バンダイナムコエンターテインメントが、2025年6月7日・8日に横浜アリーナで開催した「テイルズ オブ フェスティバル 2025」(以下、「テイフェス2025」)。ここでは、6月8日に行われたDAY2の模様をお届けする。

6月8日公演出演者(敬称略)
小野坂昌也(総合司会)「テイルズ オブ シンフォニア」ゼロス・ワイルダー役
小清水亜美(サブ司会)「テイルズ オブ ベルセリア」エレノア・ヒューム役
皆口裕子「テイルズ オブ エターニア」ファラ・エルステッド役
野田順子「テイルズ オブ エターニア」チャット役
小西克幸「テイルズ オブ シンフォニア」ロイド・アーヴィング役
鈴木千尋「テイルズ オブ ジ アビス」ルーク・フォン・ファブレ役
桃井はるこ「テイルズ オブ ジ アビス」アニス・タトリン役
鳥海浩輔「テイルズ オブ ヴェスペリア」ユーリ・ローウェル役
森永理科「テイルズ オブ ヴェスペリア」リタ役
竹本英史「テイルズ オブ ヴェスペリア」レイヴン役
斎藤千和「テイルズ オブ ヴェスペリア」パティ・フルール役
木村良平「テイルズ オブ ゼスティリア」スレイ役
浅倉杏美「テイルズ オブ ベルセリア」ライフィセット役
佐藤拓也「テイルズ オブ アライズ」アルフェン役
加瀬康之「テイルズ オブ アライズ」テュオハリム役
アーティスト
榎本くるみ「テイルズ オブ ジ アビス」
misono「テイルズ オブ シンフォニア」「テイルズ オブ ザ テンペスト」「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」
開演直前の影ナレにはチャット、ライフィセット、パティが登場。どちらが本イベントの船長に相応しいか、お宝(ロマン)を見つけられるかで勝負することになる。続いてステージには小野坂さん、小清水さんが登場。キャラ名のコールには、楽屋でスタンバイしているキャスト陣も非常に喜んでいるとファンへお礼を伝える。
DAY1に続きテーマである「冒険」や描き下ろしイラスト、島をモチーフにしたセットにも触れていくが、DAY1とは少し様子が変わっていた模様。小清水さんが宝箱から入手した大量の虫のオモチャをファンへ配ったり、念願のフロートに乗れた小野坂さんが「我は『テイルズ オブ』の王なるぞ!」と宣言したりする一幕も。司会は初のため最初は緊張していた小清水さんだったが、どんなコールがほしいか聞かれると「激マブ!」と答える肝の据わった様子も見せる。ちなみに男性陣を代表して小野坂さんは「キャー!(間を置いて)カッコイイ!」をファンにお願いし、高度なコールにも関わらずファンは美しく足並みを揃えていた。




スペシャルスキット「時に埋もれし秘宝を探せ!~テイルズ オブ 海賊団~」では、伝説の島を目指すチャット、ファラ、レイヴン、リタが登場。一足遅れてパティ、ユーリ、アニス、エレノア、ライフィセットも現れ、それぞれがバトル、金銀財宝など海賊へのロマンを高めつつ合流する。

先行していたロイド、ルーク、ゼロス、さらにスレイ、アルフェン、テュオハリムも加わり、まだ調査しきれていない森と、突然現れたという遺跡を手分けして回ることになる。「女神像があるかも……?!」という妄想で一方的に盛り上がるレイヴンとゼロス、財宝を見つけた場合の取り分でアニスに丸め込まれるロイドやルークといったドタバタ劇を挟み、手応えのある戦闘を求めるユーリはテュオハリムやアルフェンと共に魔物を倒すべく移動する。

チャットたちはスレイのサポートを受けながら、さまざまな技術の入り混じった遺跡を探索していく。森を探索するパティたちも「テイルズ オブ」シリーズに登場する多彩な生き物に出迎えられていた。ここでルークは、アニスは財宝目的でここに来たわけではないことに気づく。
別の場所ではユーリたちが魔物と戦っていると、そこへ突如シュヴァーンが出現。テュオハリムが感じた謎の気配の正体は彼だったようで、問答無用で襲い掛かる。

