ソニー・コンピュータエンタテインメントがいよいよ12月17日に発売した最先端の次世代エンタテインメントマシン「PlayStation Vita(PS Vita)」。「名前は知っているけどどんなハードかわからないよ」という方も多いのではないだろうか?本記事では、PS Vitaの特長および疑問点についてまとめてみたのでぜひ参考にしてほしい。

目次
  1. そもそもPS Vitaって何がすごいの?
  2. ゲームを遊ぶためには何が必要なの?
  3. UMDは使えるの?
  4. 3GとWi-Fiって何が違うの?
  5. PS Vitaはこんなことも可能!
  6. PlayStation Vita 商品概要

そもそもPS Vitaって何がすごいの?

今までにないハードウェアデザイン

PS Vitaでは、前面のタッチスクリーンと、背面のマルチタッチパッド、そして本体前面の左右に搭載された2つのアナログスティックにより、今までにない直感的な操作を実現。そして、PS Vitaの本体形状には、PSPの特徴的なシルエットを継承しながら、より手に馴染み安定感のある「スーパーオーバルデザイン」を採用している。

携帯ゲーム機最高クラスの美しいグラフィック

5インチ有機ELディスプレイによる美麗なグラフィックはPS Vitaの大きな魅力のひとつ。その解像度は、PSPの4倍にもおよぶ。また視野角が広く、傾けても見やすいのもうれしい要素だ。

リッジレーサー

アンチャーテッド

ペルソナ4 ザ・ゴールデン

各種センサーを利用したゲーム体験

本機では、先述したタッチスクリーンおよび背面タッチパッドに加え、前面/背面カメラ、モーションセンサー、電子コンパス、マイクを搭載し、さまざまな操作が可能に。たとえば、操作がむずかしいゲームでもタッチすることで簡単にクリアできたり、ゲーム世界の背景に現実世界の風景が映し出されたりと、全く新しいゲームの可能性が広がっている。

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ゲームを遊ぶためには何が必要なの?

さて、ここまでは本機の特長を紹介してきたわけだが、これだけでは実際にゲームをプレイするためには何が必要なのかがわからないかと思う。ここからは、ゲームをプレイするために最低限揃えるべきもの(本機は除く)を紹介しよう。

ゲームコンテンツ

まず、なんといっても遊ぶべきゲームコンテンツが無ければ始まらない。PSPではUMDおよびPlayStation Store(以下、PS Store)からのダウンロードからの購入で入手可能だったが、PS Vitaでは以下の2種類の方法でゲームタイトルが遊べるぞ。

  • 店頭でPS Vitaカードを購入
  • PS Storeで購入してPS Vita専用のメモリーカード(詳細は後述する)にダウンロード

PS VitaカードはPS Vita専用ゲームをあらかじめ収録した状態で販売されるPS Vita専用の小型カード。ゲームによって、ゲームのセーブデータや追加コンテンツなどを直接保存することも可能だ。

記録媒体(PS Vita専用メモリーカード)

いくらゲームが遊べても遊んだセーブデータを保存できなければ本末転倒。ということで、本機では、セーブデータを保存するためにメモリーカードを用意する必要がある。

このメモリーカード、何でもよいというわけではなくPS Vita専用の規格のものが必要だ。詳しくは、下記より確認してほしい。

PlayStation Vita周辺機器・アクセサリー
http://www.jp.playstation.com/psvita/peripheral/

なお、セーブデータはメモリーカードに保存するもの(メモリーカードがないとゲームは起動しない)もあれば、PS Vitaカードに直接保存可能なコンテンツもある。どちらのタイプに該当するかはパッケージに記載されているので、購入する際には確認を忘れずに!

また、PS Storeでの購入の際にはメモリーカードが必須となるため、本体と一緒に購入しておくのがよいだろう。

UMDは使えるの?

PSPユーザーにとって一番気になるのは、PS VitaでPSPのUMD版タイトルは遊べるのかというところだろう。ズバリ言うと、一部タイトルを除きプレイ可能だ。その仕組みについて簡単に説明しておこう。

UMD Passportを使えば安価にダウンロード版を購入できる!

PS Vitaの発売に合わせ、UMD版を持っていればダウンロード版を安価で購入できるサービスプログラム「UMD Passport」が12月6日より提供されている。PS StoreでPSPに「UMD登録アプリケーション」をダウンロードし、UMDを挿入した状態でアプリケーションの簡単なナビゲーションに従えば、自身のPS NetworkアカウントへのUMD登録が完了し、手頃な価格で購入可能だ。

対応タイトルについては、PlayStation公式サイト内ソフトウェア検索で確認できるので、忘れずにチェックしておこう。

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PS Storeで購入済みのタイトルはもちろんプレイ可能!

PS Vitaでは、PS StoreからダウンロードしたPSP用タイトルについては、5インチ有機ELディスプレイのクリアで鮮やかなグラフィックでゲームを楽しめるぞ。「自分が購入したタイトルが遊べるかわからない」と不安がある方は、こちらもPlayStation公式サイト内ソフトウェア検索で現在互換が保障されているタイトルを確認できるので、そちらをチェックしてみてはいかがだろうか。

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3GとWi-Fiって何が違うの?

