日本マイクロソフトは、本日6月17日、ベルサール秋葉原で開催した「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA」にて、カプコンより2012年6月21日に発売予定の「重鉄騎」ステージを開催した。

目次
  1. “重鉄騎”同士の激しい戦いが見れたデモプレイ
  2. 押井守監督によるイメージトレーラー&メイキング映像が公開

「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA」は、6月から8月にかけてXbox 360で発売される期待のゲーム7タイトルの試遊ができたイベントだ。また、イベント会場内では「ロリポップチェーンソー」「ロボティクス・ノーツ」「重鉄騎」のステージイベントも開催された。ここでは、「重鉄騎」のステージイベントの模様をお届けする。

“重鉄騎”同士の激しい戦いが見れたデモプレイ

(写真左から)片岡氏、北林氏、安藤氏
(写真左から)片岡氏、北林氏、安藤氏

イベントの冒頭では、本作のプロデューサーである片岡謙治氏と北林達也氏、ディレクターの安藤行男氏が登壇し、本作のデモプレイを行った。

今回のデモプレイでは、今までに公開されていなかった、重鉄騎同士の戦いが繰り広げられるステージが披露された。本ステージは、味方部隊が燃料補給のために石油プラントに向かうが、敵部隊の妨害を受けてしまう、というあらすじになっており、石油プラント近くには敵の重鉄騎が待ち伏せている。

出会い頭から敵の砲撃は激しく、プレイを担当した安藤氏は早くも苦戦の様子。なんとか敵を正面に捉え反撃するものの、瞬く間にゲームオーバーとなってしまった。

それを見ていた北林氏は「このステージでは石油プラントを攻撃することで爆発が起きるので、それに敵を巻き込めば足止めできる。攻略法はたくさんあるので、皆さんの手で重鉄騎を倒してもらいたい」と、攻略のアドバイスを述べていた。重厚感のある動きだが、素早い判断で作戦を組み立てていくのが重要とのことだ。

次に、発売と同時に配信されるダウンロードコンテンツとして、自分の重鉄騎に張り付けるエンブレムが紹介された。昨年公式サイトにて実施された「エンブレムデザインコンテスト」で入賞した10名の作品と、様々なメディアやメーカーとコラボした20作品が一挙に配信されるという。

また、「重鉄騎」のソフトとKinectが同梱されたスペシャルセットと、イーカプコンのみで取り扱っている限定版「LIMITED EDITION」の情報も公開された。ステージでは、「LIMITED EDITION」に同梱されるサウンドトラックCDや世界観設定集、オリジナルレッグバッグも披露されていた。

押井守監督によるイメージトレーラー&メイキング映像が公開

押井守氏
押井守氏

しばしの休憩をはさんだあとは、片岡氏と北林氏に加え、本作のイメージトレーラーを手掛けた映画監督・押井守氏を迎えたスペシャルステージが実施された。

まずは、本ステージが初公開となるイメージトレーラーが公開された。

本トレーラーではリアリティを追求するため、実写とCGを合成したハイブリッド映像となっており、死と隣り合わせである戦場の緊張感を表現した、思わず食い入るように見てしまう迫力のある映像となっていた。

この映像は、明日6月18日17時にXbox マーケットプレイスにて配信するとのことなので、そちらをぜひチェックしてほしい。

本トレーラーに関して押井氏は、戦車を使用した映像が使いたかったので、実際の戦車があるポーランドへのロケを敢行したという。スケジュール面で非常に厳しかったが、良い作品になったと手応えを口にしていた。

押井氏は戦車に強いこだわりがあるそうで「アニメやCGでは戦車内の息苦しさや恐怖心は表現できない」と語っていた。戦車に乗る操縦士は、敵との戦いだけではなく、自分の中にある恐怖心との戦いでもあり、そんな「自分との戦い」をトレーラーで表現したとのことだ。

また、押井氏は「重鉄騎」を実際にプレイしたとのことで、自身が考える戦場の世界観に近いものが表現されていたと述べていた。一方で、押井氏にとっての戦争はヨーロッパのイメージが強いらしく、主人公はアメリカ人ではなく、ヨーロッパの人が良かったとも話していた。

さらに、「これから先、イメージトレーラーの世界観を元にした映画などは作らないのか」という質問に対して、「それはカプコンさん次第です」とはぐらかす場面もあった。押井氏はどんな映像を作るときでも「映画を作りたい」という思いを込めて作っているとのことで、本作に関しても同じ思いを持っているとのことだ。

次に、ポーランドで行われた撮影のメイキング映像が公開された。メイキング映像では役者の衣装合わせから、撮影で使用された戦車や重火騎の映像が収録されていた。中には、押井氏自らが戦車に上り演技指導をする模様も収められており、非常に熱のこもった撮影現場であったことが分かる内容になっていた。

撮影に使われた戦車「T-55」は、実際の戦争でも活躍したという代物だという。

押井氏は重火器にも強いこだわりを持っていたそうで、200発用意した弾丸をすべて使い切ったという。しかし、押井氏は200発の弾丸でも足りなかったようで「もしも映画化された際には何千発と撃たせたいですね」と語っていた。

続いて、オリジナルエンプレム「黒衣の未亡人」が発売日の6月21日より配信されることが明らかにされた。さらに、イメージトレーラーのメイキングやインタビュー、ゲームの設定資料集などを収録した「メイキング・オブ・重鉄騎×押井守(仮)」が2012年8月中旬に発売されることも発表された。

また、ステージイベントのラストでは、来場者へ向けたメッセージが贈られたので、そちらを紹介しよう。

北林氏:今回、押井監督という大きな力を得て発売できることを嬉しく思っています。カジュアルゲームが中心のKinect専用タイトルですが、今回はガチで作ったアクションゲームになっているので、ぜひ楽しんでいただければと思います。

片岡氏:制作を担当してくれたフロム・ソフトウェアさん、Kinectの技術を提供してくれたマイクロソフトさん、トレーラーを作ってくれた押井監督と、たくさんの人の協力を得て作ることができたゲームです。とても楽しめるゲームになっているので、ぜひ発売日を楽しみに待っていてください。

押井氏:「重鉄騎」をプレイしている時に、「これは映画になったら絶対に面白いな」という確信を持ちまして、その思いを持ってトレーラーを作りました。ゲームがたくさん売れれば本当に映画が作れるかもしれないので、皆さんよろしくお願いします。

重鉄騎

カプコン

Xbox360パッケージ

  • 発売日:2012年6月21日
  • 18歳以上のみ対象
重鉄騎

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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