チャットたちも遺跡の調査を進めており、うっかり罠を踏んだゼロスが「俺は悪くねえ!!」と抗議してファンの笑いを誘う。パティ一行も「のじゃー!」を連呼しながら調査を続けていたが、魔物の出現でピンチに。彼らの危機を救ったのは、シークレットゲストの大谷育江さん演じるイオンだった。ちなみに魔物はイオンを出迎えた際の大歓声に恐れをなして逃げ出したらしく、アニスはイオンのためにこっそり島を訪れていたことも判明。仲間の無事を優先するため、パティたちは一度引き返すことになる。

遺跡をさ迷っていたはずのチャットたちの眼前へ、急に外の景色広がる。それはファラにとって辛い思い出の場所、レグルスの丘だった。人の記憶によってさまざまなモノが生み出されるこの場では、辛い記憶も再現させられるのではとゼロスが推測。ここで会場のファンとファラが一丸となて「イケる、イケる!」をコールし、ファラが元気を取り戻す。
ユーリたちもパティたちと合流し、情報を共有。改めてチャットたちの救出に向かおうとするが、そこへシュヴァーンと長髪のルークが立ち塞がる。鈴木さんが恒例となった1人2役での会話劇を繰り広げならが、ルークがティアに誓った決意を示してシュヴァーンと長髪のルークを撃退する。ここでイオンたちは辛い過去の記憶を乗り越えるため、大切な思い出を呼び起こすことを思いつく。
チャットたちの前は現れたのは、イオンと浅からぬ縁のあるシンクだった。多くの戦いを乗り越えてきたからこその、彼らの味わった苦しみや絶望から生まれたという魔物を従えて襲い掛かってくる。
そこへイオンたちが加勢に加わり、会場のファンへ想いを届けるよう呼びかけていく。サインライトに乗せられた感情を受け止め、ライフィセットたちは自分自身を奮い立たせるセリフを繰り出しながら応戦。優勢と思われた中、ファラは暗闇に囚われてしまうが、優しく寄り添うリッドとの思い出で自分を取り戻す。最後はチャット&パティがトドメさし、周囲は光に包まれ……これからも続いていく彼らの冒険は、ひとつの終わりを迎える。


そんな物語を締めくくるのは、テレビアニメ版「テイルズ オブ ジ アビス」のエンディングテーマ「冒険彗星」だ。さらにゲーム版のテーマソング「カルマ」をカバーしてくれるという嬉しいサプライズも。鈴木さんや桃井さん、大谷さんも「ジ アビス」への熱い想いを語り合い、とくに鈴木さんはタイトルテーマソングカバーLIVEを実施した2020年のイベントについて胸の内を語っていた。



「イケる、イケる!」を一緒に言えてご満悦の木村さんが「テイルズ オブ」への愛を炸裂させる挨拶などを挟み、トークコーナーへ。皆口さんは緊張していた様子もありつつ、2022年に朗読劇シリーズ「TALES OF READING LIVE」として「エターニア」の単独イベントがあったと振り返る。野田さんはその際、出演キャストと写真を撮れなかったのが心残りだったため、今回は皆口さんとしっかり写真を撮ったそうだ。また、スペシャルスキットでもキャラクター的に先導しなければいけなかったのも大変だったとコメントしていた。
シークレットとして登場した大谷さんは、イオンもシンクもアドリブで弾けられるタイプのキャラクターではないこともあり、このノリについていくのに必死だったようだ。竹本さんは別に衣装を用意してきたものの、今回の冒険をイメージしたステージに私服が似合ってしまったため着替えを断念したと裏話を明かす。斎藤さんも、ユーリへの大歓声を一緒に浴びれて楽しかったと笑顔を見せていた。




「テイルズ オブ」シリーズ30周年を記念し、名シーンを振り返る「名シーンプレイバック」のコーナーでは、さまざまな名シーンを描き下ろしイラストや映像、生アフレコで堪能。「エターニア」「シンフォニア」「レジェンディア」「ジ アビス」「ヴェスペリア」「ベルセリア」で描かれた悲痛な裏切りの告白や涙を誘う切ない別れ、強い決意を示す場面などが再現された。








