ビーライズは、広島大学病院が推進する小児がん患者向けの治療支援VRコンテンツ「VRはたらく細胞」の制作に参画すると発表した。
本プロジェクトは、子どもたちが自らの体内で起きていることをアニメ「はたらく細胞」のキャラクターとともに体験し、治療への理解を深めることを目的としたものとなっている。
広島大学病院が講談社の協力を得て2023年6月にプロジェクトが開始されると、広島大学基金として1,500万円以上の寄付が集まるなど、注目度の高いプロジェクトとなっている。医療・教育・エンターテインメントを融合させた革新的な試みであり、全国の病院での無料展開も予定されているとのことだ。

以下、発表情報をもとに掲載しています
小児がんは毎年2,000人以上が発症し、厳しく辛い治療を受けています。がん細胞を完全に死滅させなければならないため、最大強度の治療に耐えることになります。子どもたちはなぜ治療が必要なのか分からないまま、長期の入院生活を余儀なくされるケースもあり、メンタルケアの重要性が指摘されています。
「自分の体の中で細胞たちが戦ってくれている」―VRだから伝わる感覚―
今回のVRコンテンツでは、ユーザーが小さくなって自分の身体の中に入り込み、赤血球と一緒に酸素を運び、白血球と共に細菌と戦うなど、物語の主人公のような体験が可能です。これにより、子どもたちは治療中の自分の身体の中で、目には見えない「味方=細胞たち」が必死に頑張っていることを肌で感じることができます。
この体験が、
・治療への前向きな気持ち
・身体への理解と信頼
・「ひとりじゃない」という安心感
につながることを期待しています。
ビーライズが描く未来 - XRで人類の限界を超える
当社は、「人類の物理的な制限を、デジタルの力で超えていく」ことをミッションとし、XR(VR/AR/MR)技術を軸に社会課題の解決を目指しています。医療分野においては、XRを活用した診療現場支援や教育、メンタルケア領域におけるイマーシブ体験の提供など、数多くの実績と挑戦を重ねてきました。
今回のプロジェクトは、当社がXR技術によって「人の理解」「共感」「希望」を創出できることを社会に証明するものです。これからもAIやデジタルツインとの融合を通じて、より良い医療環境と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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