【CEDEC 2011】リスクはあるが正しく利用すれば非常に有用な「オープンソースとの付き合い方」の講演内容を紹介

発表会・イベント取材
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2011年9月6日~8日の期間、一般社団法人コンピュータエンターテインメントの主催により、パシフィコ横浜 会議センターにて開催中の「Computer Entertainment Developers Conference 2011(CEDEC 2011)」。本稿では、今後より使用する機会が増えていくであろうオープンソースに関する講演を抜粋して紹介する。

オープンソースソフトウェア(以下、OSS)は、ソースコードが公開されているとともに基本的に無償で入手可能、コミュニティの形成により高い信頼性・品質を保ちつつ、ライセンスにより誰でも使用(=ソフトウェアの実行)、利用(=複製・改変・頒布)できることが特徴だ。

そして、高コストで長期間での開発が主流となっている現状のゲームソフトにおいては、今後より低コストかつ短期間での開発が求められるのは間違いないだろう。その際、いちからソースコードを作るのではなく、OSSのソースコードを使う、もしくは組み合わせることが必要となってくる。

その際に気をつけるべきなのがOSSのライセンスの特徴を把握することだ。オージス総研の吉井雅人氏によると、ライセンスは主に以下の3類型に分類されるという。

  • BSD License類型
  • MPL・LGPL類型
  • GPL類型

各類型の説明については写真で確認できるので割愛するが、それぞれに別の対応が必要となってくることが確認できる。以上の点を踏まえた上でOSSを利用する必要があるだろう。

山中勇毅氏
山中勇毅氏

また、OSSの使用方法の実例として、セガの山中勇毅氏が同社にて設置しているオープンソース委員会について紹介した。

山中氏は、OSSについて、うまく利用できれば工数を削減できることをメリットとして挙げ、同時にリスクについても何点か列挙したものの、それらはライセンスを遵守し、同時に自社、他社の権利を守るなど、正しく利用することで防げる問題だと述べた。その上で同社が社内の開発部署を横断するかたちで組織したのがOSS委員会だ。

このOSS委員会の特徴は、全員が通常業務と兼任している点だろうか。これにより分離した場合に比べ、低コストでチェックすることができ、また、各部署から割り振っているため、開発現場への啓蒙効果も期待できる。

また、同社のOSS調査におけるワークフローについても紹介。それによると、調査の結果を「承認」「条件付き承認」「否認」「要再調査」の4つに分類し、否認の場合でも委員会から代替案を提示するなど、フォローも行き届いている印象を得た。

そのほか、今後の課題として、スマートフォンの普及に伴う開発部署以外での販促のためのアプリ開発やスクリプト系のWebコンテンツなどに対するさらなる啓蒙活動の必要性や、OSSコミュニティへの貢献を挙げていた。

セガでは、外注なども含め、全ての自社タイトルについて、タイミングの差はあれど委員会によるチェックを必ず通しているという。すでに約100件のOSSが調査されているということで、「OSSを正しく使う」という点で注意を払っている好例と言えそうだ。

※画面は開発中のものです。

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