カプコンが2024年9月6日に発売予定のPS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Windows/Steam)用ソフト「逆転検事1&2 御剣セレクション」。同作のプレイインプレッションとインタビューをお届けする。

目次
  1. リマスターによって、ミニキャラクターたちの全身アニメーションがより華やかに
  2. 裁判パートを廃しつつも、「逆転裁判」の楽しさをしっかりと受け継いだ「逆転検事」
  3. 御剣らしい新システム・ロジックチェスを追加した「逆転検事2」
  4. 橋本賢一氏&西田峻佑氏メールインタビュー

「逆転裁判」シリーズの人気キャラクター・御剣怜侍を主人公としたスピンオフシリーズである「逆転検事」。「逆転検事1&2 御剣セレクション」(以下、御剣セレクション)では、ニンテンドーDS向けに発売された「逆転検事」(2009年5月28日発売)と「逆転検事2」(2011年2月3日発売)の2作品がセットで収録される。

「逆転検事1&2 御剣セレクション」インタビュー&プレイインプレッション――リマスター実現のための最大と障壁となったのは?の画像

リマスターによって、ミニキャラクターたちの全身アニメーションがより華やかに

「御剣セレクション」では、従来の「逆転裁判」シリーズのリマスター作品と同様に、グラフィック面はHDリマスター化に伴い完全に一新されている。その際もっとも印象的だったのが、「逆転検事」シリーズ独自の要素となる捜査パートだ。

捜査パートでは、御剣を直接操作して2Dマップを自由に歩き回れる。
捜査パートでは、御剣を直接操作して2Dマップを自由に歩き回れる。

「逆転裁判」シリーズといえば、尋問を行う際のキャラクターの様々なユニークなアニメーションが大きな魅力の一つとなっているが、「逆転検事」の捜査パートではキャラクターの全身が見える状態でアニメーションが表現される(「逆転裁判」シリーズでは表示されるのはバストアップまで)。この捜査パートでのミニキャラクターは、ドット絵だったオリジナル版から大幅にリニューアルされており、イラストにより近い印象になった。

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今回筆者はPS4版をプレイしたが、大画面でプレイできるようになったことで、捜査パートでのキャラクターのアニメーションがかなり鮮明に認識できたことで「こんなにしっかりとアニメーションしてたんだ」と知ることができたのは嬉しい要素。ミニキャラクターについては、新しく作られた「モダン」に加えて、従来のドット絵を再現した「クラシック」の2つの方式をオプションで切り替えることもできる。

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「1」「2」のどちらからでも好きなタイトルからプレイできるようになっているだけではなく、各話ごとに任意のチャプターからスタートすることも可能。クリアしていないシナリオも最初から最終チャプターを選択できたりと、かなり自由度が高く、プレイヤーが読みたいところから読み進められる仕様になっている。

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他の「逆転裁判」リマスターと同じく、プレイヤーが操作しなくても自動で正解の選択肢を選んで進めてくれる「ストーリーモード」機能は「御剣セレクション」でも追加されている。

ただし捜査パート中にストーリーモードに切り替えると、パートの冒頭からのやり直しとなる。そのため本作の捜査パートでは、「正解が分からなくなった時だけストーリーモードに切り替える」といったプレイはやり辛くなっている点は注意が必要(途中でストーリーモードを解除することは従来通り可能)。ここは不便に感じられた点だが、プレイヤーがミニキャラを直接操作するという、シリーズ内でも特殊なパートだけにやむを得ないところか。

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また今回のリマスターでも、新たにギャラリーモードが追加されており、キャラクターの設定画だけではなく、ミニキャラクターのアニメーションも再生できるようになっていて、アニメーションをじっくりと鑑賞できる。中でも「逆転裁判」シリーズにも登場するライバル検事・狩魔冥のムチモーションや、「逆転検事2」1話に登場する大統領のボディガードである内藤馬乃介の銃回しモーションは必見の出来だ。

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「1」「2」共に収録されているBGMも再生可能で、ゲーム内でも「ここぞ」という場面で流れる大人気楽曲である「追求」については、曲の盛り上がる部分からスタートする前奏なしVer.や、完全新規アレンジも収録されている。

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筆者は「逆転裁判」を含めたシリーズのあらゆる全BGMの中で、「逆転検事2」の「追究 ~つきとめたくて」が一番のお気に入り楽曲だったので、これにはかなりテンションが上がった。

