千葉・幕張メッセにて9月26日~29日にかけて開催の「東京ゲームショウ2024」。インティ・クリエイツブースで試遊出展されている「カルドアンシェル」のプレイインプレッションをお届けする。

目次
  1. チュートリアルからも伝わってくるカードバトルの骨太感
  2. 「白き鋼鉄のX」のダンジョンでは“変身”のカードが登場

2024年10月24日に発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト「カルドアンシェル」。本作は、300種以上のカードと、50の歌を駆使して戦う、デッキ構築型のローグライトカードバトルRPGとなっている。

「カルドアンシェル」はカードバトルが想像以上に骨太なローグライトRPGだった!体験版になかった「白き鋼鉄のX」のダンジョンもプレイ【TGS2024】の画像

プレイヤーは、ネットにまつわる事件を解決するゲーミングチェア探偵「ネオン」となり、開発中のフルダイブゲームに、他のゲームのキャラクターが現れる事件を追う。作中に登場するゲームは架空の作品からだけではなく、インティ・クリエイツのゲームキャラが登場する点も特徴だ。

「カルドアンシェル」はカードバトルが想像以上に骨太なローグライトRPGだった!体験版になかった「白き鋼鉄のX」のダンジョンもプレイ【TGS2024】の画像

すでにSwitch/Steam向けの体験版も配信されているが、筆者は今回が初プレイ。ということで、チュートリアルダンジョンを一度プレイし、さらに体験版未収録である「白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT(以下、白き鋼鉄のX)」のダンジョンもプレイさせていただいた。順を追って紹介していこう。

「カルドアンシェル」はカードバトルが想像以上に骨太なローグライトRPGだった!体験版になかった「白き鋼鉄のX」のダンジョンもプレイ【TGS2024】の画像

チュートリアルからも伝わってくるカードバトルの骨太感

チュートリアルダンジョンではゲームの進め方を紹介。主にカードが持つ役割やバトル中の流れを教えつつ、後半では実際にダンジョンの攻略に挑むといった感じだ。

筆者がプレイした率直な感想は、プレイしながら理解するのが一番手っ取り早いゲームだということ。とはいえそれでは芸が無いので、最低限知っておきたい点をここで触れていく。

まず前提として、プレイヤーと敵がそれぞれ3×3のマス目に配置され、それぞれ順番に行動していくのが本作の基本的な流れだ。自身のターンで行うのは基本的に敵への攻撃、もしくは敵が攻撃を繰り出す地点からの移動となる。その際に用いるのがデッキにあるカードたちとなる。

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カードにはそれぞれ攻撃に必要なコスト、移動できる方向が書かれていて、使用する際はどちらかを選択することになる。ダメージ度外視で攻撃を繰り出すことも可能ではあるが、HPはそのまま持ち越しになるので、極力ダメージを受けないようにしておくのが確実だろう。

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また、敵側は自身のターン以外にも時計のマークのカウントが0になった時に反撃を行ってくる。敵を倒しきるか、次のターンに引き継ぐか、などが戦略の分かれ道にもなってきそうだ。

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ここまでお伝えしたのがバトルの基本であり、加えて敵の攻撃力を減少させたり、バランスを減少させたりする「ブレイク」、敵のタイムカウントが1の時にタイミング良く攻撃することで回避しながら反撃できる「アクション」などの効果を持つカードが存在する。それらを駆使することはもちろん、最終的にどのような構成でデッキを構築していくのかを考えるのも本作の面白さになっている。

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さらに、本作のバトルで最も大事になってくるのがディーヴァの存在。所持しているディーヴァごとに設定された条件を満たすことで、固有の能力によってプレイヤーをサポートしてくれる。複数のディーヴァの効果を発動することもできるほか、ディーヴァのライブを発生させた際にはカードごとの必殺技もデメリット無しで発動できるため、基本戦略としてディーヴァのライブを発生させることは求められてくる。

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「白き鋼鉄のX」のダンジョンでは“変身”のカードが登場

ここまでの話を踏まえると、本作がいかに頭を使うゲームになっているかが理解できるだろう。その中で今回プレイできた「白き鋼鉄のX」のダンジョンを通して、多様性のあるカードバトルの一端を確認できた。

同ダンジョンに登場するカードの特徴は“変身”の効果を持つこと。変身のカードを攻撃、もしくは移動のいずれかで使用すると、同名のカードを全て特定のカードに変化させることができる。ディーヴァとして仲間にしたモルフォが、まさに変身を持つカードが有利になる能力を持っており、自ずとデッキも変身の効果を持つカードを中心に編成していった。

「カルドアンシェル」はカードバトルが想像以上に骨太なローグライトRPGだった!体験版になかった「白き鋼鉄のX」のダンジョンもプレイ【TGS2024】の画像
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カードプールに関しては1ターンにつき手札が5枚となり、その上で捨札からカードを戻すことができるカードなども用意されているため、毎ターン出すカードを厳選するというよりは、よりディーヴァを活用したり、相手に効果的なダメージを与えたりできるカードをチョイスしていくことになりそう。とはいえ、自身の攻撃にばかり気を取られると相手の反撃を受けてしまうわけだが……。

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また、先ほどは触れなかったダンジョンの進み方に関しては、単にエリアを進んでいくのみならず、エリアを制圧することによる報酬、敵がいるエリアに侵入する際に上がっていく「メモリゲージ」の管理、バトル勝利時に発生するランダムイベントの恩恵など、いくつもの要素を意識する必要が出てくる。ダンジョンとバトル、それぞれを攻略していくイメージで進めていきたいところ。

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東京ゲームショウ2024での試遊時間は30分となっているが、正直なところダンジョンを全て攻略するにはかなりのハードルが要求される。実際にプレイされる際には今回お伝えした情報を補助線にしつつ、ゲームへの理解から始めることをオススメしたい。そうすれば、自ずと本作の面白さが見えてくるはずだ。

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2011年イクセル入社後、Gamerをはじめとした媒体の運営に携わる。好きなジャンルはRPG、パズル、リズム、アドベンチャー(ほぼギャルゲー)。実はゲームよりもアニメが大好きです。

東京ゲームショウ2024

※画面は開発中のものです。

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