣れていないので技がでなかったり。普段はどのボタンを押すか、なんてことは考えずとも勝手に指が動くのですが、やはり感覚が違うので一瞬考えてしまうんですよ。しかも、普段5本指すべて使っている攻撃側のボタンを親指一本で押さなくてはいけません。それで反応が遅れて負けてしまう事もしばしば。これは…慣れるまでに時間が掛かりそうです(汗)。

しかしこれは完全に個人的な問題で、もう練習しまくるしかありません。コントローラー自体はとても使いやすいのでご安心を。器用な人ならすぐ慣れると思います!

サイズ感的には少し大きめ。手がかなり大きい自分でぴったりな感じでした。あと個人的に6ボタンがもう少し外側に寄った配置だったら嬉しかったかなと。中心に寄っている為、手の大きさで握りやすさが変ってくる可能性がありますのでそこだけご注意を。

しかし、方向キーとアナログスティックの位置を変えられたり、アナログスティック派の方でも使いやすい八角形のゲートがついていたり、背面ボタンに好きなボタンをアサイン出来たり、アサインしたプロファイルを3つまで登録出来たりと、様々な要望に応えられる凄いコントローラーですので、僕のような悩みを持っている方々に自信をもってオススメ出来る一品であることに変わりはありません。

ちょっと気軽に手が出せるお値段ではないかもしれませんが、それだけの価値はあると思うので気になった方は是非検討してみてはいかがでしょうか!?

初のデバイス紹介、如何でしたか?

背面ボタン以外にも自由にボタンのアサインを変えたり、アナログスティックの長さも選べたり、L2R2ボタンの押し込みの深さを5段階で調整出来たりとまだまだ紹介しきれないほど便利機能が満載。そしてなによりカッコいい(重要)!!

格闘ゲームだけではなくFPSプレイヤーにも非常におススメです!ボタンのアサインやキャリブレーション調整などは専用アプリ(無料)で簡単に設定出来るので是非活用してみて下さいね!

まだまだ慣れずに絶賛練習中ですが、アーケードコントローラーをやめるつもりはありません(笑)。状況に応じてアーケードコントローラーと「Victrix Pro BFG」の二刀流で格闘ゲームを楽しんでいきますよ!

さて次回ですが、このコントローラーを携えまして…いよいよ発売!話題沸騰!「あの」格闘ゲームの最新作をプレイしていきたいと思います!!

お楽しみにー!!

岩澤俊樹さんプロフィール

アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助)、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。

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