5月5日に東京 サントリーホール・大ホールで「ファイナルファンタジー」の公式吹奏楽コンサートツアー「BRA★BRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO 2024 with Siena Wind Orchestra」が開催された。ここでは昼公演の模様をお届けする。

「FF7 リバース」の楽曲も!ファンも一緒に演奏できる吹奏楽コンサート「BRA★BRA FINAL FANTASY」2024年ツアー東京公演をレポートの画像

本コンサートでは「ファイナルファンタジー(以下、FF)」シリーズの楽曲を“吹奏楽”アレンジで演奏するだけでなく、来場者とメンバーが一緒に演奏できる参加型企画などもを実施。制作総指揮は「FF」シリーズの作曲家・植松伸夫氏、演奏はプロの吹奏楽団シエナ・ウインド・オーケストラ、指揮は栗田博文氏が担当している。

2015年から2019年まで毎年行ってきたが、今回は5年ぶりに全国6都道府県を回る全国ツアーとして開催。期間が空いたためか、筆者同様に今回が初参加というファンも多く見られので、ここでは改めて「BRA★BRA FINAL FANTASY」について紹介していこう。

この「BRA★BRA FINAL FANTASY」の特徴は、なんといっても笑いあり、手拍子あり、「ブラボー」などの歓声ありと、観客が自由に楽しめること。ゲーム関係も含めてオーケストラの公演といえば演奏者も基本的に黒いフォーマルな衣装が一般的だが、演奏者がカラフルな服装で登場し、ときには小道具も用いてパフォーマンスしていたのも印象的だ。

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開演前には、植松氏が率先して声を上げる「ブラボー係」を決めるため会場を歩き回る場面も。多くのファンが任命してほしいとアピールを兼ねて「ブラボー!」と叫び、植松氏も「あとでそっちに行くから!」と気さくに声をかけていく。そんなこんなで開演すると、今度は栗田氏がサイズ的にとても収まらないサボテンダーのぬいぐるみを無理やりポケットへ突っ込みながら登場。そのサボテンダーをそっと椅子に座らせる……といった一連の流れで、ファンは早くも大笑い。

そんな穏やかな空気の中、まずは「FF4」「FF5」「FF6」「FF9」の「バトル2」「死闘」と「勝利のファンファーレ」のメドレーからスタート。テンポのいいバトル曲で会場のボルテージも高まり、さっそく「ブラボー!」の大歓声と拍手が巻き起こる。

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ステージに現れた植松氏は「BRA★BRA FINAL FANTASY」としては初めてサントリーホールに来たと話し、入り口が分からずうっかりグッズの販売列に出てしまったことを明かす。会場のファンへさらなる歓声や拍手を求めつつ、2019年ツアーのサプライズ曲としても披露された「Eyes On Me(FF8)」と、定番の「ビッグブリッヂの死闘(FF5)」へ。ボーカルが聞こえてきそうな伸びやかな演奏から、技巧を凝らしたアップテンポな曲へと移っていく。ここで植松氏は「FF7」で内蔵音源でのゲーム音楽の表現をやりきってしまったため、「FF8」でどうしたらいいか分からなくなってしまったとコメント。自信を失っていたところ、シリーズ初の歌唱曲である「Eyes On Me」を作曲する楽しさに救われたそうだ。

続いては、ファンならさまざまな形で何度も聞いているお馴染みの「FF」メインテーマをリコーダーで演奏する参加型企画だ。気合の入ったファンが多く集まったのか、空から降ってくるような力強いリコーダーの音色が会場を包み込む。さらにファンの歓声や拍手が演奏曲を決めるチャレンジ企画がスタートするが、2曲のうち「シーモアバトル(FF10)」が発表になった途端に会場から悲鳴が上がる。その喜びの声に後押しされたのか、この公演では「ハンターチャンス(FF9)」ではなく、FFシリーズで屈指の人気を誇る「シーモアバトル」が選ばれることとなった。

