千葉・幕張メッセにて9月17日~20日にかけて開催された「東京ゲームショウ2026」。SELECTED INDIE 80ブースに出展された「Adap+ation」のプレイレポートをお届けする。
本作は、札幌市立大学大学院のデザイン研究科に所属、実験的なメディアアートを複数制作しているクリエイター・石崎航琉氏が開発中のタイトル。ブースに書かれていた「ルールそのものを解くパズルゲーム」という一文に惹かれ、プレイしてみた筆者が夢中で楽しんだタイトルだ。

ヒントもなく途方に暮れる序盤、やがてルールに気付けたときの快感がクセになる
「Adap+ation」で出題されるパズルの基本は、「4×4、16個のピースを正しい場所に配置する」こと。まずは一般的なジグソーパズルのように上下左右の凹凸を正しく当てはめるところから始まるが、本作においてそれは例外中の例外。多くのパズルは、「凸凹もなく、真っ白で一見して見分けが付かない16個のピースを正しく配置する」必要がある。


「これらのピースをどのような法則性(ルール)で以って並べるのが“正解”なのか?」が出題されるたびにガラッと変化。これを毎回推察するのが、プレイヤーの頭を悩ませるポイントになっているのだ。
いくつか今回プレイできた中から例を挙げよう。下の画像のパズルならば、マウスカーソルを動かしているうちに、「ピースをカーソルが横切ったあと、離れた場所にあるピースにカーソルがワープする」ことに気付く。


これを繰り返していると、「ワープで繋がっているピース同士は、“正解”の配置において隣り合っているピースである」ことも分かってくる。すると、あるピースの四辺のどこかをカーソルが通過したときワープが起きなかったのならば、それが4×4の配置におけるどこか“端っこ”に位置するピースであることも推察できるだろう。
隣り合うピースを並べたときや、“正解”に位置するマスにピースを配置したときだけ、あるべき場所にそれらが「ピタッ!」と吸い付く。正しくルールを導き出せたあとは、あらゆるピースが気持ちよくピタピタとくっつき、瞬く間にパズルを解くことができた。

ちなみに、そのとき解いているパズルの名称は常に画面左下に表示されている。いま解説したパズルは「CursorWarpPuzzle(カーソルワープパズル)」。この名称もまた、解いているパズルが持つ法則性を解き明かすヒントになっている。
ゲームショウでプレイできたデモ版には8種類のパズルを収録。どのパズルがどんな順番で登場するかはランダムとなっていた。ほかにも今回プレイできたパズルのスクリーンショットを下に掲載するので、これらがそれぞれどんな“法則性(ルール)”を持ったパズルなのか、推察してみてほしい。なお、デモ版には収録されていないものも含めて、すでに開発済みのパズルは30種類にも上るという。



パズルに取り掛かるときは、見分けがつかない真っ白な16個のピースが散らばっていて途方に暮れる。しかし、マウスというインターフェースを通してさまざまな方法で“干渉”を試みていくうちに、やがて目の前のパズルを支配するルールが浮かび上がってくる。ゲームタイトルのもとになった単語「Adaptation(適応・順応)」の言葉の意味を踏まえると、なんとも絶妙、そして唯一無二のプレイフィールだった。
まだストアページなどは作られていないものの、本作はSteamなどのプラットフォームでのリリースを計画中であるとのこと。今後、公開可能な続報は、石崎航琉氏のSNSアカウント:1shiza(アカウント名はXとInstagramで共通)にて発信されるようなので、こちらもぜひチェックしてほしい。
石崎航琉氏のXアカウント
https://x.com/1sh1za
※画面は開発中のものです。
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