グローバルでのゲーム開発を行うVirtuosが東京スタジオを設立――橋本真司氏、小野憲史氏を迎えたパネルディスカッションも【TGS2023】

発表会・イベント取材
0コメント TOKEN

シンガポールに本社を置くゲーム開発会社のVirtuos(ヴァーチャス)は9月21日、新たな開発スタジオとなるVirtuos 東京の立ち上げを記者発表会で明らかにした。

CEOのジル・ランゴリ氏によると、同社は2004年に中国・上海で共同開発を行うスタジオの一つとして設立。ハイクオリティのゲームを展開していく上で、コストを最小限にするべく、柔軟性のあるチームを持つことが重要であると考えているという。また、フランスや中国の西安などのスタジオの設立を経て、現在はシンガポールに本社を構えているが、すべてのスタジオで同一のツールを使うようにするなど、コストのコントロールに取り組んでいるようだ。

各スタジオでさまざまな開発実績を持つ同社ではあるが、アートスタジオも多数擁しており、さまざまなゲームにおいて重要な役割を担っているという。また、職場としての高い基準を得ている点にも誇りを感じているとのこと。そんな同社が、日本における初めての共同開発を行うスタジオとして設立するのが、Virtuos 東京となる。

ゼネラルマネージャーとしてVirtuos 東京を率いるギジャロ・ピエール氏によると、プロダクションマネージャーの中川亮氏、ビジネス開発マネージャーの荒井綾氏、といったスタッフが参加する小さなスタジオとして始動。また、日本での事業開発ニーズに対応するため、2009年からVirtuosの営業代理を務めてきたコンサルティング会社のカイオスと引き続き提携する。日本の市場においてはそれぞれの拠点のハブになり、日本にマッチしたゲーム制作を行っていきたいと抱負を述べるとともに、2024年末までの事業拡大を目標に、ゲームデザインとテクニカルアートのシニアレベルの役職者を積極的に採用するとしている。

後半では、橋本真司氏(ソニー・ミュージックエンターテインメント シニアアドバイザー)、小野憲史氏(IGDA日本事務局長 東京国際工科専門職大学講師)を交えてのパネルディスカッションを展開。ライブサービスのヒットタイトルが日本では出てこない理由についての話題では、橋本氏がRPGなどのジャンルで次のゲームを出すまでの期間の長さに触れつつ、それを埋める役割として前職の会社(スクウェア・エニックス)ではMMOに早めに着手したが、MMOの制作には多様なコストがかかることから、現在はMOタイプが中心になっていると分析。

また、小野氏からはライブサービスのみならず、グローバルで展開するタイトルが出てこない理由について言及。2000年代のMMO全盛期に上手く行かないタイトルが多数あった歴史に触れ、その背景としてそれぞれの地域でゲームの遊ばれ方や嗜好が違っていた点があり、自国内のみに向けた開発になっていったと振り返る。ただし、日本ならではのゲームジャンルであればまだ可能性があるのではないか、としていた。

一方、海外のさまざまなタイトル開発を見てきたランゴリ氏からすると、その問題点は海外と変わらず、各国のニーズに合ったローカライズをしっかりすることが必要だと語った。

また、日本ではメディアミックスという表現が馴染みのある、ゲーム業界外のIPを活用するトランスメディアIPに関しては、昨今では逆にゲームIPが映画やドラマに展開する例も増えていることなどに触れるなど、議論を交わしていた。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング