セガは本日4月28日、東京・台場にあるジョイポリス ナノにて、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII」の先行体験会を開催。会場では本作のプロデューサーを務める飯塚 隆氏に話を伺うこともできたので、その模様をお伝えする。
本作は、2010年にダウンロード専用ソフトとして配信された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI」に続く2D横スクロールアクションゲーム。2012年5月16日にPS3/Xbox 360版が、2012年内にiOS/Android/Windows Phone版の配信が予定されている。
今回開催された体験会は、会場がジョイポリス ナノということもあってか、行列ができるような爆発的な勢いはなかったものの、台が空いているとすぐに誰かがプレイを始めたり、小さい子供が熱中していたりと、幅広い層に親しまれている「ソニック」シリーズならではの雰囲気が感じられた。
また、会場にはコンセプトアートも多数展示されており、それを前に記念撮影をする人の姿も。
体験会は28日、29日の各日11時から21時まで開催されているが、本日28日にはプロデューサーの飯塚氏によるサイン会も実施された。サイン会では、来場者が持参したソフトやグッズなどに飯塚氏のサインを入れてもらえるということもあり、単純に色紙だけでなく、思い思いの品を持って参加している人が見受けられた。
なお、サイン会を始める前のわずか時間ではあるが、本作について飯塚氏へお話を伺うことができたので、ここからはその内容をお届けする。
――まず本作の見どころを教えて下さい。
飯塚氏:「エピソードI」が2012年に発売されてから「エピソード2」の構想を始めていまして、今度はテイルスを含めた協力プレイを入れようと開発を進めていました。「ソニック4」シリーズは、“クラシックソニック”に慣れ親しんだ方に対して、もう一度あの時の懐かしさと、そして新しさを提供したいというのがそもそものゲームコンセプトとしてありました。
そのため、「エピソードI」ときたら「エピソードII」はあのキャラだろうということでテイルスを登場させました。ロックオンシステムをデジタルコンテンツの中でも実現したいという思いもあり、「エピソードI」「II」の両方をお持ちいただくと、「エピソードメタル」がプレイできるようになっています。「エピソードメタル」では、「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」で大破し、その後「ソニックアドベンチャー2」で登場したメタルソニックが、どうやって復活したのかが描かれています。
――会場で遊んでいる方の反応を見ての感想はいかがでしょうか。
飯塚氏:ジョイポリス ナノでの体験会ということで、いつものゲーム層ではない、お子さんや親子連れの方が遊んでいるのを目にし、お父さんがすごく懐かしい感じでコメントしてくれました。小さいお子さんも協力プレイを頻繁に楽しんでいましたので、そういう子にお父さんが「こうやって遊ぶんだよ」って教えてながら一緒に協力プレイを楽しんでもらえるんじゃないかな、という感触が得られました。
――協力プレイについてですが、アプリ版ではどうなるのでしょうか?
飯塚氏:iOS版ですと、Bluetoothによって端末同士をつないで、アドホック状態でプレイできます。ほかのモバイル端末も同様ですね。PS3とXbox 360では友達と並んで遊ぶことも、インターネットにつないで世界中の見知らぬ人と遊ぶこともできますが、モバイルの場合、インターネット回線を使った協力プレイはラグの問題で実現できませんでした。
ただ、モバイルとコンソールで同じゲーム体験を提供する、というのが一番の目標でしたので、グラフィックレベルからゲームプレイの内容、ロックオンシステムまで、すべて同じ条件で遊べるようにしています。
――タッグアクションという協力プレイ要素を搭載するにあたり、開発での苦労点はありましたか?
飯塚氏:タッグアクションは、実際どういった仕様にするべきかすごく悩んだところですね。2人で遊ぶゲームシステムを1人で遊ぶとき、やっぱりテイルスを使わないでプレイするのか、それともテイルス役をプレイヤーがするのかというのは、開発内でもトライアンドエラーを繰り返しました。せっかく協力プレイベースのゲームになっていますので、ステージのレベルデザインも協力プレイ用に構成したほうが絶対面白いだろうということで、1人でも協力プレイが遊べる今の形に落ち着きました。
――「エピソードII」や「エピソードメタル」のストーリーについてお聞かせください。
飯塚氏:「エピソードI」でエッグマンがいつものように復活して、それをすぐに撃破することになるんですが、あれは「エピソードII」の構想の一部なんですよ。実はエッグマンが「エピソードI」でやっていたことには意味があり、なぜマッドギアの世界を作ったのかというのが「エピソードメタル」で分かるようになっています。
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4」シリーズはストーリーを多く語る内容ではないんですが、今回は昔ながらのカットシーンを実装していますので、遊んでいただければちゃんとストーリー展開が分かるようになっています。そういった点も前作から大きく進歩させています。
――「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4」は何部作になる予定なんでしょうか?
―飯塚氏:最初の「エピソード1」を企画した段階では「エピソード2」までという形でしたので、で話としては「エピソード2」で完結している内容になっています。一部では「エピソード3」が欲しいという声も上がっているのですが、「エピソード2」の状況を見ながらという感じでしょうか。
――5月16日の発売に向けてファンの方へメッセージをお願いします。
飯塚氏:「エピソード1」の登場から長らくお待たせしてしまいましたが、ソニック20周年も終わり、新しい21年目のソニックのスタートを、この「エピソード2」が飾ることになりますので、今後の期待も含めてぜひ遊んでいただければと思います。また、モバイル端末でも同じゲーム体験ができますので、端末をお持ちの方はそちらも楽しんでみてください。
(C)SEGA
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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