ソニー・コンピュータエンタテインメントは、PS3専用周辺機器として新たに開発した「ワンダーブック」に対応する第一弾タイトルとして、「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」を2012年11月より欧州で、また同年12月より北米で発売し、その他地域にも順次展開していくと発表した。
本タイトルは、SCEワールドワイドスタジオ ロンドンスタジオが作家J.K. ローリング氏と共同制作したもので、「ワンダーブック」との組み合わせによりゲームの世界と読書の世界が融合した、新たな体験を提供するとのこと。※1
「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」は、大ヒットを収めた「ハリー・ポッター」シリーズの登場人物や舞台などの背景情報が無料で楽しめるオンラインサービス「ポッター・モア」とソニーグループのパートナーシップのもとで初めて商品化された製品。
「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」は、「ワンダーブック」専用にJ.K. ローリング氏が新たに書き下ろした物語をベースにしており、PlayStaion Move モーションコントローラを魔法の杖として使用しながら、さまざまな魔法を学んでいくことで物語の世界を体験していく。ホグワーツの生徒のように、魔法の秘密や魔術を操る技術を学び、幻想的な世界を楽しむことができるのだ。
「ブックオブスペルズ」は、200年以上前にミランダ・ゴショークにより執筆されたという設定になっている。魔術学校の生徒が一人前の魔女あるいは魔法使いになるために学ぶ高度な魔法の教科書という体裁で、ホグワーツの図書館の立ち入り禁止区域に保管されているということになっている。
2012年11月に発売される「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」では、「燃えよ(Incendio)」、「浮遊せよ(Wingardium Leviosa)」や「武器よ去れ(Expelliarmus)」などのおなじみの魔法の呪文を安心して読み、学び、実践することができるほか、ホグワーツの生徒が余白に書き残したいたずら書きも見つけることができる。
物語には、呪文にまつわる愉快な逸話のほか、読者が様々な体験を通して、立派な魔女や魔法使いになるために必要な洞察力を身につけられるよう、J.K. ローリング氏により数々の難問が用意されているという。さらに、呪文を上手に使いこなせるようになった読者への特典として、各章の終わりでさらに新しい物語が楽しめるとのことだ。
J.K. ローリング氏
「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」は、マグル※2が実際に手にすることのできる、本物にもっとも近い魔法の書です。創造力に富んだソニーの制作スタッフと魔法の呪文やその由来の物語を、現実の世界で体験できるようにしていく作業は本当に楽しいものでした。ワンダーブックは、他では味わえない読書の体験を提供してくれる特別な作品です。
SCE代表取締役 社長 兼 グループCEO アンドリュー・ハウス氏
ソニー、特にSCEとJ.K. ローリング氏のパートナーシップのもと、このようなすばらしい作品を提供できることについて大変うれしく思います。これは、世界で最も優れたエンタテインメントブランドのひとつと、史上最も成功を収めている児童文学を融合させることで実現した作品です。「ワンダーブック™:ブックオブスペルズ」は、物語における変革を象徴しており、プレイステーションの技術で「ハリー・ポッター」の世界観をまったく新しい形で実現できたことをとても光栄に思っています。
「ワンダーブック」は、プレイステーションの世界を拡げる最新の周辺機器で、「ワンダーブック:ブックオブスペルズ」は「ワンダーブック」向けに提供される最初のタイトル。ユーザーは、「ワンダーブック」を通じて数多くの新しい冒険や探検の物語が楽しめる。
拡張現実(AR)の技術とPlayStation Eyeを組み合わせて使うことで、「ワンダーブック」は、豊かな表現力でPS3ユーザーの想像力を刺激し、自分自身が物語の中心にいるかのような没入感のある体験を提供する。「ワンダーブック」上で展開される謎解きや発見を通して、ユーザーは、リビングルームにいながらさまざまな物語の世界を体験できるとのことだ。
※1 「ワンダーブック」をお使いいただくには、PS3用USBカメラ「PlayStation Eye」が必要です。また、対応するタイトルによっては、「PlayStation®Move」モーションコントローラが必要です。
※2「ハリー・ポッター」シリーズで使われる単語で、「人間」を意味します。