裁判パートを廃しつつも、「逆転裁判」の楽しさをしっかりと受け継いだ「逆転検事」

「逆転検事」の大きな特徴となっているのが、「逆転裁判」シリーズではおなじみの裁判パートが存在しないことだ。

その代わり、「逆転検事」では「逆転裁判」シリーズの裁判パートにおける「尋問」に相当する、対決パートが発生する。対決パートは捜査パートの合間に挟まってくるので、「逆転裁判」の調査パートと裁判パートがシナリオ中入り混じっているような構造になっている。「逆転裁判」シリーズを楽しんだことがあるのなら、「逆転裁判」らしさをしっかりと感じつつも、同時に明確に「逆転裁判」とは違うという新鮮さも味わえるだろう。

時に尋問相手を「ゆさぶり」、ムジュンに証拠品を「つきつける」流れは、「逆転裁判」の裁判パートとほぼ同様だ。
時に尋問相手を「ゆさぶり」、ムジュンに証拠品を「つきつける」流れは、「逆転裁判」の裁判パートとほぼ同様だ。

「逆転検事」独自のシステムである「ロジック」も特徴の一つ。これはは、調査で得た様々な情報を「ロジック」として結びつけてまとめる(「割れたガラスの破片」と「レンズの欠けたメガネ」という2つの情報を合わせて、「被害者のメガネが割れた」と推測するなど)ことで、真相に近づくための手がかりを得られる。

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ただし、この時に誤った組み合わせを作ってしまうと、ライフに相当する「真相ゲージ」が減少し、ゼロになるとゲームオーバーとなる。「真相ゲージ」は、他にも尋問で誤った証拠をつきつけてしまった際などでも減っていく仕組みで、「逆転裁判」の裁判パートにおける心証ゲージが常に存在している状態に近い。一度のミスで減るゲージの量はさほど多くなく、回復するタイミングも多いので、難易度が高いというわけでは決してないのだが、常にゲームオーバーになる可能性が存在しているため、ゲームプレイを通して全体的にほどよい緊張感が出るようになっている。

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「逆転裁判」の探偵パートは、とにかく情報を集めておくためのもので、裁判パートに入ってからそれらを一気に結びつけて真相に辿り着く……といった流れが多いが、「逆転検事」では、ある程度情報が集まったらその都度推理を積み立てていき、理論立てて真相に辿り着くといった構造になっている。このあたりは、ロジックを重視する御剣らしさがストーリーの構造にも反映されているように見えるのが面白いところだ。

なお1作目の「逆転検事」は、時系列としては「逆転裁判3」の少し後、海外出張から戻ってきた御剣が、自分の執務室で見知らぬ男の死体を発見したところから物語がスタートする。「1」は1話以降も御剣が事件の当事者になることが多く、時には犯人扱いされたり、時に誘拐犯に襲われて攫われたりと、ハラハラするストーリー展開が多い。

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スピンオフという位置づけだが、「逆転裁判」~「逆転裁判3」に登場した証人たちが次々に再登場するファン向けの要素もあり、それまでのシリーズを遊んだことがあればより楽しめる。御剣の相棒的なポジションとして、名脇役ともいえる刑事の糸鋸圭介の出番が多いのもファンとして嬉しいポイントだ。

「逆転検事1&2 御剣セレクション」インタビュー&プレイインプレッション――リマスター実現のための最大と障壁となったのは?の画像
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御剣らしい新システム・ロジックチェスを追加した「逆転検事2」

一方の「逆転検事2」では、「1」のラストから2週間後、西鳳民国の大統領・王帝君の暗殺事件未遂に巻き込まれる形で御剣の物語はスタート。「逆転裁判」シリーズも含め、1話のエピソードというのは、総じてシステムをプレイヤーに理解してもらうためのチュートリアル的な短めのシナリオであることが多いのだが、「逆転検事2」はやや特殊で、1話の時点でも他のシリーズの2話以降に匹敵するボリュームと内容の濃さを誇る。

「逆転検事1&2 御剣セレクション」インタビュー&プレイインプレッション――リマスター実現のための最大と障壁となったのは?の画像

とくに注目のポイントが「逆転裁判2」に登場した“コロシヤ”こと虎狼死家左々右エ門が重要な役割で再登場すること。「逆転裁判2」をプレイしているかいないかで、かなり印象が変わるエピソードでもあり、なまじ過去の出来事を知っているプレイヤーほど陥りやすい思い込みがあったりと、1話から「やられた!」と思える展開の連続となっている。

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なお今回のリマスター版では、いきなり「2」から始めることも可能だが、「1」との関わりが深いストーリーでもあるので、どちらも未プレイであれば「1」→「2」の流れでプレイするのがオススメだ。

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ロジックを組み立てながら真相に近づいていく基本的なシステムは「1」と同様だが、「ロジックチェス」と呼ばれる新システムも追加されている。「逆転裁判」シリーズのサイコ・ロックに近い、相手が隠している情報を引き出すためのシステムで、相手の発言に対して適切な選択肢を選べれば、相手の新しい証言を引き出すことができる。

