【TGS 2011】Androidアプリの現状と展望が語られた「Android×ゲーム スペシャルセッション」

発表会・イベント取材
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東京ゲームショウ2011のイベントステージにて「Android×ゲームスペシャルセッション」が開催。ソニー・エリクソンの金子克行氏、NTTコミュニケーションズの三隅浩之氏、NHN Japanの室田典良氏が、Androidゲーム市場について持論を展開した。

「コンテンツの持つ訴求力」ソニーエリクソン・モバイルコミュニケーション 金子克之氏

最初に登壇したのはソニーエリクソン・モバイルコミュニケーションの金子克之氏。今月の14日に発表された、初代PlayStation用ソフトが遊べるゲームパッド付きAndroidスマートフォン“Xperia Play”に対するソニー・エリクソンの考えや取り組みについて、営業本部マーケティング部統括部長である同氏が語ってくれた。

「Xperia Playは最先端のソニー技術、ソニーエリクソン社による美しく機能的なデザイン、それらを組み込んだAndroid OSが三位一体となったハードです」と、優れた携帯端末であることを第一に紹介した金子氏。一方で、ハードの性能だけでは商品の差別化が難しくなっていると考えているとも話し、「多くの方々と協力する形でアプリケーションやアクセサリのマーケットを拡大することで、スマートフォンの訴求を進めていきたい」とコンテンツの重要性を強調した。

現在すでに30社400種類くらいのソフトを取り扱っており、コンテンツ事業者との協業をさらに進めていきたいとのこと。その一環としてWeb上で公開されている「スタンドアウトプログラム」を紹介。このサイトにコンテンツを提案してもらえれば、その中から優良なものをおすすめアプリケーションとして紹介するなど、プロモーションの機会を提供するという。

また、今年の4月から販売がスタートしている海外でのXperia Playの傾向も紹介。ユーザーの80%が毎日ゲームをしていて、75%が有料ゲームを購入している(通常は10%を切るくらい)ことから、「ハイクオリティなゲームをお金を払ってでも楽しみたいというお客様が増えているのでは」との期待感を示した。

「データが語るゲーム市場の現在」NTTコミュニケーションズ 三隅浩之氏

続いて登場したのはNTTコミュニケーションズアプリケーション&コンテンツサービス部の三隅浩之氏。同社のAndroidアプリのレビューサイト「appliko(アプリコ)」を運営する三隅氏は、ゲームアプリの閲覧ランキングなどのデータをもとに、Androidゲーム市場の動向を分析した。

まず、最近3ヶ月のゲームアプリトップ30を提示。“ちょいゲー”と呼ばれる、いわゆるカジュアルゲームがトップランキングの半数以上を占めていることが紹介され、スマートフォンも従来の携帯であるフィーチャーフォンと同じく、すき間時間に使われることが多いことをうかがわせた。一方で、フィーチャーフォンでは再生困難な3Dグラフィックなどを使った、リッチな映像のゲームもランキングの約半数を占めていることも判明。これらのデータから、三隅氏は「フィーチャーフォンと携帯ゲームのイメージをミックスしたものが、スマートフォンになりつつあるのでは」との見方を示した。

そのほか、トップ30におけるオンラインゲームの本数や国内産と海外産の本数比較、年代別アプリランキング中のゲームジャンルの割合など、さまざまなデータが紹介された。意外だったのはトップ30のうちの17本が有料となっていたこと。ただ、その中の15本はプレイするだけなら無料だが、ゲームの継続やアイテムの入手など一部が有料になっているタイプのもので、完全有料のアプリは2本だけだった。

また、家庭用ゲームとソーシャルゲームの市場規模を合計したグラフを元に、家庭用ゲーム業界は縮小しているが、市場自体は右肩上がりであるとの考え方を提示。スマートフォンを活用すれば、ゲーム市場はもっと伸びるとも主張した。最後に「タブレットやスマートTVなどのゲームアプリの人気拡大」、「海外ゲームメーカーの日本市場侵食と日本メーカーの海外進出による競争の激化」など、今後の予測をして発表を終えた。

「大きな可能性を秘めるAndroidアプリ」NHN Japan 室田典良氏

ハンゲームを運営するNHN Japanのスマートフォン事業部長、室田典良氏は、開発者の立場からアプリ市場におけるAndroidの可能性の考察。ハンゲームにおける今後の展開・施策などを語った。ハンゲームというとPC向けサービスというイメージが強いが、室田氏によると同社はすでに約100本のアプリをリリースしているという。

まず、室田氏はAndroid アプリの市場での売上推移をiPhoneアプリと比較。Android はiPhoneのように突発的にダウンロード数が増えるとったことは起きにくいが、長期にわたって地道に利用者数が伸びていく傾向が強いと語り、マーケットが整備されていくことで、今後この伸びは増加していくと予測した。

さらに、家庭用ゲーム、PCオンラインゲーム、携帯コンテンツなど、あらゆるマーケットがスマートフォン市場に集約されていくとの考えを提示。「特にAndroidはOSがさまざまなデバイスに無料で提供されることによって、市場の拡大がさらに期待できる」との見方を示すと同時に「私たちもそこで存在感を出していきたい」と語った。

今後の展開については、ID登録不要の新たなプロットフォームの構築。先日発表したクラウドサービス“ジークラウド”の開始。さらには、アジア市場を中心としたグローバルな展開も視野に入れており、「Androidの上位アプリは日本発のゲームばかりだ」となるようなサービスを提供していきたいとのことだ。

最後に司会者から東日本大震災からの復興に向けた「A3 Together(エーキューブトゥゲザー)」の概要が説明された。これは「被災者支援」「産業振興」「安心・安全」をテーマにした、スマートフォン向けサービスのコンテストで、デーマに合致していれば、どんなものでもOK。復興支援につながるものであれば、アイディアのみや体験談のみでもかまわないそうだ。

応募締め切りは9月26日。10月22日に仙台で表彰式が行われる予定だ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/a3together/

※画面は開発中のものです。

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