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「ルーファウスの歓迎式典(FF7)」は、オリジナルはもちろん2024年2月29日に発売した「FF7 リバース」でのサウンドが思い起こされたファンも多かったのでは。重厚な音色だけでなく栗田氏のホイッスルや演奏者たちのコーラスも響き渡り、気分はもうクラウド隊長に付き従うミッドガル第七歩兵連隊だ。こうして第一部は、ドラムソロも際立っていた「The Man With the Machine Gun(FF8)」で締めくくられる。

第二部はクラリネットやバスクラリネット、サックスやタンバリンなど小編成での「Fragments of Memories(FF8)」「Vamo'alla flamenco(FF9)」から始まる。なかでも「Vamo'alla flamenco」では演奏者たちが真っ赤な花を身に着けて現れ、「フラメンコ!」の掛け声や華麗なステップ&手拍子まで披露する。ちなみにこの演出は、制作総指揮を務めているはずの植松氏も知らなかったようだ。

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「あなたの5年間を教えてください」というエピソードを募集したアンケートの紹介コーナーでは「あばら骨が足りないことが判明した」「飲食店を始めたが終了した」など、悲喜こもごもの話題が飛び交う。このほか2組から「子どもが生まれるので植松さんに名前を付けてほしい」といった責任重大のお願いも寄せられ、植松氏は「FF4」に登場する双子の魔道士の名前「パロム」「ポロム」を挙げる。また、企画進行中だったもののコロナ禍で頓挫してしまったクルージングイベントもぜひ実現したいと意欲に燃えていた。このほかコンサート限定グッズについても触れ、スタンド付きアクリルキーホルダーでは何故か「ドラムチョコボ」の人気が低いと嘆く植松氏。非常に可愛らしいデザインなので、今後会場を訪れるファンはぜひこちらもチェックしてあげてほしい。

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新たなアレンジで届けられたのは、25周年を迎えた「FF8」の「Blue Fields」と、30周年を迎えた「FF6」の「街角の子供達」の2曲。どちらも頻繁にオーケストラなどで演奏されるものではないため、生で聞ける貴重な機会に。さらにゲストボーカルとして植松氏が率いるバンド「植松伸夫 con TIKI」から暁 -Xiao-さんが加わり、「FF10」を思わせるオリエンタルな衣装と共に力強く「素敵だね(FF10)」を歌い上げる。最後はもはや説明不要と言わんばかりに、数々のオーケストラでも恒例の「ザナルカンドにて(FF10)」「片翼の天使(FF7)」で一旦幕を閉じる。

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アンコールには「植松伸夫 con TIKI」(ピアノ:植松氏、ギター:岡宮道生氏、パーカッション:藤岡千尋氏、オートハープ:戸塚利絵氏)が集合し、暁 -Xiao-さんはエアリスの黄色い花のようなドレスで「FF7 リバース」のテーマソング「No Promises to Keep」を熱唱。来場者で行う「みんなで吹こう BRA★BRA FINAL FANTASY」では、ステージに上がり切れないかと思うほど多くのファンが思い思いの楽器で「マンボdeチョコボ」を合奏した。

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「着席して静かに聞く」という従来のオーケストラとは異なり、自分も演奏者として参加できるのが「BRA★BRA FINAL FANTASY」の魅力のひとつ。そして、なかなか「ブラボー!」と声を上げられないファンも少なくないだろうが、ここは感動を素直に歓声で伝えやすい場となっている。5月31日の福岡公演、6月22日の宮城公演のほか、8月12日に東京公演も追加となっているので、少しでも興味を覚えたらぜひ参加してみてほしい。

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趣味のゲーム系をはじめ、IT/ビジネス系などWeb媒体を中心に活動。AAAタイトルから乙女ゲーム、インディーズまで何でも遊ぶ雑食ゲーマー。あらゆる次元のアイドルと映画も愛してます。

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