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ロジックチェス中は、普段の真相ゲージとは別の専用ゲージがライフ的な役割を果たすが、こちらは選択を誤った時だけではなく、選択肢を選ぶまでの時間経過でもゲージが減少する仕様。リアルタイムで相手と駆け引きしているような感覚を味わえる、「2」ならではの要素になっている。

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筆者はオリジナル版の発売当時に「1」「2」共にプレイしており、今回は約10年ぶりにプレイした形となったが、その魅力は今遊んでもまったく色褪せていないと感じた。筆者のように一度遊んでからかなりの時間が経ったプレイヤーは、ストーリーの細部までは覚えていないと思うので、「あー、こんなゲストキャラいたな」「こんな事件あったな」と懐かしい気持ちに浸りつつ、同時にほぼ新作に近い感覚で楽しめるはずだ。

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本作はリマスターも4作目ということもあり、ギャラリーやサポート機能も一連のリマスターシリーズの中でももっとも充実しており、ファンアイテムとしての価値も高い。

もちろん、今まで「逆転検事」をプレイしたことがないなら絶対にプレイするべきだ。とくに「逆転検事2」はシリーズの中でも非常に完成度の高い作品であるので、今回のリマスターをきっかけに、是非多くのプレイヤーに遊んでいただきたい。

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橋本賢一氏&西田峻佑氏メールインタビュー

ここからは、本作のプロデューサーを務めた、カプコンの橋本賢一氏と西田峻佑氏にご回答いただいたメールインタビューの内容を掲載する。

橋本賢一氏
橋本賢一氏
西田峻佑氏
西田峻佑氏

――今回「逆転検事」2作をリマスターすることになった経緯を教えてください。

西田氏:2022年なかばから開発を始めました。先に発売されていたコレクションの評判も良く、国内・海外でも新しく「逆転裁判」を知った方や遊んでくださる方が増えていたことと、逆転シリーズすべてを今のハードで遊べるようにしたいと考えていましたので「逆転裁判456」の開発の途中から企画を開始しています。多くのユーザーから「逆転検事」の要望は頂いていましたので、「逆転裁判456」に続いて「逆転検事1&2」も実現させることができて嬉しいです。

――「逆転検事」シリーズで主人公を務める、御剣怜侍というキャラクターの魅力はどんな点だと考えられていますか?

西田氏:御剣の普段のクールなふるまい、天才検事としてのカッコいい部分と、たまに見せるどこか抜けた一面のギャップだと思います。「逆転検事」では御剣の華麗な逆転劇はもちろん、個性的なキャラとのやりとりが多くありますので、新しい魅力を見せてくれると思います。

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――「逆転検事」は「逆転裁判」シリーズと、リソースやシステムが違っている部分も多いと思うのですが、とくにリマスター化の上で大変だった部分はどこでしょうか。

西田氏:「逆転検事」シリーズの特徴であるミニキャラクターのリマスター化が最も大変でした。主人公の御剣を始め、ドット絵で表現されたキャラクターを新規グラフィックで全て描き下ろしています。

ちょっとした指の動きや顔の表情など、ドット絵では表現できなかった細かな部分も作りこんでいますので、キャラの魅力をよりダイレクトに感じて頂けると思います。

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――UIについて、オリジナル版の2画面からの変更は「王泥喜セレクション」への移植である程度ベースはできていたと思うのですが、「逆転検事」のシステムならではの対応というのはありましたか?

西田氏:今回はスマートフォン版をベースに移植対応を行ったこともあり、2画面から1画面への変更はそれほど苦労しませんでした。メッセージが出るウィンドウやボタン表示、オプション画面などは「王泥喜セレクション」を踏襲しつつ「逆転裁判」シリーズのスピンオフ作品ということでUIは御剣らしさを意識したデザインにしています。

――立ち絵だけでは分からなかったキャラクターの豊富なアニメーションを楽しめるのも「逆転検事」シリーズの魅力だと思います。とくに注目して欲しいアニメーションはありますか?

西田氏:全キャラ注目してほしいのですが、特に一条美雲の髪の動きや「逆転検事2」の1話に登場する内藤馬乃介のガンアクション、2話に登場する折中秀治のシャドーボクシングに注目して頂けると嬉しいです!