PS Vitaは、モバイルネットワーク通信機能とGPSを内蔵し、SIMカードを挿入するためのSIMカードスロットがある3G/Wi-Fiモデル(価格:29,980円(税込))と、Wi-Fiモデル(価格:24,980円(税込))の2モデルで発売される。ここでは3G、Wi-Fiそれぞれの特徴について見ていこう。

いつでもどこでも接続可能な3G

PS Vita 3G/Wi-Fiモデルは、エヌ・ティ・ティ・ドコモの3G回線に対応している。国内人口カバー率ほぼ100%の広範囲なカバーエリアにより、メール、チャット、オンライン対戦はもちろん、仲間を見つけたり、リアルタイムでのランキングなど、場所にしばられることなく、ポータブル機の特徴を活かしたゲーム体験が楽しめる。

使用可能なプラン

  • データ通信専用プリペイドプラン(通信可能時間20h・100hの2種類)
  • 定額データプラン(定額通信プラン)

また、プリペイドデータプランを利用するためには、店頭での手続きは一切いらず、また、接続方法も3G/Wi-Fiモデル購入後、初めて本体を起動した時の初期設定の中で、モバイルネットワークを利用するための準備をPS Vitaが自動的に行うため、とても簡単。準備が終了すると契約完了となり、その時から3G通信が利用できる。

大容量の通信が可能なWi-Fi

家庭内や街中な店舗内で提供される無線LANサービスのアクセスポイント経由で接続できるWi-Fiは、大元の回線の速度に応じたデータ通信が可能。ゲームのダウンロードをはじめとした、大容量のデータ通信を行うには、Wi-Fi環境は不可欠だ。

PS Vitaはこんなことも可能!

プレイヤー同士が“今”を共有する「LiveArea」

「LiveArea」は、ゲームの楽しさを多くのユーザーと共有し、より活発なコミュニケーションを可能にする場だ。ネットワークを通じてゲームの最新情報を取得できたり、同じゲームを楽しんでいる他のユーザーの達成状況が「Activity」として常に更新されたりと、リアルタイムなコミュニケーションで、より充実したゲームライフが楽しめるのだ。

「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」では、ダンジョン内でピンチに陥ったら「救援要請」を出すことで、
ネットワーク上の仲間たちから応援が届くぞ。

位置情報をもとにさまざまな情報を収集する「near(ニア)」

「near(ニア)」は、ユーザーの位置情報をもとに、周囲のフレンドや他のPS Vitaユーザーの情報を収集する機能だ。周囲にいるユーザーの情報は、プロフィール画面で確認できる。

最近遊んだゲーム、お気に入りのゲームが似ている人とフレンドリクエストを送って友達になったり、マルチプレイを楽しんだりと交流を広げてみるのもよいだろう。また、もし周囲にユーザーが見つからなければ、自動的に検索範囲を広げて他のユーザーを探してくれるぞ。

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また、プロフィールや移動履歴のデータは公開/非公開を細かく設定することができる。

PlayStation Vita 商品概要

商品名称

PlayStation Vita

型番

PCH-1000 series
CPU ARM Cortex-A9 core (4 core)
GPU SGX543MP4+

外形寸法

約182.0 x 18.6 x 83.5mm (幅×高さ×奥行き) (予定、最大突起部除く)

スクリーン(タッチスクリーン)

5インチ(16:9)、960 x 544、約1677万色、有機ELディスプレイ
マルチタッチスクリーン(静電容量方式)

背面タッチパッド

マルチタッチパッド(静電容量方式)

カメラ

前面カメラ、背面カメラ
フレームレート : 120fps@320x240(QVGA), 60fps@640x480(VGA)
解像度 : 最大640x480(VGA)

サウンド

ステレオスピーカー内蔵
マイク内蔵

センサー

6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)、3軸電子コンパス機能

ロケーション

GPS内蔵 (3G/Wi-Fi モデルのみ)
Wi-Fiロケーションサービス対応

キー・スイッチ類

PSボタン
電源ボタン
方向キー(上下左右)
アクションボタン(△、○、×、□ボタン)
Lボタン、Rボタン
左スティック、右スティック
STARTボタン、SELECTボタン
音量+ボタン、音量-ボタン

ワイヤレス通信機能

モバイルネットワーク通信機能 (3G/Wi-Fi モデルのみ)
IEEE 802.11b/g/n (n = 1x1)準拠(Wi-Fi) (インフラストラクチャーモード/アドホックモード)
Bluetooth 2.1+EDR準拠(A2DP/AVRCP/HSP対応)

主な端子/主なI/O

PlayStation Vitaカードスロット
メモリーカードスロット
SIMカードスロット (3G/Wi-Fi モデルのみ)
マルチユース端子 (USBデータ通信/本体電源入力/音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力]/シリアル入出力兼用)、ヘッドホン/マイク端子 (ステレオミニジャック) (音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力])アクセサリー端子

電源

リチウムイオンバッテリー(本体内蔵)
ACアダプター

対応コーデック

ミュージック
MP3 MPEG-1/2 Audio Layer 3、MP4 (MPEG-4 AAC)、WAVE (Linear PCM)

ビデオ
MPEG-4 Simple Profile (AAC)、H.264/MPEG-4 AVC Hi/Main/Baseline Profile(AAC)

フォト
JPEG (Exif 2.2.1), TIFF, BMP, GIF, PNG

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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