ファンを涙に濡れたまま帰すわけにはいかないということで、バラエティスキット「海に眠る秘宝を探せ!~テイルズ オブ トレジャーフィッシング!~」がスタート。島から帰る途中の穏やかすぎる空気ゆえにアルフェンへ悪態をつこうとするアニスを「炎上するから!」とルークが止める中、パティとチャットの情報からお宝を釣り上げることになる面々。チャットは「アイフリードの子孫」としてのプライドから対抗心をむき出しにするが、パティはやや困惑する……など、ここでは色々な裏事情も交えたメタ発言がたっぷり繰り広げられる。


そこへスレイとイオンの導師コンビが釣りを止めるよう呼び掛ける。どうも宝の海には、未来永劫末代まで呪われるアイテムがあるらしいのだ。それは危険だと一部のメンバーは諦めようするが、本物の釣り竿を持ちだしたロイドが何らかの壺を引き上げる。


テュオハリム、スレイ、イオンが壺を鑑定するフリをして近づくことにし、まるで某ナントカ鑑定のような画面を経て価値は100ガルドと判明。今度はユーリが宝石付きの指輪を釣ってしまい、レイヴンが最終的に痛い目を見る嫌な予感を誤魔化しつつ鑑定する。先ほどまでゼロスにすり寄っていたアニスは、今度はユーリに近づこうとするものの「のじゃ」すら忘れかけた本気のパティが立ち塞っていた。
エレノアたちも続き、釣り上げたのは金貨の入った宝箱だった。しかし金貨に見えたのはお菓子で、小西さんの衝撃的な姿を捉えた写真がスクリーンへ映し出される。これにはファンのみならず、ステージのキャストも爆笑の渦に包まれた。
さらに宝物探知機の反応に合わせてレイヴンが釣り上げたのは、キャラクターの名前が書かれた謎のスロットだった。ここからスロットのもつ呪いの力によってシュヴァーンとレイヴン、ルークがアッシュと同時に存在する状態に。レイヴンは困惑していたが、ファラの「イケる、イケる!」に押され1人2役の演技を強制させられる。アルフェンとベンウィック、イオンとシンク、エレノアとフェニモール、パティとハリエットとついには「レジェンディア」の面々まで巻き込む事態に。

元に戻すためのお宝を探すことになり、フルル、ノルミン、ビバ美が釣り上げられ、テュオハリムはもはや恒例となったヤシの木を釣る。さらにスレイ、リタ、ライフィセットは呪いを完全に断ち切るため、壮大な詠唱から「インディグネイション」を決めていく。別作品のキャストがライフィセットやテュオハリムといった難しいキャラクター名やイントネーションに苦戦する場面もありながら、物語は今度こそ幕を閉じた。

イベント終盤には「シンフォニア」に登場する天使の羽を背負ったmisonoさんがステージへ。「Starry Heavens」から、ファンからの要望を受けてこの日のために実現したメドレー「VS」「with you」「そして僕にできるコト」「Tales...」「二人三脚」を熱唱。会場をゆっくりと歩き、ハイタッチをしたりサインボールを投げたりとファンサービスたっぷりの時間を過ごす。


さらに、カバー曲もスペシャルメドレーで披露。「progress」「Hello, Again~昔からある場所~」「風ノ唄」「White Light」「天空のカナリア」のサビ部分をメドレーとしたもので、これに合わせた特別映像も届けられる。締めくくりは「ホ・ン・ト・ウ・ソ」と、「シンフォニア」関連の曲を網羅しながら計12曲を歌唱し、ファンやスタッフへ心からの感謝を伝えていた。

最後は、小野坂さんの音頭で「ビバ!」「テイルズ オブ!」のコールを行い、4時間以上に渡った本イベントは終了。最後にルーク、アッシュ、イオン、シンクの職人芸を見せつける影ナレのほか「テイルズ オブ」シリーズのリマスタープロジェクト続報が夏に行われるとアナウンスされたので、詳細を楽しみに待っていよう。




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