歩き、走りといった基本的な動作や髪、衣服の揺れなど、動きもより滑らかになっていますのでクラシックモードのドット絵と比べてみてください。

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――リマスターされた「モダン」以外に、従来のドットに近い「クラシック」の2つから選択できるようになっていますが、この仕様にした理由を教えてください。

西田氏:グラフィック全てを高画質にするうえで、ミニキャラクターをどう高画質にするかは非常に悩みました。試行錯誤した結果、イラストタッチの新グラフィックでいくことにしたのですが、劇的に変わるため、思い入れのあるドットのミニキャラでも遊んで頂きたいとも考えていました。プログラマーにも少し無理を言ってドット絵も残し、切替できるという形にしました。

ミニキャラが動き回るのは「逆転検事」シリーズ独自の特徴なので、キャラ図鑑では動きを見て楽しんで頂けるようにしています。そうした経緯もありどちらでも遊べる仕様にしています。

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――モダンについては完全新規、クラシックスについては当時のリソースをベースにして制作されたのでしょうか。

西田氏:モダンは完全新規で、ドット絵のポーズや動きのタイミングを参考に制作しました。

クラシックはモバイル版のリソースをそのまま使用しており、DS版に比べキャラクターのシルエットが若干滑らかになっています。ドットの場合はやはり背景との差がでてしまうので、クラシック設定では背景のマップも少し粗くして、ドット絵と馴染むようにしています。

――今回も操作せずに物語を楽しめる「ストーリーモード」が用意されていますが、捜査パートの自動化など開発上苦労したところはありますか?

西田氏:まさにその捜査パートを自動で進めるという仕様が苦労したところです。

ストーリーモードは、予め定められたルートに沿って進行する仕組みになっています。自由に動き回れる捜査パートでは、アイテムの入手や会話のタイミング、それまでの移動の過程がプレイヤーごとに異なるため、ストーリーモードをどう落とし込むかが課題でした。

最終的に、想定外のバグを回避するため、捜査パート中にストーリーモードがONにした場合は、直前の捜査開始時点まで巻き戻るように仕様にしました。通常の会話シーンや、対決パートでは従来のシリーズと同じように、そのままONにすることができます。"

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――今回、ギャラリーの楽曲の中で「追究」に前奏なしver.が収録されていました。これはユーザーからの要望が高かったからでしょうか?

西田氏:「追究」は人気のある曲なので、前奏有り/無しの両方とも迷わず収録しました。アレンジBGMもしっかり両方用意しています。

――「逆転検事2」は海外ローカライズ自体が初となると思うのですが、ローカライズにあたって大切にした部分や苦労した部分を教えてください。

西田氏:まずスケジュールとクオリティの両立は大変でした。今回初翻訳なので、キャラクターの名前も日本語の名前に合わせて翻訳されています。謎解きも言語によって解けないといったことがないようにしないといけません。そのため翻訳者はゲームのシナリオ、トリック、伏線をしっかり理解するところから始めてもらっています。

また舞台が日本ではなくなっていますので、ジョークや食べ物も他言語版では日本語と同じような親しみをもてるものに変えています。会話中の演出、SE等も言語ごとにしっかりと調整されています。

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――今回のリマスターにあたって、とくにこだわったポイントがあれば教えてください。

西田氏:ミニキャラクターを新しく描き起こしたことはモチロンこだわりポイントですが、今回の移植では、様々なハードで遊んで頂くことを想定しているので、コントローラ・キーボード・マウス操作のどれでも違和感なく遊べるようUI全体を見直しました。

また、画面を16:9のフルHDグラフィックに対応するため、背景やイベントカットも左右を新たに描き足したりしています。オリジナル版を遊んだことがある方にも新しい発見があるかもしれません。

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――本作で「逆転裁判」に関連したシリーズ作品がすべて現行ハードで遊べるようになったかと思います。これほど長くシリーズがファンに愛される要因になったのはどんな部分だと感じられていますか?

橋本氏:現行ハードへの移植を望む声は大変多く、開発にも届いていましたので、ようやくお届けすることができます。

面白いシナリオやゲームシステム、魅力的で個性あふれたキャラクター、そしてピンチからの”逆転”。こういった部分が長く愛していただける理由なのではないかと思います。

「逆転検事1&2 御剣セレクション」インタビュー&プレイインプレッション――リマスター実現のための最大と障壁となったのは?の画像

――発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

西田氏:「逆転検事」を楽しんでいただけるよう、遊びやすさとグラフィックを他のセレクションと同じように向上させています。

もはやリメイクという反応も頂いていますが、ストーリーはそのまま、遊びやすく見て楽しむことにもこだわった追加の作りこみになっています。初プレイの方は御剣の物語を楽しんで頂き、一度プレイされている方もワクワクしながら遊んで頂けると思います。

ギャラリーも「逆転検事1&2」をとことん楽しめる内容にしていますので、隅々まで楽しんで頂けると幸いです。

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ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。WEBのアニメ・ゲーム系媒体を中心に、様々なゲームの攻略本にもライターとして関わらせていただいています。ガンプラと美少女フィギュアに部屋のスペースを専有され、自分の生活空間がどんどん狭くなっているのが最近の悩みのタネに。ここ数年は「原神」を毎日プレイするのがすっかりに生き甲斐になりつつあります。

※画面は開発中のものです。

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