スクウェア・エニックスは、Wii「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」について、発売記念カウントダウンイベントをSHIBUYA TSUTAYAにて開催した。
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99人のファンが全員でカウントダウン!
SHIBUYA TSUTAYAの販売レジカウンターの前に設置された特設ステージでは、本日8月2日に発売を迎えたWii「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」カウントダウンイベントが開催された。
ゲストとして登壇したのは、ゲームデザイナー「堀井雄二」氏、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」プロデューサー「齊藤陽介」氏、そして本作のCMや店頭用PVなどのナレーションを担当した声優「福山潤」氏。全員オリジナルの涼し気な「ドラクエ浴衣」で登場した。
全国一斉販売を迎え、堀井氏は「初のオンラインタイトルということで期待と不安で胸がドキドキしています」と話し、開発に携わったプロデューサーの齊藤氏は「期待が大きく、今後堀井さんと自分も一緒の世界で冒険できると思います。スタッフも今日は寝ずにスタンバっています!」と喜びを語った。
また、CMや店頭用PVなどのナレーションだけでも大役です、と最初に感動を隠しきれずにいた福山さんは、「いちユーザーとしても楽しみですし、収録時にもこんなこともできるんだ!と感動をうまく隠しながら演じていたんです。もしかしたら名前を明かしてゲーム内で遊んでいるかも知れません」と話していた。
また、βテストの時期に事前にプレイしたという福山さんは、最初緊張して両手剣を買ってしまって盾が使えなくてお金がなくなったり、他のプレイヤーから話しかけられてドキマギしたり…と醍醐味をちょっとだけ楽しんだようだ。
堀井氏は、オンラインだけど簡単に遊ぶことができるような魅力がたくさん入っており、ソロプレイでも楽しめるように作ったと話し、齊藤氏は、いままでのシリーズそのままオンラインで楽しめることが大きな魅力となっており、さらにみんなで遊ぶことで、楽しさが倍増するということも語ってくれた。
番号が書かれたスライムうちわで全員でカウントダウン!
会場に招待されたファン99人には、入口で99~1までの番号が書かれた「スライムうちわ」が配られ、1人ずつ番号を叫びながらカウントダウンを実施。だんだんとテンションが上がっていくファンと、堀井氏、齊藤氏、福山さんも一緒に番号を読み上げ…そして、ついに発売開始!会場に放たれたクラッカーからはなんとスライム型の紙吹雪が!記念に持ち帰る人も。
そして、SHIBUYA TSUTAYA購入者第一号となった男性は、記念に堀井氏からソフトが手渡され、齊藤氏、福山さんとともに記念写真も。そのあと99人全員が堀井氏たちと壇上でハイタッチ、そのままレジでソフトを購入し、嬉しそうに帰っていった。
イベント後に堀井氏と齊藤氏にインタビュー
――3年ぶりの最新作の発売ですが今の心境はどうですか?
堀井氏:オンラインということで、期待も不安もどちらもありますね。
齊藤氏:今、社内から連絡があり、無事プレイヤーさんたちが「ドラゴンクエストX」の世界に入ってきているということを聞いて、一安心しています。
――2人が指摘する不安とはどのようなものでしょうか?
堀井氏:本作でオンラインゲームが初めてという人も多いと思うので、その敷居をなるべく低くして楽しめるようにしました。
齊藤氏:初めてのことが多く、僕らが経験していない人数が一つの世界に入ってくるのと思われるので、そこで何が起こるか分からないこともあり、想像できないことが多く、期待と不安が入り交じっています。今までのパッケージソフトの発売とは違う感覚です。
――まさかドラクエがオンラインになるとは!という声もありますね。
堀井氏:そうですね。26年前の開発時には5~6人で作っていたんですが、先日打ち上げをしたところ、400人近く来ていましたね。
齊藤氏:もちろん、営業や宣伝部門、オンライン関係まで、パッケージソフトとは違った関わりを持った人が多くなりましたね。
――オンライン化しようと思った理由は?
齊藤氏:本作は1人でゲームを楽しむことができるのですが、他のプレイヤーとすれ違うだけでも、そこに誰かがいるという空気感を味わうことができます。また、ドラクエはNPCが「人間らしいあたたかみのあるセリフ」を話すことも特徴であり、せっかくならドラクエを好きな人がゲーム内で互いに接して欲しいと思いました。
堀井氏:「ドラゴンクエスト」は、友だちとどんな洞窟に行った、ストーリーがここまで進んだ、など会話をしたことが共通の思い出になっていたと思います。今回はオンラインで同じ世界を共有できることが魅力になっていると思います。
――オンライン化するとこれからドラゴンクエストを遊びたいという層が増えると思われますか?
堀井氏:DS「ドラゴンクエストIX」のすれちがい通信が口コミで話題になったように、オンラインも話題になれば「ちょっと遊んでみようかな」という人も増えてくると思います。
齊藤氏:「ドラゴンクエスト」を最初から遊んでいるプレイヤーさんは、は現在は30代~40代になっていると思います。もしお子さんがいる方なら親子で遊ぶこともできると思いますね。
――アップデートなどで実施する今後の世界の広がりを教えて下さい。
齊藤氏:毎週ストーリーが続く「クエスト」と呼ばれるものが実装、10週に1回を目安にゲーム内の遊びを追加する大型バージョンアップも予定しています。またプレイヤーの皆さんからの要望を常に聞きながら、ゲームの世界を作り続けていきたいと思っています。
――オンライン化に抵抗を示しているファンにどうやって訴求していきますか?
堀井氏:オンラインに抵抗を示す理由として「人に気を使うから」というところにあると思います。ですが本作ではパーティーを組まなくてもオフラインのキャラクターを借りて戦うサポートシステムも実装しており、人に気を使わず、しかし人の気配は感じながら遊ぶこともできます。
――Wii Uでの発売も決定していますが、同じ世界で遊べますか?
齊藤氏:もちろん遊べます。Wii U版のほうが機能が追加される、などの違いはまったくありません。もちろんグラフィックは綺麗になりますが。
――ナンバリングタイトルにこだわった理由は?
齊藤氏:敷居が高いと思われているオンラインゲームを、ナンバリングタイトルとすることで遊ぶきっかけにしたいと思ったことと、開発陣のモチベーションを高くしたかったからです。結果、より良いものが完成したと思っています。
――課金体系について気を使ったことはありますか?
齊藤氏:ドラゴンクエストの世界をさまざまな年齢層に遊んでもらいたいということで、無料で遊べるキッズタイムも導入しています。
――携帯型ハードでドラゴンクエストが遊べることも?
堀井氏:スマートフォンなど、どんなプラットフォームで遊べるといいですね。
齊藤氏:ぜひやりたいですね!
――最後に本作で一番期待するところを教えて下さい。
堀井氏:オンラインゲームはこれまでコアなゲーマーが多かったと思いますが、ライトユーザーがオンラインの世界に入ってきた時にどのようなルールができて、どんな雰囲気になるのか期待しています。
齊藤氏:オンラインゲームだとシナリオがないんじゃないかと思われがちですが、本作はストーリーもしっかり、ボスキャラも存在します。また今後ナンバリングタイトルが発売された時に、ドラゴンクエストXの世界の中でその話題をしてもらったりと、集まれる場所を作ってあげたいですね。
――ありがとうございました。
Wii/Wii U「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
「ドラゴンクエスト」シリーズは、1986年の第1作「ドラゴンクエスト」発売以来、日本を代表する家庭用ロールプレイングゲーム(RPG)として常にエンタテインメント市場をリードし、関連ソフトを含め、これまでに全世界で5900万本以上(※2012年3月末時点)の出荷実績を達成している。
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」は、2009年7月11日に発売した前作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」に続く、「ドラゴンクエスト」シリーズ本編の最新作で、シリーズ初となるオンラインRPGだ。
インターネットを通じて、日本中のプレイヤーがひとつの世界に集まり、「ドラゴンクエスト」シリーズならではの壮大かつ感動的なストーリーが展開。シリーズでおなじみのモンスターたちが生息する世界を舞台に、まさに、自分自身が物語の主人公となって冒険することができる。
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」は、購入後に別途オンラインサービス利用料金が必要となるが、利用料金のみで「ドラゴンクエストX」の世界を隅から隅まで楽しむことが可能。さらに、子供には気軽にプレイできるよう、利用券不要で無料プレイができる「キッズタイム」を設けている。(「キッズタイム」:月曜日~金曜日(祝祭日を含む)16時~18時/土曜日・日曜日13時~15時)
オンライン対応だからこそ可能になった無限に広がる世界観、そして「ドラゴンクエスト」だからこそ今までと変わらない冒険の楽しさをお届けする「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」。本当の“ロールプレイングゲーム”の楽しさをWii、そしてWii Uで体感できるのだ。